2021年11月29日
出題者:mi
タイトル:「世界はぼくらのもの」


【問題】
男は苦しいながらも、険しい道を進んだ。
しばらくして道がなくなったあと、達成感とともに、
何もできなかった…と虚無感に襲われた。
一体どういうこと?




【解説】
+ ...
男は田舎に年老いた母を残し、上京した。
仕事にあけくれ、定期的に仕送りはしていたが、母とはまともに連絡をとっていなかった。
数年後、母が急死した知らせをうけ、地元へ帰った。
久しぶりに帰った実家はゴミ屋敷状態となっていた。
このゴミは母が生前宝物だと言って捨てなかった物ばかりだそうだ。

喪に服したあと、仕事は有給消化して長期休暇をとり、実家の片付けをした。
腰まで埋まるほどのゴミの量…かきわけなんとか道を作り、ゴミを出していった。
1ヶ月かけて綺麗になった我が家を見て、達成感とともに、
(なんの親孝行もしてやれなかった…形見も残ってないや…)
と虚無感に襲われたのだった。

※タイトルは「若人の歌」の歌詞から。

《死》

最終更新:2022年04月01日 14:53