【問題】
名前を書かれた者に不幸が訪れる呪いのノートを手に入れたA子は、それを使って大勢の人間を不幸に貶めた。
ある時A子は勢い余って親友のB子の名前を書いてしまい、後に後悔した。
しかしB子に不幸は起こらなかった。
どうして?
【解説】
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A子は学校でイジメられていた。C子D子E子F子G子……数え切れない程の人間に。
そしてイジメを受けたら、加害者の名前とされたことを日記に書く習慣があった。
ある日A子の母が部屋の掃除中にその日記を見つけ、娘が大勢からイジメを受けていることを知ってしまった。
そして娘が日記に書いた人物全員に、裏で次々と制裁を加えていった。
自分をイジメた人間達が次々と大怪我を負っていくのを母の犯行だと知らないA子は、
最近テレビで見た映画の影響を受けて、この日記が呪いのノートなのだと勝手に確信し、その後もイジメた人間の名前を書き続けた。
調子に乗ったA子は、家に遊びに来た親友のB子に呪いのノートを自慢気に説明してしまい、、、
B子はこの日記に書かれた人物と学校の被害者が一致していたこと、
そしてノートを見ることができたのはA子と二人暮らしの母親だけと知り、母親の犯行に気付いた。
B子はA子に、これは全て母の犯行だと説明したのだが、呪いだと信じて疑わないA子には信じて貰えなかった。
(駄目だこいつ…早くなんとかしないと…)
B子と口論になったA子は、憤慨して日記にB子の名前を書き、後に冷静になって後悔した。
が、その前にB子が通報して母親は警察に捕まったので、事なきを得たのであった。
めでたし。
《ブラック》
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最終更新:2022年03月30日 14:54