2022年3月24日
出題者:耳
タイトル:「初歩的なことだよワトソン君」


【問題】
私は皆の前でごく簡単な質問をしたが、
彼女はまったく答えられなかった。
にもかかわらず皆変わらず彼女を尊敬の眼差しで見ている。
どういう状況?




【解説】
+ ...
彼女は霊的なものが見える体質と自称し、
霊界と交信をすると言って多くの人から高いお金を取っている。
「耳山耳子さんの霊…耳山耳子さん…聞こえますか?」
それを見ていた私は耳山なにがしではないが、からかってやろうと応答してやった。
「聞こえますよ。耳子でーす。
あなた誰?今日は何月何日何曜日?昨日の晩ご飯は何食べたの?」
しかし案の定彼女には私の名は聞こえず、
「ハァァァーーーー…ここはとても寒いイイイ…そこにいるのは孫の耳介かいイイイ…」
などと芝居がかった口調で何かつぶやき続けている。 

霊が見える体質なんて嘘じゃん、私のこと見えてないじゃん、
と私は思ったが、そんなことは彼女も信者たちも知る由もないのだ。

《非現実》

最終更新:2022年03月30日 14:55