【問題】
とんでもない無茶振りをした男の名声は、同じ作者が描いた二枚の絵によって消えてしまった。
どういうこと?
【解説】
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~とある世界線の室町時代~
かつて、とんちがすごいと名の通ってきたイッキュウさんの話。
室町幕府将軍アシカガヨシミツが出した「屏風から虎が抜け出て悪さをするので虎を退治してほしい」という難題に対して、
イッキュウ(男)は「虎を捕まえるから、屏風から虎を追い出してほしい」と言う(無茶振り)。
それを見越していたアシカガヨシミツは、家臣にほとんど同じ屏風を持ってこさせる。
それは、将軍の権力を利用して作らせた虎の位置だけがずれただけの屏風。
アシカガヨシミツ「イッキュウよ、よくこの二つの絵を同時に集中して見るのじゃ」
イッキュウ「集中して…?わ!虎が浮き出てきて、屏風から出てきた!」
アシカガヨシミツ「ほっほっほ。立体視じゃよ、これは。
二枚の絵は虎の位置だけが微妙にずれておるのじゃ。
ほれイッキュウ、虎が屏風から出てきたぞ。早く捕らえて退治するのじゃ。
もちろん高価な絵じゃ。絵に傷などをつけたらわかっておるな?」
イッキュウ「…将軍様、参りました……」
イッキュウが負けたという噂はあっという間に広まり、
別の世界線の一休さんのように名声が後世に語り継がれることはなかったそうな。
めでたしめでたし。
《モチーフ有》
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最終更新:2022年06月15日 17:27