【問題】
マイは病弱な母の代わりに毎日おつかいに行った。
『娘として出来ることは母を支えることだ』と思い、何度もお店に足を運んだ。
しかしある日を境に買い物をやめたおかげで、助かったと思った。
一体どういうことだろう?
【解説】
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認知症の母(マイ)は幼少期の頃、病弱な母の代わりによく買い物をしていたそうだ。
その頃の記憶を辿ってか、近所の八百屋に毎日赴き、いつもリンゴを1つ買ってくる。
マイの娘である私は、そんな母の相手をしてくれる八百屋の店主の渡辺さんにいつも頭を下げに行く。
そんな日々が数年続いたある日、母は八百屋に行く途中で倒れて、そのまま亡くなってしまった。
母は過去の呪縛から、私は母の介護から、ようやく解き放たれたと思い、私はようやく心底安心した。
――お互い、ゆっくり休みましょう。
《死》
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最終更新:2022年10月14日 22:52