【問題】
仲間との気持ちの良い食事を終えたあとぐっすりと眠った男は、
起きると今までの悩みの元が嘘のように消えていることに気づいた。
そのおかげで抱えていた重いものを感じなくなったり、
隠し事なく全てを話せるようになったりしたのだが、
しかし男の気分は、総じて最悪だったという。
いったい、なぜ?
【解説】
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スパイとして活動していた男は仲間との食事中に裏切りにあい、
酒に睡眠薬を入れられてぐっすりと眠ってしまった。
男に意識が戻ったとき、激務からあちこち痛んでいた体が全く痛まなかったことから、
体そのものが物理的に無くなり、自分が脳だけの状態にされていることに気づいた。
状況から敵方に売り飛ばされたことを理解しどうでも良くなった男は、
機密情報を次々に暴露したり、スパイとしての重圧や責任から解放されたりしたわけだが、
仲間に裏切られ脳だけにされた男の気分は、当然最悪だった。
《非現実》
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最終更新:2022年11月14日 09:12