【問題】
疲れていた吾郎は、仕事を月3回に減らしたかった。
思い切って男に懇願したところ、88年後まで毎日仕事することになった。
何故こんなことに?
【解説】
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2023年1月X日。
会社員の吾郎は、もっと休みが欲しかった。
平均12時間労働で帰っても何かする気力が無いのだ。
完全週休2日制なだけまだマシなのだが、週休6日以上欲しいと思う日々が続いていた。
そんな時、彼は魔法のランプを拾い、魔人と出会う…
魔人「お前の願いを3つ、なんでも叶えてやろう。」
吾郎「マジすか!ちょっと考えるんで待っててください!」
魔人「分かった。待とう。」
吾郎(う〜ん、やっぱり仕事はもっと休みたいよな!でも全く行かないのはちょっと罪悪感あるし…ヨシ!)
吾郎「魔人、お願いがある。仕事は日付にゼロがつく時に行くだけで、他の日は全部休日にしたいんだ。
しかも貰える給料は今のままの状態でだ。できるか?」
魔人「そのくらい朝飯前ですよ。
しかし給料の件は別の願い事とカウントするので、2つ分の願いを叶えることになりますが、宜しいですか?」
吾郎「そうか。少し勿体無い気もするが仕方ない。それで良いぞ。」
魔人「確認しますが、日付にゼロがつく日は仕事で、それ以外の日は休日ということで宜しいんですね?」
吾郎「あぁそうだ。やってくれ。」
魔人「かしこまりました。」
魔人が指をパチンと鳴らすと、辺りの空間が一瞬だけ光った。
どうやら不思議な力によって、吾郎を取り巻くなにかが変わったようだ。
魔人「これで貴方の願いは現実となりました。私は次の所有者を探しに行きます。ではご機嫌よう。」
そう言うと魔人はランプごと煙となって消えてしまった。
吾郎「あれ?俺3つ目の願い事したか?まぁ良いか、これで仕事が減って遊ぶ時間が増えるぞ〜」
彼はウキウキしながら明日からの予定を立て始めた。
ゲーム三昧の日も良いな。喫茶店巡りをする日も良いな。一日中寝転がるなんてのも良いな。
これから毎日が楽しくなる…と思っていた。
魔人「日付ってつまり年月日のことだよな。
次のゼロがつかない日付は2111年1月1日だから、88年後か。
俺もこの仕事やってだいぶ経つが、ここまで働くのが好きな人間は見たことないな。
それはさておき、さっさと次の人を探すか…」
五郎は2111年になるまで毎日仕事となってしまった。
しかも給料は今までと変わらない状態で。
彼はこれからどうなるのだろうか。
《非現実》
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最終更新:2023年02月12日 10:15