2023年7月8日
出題者:SUFUREE
タイトル:「One Shot」


【問題】
1番を狙っていたタカフミは、とあるヒラメキを得たことで時間ギリギリに1番を取ることに成功した。
タカフミは誰が見ても明らかな不正を働いていたのだが、あまりにも堂々としていたため皆不正に気づけなかった。
唯一それに気付いていたアキオも、何故か公表しようとはしなかった。
どういうこと?




【解説】
+ ...
友人の結婚式の2次会に参加していたタカフミ。そこではビンゴ大会が行われていた。
次々と景品が取られていく中、タカフミはビンゴを出せないままついに最後の景品が残るだけとなった。
なんとしても景品が欲しかったタカフミはそこで、進行役が当選したビンゴカードの数字をしっかりチェックしていないことに気付いた。
タカフミ「これ、勢いよくビンゴオォ!って叫んで数字開けちゃえばバレないんじゃね?」
度し難い発想をするタカフミは、景品欲しさのあまりにそれを行動に移そうと決心した。
次に1が出ればビンゴだったタカフミだが、最後に出た数字は……99だった。

タカフミ「ビンゴォオオオオオ!!」
数字が出ると同時に立ち上がり、カードを隠しながら1を開けたタカフミはそのまま景品を取りに向かった。
そこでカードを受け取り景品を渡す係のアキオは、タカフミから渡されたカードが1番左上を中心とした
縦横ナナメのトリプルビンゴだったことに違和感を覚えて数字をチェックした所、
タカフミが不正を働いていたことに気付いた。
しかしこれを公にすれば結婚式という晴れ舞台にケチをつけることにもなるため、不本意ながら心の中に留めておくことにした。
そんなことは知る由もなく、タカフミは渡されたエコバッグを手にほくそ笑むのであった。

最終更新:2023年08月06日 19:51