【問題】
女は男によって人生を狂わされてしまった。夜の街で働かされて、
あげくには身体を売るようなことも。
今は詐欺まがいのことをして人々から大金を巻き上げていた。
（こんなはずではなかったのに）
女が心の中でそう呟いても、男は不敵な笑みを浮かべるだけであった。
状況を説明して下さい。
【解説】
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長沢コシ美は若手NO.1の美人女優である。
進学のため愛知から上京したばかりの頃、たまたま番組観覧のためにTV局へ行った時に
プロデューサーに見出され端役でドラマデビューしたのだ。
年齢の割には憂いのある顔立ちが災いしたのか、
初めは男に捨てられるキャバ嬢や、生活苦のために身体を売る女など、
薄幸な役が多かったが、年々輝きを増し美貌に磨きがかかり、
今では主演女優にまで昇りつめた。
今日はそんなコシ美の新作映画「コンフィデンスウーマンTE」の制作発表会見の日。
「長沢さん、最後に一言お願いします！」記者の言葉に美しい笑顔を見せるコシ美。
「また素敵な詐欺師を演じることができました。みなさん、ぜひご覧になって下さいね♡」
そう言いながらコシ美は思っていた。
（卒業後、田舎に戻って親元で就職するつもりだったのに、すっかり予定が狂っちゃった。
それもあの人のおかげ）
テーブルの端に座る、プロデューサーから出世して企画担当になり、
そして今では夫となった男の顔をチラっと見ると、彼もコシ美を見返してニヤリと笑うのだった。
【注釈】この問題の後、「『詐欺まがいのことをして人々から大金を巻き上げ』とは
ウミガメ(人を上手く騙すゲーム)の配信をしてYoutubeのスーパーチャット(投げ銭)を稼ぐ
タカフミさんのことかと思った」というコメントがあり、そこから盛り上がってスパチャ合戦となり、
「詐欺問題」という一ジャンルが生まれることとなる。
詐欺問題の数々は 「テーマ作問一覧」をご覧ください。
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最終更新：2022年01月10日 13:50
