2024年10月26日
出題者:mi
タイトル:「きしむベッドの上で優しさを持ち寄る」


【問題】
ある若者は同じ男と2度別れたあと、男の妻を抱いた。
男は何も知らないまま、今頃笑顔で過ごしているに違いない。
男の妻は苦い顔をしながらも抱いてくれる若者に感謝する。
やはり不倫は文化なのだろうか…。




【解説】
+ ...
男は若い頃に妻を不幸な事故で亡くした。
男はしばらく独身を貫いたが、ようやく心の傷を癒してくれるような優しい女性と再婚。
可愛い娘にも恵まれ、家族3人で仲良く暮らしていた。
しかし実は、その娘は昔男と死別した妻の生まれ変わりだった。

生前男と添い遂げたいと願った娘は、年老いた元夫であり父をそばで看取ることで叶ったのだ。
そして次は夫の心を癒してくれた母の介護のため、今日も介助で母を抱きしめる。
母は娘に介護されるのを申し訳ないと思いつつ、先が長くない自分に尽くす娘に感謝するのだった。

そして、男が天国で元妻と再会できないことに気づくのは、もう少し経ってからのことだった。

《非現実》《死》

最終更新:2024年11月04日 00:10