2020年11月11日
出題者:かちわりの種
タイトル:「価値とは真誠であり虚像である」


【問題】
哲郎は疑問だった。
大して希少でも風変わりな訳でもないが、其を人々は珍品と云う。
外部だけ施して、内辺に差程の変容はないが、其を稀有の代物であると一様に仰る。

彼の存意に君達は辿り着けるか?



【解説】
+ ...
ある日、10才の哲郎は家族と一緒に、近くに新しくできたステーキハウスに来ていた。
注文時、哲郎は店員に、
「レア、ミディアム、ウェルダンのどちらに致しますか?」と聞かれる。
(レア? 珍しい肉が出てくるのか!? そんなのレア一択だぜ!)
と思ってレアのステーキを注文した哲郎。
しかし、レアのステーキでも、他との違いは肉の内側がほぼ生ということだけで、大して珍しくない肉であることに疑問を感じたのだった。

最終更新:2022年04月01日 17:28