2020年7月4日
出題者:はっぴぃ


【問題】
一人旅が趣味のカメコは、今回山奥の村を訪ねていた。
色々と満喫し、夕食の郷土料理を堪能したまでは良かったが、
その夜カメコは急に苦しみだした。
呼吸をするのも辛く、一晩中布団の中でやり過ごしたが、
どうにも我慢できず翌朝近くの診療所に電話をした。
するとすぐに症状は落ち着いたのだが、なぜだろう?



【解説】
+ ...
カメコは布団の中で恋患いと戦っていた。
一瞬で身体を貫いた電流のような感情。胸の高鳴りと切なさで息をするのも辛い。
「一目惚れって、こんなに苦しいものなの!?」 

一体あの人は誰なんだろう…こんな気持ちのまま帰れないと思ったカメコは、
翌朝思い切って泊まってる民宿のおかみさんに声をかけた。
「あの、夕べここに来た方って、どなたなんですか?」
「あ〜あの人は診療所の先生で○○さんっていうのよ。昨日は村祭りの打ち合わせに来てたの。
 あの人がどうかした?」 

カメコは意を決して彼に一目惚れしてしまったことを伝えると、
おかみさんはハイテンションで色々と教えてくれた。
「先生彼女いないし、この時間だったらまだ診察前だから、電話してみなさいよ!」
強引に背中を押され、カメコも口から心臓が飛び出しそうではあったが、
恥はかき捨てとばかりに教えてもらった番号にかけた。
すると彼の方も1人で来ていたカメコのことが気になっていたという。
天にも昇る気持ちのカメコ。無事連絡先を交換し、また改めて電話をする約束をした。
切なさは緩和され、それを遥かに上回る幸福感に包まれたカメコであった。

《リア充》

最終更新:2022年04月03日 16:55