─第12話─
─部室前─
唯「あれっ、さわちゃんだー」
澪「部室の前で どうしたんですか?」
さわ子「あぁ、あなたたち。今日は部室使えないわよ」
「今、工事中だから」
律「工事って?」
さわ子「なんとなくラブホテル風に改造してみようと思って…個人的に」
紬「Satisfaction」
澪「いやいやいや」
梓「なんで部室をラブホテルに改造しようとしてんですか男もいねぇくせに」
さわ子「なんだとコラァアアア!?」
澪「ひぃぃいい」
唯「負けるもんか!!」
梓「殺ってやるです!!」
─平沢邸─
唯「さわちゃんに5人がかりで対抗したら
途中から集団レイプみたいになってしまった」
ドラ「さわ子先生どうなったの?」
唯「私がギー太で牽制しているスキに
ムギちゃんに裸締めされて梓ちゃんに口にパンツ突っ込まれて
りっちゃんにトンちゃんをお股に突っ込まれてさすがに泣いてた」
ドラ「やるなぁ」
唯「最初は『やめろコラァァ!!あとで殺してやるからな!!』とか怖いさわちゃんモードだったのに
途中から『やめてぇぇやめてぇぇいやぁぁ』しか言わなくなってゾクゾクしちゃった」
ドラ「澪ちゃんは?」
唯「なぜだか分らないけど、泣き叫ぶさわちゃんを見つめながら自分のお股をさすってたよ」
ドラ「ふふふ、なんでだろうね」
唯「えへへ、なんでかなぁ~」
ドラ「それでボクに頼みたい事とは…」
唯「部室が使えないから練習場所を用意してほしいんだ」
ドラ「先生は ほったらかしなんだね」
ドラ「練習場所ならアレがいいなぁ」モゾモゾ
テケテテン
ドラ「スモールライト~」
唯「えっ」
ドラ「何か?」
唯「いや…なんか『かべ紙ハウス』的な
秘密基地っぽい道具を出すんじゃないの?」
ドラ「むしゃむしゃ」
唯「あっ、ドラえもんが1つ120円の栗ドラ焼きを3つも食べてる…!!」
「きっとまた未来の道具を売ったんだ」
ドラ「スモールライトで小さくなれば、大きな音を立てても迷惑にならない」
唯「……?」
ドラ「どうしたの?」
唯「体が小さくなったら音も小さくなるんだっけ?」
ドラ「そりゃなるよ……たぶん」
唯「でもホイッスルって結構小さいのに、結構大きな音がするよ」
ドラ「そうだね」
唯「本当に体が小さくなったら、音も小さくなるの?」
ドラ「知るもんか」
唯「機械の分際でいい加減だなぁ」
ドラ「21世紀の女子高生はバットで3回殴れば
静かになるって21世紀ミシュランガイドブックに書いてあったっけ」
唯「ご、ごめんなさい」
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唯「というワケでスモールライトで小さくなって練習しようよ」
澪「体が小さくなったら音も小さくなるんだっけ」
唯「なるよ」
澪「なんで?」
唯「うるさいなぁ。バットで殴れば静かになるかなぁ」
澪「ひぃいいい」
唯「じゃあスモールライトを浴びせるね」
パ~~~
澪「ぁ、ちぃさくなった」
唯(どこまで小さくなるんだろう…)ワクワク
パ~~~~~~~~~
唯「澪ちゃんをスモールライトで極限まで小さくしたら見失った」
「どうしよう」
ドラ「その辺にいたんじゃないの?」
唯「窓を開けてたし、風で飛ばされたかも知れない」
ドラ「終わりだね」
唯「もう澪ちゃんには会えないの?」
ドラ「どれだけかしたら自動的に元の大きさに戻るけど
結構、日数を要するんだ」
唯「それまで澪ちゃん無事だといいねぇ」
唯「探す方法はないの?」
ドラ「そうだねぇ」モゾモゾ
テケテテン
ドラ「たずね人ステッキ~」
「探している人がいる方向に、倒れてくれるステッキだよ」
「距離までは分からないんだけどね」
唯「すごいすごい!!早速、澪ちゃんのいる方向に倒してみようよ!!」
ドラ「じゃあ倒すよ」
コロン
プチャ
澪「ェァッ」
唯「あっ」
唯「どうしよう」
ドラ「まさかこんな近くにいるなんて…」
唯「ドラえもんが倒したんだからね」
ドラ「唯ちゃんがステッキを倒せ倒せって言うから…」
唯「私、『倒せ』って2回も言ってないよ!!2回言ったのは『すごい』だよ!!」
ドラ「この際、どっちでもいいよ」
唯「だめだよ、謝って!!」
ドラ「21世紀の女子高生はとりよせバッグで子宮を取りだしたら静かになるって
22世紀のNHK教育で言ってたっけ」
唯「22世紀の日本は核の炎に包まれているの?」
ガチャ
律「おーす唯!!練習する方法が見つかったんだって?」
ブチグチャ
澪「ゲァ」
唯「あっ」
唯「どうしよう」
ドラ「まさかトドメをさすなんて…」
律「なになに、なんの話?」
ドラ「りっちゃんに罪をなすりつけよう」
唯「そうしよう」
律「ナス律だって?どんなジャンルだよww」
唯「ところでりっちゃん、ちょっと足の裏を見せてくれる?」
律「なになに?りっちゃんの意外と色っぽい足裏が見たいワケ?」ハイ
ドラ「スモールライト解除モード」
パ~
ムクムク
律「澪おおおぉぉおおぉお!?」
唯「りっちゃんがやったんだよ」
律「わ、私が何したっていうんだ!?」
ドラ「澪ちゃんを小さくして遊んでいたら
りっちゃんが突然、部屋に入ってきて踏みつぶしたんだ」
律「そ、そんな…」
唯「やっちゃったね」
律「おい、10円やるから警察には黙っててくれ」
唯「やった!!5円ずつ山ワケしようよ!!」
ドラ「ばか!!もっと とれるよ!!」
ドラ「秘密を守って欲しければ360円欲しいなぁ」
唯(また栗ドラ焼きを3つも買う気だ……)
(1つ私に くれないかなぁ)
律「360円?高い」
ドラ「でも刑務所に行くよりマシだと思うけど」
律「いや、もっといい考えがある」
唯「え、なになに~?」
律「お前らを殺せばタダでバレないぞ」
ドラ「ショックガン」ズバ
律「グェぁッ」バタ
唯「りっちゃん!!」
ドラ「いいこと思いついた」
「りっちゃんを殺して財布を巻き上げれば、もっとドラ焼きが食べられるよ」
唯「やった~!!」パチパチ
ゴソゴソ
唯「あ」
ドラ「財布あった?」
唯「あったけど、りっちゃん 3円しか持ってないや……」
ドラ「」ズバ ズバ ズバ
律「」ビクン ビクン ビクン
唯「ショックガン連射しないで~!!りっちゃんが死んじゃうよ~!!」
ドラ「ごめん、ボクのファイティングコンピューターが何かを囁いたんだ」
唯「怖いなぁ」
ドラ「だけど、いい事を思いついたからファイティングコンピューターもムダじゃなかった」
唯「いい事ってなぁに?」
ドラ「ドラ焼き屋を殺せばドラ焼き食べ放題だぞ!!いそげ!!」カチャ ブルルル ギュアァーン
唯「あっ、待って!!」
唯「タケコプターと透明マントでショックガンを装備して
窓から飛び出して行ったドラえもんを止める術はないなぁ」
ドッガァアアァン
唯「あっ、外で大爆発が」
紬「大丈夫よ、唯ちゃん」
唯「あっ、ムギちゃん!!」
紬「監視カメラで一部始終を見ていたわ」
「外からドラちゃんが飛び出した瞬間を見計らって、ロケットランチャーで撃ち落としたわ」
唯「さすがだね!!」
紬「さぁ、私のポケットマネーでスタジオを借りたから
そこで練習しましょう。ドラ焼きもあるから~」
唯「やったー!!」パチパチパチ
唯「でもりっちゃんと澪ちゃんはもういないんだよ」
紬「梓ちゃんもいなくなったわ」
唯「えっ、なにがあったのかなぁ」
紬「とにかく練習しましょう」
「わたしと唯ちゃんで、ずっと……2人きりで……はだかで……ウッフフッフ♪」
唯「助けてドラえもん!!助けてドラえもん!!」
憂「私がいるよ!!」ザッ
唯「あっ、うい~」
紬「全艦隊、火炎放射用意」
ドラミ「収拾がつかなくなるので、私がなんとかします!!」
唯「どうするの?」
ドラミ「まず全員、殺します」ピカッ
紬「ウァァ」パタ
憂「グォォ」パタ
唯「あっ、リモコンを押したらみんな死んだ」
ドラミ「そして全員にタイムフロシキをかけて……」パサ
律「ん?」
澪「私は何を…」
紬「唯ちゃんハァハァ」
梓「唯先輩ハァハァ」
憂「お姉ちゃんハァハァ」
ドラミ「これで万事解決ですね」
唯「そうかなぁ」
唯「あれっ、ドラえもんは?」
ドラミ「みなさんが借りるスタジオ代を稼がせるためにアルバイトに行かせました」
唯「すごいなぁ」
「でも機械がバイトで雇ってもらえるの?」
ドラミ「恐竜ハンターのバイトなので大丈夫です」
唯「じゃあこれで、全部解決だね!!」
憂「やったね、お姉ちゃん!!」
唯「その後、恐竜ハントで稼いだお金で
不正にドラ焼きを買い込んだドラえもんは
ドラミちゃんにバラバラにされたあと
マグネットコーティングが施されて帰ってきました」
唯「反応が早くなったけど、ネズミを殺しまくるので大迷惑です」
「というか私の家はなぜこんなにネズミがいるんだろう」
唯「あとさわちゃんの記憶もドラミちゃんが変なクスリで消してくれたので
私達は訴えられることもなく平和な毎日です」
12話 完
最終更新:2011年07月15日 01:29