関係があると思われるもの

伊吹萃香(東方萃夢想ほか)
宇佐見蓮子 (伊弉諾物質ほか)
マエリベリー・ハーン(伊弉諾物質ほか)
八意永琳(東方永夜抄ほか)
西行寺幽々子(東方妖々夢ほか)
飯綱丸龍(東方虹龍洞ほか)

住所

戸隠神社宝光社   長野県長野市戸隠2110
          JR長野駅7番乗り場(川中島バス長野駅前総合案内所前)より
          アルピコ交通「バードライン経由戸隠高原行き」(ループ橋戸隠線)に乗車後、
          「中社宮前」にて下車

戸隠神社火之御子社 長野県長野市戸隠 戸隠3115-3
          上記同バス「戸隠営業所」で下車

戸隠神社中社    長野県長野市戸隠3506
          上記同バス「宝光社宮前」で下車

戸隠神社奥社    長野県長野市戸隠奥社
戸隠神社九頭龍社  上記同バス「奥社前」で下車
          参道を歩いて30分程度
          ※冬期は戸隠スキー場行きになり、奥社バス停には停車しないため
           中社からタクシーで5分程度

※バス停または駐車場から奥社、九頭龍社社殿までは2km程度の参道を歩くことになるため歩きやすい靴で参拝することを進める。

戸隠神社

戸隠神社は宝光社、火之御子社、中社、九頭龍社、奥社の五社から成る神社である。
天岩戸神話にまつわる神々を祀り、戸隠山は天手力雄命が放り投げた天岩戸であるとの伝説が残るが(後述)、「庭訓往来」や「本朝神社考」などの資料によると、天岩戸神話と戸隠神社が結びついたのは室町時代頃だとされる。
かつて神仏混淆の戸隠山顕光寺として知られ、修験道場戸隠十三谷三千坊として比叡山や高野山と共に「三千坊三山」と呼ばれるほど栄えたが、明治時代には政府の神仏分離政策によって寺は切り離され、戸隠神社と名前を変えた。

宝光社

康平元年(1058年)に奥社から遷祀奉斎される。
祭神は天表春命(あめのうわはるのみこと)
「先代旧事本紀」によると中社の祭神でもある天八意思兼命の御子とされ、饒速日命(にぎはやひのみこと)の護衛として天磐船に乗って天降ったとされる。
古事記や日本書紀には記載が無いが、鎌倉時代に親子関係説が広まったと見られる。
開拓、学問、技芸裁縫の神、安産の神、女性や子供の守り神である。

火之御子社

祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)
天岩戸神話において岩戸の前で踊る事で天照大神の気を引きつけた神であり、天狗の祖と言われる猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)の妻である。
舞楽芸能の神、縁結の神、火防の神とされる。
東方儚月抄 ~Silent Sinner in Blue.(漫画版)の第16話にて登場。綿月依姫に呼び出された。

火之御子社境内には西行法師と関わる西行桜と呼ばれる桜の木がある。「善光寺道名所図会」に書かれている善光寺参拝の後、戸隠にやってきた西行が子供らと歌で戯れた話から西行桜と名付けられた。(当時の桜は戦国時代の上杉氏、武田氏の戦いの際に焼失。現在の桜は最近植え替えられたもの。)この桜は、東方妖々夢に登場する西行妖と思われる。

中社

中社拝殿

寛治元年(1087年)に建てられる。
祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
天岩戸神話において天照大神を岩戸から出すための方法を考えた智慧の神である。
学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全にご利益がある。
東方projectにおいて八意永琳の元ネタがこの天八意思兼命でないかと考察されている。作中では明言こそされていないが、名前の「八意」や博識であることなどを見るとほぼ確実だろう。

人魚と三本杉


三本杉の内の一本

鳥居を囲むようにして立っている三本の杉には次のような伝説がある。
若狭国(現在の福井県)の漁師が海で捕らえた人魚の肉を、腹を空かせた子らが食べたことで鱗が生えて死んでしまう。夢の戸隠権現のお告げから、子の弔いのため戸隠まで行脚してこの杉を植えた、というもの。
人魚伝説と言えば全国に伝わる不老不死の尼僧「八百比丘尼」の話が有名だが、戸隠に伝わる話は人魚の肉を食べた者は人魚となったあげくに死んでしまうというもので、このタイプの伝説は全国的に見ても珍しい。
東方projectにおいて人魚と言えばわかさぎ姫がいるが、彼女は淡水人魚であり、肉を食べたら死ぬという話も無いため、戸隠の人魚伝説との関係は薄いと見られる。

九頭龍社

祭神は九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)
「阿裟縛抄」によると江戸時代には九頭龍権現と呼ばれ、それ以前は九頭一尾の大龍、初期には九頭一尾鬼と呼ばれるだった。水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結の神とされる。
好物は梨
九頭龍社は奥社のすぐ隣に鎮座している。

奥社


奥社社殿 九頭龍社はこの左手前にある。

祭神は天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
天岩戸神話において天鈿女命の踊りに気をとられた天照大神が岩戸を少し開いたところをこじ開け、そして放り投げた力の神である。
その投げられた岩戸が信濃まで飛んできて、落ちたものが今の戸隠山とされる。
開運、心願成就、五穀豊熟、スポーツ必勝などのご利益がある。
本殿は度重なる雪崩によって倒壊したため、現在はコンクリート造りとなっている。
参道を歩き、随身門を抜けると見事な杉並木が現れるが、この木々は徳川家康が戸隠山に千石を寄進した年の慶長十七年(1612)に植えられたと見られる。
杉並木の道

「東方萃夢想」における伊吹萃香のスペルカード 符の壱「投擲の天岩戸 」、萃符「戸隠山投げ」、萃鬼「天手力男投げ」は天手力雄命に由来すると見られる。

飯縄社

祭神は飯縄大明神(いいずなだいみょうじん)
戦勝の神とされ、戦国時代上杉、武田両家から尊崇された。
室町時代の文献「戸隠山顕光寺流記并序(とがくしさんけんこうじるきならびにじょ)」によると、飯縄大明神は戸隠にある顕光寺に現れ、住職に「自分は日本第三の天狗なり」と名乗り、続けて「…願わくば常にこの山の近くで修行し、九頭竜権現の加護によって(原文:慈風に当たりて)この世の苦しみを克服したい。…当山の鎮守となろう」と語ったという。
飯縄社は杉並木を過ぎて、登りに差し掛かったところにある。


その他東方projectとの関わり


  • 伊吹萃香(酒呑童子)と戸隠の繋がり
 「酒典童子若壮」において酒呑童子はかつて悪童丸という名前であり、石瀬の前司俊網戸(いなせのぜんじとしつな)という武士が戸隠明神に祈願して産まれた申し子と言われ ている。
 また、酒呑童子退治で有名な源頼光の刀鬼切は後に源満仲の手に渡り、信州戸隠山の九頭一尾鬼を切ったと太平記に書かれている。

  • 音楽CD「伊弉諾物質 Neo-traditionalism of Japan.」のブックレット中10曲目
「素敵な墓場で暮らしましょ」の項で次のように登場。
(前略)
二人の想像力はとどまるところを知らない。
「休憩したら次は戸隠に行ってみようよ。
あそこには天手力男命がぶん投げたという天の岩戸があるんだって」

「天の岩戸といえば高千穂の⋯⋯」

「そう、きっと天の岩戸も伊弉諾物質だわ!
そうと決まれば行こう、戸隠へ」
(後略)
秘封倶楽部の2人が戸隠山=天の岩戸を伊弉諾物質(2500万年前に消えたイザナギプレートの名残り)であると考察した。

  • 鳥居
 東方輝針城CDレーベルに印刷されている鳥居は戸隠神社宝光社の鳥居では無いかと言われている。

宝光社の鳥居

  • 幻想郷の鬼と妖怪の山の天狗とのつながり
飯縄社の項でも述べたように、飯縄権現は九頭竜権現のもとに参じて、九頭竜権現の加護によって修行を行っている。
これをそのまま東方に当てはめて言えば、鬼のもとに天狗の幹部が表敬訪問しているということになるだろうか。

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最終更新:2023年04月05日 18:16