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呪われた館! 妖怪肉人形

呪われた館! 妖怪肉人形!


ヒュー…カラン

鬼太郎「ハァ、明日は雨か」

 逆さに落ちた下駄を拾う鬼太郎。

鬼太郎「やぁ、人間の皆さん。ゲゲゲの鬼太郎です」

鬼太郎「今回は、結構遠くへ旅行することになりました」

鬼太郎「ですが、今日は悪友とではなく、今度は僕の父と蒼星石も一緒に旅行することになるのですが…」

 困った表情をして悩む鬼太郎

鬼太郎「でも困りましたね…実は彼女…蒼星石は僕と目を合わせるとすぐに目を背けるのですよ、今回は、そんなおちゃめな彼女が大活躍する話です。」

 鬼太郎が立ち去ろうとすると、途中で立ち止まって振り返る。

鬼太郎「ちなみに…まだ彼女がおばばと契約していないときの話です」

 ~妖怪長屋~

 スッスッスッスッ…

ねこ娘「ニャッ…ニャッ…ニャッ…」スッスッスッスッ

子泣き爺「ねこ娘はまた削り節かの」
砂かけ婆「まぁ無理もない。何せ今日はねずみ男の他に親父殿と蒼星石と一緒じゃからの」
翠星石「プクク…いいざまですぅ!」
子泣き爺「ん?、翠星石、お前さんなんか嬉しそうじゃのぉ」
翠星石「べ~つにぃですぅ!、翠星石はいつもこんなのですよ?。おじじ」
砂かけ婆「気味が悪いぐらい嬉しそうな顔しとるじゃろうが。顔に書いてある!」
翠星石「バレバレですか、蒼星石が鬼太郎と一緒ならぐーたらなことができねぇから嬉しいのですよ!。あー笑えるですぅ!」
砂かけ婆「おやそんなに元気なら、たまってる家賃を払わんか?」
翠星石「うぐっ…そ、それは無理ですぅ;」


ねこ娘「ニャッ…ニャッ…もぉ~、何で鬼太郎は私じゃなくて蒼星石と一緒に旅行なのよ…、そりゃあ蒼星石は真面目だし、優しいのは分かるけど…」ブツブツ…

ねこ娘「でもいきなりまだこの横丁に慣れてない蒼星石と旅行だなんて、ずるいわよ~。むぅ~」

 ガチャッ、トテテテテ…

雛苺「ねこ~!、できたなのー! 完成なのー!」トテテテテ
ねこ娘「なぁに?雛苺、どんな絵が描けたのかしら?」
雛苺「えへへ…ヒナね、本当はきたろーに見せたかったんだけど、ねこが落ち込んでいるから、元気出すように見せてあげるの」
ねこ娘「ふふっありがとう雛苺。でも、私は落ち込んでなんかないわよ、絵は後で見せてね」
雛苺「ぶぅ~~!せっかく描いたのに~!、今見てほしいのー!!(ぷくーっ)」
砂かけ婆「おや?、雛苺、真紅がおらんようじゃが?…どこにおるんじゃ?」
雛苺「うんとね、真紅…本を読みながら怒ってたの」
子泣き爺「怒ってた?、そりゃまたどうしてじゃ?」
雛苺「うんとねうんとね、ヒナが歌を歌って絵を描いてたら…」

~回想~

 おばばの部屋

雛苺「♪ゲッゲッゲーゲのゲー!、あーさーはね~どこ~でくーくーくー♪」カキカキ
真紅「雛苺!、うるさいわよ、少し黙ってることはできないの!?。うるさくて本が読めないのだわ!!」
雛苺「うにゅ?、真紅?…何で怒ってるの?」
真紅「怒ってないわよ!!」

真紅「(まったく…鬼太郎ったら、主人であるこの私を差し置いて蒼星石と旅行ですって!?…家来の癖に生意気なのだわ!!)」ゴゴゴゴ……
雛苺「なんか、真紅が怖いの…」

~回想終わり~

雛苺「真紅、物凄く怒ってて怖かったの~」
子泣き爺「ヒヒヒ…鬼太郎も罪な男じゃのぉ、こんなにめんこいお嬢さんたちに囲まれて…」
ねこ娘「にゃ?」雛苺「うゅ?」
子泣き爺「いやいや、何でもないw、ひとりごとじゃ」




 「呪われた館! 妖怪肉人形!」

◆

 ~とある田舎の車道~

 ブロロロロロ…

金糸雀「キャー!!すごいかしら!!、鳥の大軍かしら!!」パシャパシャ
ねずみ男「おいカナ!、車に乗ってるときは立つなって何回言わせりゃ気がすむんだよ!?」
鬼太郎「いいじゃないか、ねずみ男。たまには騒がせてもいいんじゃないかい?」
金糸雀「おお~!畑がいっぱいかしら~!!」
鬼太郎「だけど…ちょっとはしゃぎすぎかな」
目玉おやじ「こりゃ金糸雀!、少しは大人しくするんじゃ!!」ヒョコ
金糸雀「はーいかしら」
ねずみ男「ったく…カナはこうも静かにできねぇんだよ、それに比べて」

ジッ…

蒼星石「どうかしましたか?」
ねずみ男「蒼星石がよっぽと偉いぜ、どっちが姉か妹か分かんねぇよ。なぁオイ、本当にお前カナの妹?」
蒼星石「あ、アハハ…困った姉ですみません」
金糸雀「妹が褒められるなんてカナは嬉しいかしら~」
ねずみ男「おめぇと比べれば偉いな」
鬼太郎「そう言えば、2人以外でのドライブって、何年ぐらいだっけ?」
ねずみ男「すぐ忘れやがる野郎だなぁ!、真紅と契約する前はねこ娘と三人でドライブしたろ!?」
鬼太郎「そうだっけ?」
ねずみ男「この野郎は、すぐ忘れやがる」
目玉おやじ「仲が良いのぉ、鬼太郎とねずみ男は。うん?、どうしたんじゃ蒼星石」
蒼星石「あ…い、いえ…何でもありません!」カァァァ
目玉おやじ「いつも鬼太郎を見つめおって、何か鬼太郎についておるのか?」
蒼星石「ほ、本当になんでもありませんよ!、ほ…ほら、あの森を抜けたら目的地の「人形館」です」
ねずみ男「ほぉ、あの森に行き先の人形館があんのか、物知りだな蒼星石は」
蒼星石「いえ、ずっと前に、僕と翠星石はあの館の主と契約していましたので。行先の道ぐらいは知っています」
鬼太郎「そうなんだ、2人とも結構仲良しなんだね」
蒼星石「えっ…そ、そんなことありません」プイッ
鬼太郎「?」
蒼星石「………(あぁ、恥ずかしくて鬼太郎さんと目を合わせられない…!)。」カァァァ

何で…鬼太郎さんと顔を合わせると、どうして胸の高鳴りが抑えられないの?。
鬼太郎さんに助けられて以来、僕どうしちゃったんだろ…こんなの……こんなのってまるで…

ま る で 僕 が 鬼 太 郎 さ ん の 事 を …

鬼太郎「……ハァ。」

僕って、彼女に嫌われてるのかな?。

プスンッ プスンッ

ねずみ男「ん?」
金糸雀「ほえ?」
目玉おやじ「何じゃ?、車の調子がおかしいぞ」

ブロロ…キキィ

鬼太郎「あっ止まったぞ」
蒼星石「え?」
ねずみ男「なーんか嫌な予感がするな…」

 ボ ス ン ! ! !

ねずみ男「やっぱりかーーーーーっ!!!」
金糸雀「車がおならしたかしらーっ!!?」
蒼星石「金糸雀、それを言うなら「エンスト」だよ」
目玉おやじ「レデーの言うことではないのぉ…」

◆

ガチャガチャッ キリキリキリ…

ねずみ男「ったくあのバカ狐!、何が壊れない4人乗りのリムジンだよ!?、ぶっ壊れてる奴またよこしやがって……アチィッ!!」ガチャガチャッ
金糸雀「ひどいかしら!、嘘つきは泥棒の始まりかしらっ!!」ゴクゴク
ねずみ男「おめーは茶を飲んでねーで少しは手伝えバカカナ!!」ベシッ
金糸雀「いたっ!!…びえーん!蒼星石~ねずちゃんがぶったがしら~!」
蒼星石「よしよし、痛かったね」ナデナデ
金糸雀「うぅ~…」グシグシ
目玉おやじ「して、もう直ったのか?ねずみ男」ヒョコ
ねずみ男「あー、こりゃだめだ。完全にエンジンがオーバーヒートしちまってるよ、これじゃぁ一晩かかりそうだ」
目玉おやじ「な、なんと!?」
金糸雀「そ、それじゃカナたちは遭難なのかしら?……そーなんかしら~!、アハハハハハ」
蒼星石「いや、笑い事じゃないと思うよ…」


鬼太郎「……。」
蒼星石「鬼太郎さん、どうかしましたか?」
鬼太郎「ん、いや…今朝妖怪ポストに入ってあった手紙の内容、どうも気にかかるところがあるんだ」
蒼星石「気にかかるところですか?」
鬼太郎「うん、この内容には「妹を助けてください」だけで、「さんぬき様に気を付けて」って書かれているんだ。さんぬき様ってどんな妖怪なんだろ…」
蒼星石「さんぬき様…どこかで聞いた覚えが…」

目玉おやじ「うーむ…これは何か裏がありそうじゃ」ヒョコ

鬼太郎「何か、分かりますか?父さん」
目玉おやじ「残念ながら、わしもこれには分かるまいて…蒼星石は何か分かるかのぅ?」
蒼星石「いえ…僕にも流石に分かりません、ごめんなさい」
鬼太郎「いや、何も謝らなくても」
蒼星石「ですが僕は…」
鬼太郎「?」
蒼星石「いえ、何でもありません…」

ねずみ男「オーイ4人とも、俺ァここで車の修理で寝泊まりすっから、先に館に行っててくれ」ガチャガチャッ
目玉おやじ「うむ、確かにこれじゃと1日までかかりそうじゃ。わしらで先に館に行くとするかの」
鬼太郎「そうですね」
金糸雀「鬼太郎、カナもねずちゃんと一緒にここで寝泊まりするかしら。もうカナ疲れて歩きたくないかしら~…」
鬼太郎「仕方ないな、じゃあ父さんと蒼星石で館まで歩いていくよ。行こうか蒼星石」カランコロン
蒼星石「え!?、は…ハイ、で、ですが2人は」
目玉おやじ「安心せい、寝袋もあるようじゃから2人は大丈夫じゃよ」
蒼星石「そ、そうですか。じゃあ行ってくるよ」コツコツ

金糸雀「気を付けてかしらー!」
ねずみ男「あっちゃちゃちゃちゃ!!。…校長先生やけどしちゃったよ(アドリブ)」ガチャガチャ

◆


 ~人形館の玄関前~

ゴロゴロ…

鬼太郎「ここが人形館のようだ…」
目玉おやじ「しかし、どこからどう見ても普通の館にか見えぬぞ」
鬼太郎「妖気も全然感じません…一体、この館に何があったのでしょう?」

ギュッ

蒼星石「……」
鬼太郎「どうしたんだい?、蒼星石」
目玉おやじ「鬼太郎の足にしがみついて何をやっとるんじゃ?」
蒼星石「ハッ!…いえ、別になんでもありません!、僕は別にこここ、怖く何かありません!!」ブルブル
鬼太郎「まだ何にも言ってないけど…」
蒼星石「いえ本当に怖くないですよ!、信じてくだ……」

ドガシャアアアアアアン!

蒼星石「きゃぁうぅ!!!」ギュウ

 ……………………。

鬼太郎「蒼…星石?」
蒼星石「ふぇ?…あっ、いえ、その…い、今のは違います!!」ブンブン
目玉おやじ「じゃが、お主さっき物凄い悲鳴を…」
蒼星石「ち、違うんですさっきのは!…さっきのはそう!、あくびですっ!!決して悲鳴じゃありませんよ!あは、あはははは!!」
鬼太郎「とにかく、中に入ろう…この曇りは雨が降りそうだし。行きましょう、2人とも」
蒼星石「へっ!?」ビクゥ
鬼太郎「どうしたの?」
蒼星石「い、いえ」
目玉おやじ「…ははーん、まさか蒼星石は」

も し か し て 怖 い ん じ ゃ な ?

蒼星石「(ギクゥ)ぼ、僕は怖く何かありません!」
鬼太郎「まぁまぁ、こんなとこで言い争わないで、早く中に入ろう」ギィー
蒼星石「は、ハイ…」

ギュッ

蒼星石「へ?」
鬼太郎「?、どうしたんだい?」
蒼星石「ああああの、ききき鬼太郎さん!?」
鬼太郎「大丈夫だよ、毎日真紅を抱き上げてるから」
蒼星石「いえ、そうでなくて…その、何でもないです」ドキドキ
目玉おやじ「何じゃ?、いつもなら冷静のお主が慌てておるのだ?」
蒼星石「あ、慌ててなんかいませんよ!…僕はいつでも冷静です!」
鬼太郎「雨もひどくなってきたな。とにかく、今夜はここで泊まるしかないな…蒼星石、この館に寝どこはあるかい?」
蒼星石「あ、はい!。宿泊室は確か、この奥あたりをまっすぐ行ったところにあります」
鬼太郎「君はなんでも知ってるね」
蒼星石「い、いえ…それほどでもありません(照)」

蒼星石「……。」

どうしよう…絶対、さっきの所鬼太郎さんたちにバレちゃってる…。
僕、昔からお化けとか、妖怪が結構苦手なのに…、絶対この秘密だけは鬼太郎さんに見せたくない…鬼太郎さんの役に立ちたい…
助けてもらった恩返しに、鬼太郎さんのお手伝いをしなきゃ!。
でも、笑ってるのかな?…

鬼太郎「……(それにしても、誰も居ないな)」
蒼星石「あっ…(片目が隠れてる横顔も素敵…って僕は何見とれてるんだ…)」

◆


 ~館内~

ギシッ…ギシッ…

鬼太郎「どこの廊下や窓と部屋に、たくさんの市松人形が置いてありますね」
目玉おやじ「ふぅむ…何とも不気味な館じゃのぅ」
蒼星石「ここは、とある仕来たりを行って市松人形をいろんな部屋に置いて祭ってあるのです。どんな仕来たりかは僕も分かりません」
鬼太郎「仕来たり?、蒼星石、ほかに何か心当たりはあるかい?」
蒼星石「心当たりですか…そう言えば、仕来たりを終えた後、この館に生まれた3番目女性が」

市 松 人 形 だ け を 残 し て 行 方 不 明 に な っ て ば か り で し た。

蒼星石「ですが…その行方不明になる理由が思い出せなくて、思い出すと急に頭痛が激しくなってしまいまして…」
目玉おやじ「ふむ、何かきな臭いのぉ。3番目に生まれた女性が人形だけを残して行方不明になるとは…」
鬼太郎「何か裏がありそうですね…」

◆


 ~食堂~

………おかしい。

蒼星石「玄関の鍵が開いているのに誰も居ないなんて…やっぱりおかしすぎます!」
目玉おやじ「どうやら、わしらが来る前にこの事件の犯人である妖怪が一足先に何かをやったみたいじゃのぅ」ヒョコ
鬼太郎「とにかく、ここは一旦分かれてこの館を詳しく調べてみる必要がありますね、父さん」
目玉おやじ「ふむ、そうじゃな。もしかしたら、蒼星石のこの館での記憶が何かのきっかけで戻るかもしれない。」
蒼星石「鬼太郎さん、僕は目玉のお父様と一緒に行動することにします」
目玉おやじ「うむ、鬼太郎やねこ娘以外の者の頭に乗るのははじめてじゃが。わしも蒼星石とともに行動することにするぞ」ピョコン
鬼太郎「分かりました。蒼星石、父さんを頼むよ」
蒼星石「ハイ、鬼太郎さん」
鬼太郎「じゃあ僕は、向こうを調べて来ます。父さんたちはあっちを調べてきてください」

カランコロンカランコロン

蒼星石「あっ…鬼太郎さん」
鬼太郎「大丈夫、もし何かあったらもう一回この食堂で会おう」ギィー、ガチャッ

バタン

蒼星石「鬼太郎さん…どうか無事で…無事でいてください…」

蒼星石「では、行きましょう。お父様」
目玉おやじ「うむ、しかし…気のせいじゃが何かお主と居ると、鬼太郎と行動する気がするわい」
蒼星石「あはは、そうですか…」ツカツカ

ガチャッ、キィー。バタン

◆


 ~廊下~

ツカツカツカ…

蒼星石「ここらへんの廊下はあまり何もありませんね」
目玉おやじ「なんと言う汚さじゃ、見つかるのは蜘蛛の巣だらけじゃ」
蒼星石「だいぶ結構掃除していない場所もありますね、そこらじゅう埃だらけですよ。先ほど食堂で見つけたのはナイフだけですし…」
目玉おやじ「うん?、蒼星石、どうやらあの置物何やら怪しいぞ、一応中を調べ…」
蒼星石「待ってください、お父様!。ここはむやみに物に触らない方がいいですよ」
目玉おやじ「むむっなぜじゃ?、どう見ても怪しいようじゃが…」
蒼星石「ですが、もしあの置物の中身がとんでもない罠があるかもしれません…」
目玉おやじ「うーむ、いきなり探偵っぽくなりおったな…して、あの置物の何が怪しいのじゃ?、どう見ても普通じゃよ」
蒼星石「見かけだけで判断してはいけません。よく見てください、あの置物の下に、見えにくいですが、市松人形らしき髪の毛があります」

捜査に必要なのは、どんな些細な事も見落とさない観察力。くんくんの口癖です。

蒼星石「アレ?、お父様?。どこですか?」
目玉おやじ「よっこいしょ…ふぅさて、この置物は一体何があるんじゃ?」ガサガサッ
蒼星石「…って言ってるそばからー!、お父様危ない!!」
目玉おやじ「おっととと…とっと、ひゃあ~~!!」ガタッ

バタン、ブワッ

蒼星石「うわっ!…ゲホッゲホッ!」
目玉おやじ「ゴホッゴホッ!、す…すまぬ。は、ハックシュン!!」
蒼星石「だ、大丈夫ですか…ハクチッ!ハクチッ!」
目玉おやじ「ハックシュン!、これはこしょうが入って箱じゃった、ハックシュン!、ハックッシュン!」

◆


 ~別廊下~

鬼太郎「やっぱり…ここも開かないか」ガチャガチャッ

鬼太郎「どうやら父さんの言うとおり、今回は手ごわいな…」

鬼太郎「父さんと蒼星石、大丈夫かな?。蒼星石の場合はお化け苦手だからなぁ…昨日、ろくろ首で気絶してたし…」

ガサッ、シュルルル!!

ピ ピ ン ッ ! !

鬼太郎「ハッ!!」

鬼太郎「……気のせいか、いや違う」

一瞬だけど、やたら強い妖気を感じた…

鬼太郎「ここは一旦、食堂に戻ろう」カラコロカラコロッ

この館に、かすかな妖気が少しずつ消えていく…

◆


 ~とある部屋(蒼星石とおやじが居るところ)~

ガチャッ、キィー。バタン

蒼星石「まずはこの部屋を調べてみましょう」
目玉おやじ「うむ、そうじゃな。ひょっとしたら何か手掛かりがあるかもしれん」ヒョコ
蒼星石「どこから探せばいいか…」キョロキョロ…ツカツカ
目玉おやじ「おや?、おい蒼星石!」
蒼星石「はい、お父様」
目玉おやじ「あの机に置いてある本を調べてみるのじゃ。真ん中の本が一歩ずれとる」
蒼星石「明らかに怪しいですね…。早速取り出してみます」ツカツカ

蒼星石「よいしょ…っと」スッ
目玉おやじ「おや?、これはどうやらアルバムじゃな」
蒼星石「そのようですね、ページをめくってみます」

ペラッペラッペラッ…

目玉おやじ「おや、この写真の二人、結構美しいのぅ。母と娘じゃろうか?」
蒼星石「お父様、この写真に写ってるのはここの姉妹ですよ。お母様は居ないって言いましたけど、真中に居るのが、ここの館の主の都さんが2人の祖母です。でも…大きくなったな、妙子ちゃん…」
目玉おやじ「妙子ちゃん?」
蒼星石「あ、この長髪の人の隣に写っている子の名前です。よく翠星石が迷惑をかけていましたが」
目玉おやじ「やれやれ、お前のお姉さんはおせっかい者じゃな」
蒼星石「ふふ、そうですね」
目玉おやじ「じゃが、この写真に写っているこの者達はどこへ行ったんじゃろう?」
蒼星石「えぇ、妖怪に襲われてなければ…いいですけど」

ポロッ、カチャン

蒼星石「あれ?」ヒョイ
目玉おやじ「ん?、どうしたんじゃ。むむ…どうやら鍵じゃ、どこから現れたんじゃ?」
蒼星石「さっきアルバムから落ちてきました。でも、どうしてアルバムの中に…」
目玉おやじ「アルバムの中に…ふぅむ、どうやらこれはこの館に大きな秘密があるようじゃのぅ?」
蒼星石「とにかく、一旦食堂に戻りましょう。鬼太郎さんが戻っているころです」
目玉おやじ「ふむ、そうじゃな。」

ツカツカツカ…ガチャッ、キィー。バタン

◆


 ~食堂~


蒼星石「鬼太郎さん?、どこですか?…まだ戻ってきていないのかな…?」
目玉おやじ「わしらがまだ早かったんじやろう、もう少し待ってみるんじゃ」ヒョコ
蒼星石「そうですね…」
目玉おやじ「ところで蒼星石よ」
蒼星石「ハイ?」
目玉おやじ「お前がいつも鬼太郎を見つめておって分かるようじゃが…」

お 主 、 鬼 太 郎 の こ と が 好 き じ ゃ な ?

蒼星石「えっ!?、な…何を突然…!!」
目玉おやじ「何年も父親をやっておって分かるわい、あの時に鬼太郎に助けられて以来、お主はいつも顔を赤くしながら息子を見ておった」
蒼星石「……。」
目玉おやじ「お前が惚れるのも無理はない、わしには分かるんじゃ。鬼太郎のことを好きと思っておるのはねこ娘も同じじゃよ」
蒼星石「べ、別に僕は…僕は……鬼太郎さんが好きとか…そう言うんじゃないのです、ただ…」
目玉おやじ「?」
蒼星石「僕は…僕はあの人に助けられて以来…」

鬼 太 郎 さ ん の 役 に 立 ち た い っ て 思 い ま し た

鬼太郎さんに恩返しをしたいって……

蒼星石「…でも、変ですよね。恩返ししようなんて…僕、なに考えてるんだろう…」
目玉おやじ「いや、変ではないぞ。そんな風にネガティブなことばかり考えることではない、そんな風に考えてたらローゼン殿も悲しむぞ」
蒼星石「そうでしょうか…僕たちのお父様は、アリスを望んでいるにちがいありません。それが、アリスゲームなら…お父様のお望みだったら…」
目玉おやじ「……蒼星石よ、よく聞くがよい。何故鬼太郎は、お主らローゼンメイデンのやる「アリスゲーム」とやらを反対しとるのはな…」

目玉おやじ「鬼太郎はな、12年前、西洋妖怪との戦いで「アマミー一族」という人間と同じ妖怪のミウとカイのお母さんを死なせてしまったのを後悔しておるんじゃよ」

目玉おやじ「じゃから、それ以来鬼太郎は、二度とあんな過ちを犯したくないとそう誓ったんじゃ。それが、アリスゲームをやるお主らを見て、お主らを守ってやりたいと…」
蒼星石「……」
目玉おやじ「じゃが、もしローゼン殿がアリスゲームを望んでおるようだったら…」

わ し が 父 親 代 表 と し て ロ ー ゼ ン 殿 を 説 教 し て や る わ い !。

蒼星石「……お父様(不思議な人たちだ、何だろう…心が温かくなる)」

ガチャッ、カランコロンカランコロン

鬼太郎「蒼星石、父さん」
目玉おやじ「おぉ!鬼太郎。お前が来るのを待っている間に、蒼星石と話をしとったんじゃ」
蒼星石「え、えぇ」
鬼太郎「そうですか、ところで父さんたちの方は何かありましたか?」
蒼星石「僕たちは、さっきどこかの部屋の鍵を見つけたぐらいでした」
鬼太郎「そういえば……」
蒼星石「何か、ありましたか?」
鬼太郎「うん、僕が調べた方に鍵が掛っていて開かない部屋があったんだ」
目玉おやじ「ふむ、もしかすると…どうやらこの鍵はその部屋の鍵かもしれん!。よいしょっ」ピョコン
鬼太郎「だとしたら、その部屋に行ってみましょう!。行こう、蒼星石」
蒼星石「は、ハイ」

カラン、コロン、カラン、コロン…
ツカツカツカツカ…

ピタッ

蒼星石「わっ!?、どうしました?鬼太郎さん」
鬼太郎「ごめん、急に止まってしまって。そうそう、僕はこんなものを見つけたんだけど…何か思い出すものがあるかい?」スッ
蒼星石「これは…」
目玉おやじ「ふむ、巻物じゃな。蒼星石、早速読んでみるんじゃ」
蒼星石「はい、お父様」スルスル、ピラッ
鬼太郎「…どうやら、これは家系図ですね」
目玉おやじ「じゃが、わしらがアルバムを見た時には三人しか写っとる写真があったはずじゃ…」
蒼星石「………おかしい、確かにあの写真には三人いましたが…」

この家に、雅人なんて言う人は居なかった…だとすると…まさか…



 ド ク ン

蒼星石「あっ!!!」バタッ
鬼太郎「蒼星石!?」バッ
目玉おやじ「どうしたんじゃ!?」
蒼星石「あ…頭が…頭が痛いぃ…何かが、何かが思い出すよぉ…あぁ!」
鬼太郎「大丈夫か!?、しっかりするんだ!!」

蒼星石「…ひぐぅ!…あぁぁあ!!!」

………………


蒼星石(アレ…ここは?、食堂?。じゃああそこにいる三人は…都さんと小百合さん、じゃあ…あの男の人は…雅人さんなのかな)

都『妙子も、二十歳になった。』

蒼星石(妙子ちゃん、もう二十歳になったんだね…だけど、何で妙子ちゃんが居ないのだろう?)

都『今夜、いよいよさんぬき様へ…』

 妙 子 を 捧 げ る … 

蒼星石(!?、そんな…妙子ちゃんが…まだ二十歳になったばかりなのに!!。それに捧げるって…生け贄って意味なの!?)

雅人『いい加減にしてくれよ!、いつまでこんな古い風習に縛られているんだ!!』

小百合『雅人の言うとおりよ!!、妙子を生け贄にするなんて…そんなバカなこと、あたしもさせないわよっ!!』

都『な、何ということを言うのじゃ!?』

都『こんな話…さ ん ぬ き 様 のお耳に入ったら、大変じゃ!!』

蒼星石(さんぬき様?…そんなこと…妙子ちゃんは言っていなかった…)

生 け 贄 だ な ん て 、 聞 い て な い よ ! !

………………

蒼星石「あっ……」
鬼太郎「蒼星石、大丈夫かい?」
目玉おやじ「ハァどうやら目が覚めたようじゃ」
蒼星石「鬼太郎さん…お父様」
鬼太郎「どうしたんだい?、いきなり倒れて。一体何が…」ギュッ



蒼星石「あの…鬼太郎さん、も…もう大丈夫ですので、その…」
鬼太郎「あっごめん、本当に大丈夫なのかい?」
蒼星石「ハイ…(でも、何だったんだろう…さっきの…)」

蒼星石「鬼太郎さん、お父様、実はさっき僕が頭痛になった時に………」


蒼星石「僕がさっき見たような光景は、これまでです」
目玉おやじ「うむ、どういうことかよくわからんが…生け贄とは尋常がないのぅ…」
鬼太郎「他の人たちの安否が心配ですね、とりあえず…僕が調べたフロアの鍵の掛った部屋へ行ってみましょう」
目玉おやじ「うむ」


蒼星石「…あの」
鬼太郎「?、何かほかに気にかかるところでもあるかい?」
蒼星石「い、いえ…」
鬼太郎「さっ、僕の腕に乗って。鍵の掛った部屋に行こう」
蒼星石「…ハイ」

ガチャッ、キィー

◆


 ~廊下~

鬼太郎「ここが、その鍵の掛った部屋なんだ」
蒼星石「何か…嫌な予感がします」
鬼太郎「蒼星石、さっき拾った鍵を貸してくれないか?」
蒼星石「ハイ、鬼太郎さん。どうぞ」スッ


カチャッ


鬼太郎「じゃ、いいですか?、開けますよ」
目玉おやじ「うむ」
蒼星石「うん」

ガチャッ、キィー…

鬼太郎「!!、何だ…この大きな繭は!?」
蒼星石「この繭…鬼太郎さん!、この中から人の気配がします」
目玉おやじ「うむ、相当弱っておるようじゃぞ。鬼太郎!、早く繭を開けるんじゃ!!」

ガリガリ…ガリ…

鬼太郎「くっ…だめです!、父さん!。硬くて開きません!」
目玉おやじ「恐らく、この繭は時間が経ってしまい、硬くなってしまったんじゃろう…何か繭を開ける物があればええんじゃがのぅ」
蒼星石「!(開ける物…そうだ!)」

ガリ…ガリガリ…

鬼太郎「だめだ…何か切るものでもあれば…」
鬼 太 郎 さ ん っ ! 、 ど  い て く だ さ い ! !

蒼星石「…………。」ザッ
目玉おやじ「おぉ蒼星石!」
鬼太郎「うわっ!」ヒョイ

蒼星石「レンピカ!!」サッ
レンピカ「…。」ヒュン

ジャキン!!

蒼星石「ハァッ!!」

ズバシャッ!!、ザシュッ!!

鬼太郎「は、鋏で繭を…!?」
目玉おやじ「なんと!!」
鬼太郎「蒼星石、あとは僕がやるよ」
蒼星石「はい」

ベリベリベリ……

鬼太郎「あっ!、2人とも!。やっぱり中に誰か入ってました!!」
都「……」
目玉おやじ「おや?、この老婆は…」
蒼星石「……。」

この人…さっきの写真の…

鬼太郎「息が絶え絶えだ、このままだと」
蒼星石「都さん!!、しっかりしてください!都さん!!!」
都「…に…」
鬼太郎「大丈夫ですか?」
都「にんぎょう……にんぎょう……」

都「お に と き け … …」

ぐんじょうらくの……
    は ば … か ら … … … ん … …。

蒼星石「都…さん?」
鬼太郎「…父さん、どうですか?」
目玉おやじ「……………。」

目玉おやじ「手遅れじゃったか…。息を引き取ったようじゃ……」フルフル
蒼星石「そんな……」ヘタ
鬼太郎「しかし、死ぬ間際にどうしてあんなことを呟いたんだろう…」
蒼星石「どうして…誰がこんなひどいことを…」
鬼太郎「蒼星石…」

鬼太郎「だけど………一体この館には何が起こったんだ…」
目玉おやじ「ふむ、何か嫌な予感がしてきたわい…」
鬼太郎「蒼星石、君の記憶を早く思い出すんだ」
蒼星石「えっ……何を急に…」
鬼太郎「君の記憶が頼りなんだ…今回は厄介な妖怪かもしれない」
蒼星石「僕の…記憶が?…」

ビョオォォォォ…

蒼星石「!ッ」

何か…聞こえる…どこからか風が吹いている…。

鬼太郎「蒼星石?、一体どうし…」
蒼星石「しーっ!!」
鬼太郎「?」
目玉おやじ「何か、聞こえるようじゃ」
蒼星石「どこからか…すきま風が?」


でも、一体どこから?、この部屋にすきま風が吹くような穴がある!。
どこかにあるはずだ、探さないと…!

蒼星石「……」ツカツカ

蒼星石「あっ」ピタッ

蒼星石「(このタンスからか…)」

ビョォォォォ…

蒼星石「(あの市松人形の後ろ髪が揺れている。ということは…)」

あ の 人 形 の 後 ろ に 穴 が あ る ん だ 。

蒼星石「ん~~っ!」グイーッ

蒼星石「…。」
鬼太郎「何やっているんだろ?、蒼星石?」
目玉おやじ「何かあるようじゃの」
蒼星石「ん~~~~っっ!!!」ピョンピョン
鬼太郎「あの…蒼星石?」
蒼星石「………アレ?」

届 か な い ! ?、何で!?

蒼星石「(しまった、僕はドールだったのを忘れちゃってた…この高さだと無理が…)」
鬼太郎「……」カランコロン

ダキッ、グイーッ

鬼太郎「よいしょっ」
蒼星石「え?、鬼太郎さん!?」ドキーン
鬼太郎「このタンスの上に乗ってる人形に何かあるようだね」
蒼星石「あ…ハイ、あの…後ろからその…すきま風が…出てきまして」ドキドキ
鬼太郎「とにかく、その人形を動かしてくれ」
蒼星石「ひゃ、ひゃいぃ!」ビクン

蒼星石「よっ…と」ストン
鬼太郎「何か、あったかい?」
蒼星石「はい、ありました。後ろの壁に小さな穴があります」
目玉おやじ「なぬ?、穴じゃと?」ヒョコ
鬼太郎「そこからは、隣が良く見えるかい?」
蒼星石「いえ、穴から覗いても…暗くて、隣の様子が分かりません」
目玉おやじ「ふむ、どうやらここはわしの番じゃな」ピョン
鬼太郎「と、父さん?」
目玉おやじ「ほっと」ピョン
蒼星石「わっ!」

ピョコン

蒼星石「お父様、いったい何を…」
目玉おやじ「ふぅ久々にいい運動じゃったわい」
蒼星石「あ…そうですか;」

目玉おやじ「ふぅむ……」ピョコピョコ…
鬼太郎「父さん、何か分かりましたか?」
目玉おやじ「うむ、この穴は隣の部屋へ通じてるようじゃなぁ」

目玉おやじ「よし!、わしが様子を見てこよう!」
鬼太郎「大丈夫ですか?、父さん」
目玉おやじ「大丈夫じゃ、わしを信じろ。」
蒼星石「待ってください、お父様。レンピカ、お父様と一緒に隣を調べてきて」スッ
レンピカ「…。」ヒューン、ヒュン。
目玉おやじ「な、何じゃ?……ひゃあ!眩しい!、ま…またわしを襲う気じゃな!?」
蒼星石「大丈夫ですよ、レンピカはお父様のことを気に入っていますから。レンピカもお父様と一緒に行動したいと言っていますので…」
目玉おやじ「ふん!、わしは別にこいつ(レンピカ)と一緒に行動したくないわいっ!」ツーン
蒼星石「……素直じゃないんだから」ボソ
鬼太郎「…そうだね」ボソ
目玉おやじ「むむっ!?、何をボソボソ言うとるんじゃ?」
蒼星石・鬼太郎「い、いえ別に…」
目玉おやじ「?」


…………

目玉おやじ「では、行ってくるぞ」
鬼太郎「気を付けてください、父さん」
目玉おやじ「頼むぞ、「パトラッシュ」、それー!。」
レンピカ「……!(ガーン)」ヒューン

蒼星石「お父様…」

パトラッシュじゃなくて、レンピカです…。


鬼太郎「じゃあ、僕たちも何かあるか調べに行こうか」
蒼星石「分かりました(き…鬼太郎さんと二人っきり…)」
鬼太郎「よいしょっ」ダキッ

鬼太郎「…それにしても」カランコロン
蒼星石「どうしました?」
鬼太郎「父さん、大丈夫かなぁ?」
蒼星石「大丈夫ですよ、レンピカがついていますから……」

蒼星石「…。」
鬼太郎「…。」

蒼星石「……。」
鬼太郎「……。」


蒼星石「………やっぱり2人とも大丈夫でしょうか…」ズーン
鬼太郎「アハハハ……たぶん、大丈夫だと思うよ」

ガチャッ、キィー

◆


 ~廊下~

鬼太郎「…!!」
蒼星石「鬼太郎さん?、どうしました?」
鬼太郎「いや…大丈夫…(一瞬だけ妖気が吸い取られた感じが…)」




お ー い ! 鬼 太 郎 ! 、 鬼 太 郎 ~ ! こ っ ち じ ゃ ~ ~ ! !

鬼太郎「!、父さん!!」
蒼星石「隣からです!、行ってみましょう!」

カランコロンカランコロン

鬼太郎「この…く、だめだ、うんともすんとも言わない」ガチャガチャ
蒼星石「ここのドアはダイヤル式となっています。開けるには番号を入力しないと開きません」
鬼太郎「番号は分かるかい?」
蒼星石「いえ、僕はこの部屋の番号が解りません…入ったこともありませんし」
鬼太郎「ということは、正しい番号を入力の紙を探さないと…」
目玉おやじ「くぅ…鬼太郎~」
鬼太郎「父さん、いったい何が?」
目玉おやじ「情けないことじゃが、ここから出られなくなってしもうた……」
鬼太郎「大丈夫ですか?、父さん?」
目玉おやじ「わしは大丈夫じゃ、じゃが…レールカーが怖くて泣いてしもうた」
蒼星石「レンピカです、お父様…」
目玉おやじ「よしよし、泣くんでない。それより、ここは部屋というより物置のようじゃな」

目玉おやじ「ん~それから、レトルトがこんな鍵を見つけたぞ」

スッ、ヒュー

鬼太郎「この鍵…」ヒョイ
蒼星石「どこかの部屋の鍵らしいですね」
目玉おやじ「その鍵を使って、他の部屋を調べてみるんじゃ」
蒼星石「ですが、お父様は?」
目玉おやじ「いやー、ワシのことは心配せんでええ、わしゃもう少し、この部屋をレンタルと調べてみる」
蒼星石「必ず、後でここから出られるようにしますから…待っていてくださいね、お父様」
鬼太郎「行こう、蒼星石」カランコロン
蒼星石「ハイ。レンピカ、君も辛抱してね。必ずお父様と一緒に出られるようにしてくるから」ツカツカ


◆


 ~物置~
目玉おやじ「良い子ではないか、のぅレールバス」
レンピカ「…(また名前間違われた…)」ガガーン

◆


 ~1階・一番目の部屋~

鬼太郎「蒼星石、この部屋に何かあるの?」
蒼星石「さっき、都さんが亡くなる前に何か呟いてましたのを覚えていますか?。さっきの言葉で僕はこの部屋で読んだ覚えがあるんです」
鬼太郎「一体何であんなことを…」
蒼星石「確か…どこかの壁に飾って…あ、あった」
鬼太郎「これは、何かの唄みたいだね…」

    にんぎょう にんぎょう

     おにときけ

      よいのあけぼのやもしれぬ

       ぐんじょうらくのはばからん

蒼星石「都さんが言っていた言葉は、きっとこの唄のことみたいですね」
鬼太郎「でも子供の唄のようだなぁ…これにどういう意味が?」
蒼星石「たぶん、何か…何か重要な意味が隠されているかもしれません、これを解読できれば…」

 ド ク ン ッ !

蒼星石「!!」

蒼星石「くっ…!」クラッ
鬼太郎「大丈夫かい?」
蒼星石「(また…何か思い出してきた…そういえば、)」

こ の 唄 は こ れ だ け じ ゃ な い は ず … …

蒼星石「鬼太郎さん!、急いで次の部屋に行きましょう!」
鬼太郎「えっ?、い…いきなりどうしたんだ?」
蒼星石「この唄のと同じようなものがあるのを思い出したのです!」
鬼太郎「なんだって!?」
蒼星石「早く行きましょう!」
鬼太郎「分かった、僕につかまっててよ」ギュッ

カランコロンカランコロン

ガチャッ、キィー

◆


 ~その頃の目玉おやじとレンピカ~

目玉おやじ「おいリコリス!、そろそろ何か見つかったかのぅ?」
レンピカ「……(泣)」ヒューン

◆


 ~1階・二番目の部屋~

ガチャッ、キィー

蒼星石「よっと」ストン
鬼太郎「それにしても…」
蒼星石「?、鬼太郎さん?」
鬼太郎「君って本当にすごいね」
蒼星石「え…」
鬼太郎「いや、まるで真紅たちが見ているくんくんのように探偵みたいだなぁって思ったんだ」
蒼星石「なっ!?。なな、何を言っているのですか…」カアァァ
鬼太郎「?、どうしたの?、急に顔を赤くして…」
蒼星石「い、いえ…別に赤くなってなんか…」ヨロッ
鬼太郎「でも顔が物凄く赤いよ、大丈夫かい?」
蒼星石「あぅ…(そ、そんなに見つめないでください…)」ドンッ
鬼太郎「あっ」
蒼星石「い?」

ガタ、ヒューーーー………

ゴ ン ッ

蒼星石「きゃぅ!」

バタン

鬼太郎「あぁ!蒼星石!」
蒼星石「いたたた…」サスサス
鬼太郎「大丈夫かい?」
蒼星石「えぇ…なんとか」

蒼星石「でも何だろう…壁掛けにしてはもろすぎ…あっ!、鬼太郎さんありました!。二番目の詩が…!」
鬼太郎「偶然にも君の頭に落ちてきたんだね…」
蒼星石「今から、二行目から歌ってみます…コホン

    ♪にんぎょう にんぎょう♪」

蒼星石「♪やみと なけ♪」

蒼星石「♪まいしうたげのこもあそび~♪」

蒼星石「♪おはじきやどれりうばとぼん♪」

蒼星石「…とこれに書いてある詩はこれだけです」
鬼太郎「意味が分からないな、子供の唄のようだけど…どんな意味があるんだろう?」
蒼星石「そういえば…これの三番目があった気がします…それがあればこの謎が分かるのですが、思い出せません」
鬼太郎「3番目の詩はどこかの部屋に飾らせれているはずだ、探してみよう」
蒼星石「そういえば、ここの館は2階建てなのを忘れてました!。」
鬼太郎「ともかく、2階を調べに行こう。2階のある場所は?」
蒼星石「2階は食堂に戻って、真ん中の扉を開けたところです」
鬼太郎「そうか、行ってみよう」ダキッ

カランコロンカラン…


それから、僕と鬼太郎さんは食堂へ戻ってそこにある真ん中の扉の鍵を使って開け、2階へと進んだ。
しかしそれが…あるとんでもない事態になるのは思わなかった……
最終更新:2009年03月27日 23:40
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