トラナへの贈り物を買ったあと、アイテム作成ギルドに来ていた。ここにはあらかじめ国から持ち寄っていたいくつかの品物が置いてある。その中にもいくつか分けられているものがある。クリスマスにファンタジアさんに贈るためのそんな品物だ。ファンタジアさんにはほんとに何度礼を言ってもきりがないほどの感謝の気持ちと、これも一種の家族なのかなという思いがあった。
一つはお酒。
暁の円卓藩国では一年に一回奉納されるお酒が明刻社の敷地内にある神田にて造られた米より作られている。これらは蜂蜜酒として振舞われるものとはまた違った神の酒として知られるものである。明刻社にてのみ振るわれ、ごく限られたものにのみ分け与えられるうちの一本であった。
暁の円卓藩国では一年に一回奉納されるお酒が明刻社の敷地内にある神田にて造られた米より作られている。これらは蜂蜜酒として振舞われるものとはまた違った神の酒として知られるものである。明刻社にてのみ振るわれ、ごく限られたものにのみ分け与えられるうちの一本であった。
クリスマスとは縁遠いかもしれないが、異国の祭りであろうとも暁は宴が好きな国である。これも確かに贈り物に違いなかった。
「……私には味はわからないけど。」
神奈は国に献上された数本のうちの一本を藩王白石の許可のもとにプレゼントとして送ることを決めた。ただこれだけでは自分の贈り物としては適切じゃないと思った神奈は一つのものを送っている。
2つ目は銀のネックレス。
価格としては試作品だし、たいしたことはない。なんと言うことはないちょっとした贈り物。ギルドで試行錯誤した一対のシンプルなロケット付ネックレス。よく来てくれているけども向こうではお嫁さんがいたはずだったから。その人と一緒に持ってて欲しいと思ったから。
価格としては試作品だし、たいしたことはない。なんと言うことはないちょっとした贈り物。ギルドで試行錯誤した一対のシンプルなロケット付ネックレス。よく来てくれているけども向こうではお嫁さんがいたはずだったから。その人と一緒に持ってて欲しいと思ったから。
「……必要ないかもしれないけど、贈ります」
と、一言空に呟いた。
と、一言空に呟いた。