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プロローグ-3

 2018年8月2日 23:56:09

ネームレス、組織の――」
 ザイード・イブン・シャリーフは言葉を止める。
 薄汚い黒のフード被った男は、ある相手と電話をしていた。
「あぁ、そうだ。私が教えた通りにやればいい。全てが終われば、私達の望む世界が訪れる」
 また連絡する。と言うとネームレスは通話を切る。
「いつもの相手ですか?」
「お前に関係ないはずだ、ザイード」
「失礼、しかし貴方はそのお方を随分と信用、いや信頼しているのでしょう。中心メンバーでも話題ですよ」
 ザイードは不敵な笑みを浮かべていた。
 それを見たネームレスは右手に持っていた携帯電話を見せつけるように、
「それほどに興味を持つか? この電話の相手」
 とネームレスは問うが、ザイードは間を置くこともなく答えた。
「いえ、それが我らASAにとって良い働きを成すのなら、聞く必要もないでしょう」
「良い答えだ、ザイード」
「では、円卓会議といきましょう」


 ASA円卓会議。
 ネームレスを筆頭にミカエルオズウェル・G・ボールドウィン、复兴、レオナルド・オブライエン、リバウド・ダ・ソウザ・モレイラ、ザイード・イブン・シャリーフの七名による作戦や計画を立てる場として使用されている。
 ネームレスとザイードを待つ彼らは、椅子に腰を下ろしていた。
「あー遅すぎて拳銃ぶっ放しそうだわー」
 両手を頭の上に乗せ、机の上に足を置いてだるそうに話していたのはオズウェルであった。
「言葉に慎めよ、若人」
 オズウェルの態度にレオナルドは口を出す。
「あぁ? おっさんは黙ってろ、今のはただの独り言なんだよ」
「うるさい独り言ね」
 さらに口を挟んだのは复兴。
「なんだぁ? 复兴、オマエも文句あんのかよ」
「てめえらいい加減にしろ!」
 見かねたのか、巨大な体躯を誇るリバウドが周りを静めるかのように声を発した。
「……くだらん」
 一連の流れを静観していたミカエルは彼らを一蹴する。
「どうやら待たせたようだな」
 そこにネームレスの渋く低い声が、室内に響き渡る。
 ただ彼を確認しただけで、メンバー全員が威圧感を覚えていた。
「ネームレス、早く始めよう」
 レオナルドが催促する。
 ネームレスはそれに対し、微動だにせず話を始める。
「次の目標はトルコのイスタンブール。我々の求めている情報を奪取、及びトルコ政府高官三名を殺害する」
 ネームレスの発言にいち早く反応したのはオズウェルだった。
「いよいよ本格的に動くってか」
 それに対しネームレスは、
「オズウェル、今回は残念ながらお前に出番はない。ザイードに事は任せてある」
「ええ、仰る通りです」
 ザイードは続けて、
「今回は我が同胞達が協力を申し出てくれました。指揮は私が担当しましょう」
「俺達はどうすればいい?」
 リバウドがつまらなそうな顔で言った。
「一通りの行動は任せよう。お前達がどう動こうと今は何の問題にもならん」
「なら俺はそろそろ行かせてもらおう」
 レオナルドはそう言って立ち上がると、その場を後にした。
「では、我々も行動を開始しよう」
 お互いに健闘を称えあうこともなく、彼らはそれぞれの思惑を持って動き出した。



  • 試しにコメントしてみた♂ -- アレン (2013-01-27 00:07:32)
  • あ…コメント機能あったん…♂ -- シスコン (2013-01-27 00:26:37)
  • 更新お疲れさまb 続きも頑張ってオナシャス! -- HWD兄貴 (2013-01-27 23:00:14)
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最終更新:2013年01月27日 23:00