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「大尉、この辺りはおおかた制圧しました。我々の任務は終わりましたね。」
「そうだな、フィル皆を集めてくれ。この区域から撤退する。」
モガディシュのとある郊外、武装勢力の鎮圧にTRは借り出されていた
市街地戦により弾薬を少し多めに消費したが、幸い敵部隊の数は多くなく2、3時間で
目標地区の制圧を完了していた。
「車両二台で撤退する。首都まで1時間もないだろう。行くぞ。」
アレンは前方車両に乗り他の隊員もすぐさま車に乗車した。
張り詰めていたモノがとりあえずは消え皆少し内心ホッとしていただろう
「今回はいつもより楽な任務でしたね、人質などもいませんでしたし。」
運転していたモニカがアレンに問いかけた
「俺達に楽な仕事なんてないさ、運転に集中しろ。帰るまでが任務だぞ。」
モニカは頷き再び運転に戻った
30分後、首都近くのバザール付近に来ていた。
「やはりこの辺りは人が増えますね、あまり車が進まなくなってきました。」
「そうだな、まあまだこの辺りは平和な証拠だ。」
ふと周りを歩いていた人々が空を見上げ始めた
「どうしたんでしょう?」モニカが問う。アレンは窓を開けた。
ヘリの音だ。地元の軍か?アレンはしばらく目を細め空を見続ける
そこからは滅茶苦茶だった。あまりの展開に精鋭部隊のTRでさえ皆目を点にするほどに。
建物の物陰から突然ヘリが飛び出して来たと思うと車両前方にホバリングしこちらに向かって
制圧射撃を開始した。マーケットにいた人々にもお構いなしだ
「全員退避!車外に出ろ!!」
アレンは叫んだ。隊員も言葉を最後まで聞く前に体を動かしていた
もう一台ヘリが現れ、兵士を降下させていく
機関銃をお見舞いされた道路とマーケットは倒れた人間で溢れていた
ヘリは今だにこちらに標準をあわせ静止している。
「全員無事か?!」無線で隊員に問いかける
車の両サイドに分かれて物陰に退避したため、TRは二手に分断されていた
一方はアレン、レイク、ハワード、モニカ、もう一方にはアルバート、ロイド、フィル、ケビン
「全員無傷だ、しかし完全に分断されたな。」アルは皮肉気味に応答した
ヘリから降下した兵士達は二手に分かれこちらへ向かってきた
道は渋滞で止まっていた車両達で分断されてより、合流は難しいものだ
さらに二手に分かれた兵士群、すぐそこに銃口を向けホバリングするヘリ実質三手に分かれたようなモノだ
「そうだな、これは別ルートを探して合流するしかない。交戦はこちらの力負けだろうしな...」
こちらの残弾はさっきの戦闘でかなり消費させられていた、戦闘は極力避けるべきだろう
「残弾がないのはわかるがあいつ等の動きはプロだ、交戦しないというのは不可能だろうな。」
アルの発言に皆納得していた。ハンドサインのみで彼らはこちらに向かっていた。今だ一言も彼らは発していない
「よし、極力交戦は避け、速やかに首都で合流する。リミットは2時間、ルートは各自で模索してくれ」
「アルバート了解、そちらの幸運を祈る。」「向こうで会おう。」
無線の切際にロイドの声がした。時間は二時間、考える時間はない
「彼らの正体は今だ解らないがコチラを狙ってるのは明らかだ。俺たちも急いでここを脱出するぞ」
皆が頷き、身体を動かし始めた。マーケットからの脱出が始まった。
最終更新:2013年03月05日 18:39