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俺たちを追ってくる敵は今までいなかった…という訳じゃない。だがここまで無言、無発砲で追って来られると
流石に気味が悪い。アレン達は逃げ遂せたのか…?
「大尉どうします?このまま走っていてもいずれ追いつかれますよ?」ケビンがぼやく
確かに、このまま捕まらずに追いかけっこを終わらせてくれるような連中にも見えない。そろそろか…
「ロイド、後ろに数発だ。威嚇でいい、撃て。」ロイドは頷き「了解。」牽制した。
「フッ…まるで怯えた様子無しだ。三流ではないようだな大尉」皮肉をロイドは呟く。
さてどうしたものか…?ふと上空を見る。ヘリだ、この音は。マズイな、さっきのヘリなら状況はさらに良くなくなる。
数秒後ヘリが頭上に現れた、やはりさっきのか…「道脇に一旦退避だ。」アルが言うと全員がすぐさま所定についた。
「こう4マンセルでは目立つ、ましてや上空にはあの武装ヘリだ。このバザール街の中では戦闘も難しいだろう。
散開してここからこのF地点で合流する。F地点にはカトリックの聖堂があるらしい、そこでだ。」
地図を開け、アルが素早く要点のみを述べる。皆もすぐさま行動を開始した。
「向こうで会おう。」アルバートの言葉で皆別方向に走りだした。この状況ではこれが懸命だな
皆と別れて裏道のようなバザールを駆け抜ける。幸いヘリは俺とは別の方向に飛んでいった。皆うまく切り抜けるだろう。
その時、目の前に人影が現れ物陰に素早く隠れた。銃を構える、追手か?そのまま物陰から人影を除く。
こちらに手を向けた人だった、それしかわからなかった…
「…!?」一瞬で目が真っ暗になりすぐさま物陰に隠れる。視界はまだ戻らない。
閃光弾などを投げた音や形跡はさっきは無かった、何をされた…?足音が聞こえて来る、マズい…!
「ロイド、大丈夫か?」フィルの声だった。「そこから除いて人がいないか…?」小声で返す。ホントに視界が戻らない…
「いや、誰もいないぞ?それよりどうしたんだロイド、壁に持たれて…。」フィルが心配そうに聞く。
「ッ…何でかはわからないが目をやられた…一瞬でだ。」フィルが肩を貸しながら
「とにかく今俺たちの周りには敵はいなさそうだ、合流地点に急ごう。」落ち着いた声だった。
「馬鹿、俺がいるとあしでまといだ、逃げ切れん。俺は後から合流するから行け。」盲目状態の人間と
このバザールを敵から逃げながら行くなんて無理な話だ。しかしそれを聞いてフィルはクスッと鼻笑いした。
何がおかしいんだ…此奴は…。フィルは少し笑いながらも俺をつれて歩きだし、
「大丈夫だ、俺は中東に暫くいた事があるんだ。だからこういう土地にも慣れてる。それに
仲間を置いて行く奴なんかに背中は任せられないだろ?」あまりにも当たり前のように言うので逆にこちらがシラケてしまった。
やれやれ…そんなの甘い考えだぞ、フィル…でもありがとう。心の中で言う。
「急ぐぞフィル、肩ごしでも走れる。お前の目が頼りだ。」「任せとけ。」
目指す教会は近い
最終更新:2013年05月31日 11:01