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辺りが一瞬で白くなりお互いがそのまま膠着する。双方握った腕、肩は離さない。
光が切れたら時が勝負だな…。
「そこまでだ!」別の声がする。視界が戻り、俺は状況を理解した。
小さな空間だ。そこに俺と取っ組み合う形の写真の男、そして周りには俺に銃を向けた4人がいた。
「そのまま手をゆっくり上げて後ろを向け。」此奴も写真の奴だ、恐らく隊長か
「アル、無事か?」隊長風の男がマスクの男に聞く。そうか、アルと言うのか…
「問題ない…」アルと呼ばれる男は俺と組み合ったまま微動だにせず答えた。どこか機械的で心の無いかのような声…。
囲まれた、多勢に無勢…いや、万事休すだな。しかし…袖に隠した最後の閃光手榴弾の線を指一本で抜く。
奥の手は取っておくモノだ…「戦闘中止を今すぐ打電しt…!?」あたりが一面一瞬にして白くなる。
最後の此れは手製だ。普通のより視覚と聴覚に残るし規模も大きい。ましてやこの至近距離からの閃光だ、直撃だ。

「しまった!クソっ、逃げられたか!?」目が霞む…この距離から閃光弾…くらったのは初めてだが
目と耳を持って行かれるのは奴も同じ筈だ。なんて奴だ…。
「大尉!駄目です、目標を見失いました!それと…アルバート大尉もいません。」息を上げたようにモニカが言う。
アルがいない、あたりを見回して見る。ふと地面に血痕があった、この感じ…そこそこ出血している。
「アレン、閃光弾が爆発した瞬間とっさに一発俺が撃った…。逃がさないように足あたりを狙ったつもりだが…」
流石レイクだ…転んでもタダじゃ転ばない。
「わかった、恐らくアルは無事だろうが応援は必要だ。レイク、この班の指揮を頼む。そのままロイド達を
援護しに向かってくれ。恐らく苦戦している筈だ。」
「わかったが、お前はどうするんだ?」レイクが尋ねる。
「俺はアルを…奴を追う。さっきので大凡実感したが向こうは少数戦のプロだ、それにあの閃光弾の使い方…
思い当たる節がある。レイク達はとにかく援護に向かってくれ。但し、相手は味方だ…殺すなよ?」
レイク達は黙って頷き去って行った。俺も急がないと…恐らくアルのいる場所に奴もいる。

旧市街のマーケットの間を走っていた。少し距離を置かねば…らしくない、トチッたな…
閃光弾の爆発とほぼ同時に奴の腕を振り払い、あの場から脱出したがその際右肩を撃たれた…弾は貫通したが如何せん出血が酷い。
止血はしたが間隔がまだ戻らない…利き手じゃないだけメッケモのか…。
「あの状況からの脱出、流石だなハリヒヤ。」どこからか声がする。とっさに銃を構える。
声のする方には何もない…どこからだ…?
幸いにも一度囲まれた時に検査はされなかった、武器はまだある。これでもたせるさ
意気込んだのもつかの間、刹那にして辺りが白く変わる。俺に閃光弾だと…?
真後ろからかけてくる音、すぐさま銃(グロックドラムマガジン)を音に向かい掃射する。
...馬鹿な!アルは持っていたARでそれを防ぎこちらに猛進する。至近距離に入られた瞬間コートを俺は脱いだ。
脱いだコートで少しお互いに間合いができ、にらみ合いになる。どうやら奴のAR…いや、銃は全て弾切れのようだった。
奴は確実に近接戦にもってくるつもりだ…こちらにはまだ銃がある。間合いを詰められなければこちらが優位だ。
その瞬間アルは一瞬にして俺の懐にワープしたかのように見えた。流石に動揺する。
アルは僅か一歩でこちらに跳躍したのだ。そのまま俺の左胸に体重をかけ掌低突き。気絶モノだ…
吐血しその場に俺は倒れ込む、アルは俺に後ろを向き無線を取り出した。今だ!
手に持ったグロックを思いっ切り撃ち込む。だがコイツにそれは通用しなかった。気配を感じたのかすぐさま振返りARを盾にする。
グロックの弾がきれた瞬間グロックを棄て最後の奥の手を出す、一発勝負だった。アルはARを捨て、重さを軽くし此方に走る。当てる…!
デリンジャーの発砲音とともに弾はアルの左手の甲で炸裂した。とっさに手で庇ったか、流石にアルの動きも止まった。
「心臓が逆だったとは不覚だな。」不服そううに、しかし冷静にアルは呟く。自前の炸裂手甲弾だ、単発だが屠る程の威力はある。
グロックは損失、デリンジャーは再装填が必要、ナイフ1本…か

この左手は使えん、残りは簡易ナイフ3本…?!

俺はさっきのこいつと同じ手を使い一気に間合いを詰める。長期戦ではこちらが圧倒的に不利、奴の味方に追い付かれれば俺にはもう余力が無い。
デリンジャーの甲部分でアルの左手を殴打する。「…!」痛まない訳があるまい、ボロボロの場所を殴っているんだからな。
そのまま右手でナイフを抜き切りつける。幸い右手の感覚が戻って来ていた、これなら…
しかしそのままアルも右手ノミでナイフを払う。何度も切りつけても払われる。化け物か…コイツは
距離をとらないとマズイ…再装填が…既に脈拍はもう限界にきており、心臓が悲鳴を上げているのがよくわかった。
「お前の負けだ。」そう聞えた。馬鹿な、まだ俺は闘っている、まだ負けては…数秒後俺は負けを確証した。
最終更新:2013年07月01日 12:09