名前:エルイン・アールアロ・ヴォルフガング・シュライヴァー
称号:『ヒルデガルド親衛隊隊長』『真紅の亡霊』
種族:人間(不死者)
アルカナ:Ardor=Adamas=Finis
誕生:1020年頃だと思われる。
性別:男
聖痕:額 額 額
容姿:銀髪赤眼。軽薄で陽気な雰囲気を漂わせる。黒いインナーに血で染めたような赤いコートを着用する。護衛時は銀色の甲冑に真紅の槍と盾で武装していて、自分の姿を余り見られないように兜の面頬を下ろして装着している。聖痕を隠すために真っ赤なバンダナをつけている。
ユニオン領主ヒルデガルド・フォーゲルヴァイデの親衛隊隊長を務める青年。
陽気で軽薄な性格で、地位や権力、財産などにあまり拘らないため、部下や領民の信頼は篤い一方、一部権力者からは煙たがられている。
それでも彼がその地位を維持しているのは、ひとえに彼の実力ゆえ。
ヒルデガルドに一生を賭けた愛と忠誠を誓っており、彼女のためならばどんな過酷な任務でもこなしてみせる。
が、その愛が報われているのかどうかは、はっきりしていない。しきりに様々なお誘いをしてはいるようである。
ハインリヒ・フルネスト・ザルツブルグとは彼女を巡る永遠の好敵手。
その役職に似合わず、学問などにも広く精通しており、親衛隊の他にも様々な案件を手がけていることが多い。
経歴:
彼が生まれたのは1020年頃。
7大選帝候の決定の下、ハイデルランド王ガイリング一世の治世の時代に現在のエステルランド王国の地方都市に生まれた。
彼はフォーゲルヴァイデ家によって断絶され、既に滅びてしまったホルハイム朝の金色外套王アイルハルトの異母兄弟ヴォルフガングの血を引くもので、生まれながらにその額にフォーゲルヴァイデ家の家紋、すなわち資格無き王を断罪する黒騎士伝説の無念の矛先が聖痕として刻まれていた。
幼少期からその血の声を聞き、復讐の怨念に駆り立てられた彼は発狂寸前まで追い詰められた。
このままでは何れ破滅することを悟った彼は、故郷を捨て、あてども無い旅に出た。
旅の途中、”処刑者”コンラッドと出会ったエルインは、彼からエングレイヴドの使命と、己が聖痕に込められた呪いをはっきりと知ることになる。即ちフォーゲルヴァイデの破滅を「見届ける」その日まで、彼は死ぬことの出来ぬ存在になったのだと。
時に戦場を渡り歩き、時に学を深め、己を鍛えることで己が身に宿る怨念を跳ね除け続けた彼は、それでも逆らいきることは出来ず、1050年頃、身分を偽ってヒルデガルド・フォーゲルヴァイデの家庭教師としてエステルランド王国に近づくことになる。
静かに復讐の時を待っていたエルインだったが、幼きヒルデガルドの内に見える純粋で気高い心に惹かれ、徐々にその黒い心を鎮めていく。
30年以上もの年月を経てようやく安息の時を得ようとしていた彼は、またも災厄に見舞われることとなる。
己が生に固執していたエステルランド国王ヘルマン一世は、何処からかエルインの不老の話を聞きつけ、彼を不老の薬を作るための実験材料として生贄にしようとしたのである。死ぬわけにも行かず、また父の蛮行をヒルデガルドに知られたくなかったエルインは、己が死を自らで装った
死者として王国を離れた彼は、ヒルダの中に見た純粋な光だけを標に、暴政を働く権力者や、殺戮者を討ち果たしていった。あたかももう一人の黒騎士であるかのように。
王国を離れて10年後・・・。フェルゲン包囲の報せを聞いたエルインは、ヒルデガルドの窮地を救うために立ち上がる。
幾度倒れても立ち上がり、不屈の闘志と長き生を経て培われた戦略眼で見事ヒルデガルドの窮地を救い、己が復讐の業を打ち破ったエルインは以後彼女の親衛隊として現在、1070年まで彼女のそばからひと時も離れず、またこれからも共にいるつもりでいる。
ハインリヒ・フルネスト・ザルツブルグとはフェルゲン包囲の際に知り合い、ヒルデガルドを巡った犬猿の仲をいまだに続けている。
常に陽気で軽薄。堅苦しいところを見せないが、長い人生経験からくる達観していてある種乾いているとも言える思考を同時に抱いている。
自分が実は年寄りであることを認めたくもなければ知られたくも無いため、ある程度の若者らしさを意識しているようでもある。
ヒルデガルドへのまっすぐな愛を抱いており、それを隠そうともしないため、周りからは軽薄でいい加減な人間とも見られがちだが本人は一向に気にしていない。傭兵時代は、銀の鎧が己が血で真っ赤に染まっても立ち上がったことから「真紅の亡霊」という通り名で知られていた
なお、ヒルデガルドとの関係性、幼少時の体験を彼女が覚えているのかなどは、本人達しか知らないことであり、明確には分かっていない
最終更新:2014年08月27日 23:38