17歳、輝明学園海鳴校舎高等部二年所属。
楽天家で喜怒哀楽がはっきりと現れる裏表のない性格。
非常にノリがよく暴走しがちに思えるが本人いわく「良識と限度は考えてる」とのこと、ぶっちゃけて建前。
身長体重共に平均より低め、平均的な男子高校生に比べると頭が一つ低い。
小動物を彷彿させる丸く、大きな瞳とコロコロと変わる表情が特徴。髪型は日本人には珍しいシルバーブロンドのポニーテール・・・だったのだが、心境の変化か、今は髪を下ろしており、大分雰囲気が変わっている。
平時は校則に則った制服姿できちんと着こなす、授業中も終業までは態度は普通、休み時間と放課後にはっちゃけるタイプ。というのはまぁ、一応そういって置かないといけないのデス。
一応公と私は分けているようだが『怒られて自由時間が削られるのが嫌だから授業中くらい真面目な演技をしているんだけど』とのこと。演技がハリボテだと気づいてないのは本人のみ。愛すべき馬鹿といえ?
幼い時、孤独の日々を忘れさせてくれた親友の言葉『楽しく日々を生きること』を今も守り続けている。
現実を見てはいるもののそこに満足はしていない、どれだけ今生きる日常を楽しくできるか、皆を楽しませるかが彼女の行動方針。
しかしその楽しさに直接は関わることを良しとせず、常に一歩だけ引いた位置から皆の輪を見つつ楽しんでいる。
これは『楽しませる』役が役目を忘れて本気で楽しんでは『楽しませる』ことができなくなるんじゃないかな?というのが彼女の弁。
実際のところ、魔剣の魔力によって分断されている己の露見を無意識に恐れての行動だったのだが、それのなくななった今、周りの見守る中で少しずつ前向きになろうとしている。
幼少期に、日本人らしくないその見目から、親と上手くいかず、それが原因で内に篭ってしまい、それが家以外の日常でも無理解を増長させてしまい、苛めを受けてしまう。
親とろくに口も利かず、また日常に馴染めない彼女は現在の幼馴染達と出会うことで少しずつ救われていったのだが、ある時、恭也ともどもウィザードとして覚醒した際、いまだ根深い心の闇を温床として破損した夢想封印に喰われ精神に致命的な欠損を負う。それでも断片的に自我を保った風鈴はそれまでの後ろ向きな自分を忘却し、恭也を模倣した表層的には前向きな人格を形成した。間違えてはいけないのはこれは多重人格であってその類ではないことである。
その後、幼馴染達の協力もあって親との和解を経て、健全な精神を取り戻すかに見えたが魔剣による侵食は継続。
以後、
記憶の神をめぐる騒乱に於いてその闇が暴かれるまで、彼女はずっと精神の牢獄に捕らわれていた。
魔剣のくびきから開放された現在の彼女は、模倣しつつも己のものとした人格と、本来の気の弱い人格を統合させたいわば本来の風鈴であるのだが、その変化に本人も追随しきれてない部分があり、前よりもよく言えば淑やかに
悪く言うのであれば暗くなってしまった部分は否めない。
それでも彼女は確固たる事実を仲間とともに受け止め、新しい歩みを再開した。
とある幼馴染との関係が少しずつ変化していることも、その兆しなのかもしれない。
【複線】
彼女が所持している魔剣『夢想封印』は
本人の『夢』の中で負の『想』いを『封印』する魔剣である。
この魔剣の原動力となっているのは人の心であり、強い夢や想いを糧として成長していく。
魔剣は所有者の安全を守るために戦う力を与え、所有者の心に沁みついた負の感情を食らう。
負の感情を食らう理由はその感情が持つ「穢れ」を所有者から取り除くことによって、正の感情を強化し。
正の感情の一部を霊力や魔力といった力に変換するといった機能を有しているため。
本来は上記のとおり負の感情の穢れを食らい、正の感情の一部を所有者の力へと昇華する魔剣だったが
幼少期の風鈴が有していた負の感情の影響でその機能が一部破損、あらゆる感情をゆっくりと食らう魔剣へと変貌してしまった。
風鈴はこのことに気が付いておらず今も魔剣を振っており、その影響で記憶や感情の一部を失いつつあったのだが
魔剣との対話を経て、負の感情を食らうだけでなく、自分を取り巻くさまざまな想いを昇華し、新たな力として所有者の成長を助けていくまったく新しい魔剣
『夢想転生』として生まれ変わった。それは負をすら否定するのではなく、受け入れることによって、その人間だけが歩むことの出来る道を作り出す、既存の魔剣とは一線を画す存在となった。
がしかし、風鈴はこの力をいまだ引き出しきれているとはいえない。
最終更新:2010年09月18日 01:52