種族:人間
年齢:21歳
性別:♀
生まれ:冒険者
職業:元古書店員、司書。現在研究員
外見:灰色混じりの腰までの金髪に、蜂蜜色の肌に翡翠色の瞳。ちょっと若く見える。首から親のシャードの嵌ったキルヒアの聖印をかけている。
設定
遺跡の町
リーリゥム近郊で見つけられた捨て子で、リーリゥムにて古書店を営む老夫婦に拾われて育つ。
夫婦の営む古書店はマギテックギルドの公認を受け、冒険者などからギルドに流れてきた様々な古代の書物などを扱う店で、幼いころから彼女は本に囲まれ、育ての親の稼業を継ぐために勉強をしていた。
彼女が成人した折、 夫婦は突如本の仕入れだとかで旅に出て(!?)しまい、以後は彼女一人で店を切り盛りしてきた。
夫婦から送られる奇想天外な絵葉書が増えていく中4年ほどの歳月が経ったある日、店にやってきた300年程前の書物に自らと同じ姓を姓を見つけた彼女は、本の出所がルキスラ近郊の遺跡であることを知ると、店を一度閉め、今までほとんどなかった両親の手がかりを得るために、形見である光を失った宝石をもって一路旅に出た。
経営能力の未熟さから店が若干傾いていた事実もあるのだが。
2年ほどの歳月をかけてルキスラの大図書館の蔵書を読み漁り、現地の冒険者の協力を経て調査などもしたが一向に手掛かりは見つからず、一度リーリゥムの町に帰ることとなる。
帰路の途上で出会った少年蓮璽がどうやら形見の品の事や、両親の謎について手掛かりを持っているらしいことを知り、彼に協力することで自らの望むことも知ることができるのではないかと、彼を自らの家に住まわせ協力関係を築いて今に至る。
性格は好奇心旺盛で正直で楽天家。一見活発で物怖じしない男性的な人物にも見えるが、生来体が弱く、余り外に出なかったこともあって活動的な性格の割には淑やかで女性的な部分がある。
4年ほど店を自分で切り盛りしたり、一人で旅に出た経験からか強かなのだが、やや間の抜けているところも。
基本的にざっくばらんとしたしゃべりかたが目立つが、礼を重んじたり、TPOに応じた態度をそれなりにとることはできる。
勉学に励む中でキルヒアの声を聞き、旅の経験の中で奇跡の力は強まっていったのか、それなりに高位の呪文を使うことが出来、さまざまな知識に詳しい。頭の回転は速いほうだが、経験の乏しさからかやや発想力にかける部分が見受けられる。
蓮璽との出会いによって希望の出てきた母との再会を目的としており、現在は異界研究者オルセーの助手として蓮璽とともに彼の研究の手伝いをしながら手掛かりを探している。
ゼロの正体は既に滅びを迎えたブルースフィアのリーフワールドのひとつの住人であった父と、魔導機文明に生きた研究者の母を持つ世界間でのハーフである。
彼女の母は魔導機文明時代、アスガルドに存在したといわれている研究施設にて異界の研究を行う研究者の一人であった。
カゲミヤと呼ばれる男が従えたルーンフォークに酷似したなんらかの存在など、未知の技術から異界の存在を連想した事に端を発する研究は、異界への転移装置の稼動実験の最中に大規模な暴走を引き起こし、当時の技術主任であったゼロの母ニヴァは結果としてブルースフィアのリーフワールドのひとつに転移してしまう。帰る手段をなくしたニヴァは、自らと同じく異界の研究を行う男性に保護され、彼とともに自らの元いたラクシアに戻る手段を探し始める。長い年月をかける内に自然と惹かれあっていったニヴァと男、宇田敏明は結ばれ、一人の女の子を授かることとなる。それがゼロだった。
しかし、ニヴァと敏明は大きな問題に直面することとなる。敏明のシャードを用いることでラクシアへの道を開くことが出来るとわかったのだ。しかし、わたれるのはたったの一人、家族三人で暮らすことを目指した宇多夫妻は更に研究wo重ねていったが、皮肉にもかつてと同じように転移実験中に発生した装置の暴走によって、世界自体に大きな孔があき、そこからのマナの流出によって世界は加速度的に崩壊していった。その責を問われ追われながらも、娘までもを崩壊の運命に晒したくはなかった両親は、世界の崩壊間際父敏明のシャードを娘に継承させ、その能力を用いてラクシアまで転移させた。、
僅かだが思い出の詰まったアルバムと、彼女への手紙を残して。
こうしてゼロは老夫婦に拾われ、ラクシアに暮らすものとして育っていった。幼きころの記憶を手掛かりにいつか両親に会うことを夢見ながら。
世界の壁を越える際に彼女に受け継がれたシャードの力はそのほとんどを使い切り、十余年経った今でもその光は戻っていない。僅かにその残滓をにおわせるのみである。
余談だが育ての親である老夫婦はどうやらかなりの腕のマギテックらしく、また外見年齢にそぐわないポテンシャルや経歴など、さまざまな謎に包まれている愉快痛快な人物である
最終更新:2014年08月28日 00:10