名前:ヘルムート・ミュッケンベルガー
称号:『オストアルプ伯』
種族:ヴァルター
アルカナ:Angulus=Corona=Stella
性別:男
生没年:1033~
堕ちた年代:1061~1064
聖痕:胸、声、背中
悪徳:傲慢
容姿:金褐髪碧眼。実直そうな長身の青年。しかし目には隈が。
   黄地に黒の鷹と白の蛇をあしらった紋章をマントに刺繍し
   赤地の礼服の上に纏っている。


エステルランド王国エーバーハルト方伯領内最大の都市、
アーレンを擁するオストアルプ領の領主。
父は稀代の指揮官と称される男、母はプファルツ方伯に連なる家の出。
出産時に母は死亡、第二次ハンゼンの戦いにて父も戦死した為、
若干7歳にしてオストアルプ領を継ぐ事となるが、
その若さ故に領地はエーバーハルト方伯預かりとなり、代官を立て、自身は王都にて養育された。
成人した後は領地と王都を往復しつつ、宮廷魔術師にして類稀な戦略・戦術家である"静寂の指し手"ガーラントに師事し、戦術家としての道を歩んでいた。
しかし、突然のエーバーハルト方伯造反により、エステルランド王国諸侯の一員として軍を率い討伐へ赴く事となってしまう。
後にエーバーハルトの乱と呼ばれるこの戦いで彼は方伯を自城に追い詰め、大将首を獲る大手柄を立て、一躍、方伯領の後継者の一人として名を上げる事となった。


性格は謹厳実直で典型的なヴァルター民族。
自身の民族と王国に誇りを持っていて、国家の正義を信じる。
良くも悪くも忠義の人。
民族や文化に誇りを持つが故に、ヘルマン一世やエステルランド王国の現状に不満を持っている。
最終的にその傲慢さがイルルニィに引き出され、能力の優秀さに応じて領地を得るべきだという唯才主義に走り出した。

戦場指揮官だった父より受け継いだ通常の十倍以上の駒数を誇るシャッハ盤を所持している。
曰く、常勝を誇った父が常に戦場に持ち出していた物らしいが・・・

1061年、方伯領の後継者を決定する選挙も兼ねた戦勝パーティーに参加。
しかし、会場で好敵手であり師でもあった殺戮者ガーラントと、何れは主君となるはずであったジグムント・エーバーハルト公爵子息との陰謀に巻き込まれジグムントに味方する事となる。
ジグムントの窮地を救うものの、師匠を間接的に殺害しその遺志を取り込むことで闇の鎖に囚われ堕落、殺戮者と化した。

現在はエーバーハルト領の代官をジグムントに代わって務め、領内の軍事、政治、経済のほぼ全てを掌中に収めている。
最近ではイルルニィの指令でジグムント達に暗殺者を送り込んだが、これは愚策だと考えている。
何故ならば、ジグムントに領主としての適正が未だ無い事をジグムント自身が自覚している。と彼は考えているからである。
むしろ、ジグムントが自分らしく生きられる道を示唆してやることが出来れば円満かつ穏健に実権が握れるのかもしれない。殺戮者の所業かどうかはさておき・・・

シャッハ盤が語る時が来た。
時は西方暦1064年。イルルニィの軍勢が『予定通り』エーバーハルト城を占拠。
公妹コンスタンツェ・エーバーハルトを質に取り、天敵を滅さんとする。
しかし、その城内にヘルムートの姿は無かった。
シャッハが語るは常に『己の』勝利。城内を既に抜け出していたヘルムートは自領の兵をまとめ、侵攻を開始する。
3年前に攻め寄せた城への再侵攻。守るはかつての師『静寂の指し手』ガーラント。小高い丘の上に立ち、彼は宴を開始した。
攻城戦をシャッハに見立てた壮大な攻防は、多くの犠牲を出しつつも終結する。
経験においては相手に一日の長あれど、シャッハならば彼に敵はなし。師を下し、その聖痕を奪うヘルムート。
城内を進む彼の前に現れたのは、倒れ伏すジグムントとそれを見つめるかつての仮面の男だった。
おそらくは大敵だったのであろう。ジグムントを奪った力で癒すと、彼は指揮を取る事にする。
力の行く末を導いてやれば、正しき道を示してやれば、驚くほどにジグムントは強かった。
仮面の中身はクロル・エーバーハルト。かつての領主。己が首を取った相手。
奴は言う。闇の鎖を解き放て。と。シャッハは語る。勝者となれ。と。
魔神イルルニィ。それを滅する過程の中に、ヘルムートは再び道を決める事となる。

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最終更新:2013年10月18日 14:24