機体名:エヒト・ヴァッサ
識別番号:MBG-1012X1
全高:24.3m
タイプ:スーパー(元はカバリエ)
装甲材質:ALTIMA性流動合金+複合合金
動力:ALNCジェネレイタ+AL粒子コンバーター
開発者:不明
搭乗者:
リヒャルト・ベルリッヒンゲン
概要:
第二次大戦中の戦闘中に大破し、戦闘の余波で地盤深くまで墜落したリヒャルト少尉搭乗機体のザードと、落下先に残っていた過去のスーパー級の残骸とが融合し、完成した機体。
元となったスーパーロボットは識別番号などはのこっていなかったが、損傷と欠損が酷い状態でも
搭載されていたALNC(ALTIMA・Nerve・Control)ジェネレイタ、ALTIMA粒子の循環を機体内に作り、神経のように張り巡らせることで脅威的な出力と多様性を発揮するシステム、によって残骸は周辺のごく僅かなALTMA粒子を集積、維持することで休眠状態を保っていた。
ジェネレイタ自体も損傷がひどく、コアとなるシステムのいくつかを失っていたため、墜落してきたリヒャルト機の残骸とAL粒子コンバータを取り込み、軸とすることで新たな機体へと生まれ変わらせたのが本機である。
現状はザードそのものに残っていたリヒャルトの登録情報と、彼のリンゲージとしての固有情報、脳量子波などを認証システムとして用い、2重のセキュリティとセーフティロックとして活用しているため、リヒャルト以外に動かせるものは今のところ居ない。
ALTIMA粒子の高い操作性を生かした、流動、集積、凝結による強固な防御フィールドの形成や、他機体のALTIMAにごく僅かに干渉することによって、機体の動きを僅かに鈍らせる等
特に防御、戦場操作に秀でた能力を持っているが、反面攻撃的な武装のほとんどは、機体の変容時にマニュピレーターやOSの一部が書き変わってしまったため、現状では使用することが出来ない
結果として単騎での運用ではなく、集団での運用が旨とされるが、整備の特殊性や他機体とは画一を逸する外観、性能などの為に一般的な集団作戦行動には参加しがたい為
概ね試作機やワンオフ機、スーパー機などとの同時運用において用いられることが多い。
操作系のメインは元の機体であるザードを引き継いでカバリエ系統の物を使用しているが、搭乗者であるリヒャルトの意思や感情に応じて出力が上下する事もあるほか、通常のガーディアンの出力、構造としては不可能な事象を起こすなど、解析出来ていない能力も多い。
また、レムリアの魔法技術に近いが、AL粒子の操作が水や氷の流動、凝結の現象を象徴として可動しているらしく、それらにまつわる属性を使う事を得意とする。
第二次大戦末期にリヒャルトと共にアードバークに拿捕された後、彼が艦隊の戦列に加わって後は戦争を止める為の力として、後のノイエヴォルフとの戦列や、コロニー落しの抑止に貢献している。
いわばスーパー級としては不完全な機体であり、出力、戦闘能力に於いては他のスーパー急に劣っているがコロニー落し抑止の際はパイロットの「悲惨な戦争を止めたい、人々を救いたい」という強い想いに反応し、限界以上の出力を発揮することで多くの人々を守る事に成功した。
和平が成立して後は、しばらく各地にたらいまわしにされるものの、その不明部分を解析し運用するため、特務機関であるフォーチュンにパイロットともども預けられ、各地の奈落被害の抑止や作戦行動に使用される傍ら
専用兵装の開発、ブラックボックスの研究解析、改修が行われている。
現在の主武装:
青い手甲による拳撃を、AL粒子の凝固による力場と共に叩きつける”シュネ・ファオスト”
対象の力場や装甲の結合に僅かに干渉し、防御力を低下させる青いレーザーの”ヴァルケン・ヴァッサ”
AL粒子を急速に凝固させ破裂させることで、極低温と共に直線距離を攻撃する氷柱を出現させる、”ラヴィーネ・ヴェルク”
の3つ。ほぼ基本兵装のみである。機体のサイズやOSに合わせて調整した携行火器も少数開発されており、作戦行動において使用することもあるが、あくまで副武装としてしか機能していない。
切り札として、一時的に動力のトルクを跳ね上げることで機体を覆うAL粒子の密度を上昇させ、戦闘能力を高めるコードが存在するが、乱用することが出来ない。
ちなみに、何で元々カバリエ乗りのリヒャルトがわざわざ技名をつけて、それを叫んで殴っているかというと
感情もトルクに組み込まれるシステム故に、「気合を乗せやすいと出力が上がる」という理由から。
スーパーの浪漫であり、子供たちにとってはあこがれの対象ともなる行為だが、軍人としてはやや哀しくなるところである。
機体名はザードの時よりリヒャルトが名付けていた「ヴァッサ(水)」からとって 「エヒト・ヴァッサ(真なる水)」
「汝盾となれ。汝鎧となれ。 俺に応えろ! エヒト・ヴァッサ!! 」
機体外観:
カバリエ級のデザインの上から青い騎士甲冑を纏わせたような外見を有する。
本来のカバリエの頭部パーツに、ヘルムによる増加装甲を纏わせた頭部
胴はコアブロック周辺にカバリエの名残があるものの、肩部、腕部や腰部などは西洋甲冑に近いデザインの増加装甲に覆われ、全体としては重厚な流線型にまとまっている。
背中には防御フィールド形成の為のフィンに似たパーツが片側2基ずつ対になっており、両肩部にALTIMAの伝導性を高める特殊合金製のマントが装着されている
カラーリングは青を基調として、一部に黒と金のエングレーヴがあるほか、全体に水をもした装飾が施されている。
最終更新:2015年09月04日 20:31