氏名:セレニケ・グラスムーン
出自:魔法王国レムリア
性別:女性
年齢:22
乗機:
エルドリア
職業:レムリア魔法騎士
紋章:茨に彩られた、交差する蒼の斧槍とレムリアの国旗のモチーフ
風貌:彩度の高い蒼の髪を腰ほどまで流している。瞳の色は金色で、肌は白く鍛えられて整った肢体
ローブのような魔法加工がされた着衣の上から軽量化した騎士甲冑を纏った姿で乗機に搭乗する。
表情は穏やかだが目尻がややきつく、気の強さが見え隠れしている。
常に青色の小物を身につける癖がある。
魔法王国レムリア生まれにして試作神霊機エルドリアの搭乗者となるため騎士に任命された元平民階級の女性。
生まれつきに体が弱かったがその反動か意思は強く、幼少期からを病魔の克服と自己鍛錬に費やす日々を送る。
その意思の強さと魔法力の高さ、いわゆるリンゲージとしての適正を見込まれて、11歳の折に軍役を排出できずにお家断絶となりかけていたグラスムーン家の養子として迎え入れられる。
リンゲージとしての才能をもたない他の嫡子達との諍いもあったが、快く迎え入れてくれた養父や一部の姉達の後援を受けつついずれ神霊機に乗るものとしての素養を高めていった。
若年ながら素質を見込まれ、14の時に対ハイパーボレア戦で初陣を飾る。
本人の一意専心的な気質もあいまって高い戦果をあげたことから以降はいくつかあるレムリア魔法騎士団のうちでも、対外防衛や、諸外国との協力行動を旨とする新設の「槍華騎士団」の末席に名を連ねる。
レムリア転移からほどなくの混乱期にあって華々しい初陣を飾った彼女に対する迂遠な嫌がらせであった可能性は高いが、本人は首を横に振るのみである。
第二次大戦の終戦までは対外中立を旨とするレムリアの国是に従い、祖国防衛や各国との通商時の防衛隊として経験を積み、青年期の中で諸外国の人間と接触する機会を持っていった。
やがてレムリア国内でアビスに対する危機意識と予言の書に記された暗黒神の伝承が繋がり始めると、サナート・レムリア女王の玉音の下、水面下での諸国、特に国家として技術力の高い共和国との技術供与を行いつつ神霊機エルドリアの設計、建造が始められる。
一号機の試験運転時こそ彼女はパイロット候補には上がらなかったものの、大陸側との共同開発によるラプラス・システムに対する適正検査で高い数値を出したことからオリュンポスプロジェクト2号機の搭乗者の任を女王より拝命。
現在は団を離れ特務騎士として師であるアーゴライト男爵指揮の下PMCフォーチュンへ出向し、奈落獣をはじめとした諸外国に対する脅威との戦いを続けている
ストイックで克己心が強い。ハンデを持って生まれてきたことから、常に己を見つめなおし鍛え上げる性質を持ち、求道者に近いメンタリズムを持っている。
騎士階級の生まれでないことから彼らによくある身分や特権に対する意識はあまりなく、むしろそれらを見つめることで「正しい守り手、騎士のあり方は何か」という自問を発したことから、正義感と道徳心は高い。
ノブレス・オブ・リージュというヤツである。
自らが受容されようと必死になった経験から
他者に対しては理解と受容を是としているが、騎士としての一義があるため時には非情に徹する。
平時は穏やかで友好的。大局的で広い視野を心がけるも、為すべき事を定めれば専心するきらいあり。
男女関係においては奥手なほうだが、まず仲間意識や騎士道が先にたつためあまり表に出ない。
立場や政治的な思惑を推察するだけの頭はあるため、経歴から対外の場に用いられることはあるが、本人は必要と考えるとそのあたりの意向を無視することもある。
物腰穏やかな淑女である事も事実だが、義のために旗を翻す革命家気質でもある。ちょっとじゃじゃ馬扱い。
見た目の細さからは想像できないが健啖家で、戦の後の酒盃と美味をこよなく愛するが、家事の類にまったく適正がない。自覚しているためどんなものでも味に文句はつけ(られ)ないところが、謙虚さであると勘違いされることに本人は若干頭を悩ましている。
リンゲージ適性は高いものの、克服したとはいえ生まれついての病弱さから、長時間の作戦行動による負荷がかかりやすいという弱点を持っている。根性でカバー!
●:槍華騎士団
規模:小規模
所属:レムリア魔法王国
指導者:シャリエ・ブランシュヴァル
フォーチュンとの関係:中立
現代世界へと魔法王国レムリアが転移してしばらくの後設立された新設の騎士団。
「レムリア国外での軍事、防衛行動に対して専門的に関与する特務騎士団」
といえば聞こえはいいが、実際のところは一部の騎士が己の特権を守るため
有能さや思想から政治的に煙たがられているものや、素行、能力に一部問題があるものを抜粋し組織された集団である。
対外的な交渉にあたる人間は別に設けられており、部隊としての権限や特権はそれら交渉専任の騎士が握っているため、裁量や活動に制限が設けられることも多い。
対ハイパーボレアに対する援軍、救助活動や、レムリアと諸外国の貿易の際の護衛などを主な任務とするため、国内に滞在しない時間が多いことも。
名目上の部隊長は名門ブランシュヴァル家の騎士シャリエ。
正しい意味で外へあたる騎士としての使命に燃え、実務能力やフットワークの強さで立ち回っているものの、その政治的な思惑における立場や人員の手綱を握る難しさから、歯がゆい思いをする事も多いようだ。
最終更新:2015年11月16日 01:03