突然ですが、皆さんは『怪盗』と聞いてどんなイメージを抱きますか?
 古く遡れば小説や歌劇、近年でも漫画やアニメなどーー往古来今、多くのフィクションで登場しています。
 私も、古書館で怪盗を題材にした『子』をたくさん見ました。
 その多くに出てくる怪盗は、派手な犯罪予告をして、常識では考えられないテクニックで犯行に及びます。
 名探偵や警察を敵に回すので、客観的には悪人になりますし、怪盗もそれを自負します。
 けれど、怪盗はそんな自分に誇りを持っていました。
 芸術的手腕で厳重な警備をかいくぐり、貴重な品物を盗みます。時に力任せになっても、決して殺人に手を染めません。
 むしろ、貧しい人に財宝を分け与えたり、宝物を本来の持ち主に送り届けたりもします。
 その在り方で、怪盗たちは羨望の的になって、英雄と崇める人も出るでしょう。
 するとどうなったか?
 英霊の座に登録された怪盗は、私のサーヴァントとして召喚されました。


 怪盗なんて実在しないと言う人もいます。
 SNSや動画、あるいはロボットやドローンなどが普及した社会では、怪盗は絶滅したのではないか?
 いいえ、怪盗は生きています。
 夜の闇に浪漫(ロマン)を感じて、赤い夢の中で遊ぶ子どもがいる限り、怪盗はいつだってやってきますから。


 ◆


「親愛なるマスター! きみのため、ささやかながらティーパーティーを開いたよ。」
「……はぁ。あ、ありがとう、ございます……」

 困惑しながらもお礼を言います。
 私、古関ウイと向き合うように、綺麗な人が座っていました。
 顔立ちは整い、水晶と見間違う程に肌がきめ細かく、淡い唇で微笑まれたら誰でも虜にしそうでした。
 オーラも神々しく、神様をモデルにした彫刻か、歴史の偉人が描かれた絵画を目の当たりにしている気分です。
 ふんわりした長髪は日頃から丁寧に扱っていると一目でわかり、仮にその全てがシルク糸だと言われても納得します。
 瞳の美しさに至っては、例える言葉が見つかりません。ダイヤモンドやスピネルなどの宝石はもちろん、夜空の星座やオーロラといった自然の芸術さえ、この人を形容するに足りるかどうか。
 その場に立つだけで、美術館や歌劇場に等しい壮大かつ優雅な空気に包まれて、それでもプレッシャーを与えたりしません。むしろ、月の光を浴びたように心が穏やかになります。
 現実からはかけ離れすぎて、天使と見間違えられてもおかしくないこの人は、全てが謎に包まれています。
 出身、年齢、国籍、性別…………マスターになった私ですら、一つも把握できませんでした。
 女装が得意な紳士にも見えますし、男装を趣味とする淑女かもしれません。どちらでも様になる容姿です。

「……おいしい、です。」

 アイスアメリカーノを口に含むと、自然に声が出ました。
 コクの深さと適度な苦さ、部屋の中に広がる華やかな香りは心地いいです。
 全てが完璧で、私でもここまで上手く作れるかどうか。

「それはよかった! マスターはコーヒーが好きと聞いたから、調査と並行しながら上質の豆を探してきたよ。」
「……あの……ちゃんと、お店で買いましたよね……?」
「当然! 世界にその名を輝かせた怪盗クイーンは、万引きなんて卑劣な真似をしない……各種メディアを厳正にチェックし、質の高い豆を扱う店で買ってきたとも!」

 ふふん、と。
 大きく胸を張る姿は、まるで100点のテストを自慢する子どもみたいです。
 でも、この人こそれっきとした私のサーヴァント。その名は、怪盗クイーンです。
 ライダーのクラスで召喚されました。


 私は今、巨大な飛行船の中にいます。
 超弩級巨大飛行船・トルバドゥールという名を持つ宝具で、怪盗クイーンがライダーのクラスで召喚される由来です。
 ただ、サーヴァントとして召喚された都合上、この世界で動かすには膨大な魔力が必要です。私一人では、令呪を2画使ってようやく呼び出せるかどうか。
 なので、通常は固有結界として、私かライダーさんしか入れないようになっています。
 出入り口を作れるのもマスターになった私だけで、ライダーさんの意思では扉を開けません。
 それだと、いざという時にライダーさんが危険にさらされると思いましたが。

『門限までにはきちんと帰るから、大丈夫だよ!』

 なんてこともなく、当人はそう言ってます。
 そしてここは、ライダーさんが用意してくれた古い書庫……をイメージした図書室ですね。
 ちょっと暗いですが、たくさんの本棚の匂いで心が落ち着きます。
 その中で、おいしいケーキとコーヒーを堪能するのは、確かにいいかもしれません。もちろん、汚すのはダメですが。

「ーーーーサーヴァントになってくれたら、少しは真面目に仕事をするかと思いましたが、変わっていませんね。」
「ひっ、えあぁっ!?」

 本棚の向こうから聞こえた声にビックリします。
 現れたのは黒い短髪の男性。20代に見える男の人は、山海経のイメージに近い衣服を着ています。
 背丈は私よりも高く、しなやかで無駄な脂肪がありません。鋼鉄や鋼よりも頑強な筋肉は、鍛え上げられたと一目でわかります。
 強い光を宿す青い目は、ライダーさんに向けています。でも、当のライダーさんは。

「ジョーカーくん、マスターがビックリしてるじゃないか! 少しは気をつけないと!」

 男の人ーージョーカーさんをたしなめます。
 すると、ジョーカーさんは私に頭を深く下げました。

「あっ、ひっ、えっ……あっ……」
「申し訳ありません、マスター。ぼくの気遣いが足りませんでした。」
「……い、いえ……だ、だ、だ、だい、だだだ、だい、だい、大丈夫、です…………」

 言葉とは裏腹に、バクバクと鳴るのは私の胸。
 目が泳ぎ、プルプルと震えて、汗も止まらない。
 ジョーカーさんは悪い人じゃありませんが、私は男の人と話すことに慣れてません。
 性別がわからないライダーさんや、私を真っ直ぐに見てくれた先生はともかく。出会って間もないジョーカーさんだと、どうしても緊張します。

【わたしも同感です、クイーン。】

 そして、姿こそ見えませんが、このトルバドゥールにはもう一人いました。

【今のクイーンはサーヴァントであって、わたしとジョーカーはあなたの宝具。これまでのように自由に動けないのですから、もっと気を引き締めて行動すべきです。】
「RD、わたしは決してサボってなんかいない。街の調査をしながら、マスターのためにおつかいをしたのさ。」

 天井から現れるのは六本指の機械の手ーーマニピュレーター。
 人工知能のRD。このトルバドゥールの頭脳になるメインシステムで、とても強い愛を持つ博士の子どもだと、ライダーさんは言いました。
 情報収集能力も凄まじく、その気になれば冬木市だけでなくキヴォトスのあらゆるセキュリティも簡単に突破できます。
 でも、私の魔力の都合上、今のRDはそこまでできません。精々、インターネットで情報を集める程度……それでも精度は高いですが。
 ちなみに、アイスアメリカーノだってRDの手作りです。

【それで、わたしにコーヒーの豆探しをやらせるのですか。】
「情報収集だよ。この冬木市のことは、わたしだってまだよく知らない。どんな人がいて、そしてどんな生活が繰り広げられているのか……この目で確かめる必要があるからね。」
【この世界でも、わたしの人工知能はそんなことに使われるのですね。】

 屁理屈に落胆するRD。
 もし、人間の体を持っていたら、きっとライダーさんを白い目で見ているでしょう。
 一応擬人化した肉体は、仮想世界にあるみたいですが……

「相変わらず冷たいねRDは。無闇にきみに頼っては、それこそマスターの負担になることを、わたしが忘れるはずないだろう。」
【もっと重要な時に頼ってください。】
「マスターの好物を用意することだって、重要に決まってる!」

 いくら言われても、子どものような言い訳をドヤ顔でまくし立てるライダーさん。
 これには、ジョーカーさんもため息をつきます。

「クイーンのことです。調査を言い訳にして、ぼく達の目を盗んでサボれると思っているのでしょう。」
「ジョーカーくん! わたしは見えないところで頑張っているとも……家の下の力持ちだから!」
「家の下?」
「そう。誰かとの縁を大切にするには、見えない所で頑張らないといけない。でも、努力が実れば……どんなに大きな家でも持ち上げられる程のパワーが得られるってことなんだよ。それだけ、昔の人はたくましかったから。」
「東洋の神秘ですね。」

 変なことを言うライダーさんに、感心するジョーカーさん。
 なんかズレてる二人を見て、やれやれと言うように手を振るRD。
 こんな和気藹々としたライダーさんたちを見て、私は疎外感を抱きます。

「……どうして、でしょうね。」

 いたたまれなくなって、そう口にしました。

「何がだい、マスター?」
「ライダーさん……みたいな華やかな人が、私なんかのサーヴァントになるなんて……とても信じられないです……暗くて、排他的で、まともに話せない、変な私なのに。」

 ライダーさん……いいえ、怪盗クイーンさんは絶対の自信を持っています。
 対して、私はどうか? 図書委員会の委員長を勤めて、周りからは『古書館の魔術師』などと呼ばれました。
 実際は、ほとんどの時間を古書館で引きこもり、委員会の人ともまともに触れ合わず、ただ古書と向き合う日々。
 この世界では、図書館でアルバイトをしながら、寮生活をする学生というロールが与えられました。
 外に出るのは辛いですが、ずっとトルバドゥールの中にいられません。
 たくさんの本に囲まれている時は幸せで、自分の子どものように接しました。
 でも、私自身の人間関係はとても狭く、むしろ人間不信。パニックになって、相手に失礼な態度を取ったこともあります。
 私だって自分を変えたいですが、簡単に変えられたら苦労しません。
 シャーレの先生と出会ってからは、交友関係が広がりましたが……

「聖杯は、いりません。戦争なんて、したくないですし……人殺しだって、嫌です……早く、古書館に帰らないと、いけないのに……」

 他に願いはありません。
 そもそも、なんで私がこの世界に呼ばれたのか?
 全ては、あの"黒い羽"に触れたからです。もっと慎重になるべきでした。
 冬木市に放り込まれ、聖杯戦争……あるいは聖杯大戦のマスターにされました。
 万能の願望器である聖杯。考古学的な観点では興味ありますが、誰かを傷つけないといけないなら必要ありません。
 確かに、私は先生や他の生徒さんと協力して、危険な相手と戦ったことはありますよ。
 公儀会の経典を無断で複製した件を不問にしてもらうため、隠された遺跡の謎を解き明かした時のように。恥ずかしい水着で、炎天下の無人島を過ごすのは大変でした。
 ……ライダーさんたちと一緒に、聖杯戦争に乗るのは、それと違う気がします。

「ウイ、きみは紛れもないわたしたちのマスターだよ。ライダー……いいや、この怪盗クイーンが保証しよう!」

 キラーン! と、音を立てて光を放ち。

「うっ、ぐはあっ!?」

 私の暗いオーラを吹き飛ばすライダーさん……いいえ、クイーンさんの姿が。
 シスターフッドのヒナタさんと被って、胸が痛みます。

「きみには、浪漫(ロマン)があるからね。」
「ろ、ロマン……?」
「この数日、ウイの生活を見させてもらった。図書館でアルバイトをしている時、本をとても丁寧に扱っていた……まるで、子どもの成長を見守るお母さんみたいに見えたよ。」

 ほほえむクイーンさん。
 私を見て誰かを思い出しているような、暖かい顔です。

「ウイは、戦争がきらいだって言ったね。」
「は、はい……」
「わたしも、戦争は許せないな。
 どんな理由があろうとも、人を不幸にするだけ。勝っても負けても、願いが叶っても同じ。
 それに戦争は、子どもたちの未来をうばう。大人の仕事は、子どもに未来を与えること……だから、戦争はぜったいにしてはいけないんだ。
 これは、わたしを捕まえられる、世界でただ一人の名探偵から盗んだ言葉だけどね。」

 もっとも、わたしも彼に負けなかったよ、と付け加えるクイーンさん。
 そこにはこの人の本質が含まれている気がしました。
 世間がなんと言おうと、ただ真っ直ぐにロマンを追い求めて、子どもたちに夢と未来を与える大人。
 一緒にいる二人を、自由奔放に振り回すことも多いですが……

「あと、ジョーカーくんとRDは決して宝具じゃない。わたしの宝物、という意味では間違っていないけど、友だちであることは変わらないよ。」
「ぼくは仕事上のパートナーであり、あなたの友だちじゃありません。」
【わたしは一介の人工知能です。】

 これが、皆さんの関係でしょう。
 どれだけ文句を言い合っても、実際には深い絆で繋がっているから、こうして召喚されました。
 一蓮托生、という言葉が正しいでしょうか?
 口に出したら、それをネタにクイーンさんが変なことを吹き込みそうですが。

「そして、マスター。」
「ひゃあぁっ!? あっ、えっと、その……じょ、ジョーカー、さん……」
「あなたの命令があれば、ぼくは何なりと聞きましょう。」
「……す、すみません……よ、よろしく、お願いします……」

 急に話しかけられてビックリしながらも。
 私は呼吸を落ち着かせて、ジョーカーさんに頭を下げます。

「RD、きみの力でも、この電脳世界から脱出する方法は見つけられないかな?」
【現状では、不可能です。先程も言いましたが、サーヴァントとして召喚されたせいで、ポテンシャルに大きな制限がかかりました。クイーン一人だけならともかく、ジョーカーも外に長時間出てしまえば……マスターの命が脅かされます。令呪を使えば、活動時間は伸ばせますが。】
「まるで、東洋に伝わる巨大ヒーローみたいだね。せっかくなら、巨大化や光線技も使えるようになればよかったのに。」

 よくわからないことを言うクイーンさん。
 生前の逸話によると、この人たちはチームで活動していました。つまり、私は三人のサーヴァントと契約したに等しいですが、行動できるのはクイーンさんだけ。
 もし、ジョーカーさんまで呼ぶなら、令呪が必要です。

「でも、予告状は用意したよ。」

 大胆不敵な笑みを浮かべるクイーンさん。
 不利な状況を受け入れながら、既に逆転への道筋を掴んだような顔です。

「わたしの獲物だって決まっている……ジョーカーくんとRDは、気付いているよね。」
【今までと違って、準備期間はとても短いです。】
「それは、他の主従だって同じだよ。」

 いつの間にか、クイーンさんはビンを手にしています。
 斬!
 風を切る音が聞こえた直後、ビンの頭が斜めにズレました。

「いつもはワインボトルだけど、今回はボトルアイスコーヒーにするよ。未成年のウイの前だから。」
「未成年の配慮と言うなら、ビンはきちんと開けてください。」
【分別も忘れてはいけませんよ。】

 ジョーカーさんとRDの小言を気にせず、クイーンさんはコーヒーをグラスに注ぎます。
 今、クイーンさんは何をしたのか。滑らかで繊細な手を刃物にして、ビンを切断した。
 この人は武術にも長けているので、このくらいは簡単にできます。

「聖杯は、誰かが手にしていいものじゃない。これは、まやかし……そんなものは、子どもにあげちゃダメだよ。」
「ま、まやかし……」
「ウイの願い、確かに聞いたよ。怪盗の美学にかけて、脱出チケットを準備してみせるとも!」

 鮮やかにウインクしながら、グラスを掲げるクイーンさん。
 それに合わせて、私もコップを持ち上げます。

「では……ア、ノートル! アミティエ!(わたしたちの友情に乾杯!)」
「の、ノートル……アミティエ……」

 カンと軽やかな音をたてながら、コップとグラスがぶつかりました。
 私のそばにいてくれる大人たちの姿はまばゆくて、シャーレの先生を思い出すほど、とても頼りになります。
 不安はありますし、緊張だってしてますよ。けど、この人たちがいてくれれば、私はいつでも前を見て、真っ直ぐに歩く力がもらえそうです。


 ◆


 拝啓
 こたつに入り、みかんや暖かいお鍋を楽しみたい今日この頃。
 この世界に招かれました皆様がつつがなくお過ごしのことと存じます。
 さて、私(わたくし)怪盗クイーンはサーヴァントとして召喚されました。
 願いは一つ。高貴な英霊として、マスターをこの世界より脱出させることを決めています。
 来る12月某日、わたくしの犯行が始まります。
 いかなる強いサーヴァント、あの意地の悪い悪魔に匹敵する程の強敵が待ち構えようとも、わたくしの邪魔はできません。
 この世界からの華麗な脱出劇を見せられるその時を、楽しみに待って頂けると幸いです。


                             敬具
                             ライダー/怪盗クイーン


【クラス】
ライダー

【真名】
クイーン@怪盗クイーンシリーズ

【属性】
混沌・中庸

【パラメーター】
筋力:C+ 耐久:D 敏捷:B+ 魔力:D 幸運:A+ 宝具:B+

【クラススキル】
対魔力:D
工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:B+
乗り物を乗りこなす能力。
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなす。トルバドゥールの頭脳たるRDと心を通わせ、世界中を飛び回ったことでこのスキルを得た。

気配遮断:A+
サーヴァントとしての気配を断つ。
隠密行動に適している。完全に気配を絶てば発見することは不可能に近い。
ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。

【保有スキル】
二重召喚:B
ダブルサモン。
二つのクラス別スキルを保有できる特性。怪盗クイーンはライダーとアサシンの両方のスキルを獲得している。

人間観察:A
人々を観察し、理解する技術。
ただ観察するだけでなく、名前も知らない人々の生活や好み、人生までを想定し、これを忘れない記憶力が重要とされる。
その鋭い観察力で、浪漫(ロマン)に溢れた大胆かつ華麗な犯行を行うための道筋を立て続けてきた。

怪盗のカリスマ:A
国家の運営、または悪の組織の頂点でなく、世界一の怪盗として圧倒的なカリスマを有する。
クイーンの怪盗カリスマはAにして、世界各地のメディアで取り上げられる程のランク。

心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

道具作成:C+
RDと一緒に魔力を帯びた器具を生成できる。
予告状をはじめ、通信機や偽造パスポートなど、クイーンが犯行に用いられる為の道具は何でも作り上げられる。
ただし、拳銃や刃物など、戦争や殺人に使われる類の道具は怪盗の美学にかけて作らない。

邪眼:B
クイーンではなくジョーカーが持つスキル。
この眼で睨まれた相手は誰でも凍りつき、獰猛なライオンさえも沈ませてしまう。
同ランク以上の精神耐性スキルを持たなければ、敵対サーヴァントの全ステータスが1ランク程低下する。


【宝具】
『怪盗クイーン』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
世界にその名を轟かせた怪盗クイーン。
あらゆる犯行を成し遂げ、如何にして不利な状況に立たされようとも、狙った獲物は決して逃さなかった。
怪盗クイーンが用意する予告状そのものに神秘が宿り、その通りに計画を実行し、更に怪盗クイーンの名を世に知らしめれることで、幸運ランクと共に成功率が格段に上がる。
その過程で不可能な状況に追い込まれようと、この宝具が発動すれば逆転の可能性が最低でも1%は残り、そこから怪盗クイーンの犯行が真にはじまる。

ただし、怪盗の美学によって、他者を殺害する類いの犯行は決して選べない。
仮にクイーン自身が他者に手をかければ、犯行の成功率は一気に下がってしまう。

『蜃気楼(ミラージュ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
宝具として登録された怪盗クイーンの異名。
この宝具の肝は変装であり、強力な自己暗示と合わせて他人になりすますことができる。
他サーヴァントに変装できるほどに精度が高く、ステータスすらも偽造可能。ただし、あくまでも見せかけに過ぎず、クイーン自身のステータスが実際に変化する訳ではない。
無論、対象となったサーヴァントの各種スキル及び宝具、また契約したマスターとの魔力パスの再現も不可能。

そして生前は他人に対しても暗示をかけたが、サーヴァントとして召喚された制約として、他主従には効果がなくなっている。
暗示の維持は自他問わず最大で10分までとなり、それを過ぎたら自動的に解除されてしまう。

『超弩級巨大飛行船(トルバドゥール)』
ランク:B 種別:対空宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
怪盗クイーンが愛用した飛行船……トルバドゥールそのもの。
師匠たる宇宙一の大怪盗から与えられた設計図を元に、クイーン自らが作り上げた。図書室や医務室、トレーニングルームや食堂など、船内には数多くの部屋が用意されている。
トルバドゥール自体の耐久力も凄まじく、同ランク以上の宝具でなければ傷一つ付けられない。
通常、このトルバドゥールは固有結界として扱われ、聖杯戦争でその姿を現すには膨大な魔力が必要。また、契約したマスターの権限がなければ出入りもできない。

余談だが、過去にクイーンはジョーカーを失ったショックで暴走し、癇癪のあまりに力だけでトルバドゥールを破壊しかけたこともある。

『君たちは私の友達だよ』
ランク:B + 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
クイーンが友だちと認めるジョーカーとRDが再現され、宝具となった。
ジョーカーはクイーンと同等の気配遮断及びBランクの無窮の武練スキルを所持し、RDは世界一と自負する程の情報収集力を誇る。
宝具でありながら、彼らはサーヴァントに等しい霊基を誇るが、魔力消費の都合によって通常は上記の宝具内で待機している。
長時間の現界はもちろん、RDによる情報収集の過程で複雑なプロテクトを突破する場合、令呪1画分の魔力が必要。
また、何らかのトラブルでクイーンの霊核が破壊された場合、自動的に彼らも消滅してしまう。

【人物背景】
国籍、年齢、性別……全てが謎に包まれた怪盗。
道楽者かつ自由奔放な性格で、ジョーカーとRDを振り回すことが多い。
しかし獲物を見つければ、何があろうとも大胆不敵かつ優雅に盗む。
怪盗の美学と遊び心を持ち、どんな時でも他者の命は決して奪わなかった。

【方針】
怪盗の美学にかけて、マスターであるウイを元の世界に戻す。

【マスター】
古関ウイ@ブルーアーカイブ

【マスターとしての願い】
人殺しをするのは嫌です。

【Weapon】
ボリュームサプレッサー

【能力・技能】
本に対する愛情や知的好奇心は抜群で、古書の知識および修繕技術はプロ級。
死体を見ても決して嫌悪感を抱かず、むしろ当人の想いに寄り添ってくれる。
一方、身体を動かすことが苦手。

【人物背景】
トリニティ総合学園に所属する図書委員会委員長。
性格は暗く、人間不信の傾向にあるものの、当人も思うことはあり、改善に向けて努力している。
普段は古書館に籠もっており、膨大な古書を適切に管理した実績から「古書館の魔術師」と呼ばれるようになった。

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最終更新:2023年11月11日 08:20