冬木市、マンションの一室。
――そこで行われていたのは、激戦。
槌が敵のサーヴァントを捉える。
サーヴァントは天井へ吹き飛び、跳ね、窓ガラスを割り、そのまま転落していった。
サーヴァント――フォーリナーはアメを舐めながら落ちたことを確認した。
「僕の…僕のサーヴァントが…」
男は泣きながら出口へと向かう、残ったフォーリナーも体を払うと、ドアへと向かった
◆
「あいつは…流石に消えたか…」
フォーリナーは周りを確認するとマンションの下に人影を見つける。
「おっ!マスちゃん見つけた!」
高さ4階から、悠々と降りてくる、眼の前に居るのは、緑髪の、小さな少女。
「マスちゃんの言ってたあのサーヴァント、しっかり仕留めきたぜ」
アメを舐めながら、悠々と報告していくフォーリナー、少女は顔色一つ変えず受けとっていく。
「…了解しました」
「…マスちゃんって全然喋らないけど…なんで?」
「…戒律です…」
マスター――ヴァニラ・Hはフォーリナー――釈迦側すれば異教徒だ。
もちろん、この聖杯戦争の一部でもそういった事例がある。
「宗教が違う」というだけでサーヴァントから目の敵にされ、散った者も居る。
――しかし、釈迦は違った。
「――いいんじゃない?」
出た言葉は――肯定。
もし、一部の過激な仏教徒が見れば、それはひどいショックを受けるだろう。
しかし――釈迦は肯定した。
彼は、他人の願望、思想を否定しない、その分、自分も好きにやる。
表すならそうだ。
「マスちゃんの思想には俺口ださないよ、誰だって違いはあるんだしさ、その分、好きにすればいいからさ」
平等思想――それ故、自由奔放。
その時、釈迦は思い出したようにあるものを取り出す。
アメだった。
もちろん新物の。
「食べる?」
「…今日はアメを食べると運勢が良くなります」
「まぁ、もうすぐ終わりだけど、はい、あげる」
釈迦は出したものプラス、追加の箱の様な物を手に置く。
ヴァニラはそれをされても何も言わない、もちろん、感謝の意はしっかりある。
「そんじゃ、帰ろうか」
「…はい」
二人は夜道を歩いていく。
奇しくもだろうか、彼女の其の姿は、まるでいつもの人形を持ってるようだった。
――ヴァニラさん
ふと声が聞こえた気がした、振り向くも誰もいない
「どしたの?」
「…いえ」
再び夜道を進んでいく、眩しい月の光に照らされながら。
【クラス】
フォーリナー
【真名】
釈迦@終末のワルキューレ
【パラメーター】
筋力A 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運D 宝具A+
【属性】
秩序・善
【クラススキル】
神界からの降臨者:C
神の世界より、人類を裁くため降りてきた神の一人…だったが、釈迦本人が人類側に転向したため、ランクダウンしている
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師では釈迦に傷をつけられない。
道具作成:A
魔力を帯びた器具を作成できる。
これは、ワルキューレ達の神器錬成の力にもなる。
【保有スキル】
希望のカリスマ:A
元々は神側の闘士だったが、人類側に転向した釈迦、本人の気質的にはこちらのほうがあっているため、本来のスキルより高く設定されている
戦闘続行:A+
往生際が悪い。
霊核が破壊された後でも、最大5ターンは戦闘行為を可能とする。
【宝具】
『全てを見据える、その先を(正確阿頼耶識)』
ランク:B++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
釈迦の操る能力の一つ。
相手の能力を「認識」する能力であり、いわば未来視。
無敵とも思える能力だが、一方で感情のないものなどは予測できないという弱点を持つ。
【人物背景】
仏教の開祖。
自由を愛し、自由に生きた男、それ故神でありながら神を嫌う。
神側の6回戦闘士だったが、人類側に転向、そもそもそれ以前にワルキューレ達に神器錬成の力なども与えていた。
その後、6回戦において、神側の新しい闘士、零福と戦う事になる。
【サーヴァントとしての願い】
特になし、そもそも聖杯を良く思ってない、何なら嫌い。
【マスター】
ヴァニラ・H@ギャラクシーエンジェル(アニメ版)
【マスターとしての願い】
帰還を目標に行動。
【能力・技能】
原理は不明だが、軽めの傷なら特殊な能力で治癒ふることが可能。
【人物背景】
エンジェル隊隊員。
謎の宗教を信仰しており、とにかく無口、喋らないわけではないが、とにかく無口。
普段はAI、ノーマッドが自身の言葉を代弁してくれていたが、本聖杯戦争では未参加のため、ヴァニラ自身が喋ることが中心になる。
最終更新:2023年11月18日 13:14