冬木市、マンションの一室。
――そこで行われていたのは、激戦。
槌が敵のサーヴァントを捉える。

サーヴァントは天井へ吹き飛び、跳ね、窓ガラスを割り、そのまま転落していった。

サーヴァント――フォーリナーはアメを舐めながら落ちたことを確認した。

「僕の…僕のサーヴァントが…」
男は泣きながら出口へと向かう、残ったフォーリナーも体を払うと、ドアへと向かった


「あいつは…流石に消えたか…」
フォーリナーは周りを確認するとマンションの下に人影を見つける。

「おっ!マスちゃん見つけた!」
高さ4階から、悠々と降りてくる、眼の前に居るのは、緑髪の、小さな少女。

「マスちゃんの言ってたあのサーヴァント、しっかり仕留めきたぜ」
アメを舐めながら、悠々と報告していくフォーリナー、少女は顔色一つ変えず受けとっていく。

「…了解しました」
「…マスちゃんって全然喋らないけど…なんで?」
「…戒律です…」
マスター――ヴァニラ・Hはフォーリナー――釈迦側すれば異教徒だ。
もちろん、この聖杯戦争の一部でもそういった事例がある。
「宗教が違う」というだけでサーヴァントから目の敵にされ、散った者も居る。
――しかし、釈迦は違った。

「――いいんじゃない?」
出た言葉は――肯定。
もし、一部の過激な仏教徒が見れば、それはひどいショックを受けるだろう。
しかし――釈迦は肯定した。
彼は、他人の願望、思想を否定しない、その分、自分も好きにやる。
表すならそうだ。

「マスちゃんの思想には俺口ださないよ、誰だって違いはあるんだしさ、その分、好きにすればいいからさ」
平等思想――それ故、自由奔放。
その時、釈迦は思い出したようにあるものを取り出す。

アメだった。
もちろん新物の。
「食べる?」
「…今日はアメを食べると運勢が良くなります」
「まぁ、もうすぐ終わりだけど、はい、あげる」
釈迦は出したものプラス、追加の箱の様な物を手に置く。
ヴァニラはそれをされても何も言わない、もちろん、感謝の意はしっかりある。

「そんじゃ、帰ろうか」
「…はい」
二人は夜道を歩いていく。
奇しくもだろうか、彼女の其の姿は、まるでいつもの人形を持ってるようだった。

――ヴァニラさん

ふと声が聞こえた気がした、振り向くも誰もいない
「どしたの?」
「…いえ」
再び夜道を進んでいく、眩しい月の光に照らされながら。


【クラス】
フォーリナー

【真名】
釈迦@終末のワルキューレ

【パラメーター】
筋力A 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運D 宝具A+

【属性】
秩序・善

【クラススキル】

神界からの降臨者:C
神の世界より、人類を裁くため降りてきた神の一人…だったが、釈迦本人が人類側に転向したため、ランクダウンしている

対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、現代の魔術師では釈迦に傷をつけられない。

道具作成:A
 魔力を帯びた器具を作成できる。
これは、ワルキューレ達の神器錬成の力にもなる。


【保有スキル】
希望のカリスマ:A
元々は神側の闘士だったが、人類側に転向した釈迦、本人の気質的にはこちらのほうがあっているため、本来のスキルより高く設定されている


戦闘続行:A+
 往生際が悪い。
 霊核が破壊された後でも、最大5ターンは戦闘行為を可能とする。

【宝具】

『全てを見据える、その先を(正確阿頼耶識)』
ランク:B++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
釈迦の操る能力の一つ。
相手の能力を「認識」する能力であり、いわば未来視。
無敵とも思える能力だが、一方で感情のないものなどは予測できないという弱点を持つ。

【人物背景】
仏教の開祖。
自由を愛し、自由に生きた男、それ故神でありながら神を嫌う。
神側の6回戦闘士だったが、人類側に転向、そもそもそれ以前にワルキューレ達に神器錬成の力なども与えていた。
その後、6回戦において、神側の新しい闘士、零福と戦う事になる。

【サーヴァントとしての願い】
特になし、そもそも聖杯を良く思ってない、何なら嫌い。

【マスター】
ヴァニラ・H@ギャラクシーエンジェル(アニメ版)

【マスターとしての願い】
帰還を目標に行動。

【能力・技能】
原理は不明だが、軽めの傷なら特殊な能力で治癒ふることが可能。

【人物背景】
エンジェル隊隊員。
謎の宗教を信仰しており、とにかく無口、喋らないわけではないが、とにかく無口。
普段はAI、ノーマッドが自身の言葉を代弁してくれていたが、本聖杯戦争では未参加のため、ヴァニラ自身が喋ることが中心になる。

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最終更新:2023年11月18日 13:14