少し違えば、もっと違った筈だ。
『…グエル……か?』
だが、遅い。
『無事……だったか…』
父さんは、死んだ。
『……捜したん…だぞ…』
俺が、殺したんだ。
☆ ★
電脳世界にて再現された冬木市、とあるマンションの一室。
聖杯戦争のマスターとなったグエル・ジェダークが生活する場としてあてがわれた住まいはその様な場所だった。
マンションという生活の拠点が存在する事は幸運と言えるだろう。
何故なら、彼は元の世界において生活していた学園寮から追放され、その後はテント生活を行っていたのだから。
その後彼は反抗するかの如く学園内から去り、誰にも告げずに宇宙に出て、そして―――。
「……といった感じだ。まあ要約すると俺はキャスターのクラスだが、引きこもって戦うってのはあまり得意じゃない。
おそらく色々動き回る事になると思うから、明日からちょっと忙しくなるだろうな」
そんなマンションの一室で、明るい茶色の髪をした一人の男がグエルに話しかけていた。。
グエルと年齢が近いように見える青少年は、自らを「キャスター」と名乗り、一方的に話している状況である。
グエルは現在、ソファーに座り俯いて下を向いている。キャスターの青少年からは、グエルの顔色を伺う事は出来ない。
グエルの抱える思いはただ一つ、それは『絶望』。
だがそれは、聖杯戦争というこれから起こる戦乱についてではない。この地に着くまでに起きた出来事が原因である。
キャスターが話す言葉は、今のグエルの耳には殆ど届いていない。
「……それで、マスターはどうするんだ?」
聖杯戦争の事や自身の事を語り終わったキャスターは、己の召喚主であるグエルに問い始める。
キャスターの服装は、全体的に落ち着いた色合いをしたローブを着こなしていて、首元のフードもどことなく様にはなってる。
右手には、1メートルの長さはある、整った木製の杖を持っていた。その杖の先にはやや青みがかった魔石が浮いている。
「…………どう、とは、何だ?」
「この聖杯戦争に対してだよ」
聖杯戦争とは、本来ならマスターが行う召喚に応じてサーヴァントが呼ばれ、マスターの願いの為にサーヴァントは力を振るう。
邪な思いを抱く存在や人の不幸を嘲笑う存在――反英霊と呼ばれる存在達――ならば、マスターなぞ現界する為、己の願いを叶える為の要石を切って捨てるだろうが、キャスターはそうは思ってはいない。
あまりいい思いはしないが、勝ち抜き、他の参加者達を脱落させ、聖杯を得る為に戦うというのならば、その為ならば非情な手段も積極的に行っていく所存でもある。
だが、目の前の青少年から、グエル・ジェダークからは、ここまで何を願うのか聞かせれてはくれていない。
最初に名前を名乗ったっきり口を開かず、顔を上げず、ただただ俯いて動こうとはしなかった。
それでは、キャスターもどうすればいいのか決めかねる。
気の短いサーヴァントや、悪意をばら撒こうとするサーヴァントであったのなら、既に見込みなしとしてグエルを殺している可能性はあったのだろうが、その様な事をキャスターはする気は無い。
まず、己のマスターは、どうしたいのか、何をしたいのか、それを知る必要があった。
「……分からない。何も、考えたくない…………」
振り絞るように、グエルは言葉を発する。
何も考えたくない。いきなり思考の放棄を宣言してしまっているが、紛れもなくこの言葉が今のグエルの全てであった。
宇宙で戦ったランザ・ソルが爆発したあの瞬間から、今日現在ここに至るまで、曖昧にしか記憶に覚えがない。
誰が宇宙で彷徨っていた自分を回収されたのか、宇宙から地球に降りるまでに何があったのか、「交渉材料」として捕虜扱いをされて何日経ったのか、今のグエルには何も答える事が出来ない。
この聖杯戦争にも、どうやら「黒い羽」を手に入れる事が条件らしかったが、いつ、どのタイミングで手に入れ、あるいは触れたのすら分からない。
それ程に、グエルの精神は追い詰められ、聖杯戦争が始まる前から既に限界を迎えようとしていた。
だが、それは仕方がない事なのかもしれない。
初めて犯してしまった殺人。それも相手は自分の父親で、更に相手に気づくのは命を落とす直前と来たものだ。
例えその直前までに、どのような事情があろうとも、どんな不可抗力が存在しようとも、「グエル・ジェダークは父親ヴィム・ジェダークが乗った機体を撃墜した」という事実と結末は変えようがない。
全て、グエル・ジェダークが進んだ結果。
自分が選び、自分で進み、自分で決めた結果、かけがえのない大切なものが失ってしまった。
後悔、喪失、絶望、無力、虚無。
負の感情だけがグエルの思考を覆い尽くす。これからの事など何も考えられられない。全てがたた虚しいだけ。
顔を上げる事もなく一言だけ呟き、再びソファーに俯いているだけになったグエル。
キャスターはその姿を見て、一息ついてから、ハッキリとした口調で再び話しかける。
「父親の事で、思い詰めているんだな?」
キャスターの言葉に、グエルは顔を上げる。
少なくとも、グエルはキャスターに父親の件については何も話していない。
というよりも、自分自身がキャスターの返事に何かしらの返答をしたのも、もしかしたらさっきの言葉が初めてだった気がする。
それ程に、今のグエルは憔悴し、絶望している。
顔を上げたグエルの眼に映ったのは、膝をついて同じ目線に合わせてくれていた、キャスターの顔だった。
キャスターの黄緑色の瞳は、よくみるとオッドアイになっており、右目の色の方が薄く見えた。
「マスターが時折自身のサーヴァントの過去を見るという形で記憶を共有する事があるらしい。そしてその逆も然り、と云う事だ」
キャスターは、少し申し訳なさそうに言葉を紡いだ。
キャスター自身も、マスターの過去を詮索する様な事を行う気は毛頭ない。
だが、現状何もせず、何も踏み込まなければ、死ぬのをただ待つだけ。
戦う事を積極的に好まないキャスターでも、流石にそれは避けたかった。
「マスター。君の父親の事は、とても残念だと俺も思っているよ」
その言葉にグエルは頭に血が上りガッと身体を―――動くことは無かった。
顔を顰める事はしたが、ただ、それだけ。
かつての――少なくとも父親を手に掛ける前の――グエルならば、おそらくすぐに身体が動いたのだろう。
胸倉をつかみ、激昂してきたのかもしれない。
だが、今のグエルはそれが出来ない。
心が揺れ動く事に億劫になってる事もあるが、それと同じくらいに、自分で動く事に恐怖を感じている。
「…………貴方に、俺の、一体何を理解できると言うんだ……」
再び、絞り出す様に一言だけを発するグエル。
その言葉と共に、グエルはキャスターと合わせていた目線を避け、再び下を向いてしまう。
その様子を見たキャスターは、程なくして立ち上がった。
「確かに、俺はマスターと同じ様な経験はしてきてない。
でも、父親が亡くなった事のその気持ちは俺にも分かるよ。俺も、そうだったから」
そう話したキャスターは、ベランダがある方に身体を向けて歩き始めた。
そして、昔話をするように、苦々しい記憶を振り返る様に、キャスターは語り始める。
「俺には父親が二人いたんだ。二人共、天寿を全う出来ずに亡くなったよ。
最初の父親は、なんで死んだのかも、今でも分からない。その時の俺はどうしようもないクズだった。親の葬式にも出ないで好き勝手生きてきて、自分の事しか考えてなかった。
そんなんだから、葬式が終わった後に、兄弟達総出で袋叩きにされて、自宅から追い出された。
家を出された俺は、生きる為の力が何もなかった。ただ、生きているだけだった。」
キャスターの自分語りに、グエルは言葉を発することは無かった。
ただ、俯いていた顔を上げて、キャスターの話を聞いていた。
「二人目の父親は、俺が原因で死んだ。俺を庇って、父親は……パウロは亡くなった。
ダンジョンに囚われた母親を助ける為に、パウロは知り合いを集めて攻略していた。それでも上手くいかなくて、俺も呼ばれる事になった。
俺はその頃には、学べるものは沢山学んで、生きる能力を沢山得て、冒険者として生きてきた実績があった。一人前になったつもりだった。
俺が来てから、運も味方につけられてダンジョンも殆ど攻略出来た。だた、最後のフロアを守っていたヒュドラが手怖くて、とても強かった。
俺もパウロも仲間の皆も、持てる力を全て出して戦って、それでヒュドラを撃破した。けど、最期の悪足掻きの一撃を、回避しきれなかった攻撃からパウロは俺を庇って、下半身を喰われた。
命懸けで庇った俺が生きてるのを見て、何か話そうとして、亡くなった」
グエルは、キャスターが今どんな顔をしているのか分からない。
だが、声のトーンは低く、出来るだけ淡々と話す様にしているように聞こえる。
何より、内容からして輝かしいモノではない。
サーヴァントとして召喚された存在が語っていたのは、武勇伝じみた英雄譚ではない。ただ一人の青少年が経験した、ボロ苦い思い出だった。
「パウロが死んで、俺は何日も悩んだ。どうしてあの時ああ動けなかったんだとか、もし俺が出来ない事を出来てて役割を担えてたらとか。起きている時はずっと考えていた。
寝ている時は、パウロが死ぬ瞬間を夢に見た。ずっとパウロが死ぬ直前の出来事が繰り返されていた。
俺がもっと上手くやっていれば、パウロは死ぬ必要はなかった。
パウロじゃなくて俺が死んでれば、もっと都合がよくなっていた。
俺もパウロも生きてれば、誰も悩まなくて皆笑って終われた。……ずっと、そんな事ばかり考えてたんだ。」
キャスターが語る後悔に、グエルは自分と重なる部分がある事を感じた。
父親が爆発に飲み込まれたあの時から、ずっと後悔していた。
赦される事ではない、誰かに赦してほしい訳でもない。それでも、亡くなった父親に謝る事を止める事は出来なかった。
「だからさ、マスター」
語り終わったのか、キャスターは振り返りグエルに顔を向ける。
「マスターには、純粋に俺と同じ思いをずっとさせたくないんだ。
今のマスターの姿は、昔の俺の姿と似ているんだよ。」
主従関係でもなく、共に戦う友人としてもなく、これからを生きるグエル・ジェダークに前を向いていて欲しいという思い。
聖杯戦争や聖杯にかける願いといった、グエルが巻き込まれこれから立ち向かう事になる戦いとは外れた、キャスターの純粋な気持ちだった。
その思いを知ったのか知らないのかは分からないが、グエルはキャスターに問いかける。
「……二つ、聞いていいですか。
どうやって、キャスター、さんは、立ち直る事が出来たんですか。
どうやって、また、進むことが出来たんですか」
その質問に、深い意味はない。言葉通りの意味。
目の前の存在が英霊と云えど、外見の年齢は殆ど同じ年頃の様に見える。
その様な相手が、2度も父親を失った男が、どうやって立ち直ったか、グエルは純粋に知りたかった。
「まぁ、ベタなパターンだけど、俺以外の皆がいてくれたおかげだったな。
一緒にダンジョンを攻略してくれた仲間に、沈んだ俺の事を心配してくれた師匠。それに、待っていてくれた家族達の皆だ」
「……家族…」
「最初は家族を失った俺に、家族じゃない他の皆が俺の苦しみを分かるわけないとか思ってたけど、そんなのは俺の思い違いだった。
皆パウロが死んだ事を悲しんでいる事に変わりなかった。皆、悲しんだ上で前を向いて進もうとした」
「俺がどうやって進めたかって聞かれたら、結局は進むしかなかったからかなあ。
その時には妻のシルフィの出産が近かったし、慰めてくれたロキシーの件もあったしな」
キャスターが語る、『家族』という言葉に反応するグエル。
キャスターは、マスターの過去を見たが、主な部分は父親を手掛けてしまった所だけだ。
グエル・ジェダークがどのような家族構成をして、どのような付き合いを行っているのかまでは、まだ分かっていない。
「……少ししんみりし過ぎちゃったかな。ちょっと夜風に当たるよ」
その後、キャスターはベランダに進み、外に出ようとする。
そして、ドアの取っ手に手をかけた所でキャスターの動きは止まり、再び口が動いた。
「マスター。俺は、グエル・ジェダークのサーヴァントとして召喚された。
マスターがどのような道を進もうと、俺はマスターの為に力を尽くして戦い抜くよ」
そう言うとキャスターはベランダのドアを開けて、その場からいなくなった。
マンションの室内にいる人物は、終始ソファーに座っていたグエルただ一人になった。
「……ラウダ、俺は……」
居室に残されたグエルが呟いた言葉は、腹違いであるが、今や唯一となった家族の繋がりがある弟の名前だった。
☆ ★
「やっぱり、俺はこういうのはあまり向いてないよなあ~……」
ベランダに出たキャスター―――ルーデウス・グレイラットは、その場でしゃがみこみ、自身への愚痴をこぼす。
確かに彼自身も、こういう話し合いをしてきた経験がない訳ではない。
だが、その手の話しを行ってきたのは大体身内の中での話だ。特別親交が深いわけではない相手のカウンセラーを行うのだとしたら、それは妻であるシルフィやロキシーの方が適正が高いだろう。
果たして、あのような言葉で良かったのか、更に思い詰めていないのだろうか。そんな気持ちが沸々と思い浮かぶ。
ルーデウスが聖杯に願う思いはない。
自分の死後に起きる、復活する魔神ラプラスとの全面戦争、そしてヒトガミとの決戦。
そのことについて願う事は、恐らく可能だろう。流石にラプラスの殺害は難しいだろうが、人間側が有利になるような願いは聖杯なら叶えさせてくれるかもしれない。
だが、ルーデウスは願わない。
家族を守るために龍神オルステッドの傘下になったあの時から、未来の魔神ラプラスとの戦争の為に準備をすると決めたあの時から、ずっと動き続けた。
行ってきた事は、全てが完璧ではない。思い返せば嫌な事も苦しい事も沢山あった。
だが、ルーデウスはルーデウスの仕事をやりきったつもりだ。
後の事は、生きている者達に任せる。
彼が残してきた仲間が、技術が、意志が、そして子供達が。自分が生きた世界の、新しい未来を掴む事を信じる。
それ故に、ルーデウス・グレイラッドは聖杯に願う事はない。
「しかし、戦う為に呼び出されたとはいえ、こんな風景を見るのは本当に久しぶりだな」
ルーデウスは感慨深げに一言呟くと、立ち上がって目の前に広がる街々を見る。
真夜中になってもちらほらとついている灯りで闇一色にならない現代文明の景色は、ルーデウスからしたら懐かしむ景色であった。
ルーデウス・グレイラットは数奇な人生を送っている。
彼は転生の経験があり、二度の人生を経験しているのだ。今回のサーヴァントとしての召喚を含めれば、三度目の生を送る事になる。
だが、流石の彼も三度目の人生を過ごそうと、悔いの無い日々を過ごそうなんて考えてはいない。
何せ今回の召喚は、聖杯戦争で戦う為に呼ばれたのだから。
勿論、全てを戦争の為に費やそうとは思っていない。一度目の人生以来の科学社会。懐かしい気持ちや楽しみたい気持ちは湧いて出て来る程にある。
しかし、それらに現を抜かす余裕はおそらくない。
課題は山の様にある。
目下考えなければならない事は二つ。マスターの事情、そして己の戦力面だ。
ルーデウスからすれば後者が特に問題だ。
キャスターのサーヴァントとして召喚される事には問題ないだろうが、だからといって他のサーヴァントと戦えるのかどうかは疑わしい。
確かに自分自身は七代列強の第七位として名を残したが、アレは結果的にそうなっただけで、自分がそこまで強大な存在かと問われたら胸を張っては答えられない。
というよりも、サーヴァントとして戦うのならば、エリスやルイジェルドの方が適任なのでは?とも思わなくともない。
自分の所で言う聖級や帝級の戦士レベルの実力者に、もしかしたら七代列強クラスの存在がこの地にいる可能性を考えると、現状の段階では太刀打ちできるとはとても思えない。
その為には、自身の戦力の底上げが必須だ。具体的には自身の宝具である『魔導鎧(マジックアーマー)』の強化を果たしたい所であるのだが――
(しかし、なんで普通に魔導鎧を引っ張り出せないんだよ。無条件に出せるのはライダーで召喚されなきゃ無理だってのか?)
理由は不明だが、そもそもとして『魔導鎧(マジックアーマー)』は今の段階では呼び出すには手順が必要らしい。
ルーデウスは振り返り、ベランダの窓ガラスに映った自身の姿を見る。
その姿は、まだ青少年というべきかまだどことなく子供らしさが残っているように見える。
この顔の頃は、17~18歳あたり。もっと範囲を狭めるとしたら転移迷宮に挑んでいた頃の時期の姿だろうか。
ルーデウスは次に左手を見る。ちゃんと腕から生えている左手だ。
ヒュドラに左手を喰われた為、数年程義手で過ごしてきたのだから、確かにその辺りなのだろう。
(アレか?召喚された姿の年齢に引っ張られて制限くらってるって事なのか?)
確かにその頃の時期なら、まだ『魔導鎧(マジックアーマー)』を開発してない為、制約が入るのだとしたら理解は出来る。
だが、アレがあるとないのでは、自身の戦い方・サーヴァントとの戦いは変わってくる。
例えそれが、燃費が悪いプロトタイプ仕様のモノであっても、手元に用意しておきたかったルーデウスとしては、現状に落胆してしまう。
そもそも何故、もっと年齢を重ねた頃の姿で召喚されなかったのか。さらに言えばビヘイリル王国以降の記憶もあやふやである事もあり、疑問に疑問が膨らんでしまう。
(……まあ、実際そうなってる以上、文句を言っても仕方がない。これからは出来る事をこなしていって、少しでも生き残りやすくする事を考えた方が有意義だ。)
だが、ルーデウスは疑問していく事を一旦止め、これからの事を考える。
『魔導鎧(マジックアーマー)』については、既に考えはまとまっている。
ないのであれば、作ればいいのだ。キャスターで召喚されたから「道具作成」のクラススキルもある。
最も、それは厳しい道のりである事は百も承知だ。
アレは俺一人で作ったモノではない。ザノバにクリフ、ロキシー達の協力を経て完成させたスーパーパワードスーツなのだ。
幾ら未来からの経験と知識があるとはいえ、システムや駆動部分の調整も自分で行うとなると時間はかかるのは必須だ。
そもそも、一番最初に作った『一式』も、途中から金を使い人材を雇いに雇い、それで制作に約3ヶ月は掛かった。
出来る限りは制作に励んでいきたいが、間に合わない事も考慮するべきだ。
ルーデウスは考えていく。
これまでの、悔いなく生きる為の戦いではない。
これからの、電脳世界で行われる聖杯戦争で生き残る為に。
マスターと、共に生き残る道を掴む為に。
【クラス】
キャスター
【真名】
ルーデウス・グレイラッド@無職転生 -異世界いったら本気だす-
【パラメーター】
筋力E 耐久D 敏捷C 魔力A+ 幸運B 宝具B
【属性】
秩序・中庸
【クラススキル】
陣地作成:D
魔術師として自らに有利な陣地を作り上げる。「工房」の形成が可能。
道具作成:C
魔力を帯びた器具を作成可能。
土魔術を使った道具を作成するのが得意で、日用品レベルなら即座に作れる。
【保有スキル】
予見眼:A
キャスターの右目に宿した、未来が見える魔眼。
どれだけハッキリした未来が見えるかが魔眼に通した、魔力に比例する。
通す魔力が強すぎると現在の映像が見えなくなり行動に支障が出始める。視野の外の未来が見る事も出来ない。
キャスターがその気になれば1年以上先まで未来を見る事が可能だったが、サーヴァントとして現界した状態だとそこまで見る事は不可能。
千里眼:-(E)
キャスターの左目に宿した、遠くを見る事が出来る魔眼。
直線上に障害物があると、そこで視界が遮られる。単に遠くが見えるだけであり、未来の事象を知る事は出来ない。
現在の姿(霊基)ではこのスキルは機能しない。二度の霊基再臨を行うと適用される。
なお、右目の『予見眼』と左目の『千里眼』は先天性の物ではなく、魔界大帝キシリカ・キシリスより譲渡された物である。
無詠唱魔術:A
文字通り、無詠唱で魔術を行使する能力。
彼の場合は、大魔術(彼の世界における聖級魔術)に匹敵する攻撃系魔術は準備無し&ノーリスクで行使が可能。
ただし、治癒魔術と解毒魔術は詠唱が必要。
乱魔:D
ディスタブマジック。発動前の魔術に対して対応した魔力を送ることで術の発動を阻害する。
魔力を送り込めない距離で発動する魔術は阻害できない。また、Cランク相当以上の魔術系統スキルは無効化出来ないものとする。
龍神オルステッドと交戦した際に、その後見様見真似で習得した為、本来よりランクは低い。
前世の魂:D
他人に対しての精神的影響を与えるスキルや宝具の影響を受けにくくなる。
ヒトガミの「無条件で相手を信用させる呪い」や、龍神オルステッドに掛けられた他人に対して影響する呪いの影響が受けない体質が反映されたスキル。
泥沼の七大列強:-(D)
彼が生きた世界において、最も強いとされる七人の称号『七大列強』に名を連ねた逸話が反映されたスキル。
三騎士(セイバー・アーチャー・ランサー)を戦闘を行った際に、自身にステータス補正が入り、同ランクの戦闘続行スキルが付与される。
現在の姿(霊基)ではこのスキルは機能しない。二度の霊基再臨を行うと適用される。
【宝具】
『傲慢なる水竜王(アクアハーティア)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
キャスターが愛用していた杖。10歳の誕生日にプレゼントとして贈られて以降使われてきた。
水・土・風・火魔術を使用する場合、ダメージに上昇補正が入る。
サーヴァント化の恩恵によって、キャスターが全魔力を込めても魔石は割れなくなった。
『魔導鎧(マジックアーマー)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
キャスターが龍神オルステッドと戦う為に、とある人物の日記の情報を元に作成された、全身鎧の魔道具。全長3メートル。
魔力を注いで動かす事で魔力量に比例した力を発揮する。ただし稼働時間は最大1時間のみ。下記のガトリング砲を使用すると更に短くなる。
全身を無骨な装甲板で覆っているため非常に重量があり、魔力を流して動かさないと立たせることもできない。
機体の背後の穴からはめ込むように着こみ、背部の緊急脱出用の魔法陣が刻まれた装甲板を装着する。
武装は右手に秒間10発の岩砲弾を発射するガトリング砲、左の掌に魔術を破壊する吸魔石を搭載。近接戦用の武器として先端に硬いものほど簡単に斬れる魔力付加品の短剣を付けた盾を装備している。
現在の姿(霊基)ではこの宝具を使用するには、以下の方法を必要とする。
- 令呪を一画使用する(ただし、その時限りで稼働を終えると消滅する)
- 霊基再臨を一度行う
- 材料を「道具作成スキル」にて作成していき、一から製作していく
『魔導鎧・二式改』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
キャスターが龍神オルステッドとの決戦以降、消費魔力の減少と小型化を目的に改良した『魔導鎧(マジックアーマー)』。
ローブの下に着込んでも平気なほどに小型化され、消費魔力も減少し、稼働時間の制限は無い。
腕部の装備はガトリング砲からショットガンへ変更されている。
現在の姿(霊基)ではこの宝具は使用できない。二度の霊基再臨を行うと適用される。
【weapon】
キャスターは自身の世界のにおけるほぼ全ての魔術(神級クラスの魔術以外)に精通している為、得意とされた魔術のみ記載する。
『泥沼のルーデウス』という二つ名を得る程に多様し、代名詞とされる混合魔術。
相手の足元に泥沼を発生させて移動を制限する。上書きで打ち消す事が可能。
他のどの魔術よりも早く使う事が出来、村一つを覆い尽くすほどの泥沼を出現されたという逸話を持つ。
ストーンキャノン。拳大の岩の砲弾を撃つ。キャスターの代名詞の魔術の一つ。
本来なら土系統中級魔術だが、改良に改良を得た結果、帝級魔術並みの破壊力を誇る。
サーヴァント化によって一魔術として扱われているが、一撃で魔王の上半身を粉砕した逸話を持つ。
水蒸(ウォータースプラッシュ)と氷結領域(アイシクルフィールド)の混合聖級魔術。
広範囲を凍結させる事が出来る水系統魔術で、キャスターが放つ威力は帝級魔術に匹敵する。
保有スキルを参照。
他には『魔導鎧』『魔導鎧・二式改』を装着して、近接戦闘を行う事が可能。
【人物背景】
「泥沼」「龍神の右腕」「魔導王」「七銘のルーデウス」等様々な異名を持ち、世界の未来の為に奔走した魔術師。享年74歳。
性格は基本的に温厚かつ親切で、「強者へのゴマすりが上手いだけの腰巾着」という意見が未来の個人録に載る程に腰が低いが、戦う事を好まないだけで必要とあれば積極的に力を振るう。
実は、元はイジメを理由に高校中退し、引き籠りのオタクでニートという生活を送っていた日本人で、様々な因果によって『六面世界』へと魂が漂流し、2度目の生を得た。
キャスターの全盛期は、多くの名のある戦士が参戦し、自身も七大列強第七位となるに至った「ビヘイリル王国の戦い」の時期であり、この時の年齢は23歳であった。
しかし、マスターの精神状態の影響なのか、或いは通常と異なる電脳世界での聖杯戦争の影響なのか不明だが、16~17歳相当の年齢の姿で召喚された。
その為か、保有スキルや宝具においても一部影響を及ぼしている。
記憶については、17~23歳の時期の出来事は詳細に覚えているが、23歳以降の出来事については断片的にしか覚えていないという状態である。
なお、1度目の霊基再臨には18歳の頃の姿になり、2度目の霊基再臨で23歳の頃の姿になる。
【サーヴァントとしての願い】
マスターを守り、支える。
聖杯に叶える願いは無い。
【マスター】
グエル・ジェダーク@機動戦士ガンダム 水星の魔女
【マスターとしての願い】
わからない。どうすべきなのか、今は考えられない。
【能力・技能】
卓越したMS(モビルスーツ)の操縦技術。
【人物背景】
進む道を選んだ結果、親殺しをしてしまった18歳の少年。
参戦時期は12話後~15話開始前の間。
最終更新:2023年11月21日 22:51