死への欲望、満たされるべき欲望。

美しく、満足出来る死を…


冬木市路地裏、手刀より血が垂れる、セイバーのサーヴァントは眼の前の敵を目に捉える。
骸骨の面をし、赤い羽織を纏った、機械のサーヴァント、右手は手刀になり、左手には拳銃を持つ、打った直後で、銃口からは煙が出ている。

「どうした?もう終わりか?」
威圧する、無機質な声が投げかけられる。
――一様の希望はマスターだった、自身のマスターはかつてキックボクシングの世界大会でチャンピオンになったという、相当の手練れだ。
少なくとも、そっちが敗れる――

絶句した、自身のマスターから流れるのは鮮血、体中が切り裂かれ、身に伏していく、何故だ。
眼の前のサーヴァントのマスターはそれほど強そうには見えなかった。
武道も魔術も収めていなそうな、普通の男だった。
目の中の狂気を除けば。
それでも勝てると打算を踏めていた、しかしこのザマだ。

「マスターを殺して私の魔力切れを狙ったか?そうはいかなったがな!フハハ!」
嘲笑と共に、意識が薄れていく。
自分のかけた策略が、自分へと降り注ぐ、最優のクラスと評されたサーヴァントは、滑稽な姿で幕を閉じていった。


「…」
先程の敵のマスターの死体を眺め、男、ヘクター・ドイルは身から剥がれる範囲で血を払う。
彼の服から見えるのは、無数の凶器、剃刀…針金…あらゆる殺傷物が、衣服へと埋め込まれている。

「そっちも終わりか?マスター」
先程のサーヴァント――アサシン――レヴナントが話しかけてくる。
主人への会話だと言うのに、節々に不遜さを感じさせる。

「今回も俺に見合う男ではなかったがな」
「あぁ、俺もだ、骨のあるやつが少なすぎる、あのゲームのほうが、私の願いを叶いそうであった!」
彼らが求めるのは――死と敗北――それを叶えるためにここへ来たのだ。

「だが、そっちでも無理だろう?」
「…憎いがそうだ、私のメモリーが何処にあるか分からないからな」
レヴナントのコア…オリジナルのキーは、制作主のいたであろう、ハモンド・ロボティクス社にあった、更に一筋縄でもいかず、見つけて破壊しようとしても、防護ガラスに阻まれ、挙げ句何処かへ自動転送、一生追いつけない。
正しい、それさえ破壊すれば、レヴナントは無限の命から出れる、だから――聖杯にかける願いは、死。

「わかった…とにかく、後は俺の善処次第だ」
「まぁ、精々私を使い続けろ、戦闘狂よ」
捨て台詞を吐き、霊体化する。
「…相変わらずの皮肉屋か」
ドイルが求めるのは、満足の行く闘争――そこからの敗北。
それを見つけるまで、ドイルは歩みを止めない。

「そう、俺は向かうのだ、満足のある敗北を、そして征くのだ」

――聖杯戦争へと


【クラス】
アサシン
【真名】
レヴナント@APEXLegends
【ステータス】
筋力B 耐久C 敏捷EX 魔力D 幸運E 宝具B
【属性】
混沌・悪
【クラススキル】

気配遮断:D
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。

【クラススキル】

スカーミッシャー:D
箱などの中身を調べ、最も高い価値を持つものを見破るスキル。
武器などの探索において役立つ。

サイレンス:――
レヴナントの持つ、特殊なスキル。
禍々しい球体を投げつけ、敵のスキルを封じるものであったが、現在は使用不可。

アサシン・アップ:C
レヴナントの高い運動性を表すスキル。
壁を素早くよじ登り、とてつもないジャンプ力を生み出される。

【宝具】
『人口の悪夢(レヴナント・イズ・アサシン)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:―― 最大捕捉:――
自身の名を関する宝具。
一定時間の間自身を守る硬化した影を纏う。
特徴として、相手を倒したと認識した瞬間にこの影の効力は伸びていく。

【weapon】
手刀及びフラットライン

【人物背景】
かつて人だった殺し屋。
ハモンド・ロボティクスに改造され、望まぬ永遠を手に入れる。
ひとえにAPEXゲームに参加したのは復讐のためだけである

【サーヴァントとしての願い】
己の死

【マスター】
ヘクター・ドイル@刃牙シリーズ

【マスターとしての願い】
自分の望む敗北を

【能力・技能】
格闘技などは会得してないが、体中に暗器を仕込んでいる。

【人物背景】
最強死刑囚が一人。
――己が望む敗北を求め、聖杯戦争へと潜り込んだ、暗器人間。

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最終更新:2023年11月28日 21:53