とある路地裏に、赤い帽子を深く被り目元が見えない青年が居る。
 彼の名はコナミ、デュエルモンスターズというカードゲームが世界を席巻している世界から来た男だ。
 彼にとって元の世界の記憶を取り戻すことは、デュエルディスクからカードをドローする事より容易だった。
 何故ならばこの世界にデュエルは無いからだ。
 否、よく探せばあるのかもしれないが少なくとも元の世界ほど重要視されているものではないらしい。

 コナミにとってデュエルは己の全てに等しい。
 デュエルさえ出来るのならば、仲間を裏切ることになって構わない。世界がどうなろうと知ったことじゃない。
 それほどの存在であるデュエルを奪われて、コナミは怒り心頭だった。

「……」

 だが、どれほどの怒りに囚われていようと冷静さは決闘者にとって必須だ。
 これに足を囚われて窮地に陥った決闘者はいくらでもいるのだから。

 そんな事を考えながらコナミは、自分が持っている黒い羽根を見る。
 一見ただの羽根にしか見えないが、その実何かただならぬ気配を彼は羽根に感じた。
 その時点で捨てればよかったのだろうが、幸か不幸か彼が羽根を捨てるより先に、聖杯戦争に巻き込まれてしまった。

「……!?」

 これからどうしたものか、と思案するコナミだが、何の前触れもなく突如目の前から強烈な光が発せられるかと思うと、中に人影が見える。
 やがて光が消え、影しか見えなかった人間が明確に表れた。
 その姿はコナミにとって衝撃的だった。
 何故なら、自分と同じような赤い帽子を被った自分よりも小さな少年なのだから。

「……?」

 だから思わずコナミは問う。サーヴァントなのか、と。

「……」

 そして少年は答えた。自分はライダーのサーヴァントだと。
 そしてライダーは名乗った。真名はレッドと。

「……?」

 コナミは更に問う、サーヴァントとなり叶えたい願いは何だ?

「…………」

 ライダーは答える、より強い敵と戦うためだと。
 ライダーはある世界のとある地方でチャンピオンとなった。
 だがチャンピオンとなったことで彼には対等に戦える相手がほぼ居なくなってしまった。
 一方的な蹂躙など興味がない、満足のいく戦いがしたい。
 幸い、彼を満足させる相手がこの世から完全に消え去ったわけではない。
 否、だからこそ願うのだ。もっと強い敵を、未知なる敵をと。
 その答えが聖杯戦争、たとえこの身がデータの偽物であろうとも満足のいく戦いが出来ればそれでいい。
 だから聖杯などに興味はない、欲しいのならマスターに捧げよう。

 そこまでライダーは語り、今度は逆にコナミに問う。
 マスターの願いは何かと。

「……」

 コナミは答えた、聖杯に叶えてほしい願いなど無いと。
 だがもしあるとするならば、聖杯を破壊することだと。

 コナミはこの世界に連れてこられて生きがい、否全てを失ったと言っても過言ではない。
 だから元の世界に必ず帰る。例えどんな事をしてでもあのデュエルに満ち溢れた世界へ帰ると。
 そしてもうこんな事が起きないように聖杯を必ず破壊すると。

 そこまでコナミが語った後、ライダーは右手を差し出してきた。
 そしてコナミもその意味に気づき、同じく右手を差し出す。

 そして二人は握手をした。
 それは強い絆の証、友情の握手だった。

【クラス】
ライダー

【真名】
レッド@ポケットモンスター 金・銀・クリスタル

【パラメーター】
筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運A 宝具A

【属性】
中立・善

【クラススキル】
騎乗:A++
乗り物を乗りこなす能力。
A++ランクでは竜種も含めた全ての乗り物を乗りこなすことが出来る。

対魔力:E
魔術に対する抵抗力。
Eランクでは、魔術の無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する。

【保有スキル】
攻撃無効:-(EX)
普段は機能していない。
だが、ライダーの宝具『ポケモンバトル』が展開されるとこのスキルが発動し、自身とマスター、そして相手マスターに対して直接攻撃が無効となる。

仕切り直し:E~A
戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。
場に出ている『共に歩んだ仲間たち(ポケットモンスター)』の力量が、相手より上回っているだけこのスキルのランクは上昇する。
ただし『ダメだ!  しょうぶの さいちゅうに あいてに せなかは みせられない!』が発動している最中には使用できない。

カリスマ(使い魔):A
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる。
ライダーのカリスマはポケモンなど使い魔限定。
ただし自身の使い魔のみならず、人から指揮権を委ねられただけの相手でも、彼の指揮下に入れば十全に従う。
8つのトレーナーバッジを持つ者に、従えられない使い魔は存在しない。

【宝具】
『共に歩んだ仲間たち(ポケットモンスター)』
ランク:A 種別:対?宝具 レンジ:??? 最大補足:6
ライダーの手持ちポケモンにして、共に歩んだ仲間たち。
手持ちはピカチュウ・エーフィ・カビゴン・フシギバナ・リザードン・カメックスの6匹。
この宝具はいかなる攻撃を受けてもも死亡することは無い。ただし、一定以上のダメージを受けると「ひんし」となる。
そして、6匹全てが「ひんし」になるとライダーは聖杯戦争に敗北した扱いとなり消滅する。
「ひんし」を回復させるためにはライダーが一休み(ベッドなどで一定時間休息を取る)しなければならない。この間、ライダーは無防備となる。
また、この宝具が繰り出せる技にはわざポイント(以下PP)があり、繰り出せる回数が決まっている。
PPがなくなるとこの宝具は「わるあがき」しか出来なくなってしまう。
PPを回復させる場合もライダーは一休みしなければならない。

『ポケモンバトル』
ランク:C 種別:特殊宝具 レンジ:- 最大補足:-
ライダーの居た世界のルールが、聖杯戦争に際して宝具と化したもの。
戦意を持ったサーヴァントもしくはその使い魔がライダーの前に現れる、またはライダーが敵マスター、サーヴァントもしくは使い魔に勝負を挑むと発動する宝具。
この宝具が発動すると、ライダーは一体ずつしか『共に歩んだ仲間たち(ポケットモンスター)』を繰り出せず、また相手も一体ずつしか戦闘できなくなる。
ただし、群体型に関しては一群で一体としてカウントされる。
また、この宝具が発動している間は自身、マスター及び相手マスターは自軍に対して指示、もしくは支援しか行う事が出来ず、相手に対する直接攻撃は禁止となる。

『ダメだ!  しょうぶの さいちゅうに あいてに せなかは みせられない!』
ランク:C 種別:特殊宝具 レンジ:- 最大補足:-
ライダーの居た世界のルールが、聖杯戦争に際して宝具と化したもの。
マスターとサーヴァントが共に行動している相手に『ポケモンバトル』が発動すると、更に追加で発動する宝具。
この宝具が発動すると、お互いに勝敗が決するまで逃走できなくなる。これは逃走用のスキルや宝具も無効化する。
そして決着がついた際、勝利したマスターに敗北したマスターの所持金半分が強制的に移動する。
最後にサーヴァンが消滅したマスターは、マスター自身が最後に休息した場所の前に強制的に転移される。
ただし、サーヴァントが消滅する前にマスターの意志で降参することは可能。
この場合、所持金の移動は起こるものの強制的な転移は起こらない。

【weapon】
『共に歩んだ仲間たち(ポケットモンスター)』

【人物背景】
カントー地方ポケモンリーグチャンピオン。
だが彼はその頂に立ったことで、満足な戦いを出来る相手が殆ど居なくなってしまった。

【サーヴァントとしての願い】
より強い相手と戦いたい。

【マスター】
コナミ@遊☆戯☆王ファイブディーズ タッグフォース6

【マスターとしての願い】
デュエル。
決闘者がいないのなら聖杯を破壊して、元の世界に帰る。

【weapon】
  • デュエルモンスターズ
コナミの世界で最も普及しているカードゲーム、プロリーグも存在する。
またある時は、このカードゲームで世界の命運をかける事すらある。
コナミの使用デッキは一定しない。
何処に持っているのか謎なほど数多のカードを持ち、様々なデッキを使う。

  • デュエルディスク
決闘者必須アイテム。
カードをこれに乗せる事で、ソリットビジョンによりカード映像を表示させる。
実は永久機関であるモーメントが内蔵されており、電力を心配する必要はない。

【能力・技能】
  • 決闘者
デュエルモンスターズに関してかなり高い腕前の持ち主。実は魂が一般人と比べて強いらしい。

  • ディスティニードロー
デュエルに置いてコナミがピンチに陥ったとき、一度だけ予め決めておいたカードをドローすることができる。

  • リアルファイト
悪党をデュエルディスクでボコれる。
決闘者必須能力の一つ。

【人物背景】
ただの決闘者。
彼を示すにはこの一言で十分。
強いて他の特徴を上げるなら、寝起きが悪い。

【方針】
聖杯を破壊する。

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最終更新:2023年11月20日 02:01