閃光が――槍が――冬木の寒空を舞う。
光の閃光を放つ方は――サーヴァントでは無い、自力で己の鍛えた魔術で、ランサーのサーヴァントへと立ち向かう。
名を――高町なのは
しかし、相手はサーヴァント、レイジングハートから放たれる光弾を容易く交わしていく。
――エースオブエースの彼女でも、これは厳しかった。
「ッ…レイジングハート!アサル…きゃぁ!」
槍兵の、槍が脇腹を掠める、飛行魔術を無意識的に解除してしまう、そのまま、ビルを落ちていく。
(ここで…終わりなの…?)
落ちていく、走馬灯は流れない。
夜空が見えるだけ。
(駄目なんだ私…もうここで…)
手を伸ばす、意味も――
◆
嫌――意味を持った。
温かい、懐かしい手が自分を持ち上げる。
夜空に、あの、懐かしい影が、夜空と共に見える。
間違えない、あなたは――
「フェ…イト…ちゃん…?」
「ゴメン…遅くなった、なのは」
あぁ、理解した、あなたが私のサーヴァント何だ。
それと同時だ、勝ちを確信し、日和見をしていたランサーが再び迫ってきた。
「飛行魔術…使える?」
「うん…大丈夫…行けるよ!」
「わかった、バルディッシュ!」
「Yes.Sir.」
鎌が雷を纏う、神速をまとい、ランサーの間合いを制圧する。
リーチに優れる槍兵が遅れを取るほどで。
電撃が、槍兵を両断する。
驚愕の叫び声と共に、落下しながら消滅していく。
月光に写ったのは、二人の少女だけだった。
◆
「ごめん…本当にごめん…」
「良いよ気にしないで、私の遅れだってあるし」
夜空、戦闘も終わり、二人は一息をつく。
フェイトが遅かったのは、ただ聖杯のミス、召喚時期が他のサーヴァント達より遅かったのだ。
「それで…これからはどうするの?」
「これから…そうだね…」
なのはは立ち上がり、ビルの網越しに冬木の地を見据える。
「どれだけかわからないけど…もしかしたら、これに巻き込まれてる人がいるかも知れない…だから私は…聖杯を壊すよ」
「聖杯壊すの…!?でもどうやって…」
「わからない…けど…」
街並みより目を外し、フェイトの方を向く。
「フェイトちゃんがいれば、なんとかなるよ、きっと」
――あぁ、私もこの笑顔に救われたんだ。
――あのときも、あの日も。
そして、近づく。
「わかった…あなたの力になって見せる…なのは」
「うん、これからもよろしくね…」
――少女の誓いは――冬木に捧げられた。
◆
夢さえ忘れても そのほほえみだけ捨てないで
この胸輝いていて
Believe/玉置成実
【クラス】
セイバー
【真名】
フェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【ステータス】
筋力C+ 耐久C 敏捷B+ 魔力c 幸運D 宝具B
【属性】
秩序・善
【クラススキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
心眼(真):C
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
魔術(雷):B
雷の魔術に長けることを表すスキル。
直感:C
戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
敵の攻撃を初見でもある程度は予見することができる。
【宝具】
『雷光一閃(プラズマザンバーブレイカー)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:―― 最大捕捉:――
闇の書の闇破壊に貢献した技の一つ。
バルディッシュ・アサルトのカートリッジを全て使い発動する、強力な魔術。
【人物背景】
新たな人生を歩み、それに従った少女
【サーヴァントとしての願い】
なのはを信じる
【マスター】
高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【マスターとしての願い】
聖杯を壊す
【能力・技能】
高い魔力と、レイジングハート・エクセリオンを使った強力な遠距離魔法
【人物背景】
少女を導き、共に駆けた少女。
最終更新:2023年11月20日 02:04