人が最も強いのは、どんな時か。

 ある者は、子を守る親が最も強いと答えた。
 またある者は、何も持たず何も背負わない存在であると。
 またある者は、強き願いを叶えんとする時であると。

 正解の無い問いに。南雲ハジメは迷わずこう答える。
「大切な者を取り戻すために戦う時だ。」

 その言葉には、確かな力と実感が宿る。
 南雲ハジメはそういう人間だ。
 南雲ハジメはそういう英霊だ。
 大切なものを取り戻すためなら、神さえ殺して見せる。そういう男だ。

 聖杯戦争。
 特定の英霊に繋がる聖遺物などを用いない召喚であれば、マスターとサーヴァントの性質は似ることが多い。
 であるならば、アーチャー:南雲ハジメを召喚するようなマスターは
 この問いに、同じ答えを返すだろう。

 ◆◇◆

 電脳の世界に冬木の町並み忠実に再現した結果、寂しく残る廃ビルの一角。
 乾いた風が埃を巻き上げ、かつかつと足音を立てる2人の鼻をくすぐる。
 季節は冬。
 ひび割れたガラスは敷居の役目を果たさず、肌寒い風が廃ビルを進む者たちの頬を撫でる。
 電脳の冬木の中であっても砂埃は舞い風が吹く。
 割れた窓を補修するように張った蜘蛛の巣の上で、家主が蝶を貪っていた。

 街一つを随分細かく再現してるなと、ハジメは思う。
 聖杯による知識が無かったならば、サーヴァントのハジメでさえこの世界が電脳空間だとは分からなかったかもしれない。
 自身も何かを造り出す立場として、電脳聖杯戦争の舞台となる世界の作り込みにはハジメをもってしても感心させるものがあった。

「だからといって砂埃まで再現しなくてもいい気がするんだが。」
「そうかもしれない。でも、これほど正確な再現は私にとっては好都合。」

 ハジメの隣を歩く少女。寶月夜宵が答える。
 電脳の都市に呼び出され、勝てば万能の願望機が手に入る代わりに敗退すれば消滅する。
 この聖杯戦争にして生存戦争の中で、マスターである寶月夜宵はアーチャーのサーヴァントを引き連れて廃ビルを進む。
 2人は今、心霊スポットへの突撃を敢行していた。
 ビル内を進む少女と英霊の足音が、11階にある歪んだドアの目の前で止まる。
 夜宵がリュックから黒い縄とグレイ型宇宙人の人形を取り出し、その姿を見たハジメはここが彼女の『目的地』だと気づいた。

「ここか?」
「うん。『Sマンションの赤ずきん』 その怪談の元になったのがここの部屋。」

 夜宵がスマホ向ける。
 真っ黒な背景に赤と紫の、ホラーな雰囲気を重視しすぎて見えにくい文字列。
 なんとか読み解いたハジメは、そこにあるのが20年ほど前に更新されたオカルト記事だと気づいた。

 ある秋に起きた一家心中事件。両親と3歳になる娘が死亡したが、娘の死体は未だ見つからない。
 血痕はエレベーターで途切れており。隣に住む大学生が一月後に行方不明となったが、事件との関連は不明となっている。
 補足するように書かれた住所は、2人がいる建物を指していた。

 一家心中と、隣に住む学生の失踪。
 如何にも不可怪現象の好きな人たちが結びつけたくなる出来事だなとハジメは思う。
 ハジメ自身オタク気質な面は強い。そういう出来事を結びつけたくなる気持ちには共感できる。
 現場に行こうと思う人が居てもおかしくないだろう。

 では、己のマスターである寶月夜宵は、ただ単にホラースポット巡りをするためにここに来たのか? 
 それも聖杯戦争の只中に?

 ハジメはちらりと、自身のマスターを見下ろした。
 現世と幽世をともに見つめる夜宵の髑髏のような瞳が、歪んだ扉を力強く睨む。
 手元にある人形がカタカタと揺れ、どす黒い揺らぎを放っている。
 強く光るその眼をする少女がただの遊びでホラースポットに来たとは、ハジメには思えなかった。

「それで、俺はどうすればいい?」
「中に入る。何もなければ帰って別の場所に行く。何かあれば...」

 バチリ、ズドン。
 夜宵の隣で紫色の雷が走り破裂音が響くのは、夜宵が言い終わるよりも早かった。
 二度大きくぱちくりと瞬きして、夜宵は跡形もなく砕けたドアと自身のサーヴァントを交互に見る。
 アーチャーの手にある二丁の銃が、一仕事終えたように薄く煙を上げていた。

「アーチャー。やりすぎ。」
「どうせ入るんだ、問題ないだろ。それに何かいるぞ、マスター。」

 ハジメの銃口が室内を指す。
 無人の廃墟にもかかわらず、部屋の中からじゅるじゅると何かを啜る湿った音が一定の間隔で響き続けている。

 夜宵とハジメは物怖じもせずに扉をくぐる。
 ぼろ布のようなカーテンが光を阻む部屋の中は昼間だというのに真夜中のように暗い。
 廊下を進み突き当りにあるリビングにむかう二人は、部屋の中央で音を立てる“なにか”の姿を見る。

 そこにいたのは、3歳ほどの童女の形をした赤黒い“なにか”。
 べたんと座りながら周囲に倒れる3人の大人の腹部から赤くて長いものを引きずり、ちゅるちゅると啜って喰らっている。

 童女の周囲に倒れているのは大人の霊。男が2人に女が1人。
 3人の腹から引きずり出されたものの正体に気づいたハジメは、汚物を見るような冷たい目を童女に向けた。
 赤黒くねばつく液体を垂らす、腸だった。

 南雲ハジメは確信する。
 これは紛れもなく、悪霊だ。おそらく怪談で死んだ一家の娘。

(...聖杯の知識が正しければ、ここは電脳空間で東京の一都市でしかないはずなんだがな。)
 アーチャーのサーヴァント、南雲ハジメは目の前の光景と自身の知識の乖離にため息をつく。
 マスターについてもこの世界についても、疑問は尽きない。

 なぜ、目の前に悪霊としか形容しえない相手が居るのか。
 電脳空間にそんな存在が居るのか。
 そしてなぜ、寶月夜宵はこの事実を知った上で、ここに来たのか。

「アーチャーは見てて。その火力だと、捕らえるには向かない。」

 考え込んでいたハジメを尻目に、腕を十字に重ねて夜宵は体を曲げる。
 右手には黒い縄を掴み、左手にはさっきまで握っていたグレイ型宇宙人とは別の人形を構えている。
 準備運動を終えた夜宵は、集中せんと深く息を吸い、静かに吐き出す。

「捕える?おい待て何する気だ。」

 ハジメの質問に答える前に、夜宵は駆けだした。
 夜宵が廊下とリビングの境界を超えると同時に、赤黒い童女の朧げな顔が2人に向く。
 空洞になった目と口でも分かるほど、苛立ちに表情をゆがめた童女は、右手に掴んだ腸を端に繋がった男の霊ごと勢いづけて振るう。
 童女とは思えぬ怪力で振るわれた腸は、遠心力もあり強靭な鞭を思わせる威力。
 吹き飛んだ男の霊は風化し始めていた椅子に頭から叩きつけられ、椅子が大きな亀裂とともに崩れた。

「でもその攻撃は。威力はあっても溜めが長い。」
 夜宵はその攻撃を、走りながら屈みこんで回避していた。
 至近距離で振るわれる腸の鞭を、振るわれてから回避することは出来ない。
 夜宵は、童女の腕の動きを見て、“鞭を振るわれる前に回避を始めて”いた。
 マンションのリビング。廊下から童女までは3mの距離も無い。
 もう片方の腸を振り上げる前に、童女にまでたどり着いた夜宵は黒い縄で両手を縛り、馬乗りになって童女を抑え込む。

「いたいの....いやだよ」
 童女が唸る。心からの悲鳴だった。
 Sマンションの心中した一家では、娘は虐待を受けていた。
 死後もこの世に留まり、悪霊に変質したことと無関係ではないだろう。

「約束はできない、きみはもう取り返しのつかないところにきてるから。」
 夜宵が指さすのは、腸の鞭ごと叩きつけられた霊。
 Sマンション、消えた隣の学生。
 この童女は、少なくとも一人。人を殺しているのだ。

 童女がなにか叫ぶ前に、夜宵は左手の人形をその顔に押し込む。
 人型のものを使い、霊を捕らえる。それが夜宵の手法。
 手にした鳥のような頭のぬいぐるみに、赤黒い靄となった童女が吸い込まれる。
 静かな部屋の中で、破壊された椅子だけがそこに何かが居たという痕跡になった。

「Sマンションの霊 ゲットだぜ。」
 戦いは、ものの数秒で決着した。


「お前、いつもこんなことやってるのか?」
 リュックの中の人形で残る3人の霊を捕らえる夜宵にハジメは尋ねる。
 目の前で霊を捕らえた幼女。
 俊敏かつ目的に即した無駄のない動きは、頻繁に体を張った突撃を行っていなければ身に着けられない技術。
 宇宙人の人形を夜宵が仕舞ったのはなぜか。
 人形の中に居た”この部屋の童女より遥かに強い何か”を『使うまでも無い相手』だと判断したからだ。
 悪霊を前に、震えも緊張も無いのは何故か。このような戦いには慣れているからだ。
 夜宵の強さは、無茶や才能以上に“経験”によるものであった。

 悪霊に対しその身を投じ。死と隣り合わせの戦いを繰り返す。くぐった修羅場も10や20じゃきかないだろう。
 現代日本の小学生には、その経歴は余りに異質で、過酷なもの。
 その経験は、異世界に召喚され戦うことを“強いられた”南雲ハジメとは異なる。
 幼い少女ながら戦うことを“選んだ”、修羅の姿がそこにあった。

「私には目的がある。倒さなきゃいけない相手がいる、そのためには戦力がいる。」
「だから霊を集めてるのか?」
「そうすれば、戦力も集まるし標的の情報も手に入る。一石二鳥。」

 夜宵の答えは、子供らしからぬ合理性を持ったもの。
 趣味として、心霊スポットに赴くではない。理由も無く、霊の蒐集をしているわけではない。

 彼女にとって、それは手段であり戦略。
 戦力を集め、情報を集め、勝つための手段を考える。
 子供らしからぬ冷徹さと鋼の意志で、容赦なく悪霊たちを捕らえていく。
 悪霊を喰らいあわせ合い蟲毒の中で強者を生み出し。捕えた悪霊を身代わりに死地へ飛び込む。
 共に戦う相棒や信頼のおける従姉妹と共に、彼女はそうして戦ってきた。
 隣に立つのが異世界を生きた弓兵であっても、その在り方は変わらない。

「聖杯戦争なんてものに巻き込まれるのは想定外だったけど、これはチャンス。」
「聖杯を狙うのか。」
「ママの魂を取り戻すために、使えるものはすべて使う。『空亡』を倒すための力。それが私の願い。」

 夜宵ははっきりと言い放つ。
 聖杯を狙うという宣言。
 その言葉の意味を理解できないほど、寶月夜宵は馬鹿ではなく。
 南雲ハジメも自身のマスターを侮ってはいない。

 参加者はもれなく強制的に巻き込まれたとはいえ。報酬は万能の願望機。
 優勝トロフィーには大きすぎる、欲望の結晶。
 マスターにもサーヴァントにも、それを求める者は少なくないだろう。

 聖杯を求める陣営に、命を狙われることになる。
 勝ち残るためには、誰かを殺す選択をすることになる。
 寶月夜宵は、その選択に何も思わないほど冷徹ではなく、その事実に何も思わないほど壊れてはいない。
 ただ、全ての怒りも憎悪も背負い、目的を為す意志と覚悟を持っている。

 大切な者を取り戻すためならば、どこまでも強くなれる。
 寶月夜宵は、そういう人間だ。

(評価を改める必要があるな。)
 アーチャー:南雲ハジメからしても、不気味な少女だと思っていたマスターがここまでの覚悟がある人物だとは想定していなかった。

 大切な人を奪われた想い、取り戻すために戦う意志の強さ。
 南雲ハジメも、同じものを持っている。

 生前、世界を弄ぶ神に最愛の人を奪われた。
 一度は憎悪と怨讐に呑まれ、荒れ狂い虐殺を起こしたハジメを大切な人たちが止めてくれた。
 かつて同じ相手に挑んだ解放者たちの願いを、共に戦う大切な少女たちの想いを。
 南雲ハジメは背負い戦った。

 大切な人を取り戻す、自分達の未来を阻む存在を撃ち滅ぼす。
 神を滅ぼす祈りを込めた弾丸で、最愛の吸血姫への愛を宿した流血で。
 彼は全てを取り戻し、願いを果たした。

 大切な者を取り戻すためならば、どこまでも強くなれる。
 南雲ハジメは、そういう英霊だ。

 夜宵の願いもきっとかつての彼と同じものだ。
 だから少女は戦う。
 霊との命がけの戦いを、願いを叶える殺し合いを。
 南雲ハジメは小さく笑う。
 彼は自分が寶月夜宵に召喚された理由が、分かった気がした。

111:錬成(つく)り、蒐集(あつ)め。積み上げて、手を伸ばす ◆kLJfcedqlU:2023/09/23(土) 02:14:38 ID:Qdjmb/l20
「それで。今度は何をしてるんだ?」
 もう何度目か分からない疑問を、ハジメは部屋の片隅で人形を弄る夜宵に投げかける。
 夜宵は自身の髪を抜き、紙の人型に結んでSマンションの霊の入った人形に納めるということを繰り返していた。

「身代わりになる形代を作ってる。元居た部屋に置いているものがどれだけ効果を発揮するか分からない以上。対策は必須。」

 夜宵は人型のものに自らの体の一部を入れることで、霊の攻撃を肩代わりさせている。
 脳幹を引き裂く、首を断つ、頭を割る、視界に入った相手を喰い尽くす
 そんな危険な行動を行う相手を前に、死地に飛び込む夜宵が生きて戦うために身に着けたものだ。

「それに、聖杯戦争を戦う上でも、こういった備えはあったほうがいい。」

 聖杯戦争という言葉に、「なるほど。」とハジメが納得したようにうなずいた。
 霊的攻撃や呪い。そういった異能や技術を要するサーヴァントは少なくない。
 夜宵の身代わり人形は、そういったサーヴァントの攻撃に対しても有効な可能性がある。
 良いものを思いつくなと、ハジメの中で自分のマスターへの評価が少し上がった。

「その身代わりの強さって、取り込んでる霊の強さによるものなのか?」
「そう。でも人形側の破壊と修復で霊の状態も変化する。例外もあるけど。」

 夜宵の答えを聞いたハジメは、「そうか。」という声とともにニヤリと笑う。
 何か思いついたように部屋を出たハジメは、廃ビルの壁の一角に銃口を向ける。
 廊下から響く銃声とバキンという炸裂音が室内の夜宵にまで響き、部屋に戻ってきたハジメの手にはバスケットボール大のコンクリートの欠片が担がれている。

「なにしてるの。瓦礫を持ってきて。」
「まあ見てろ。マスター。」

 ハジメがへし折ったコンクリートに手を当てる。
 『生成魔法』により魔力を込められたコンクリートが高質の鉱石となり、ハジメが取り出した幾つかの素材(夜宵には材質の分からない物ばかりだった)も混ぜられ黒い宝石のように変質。
 錬成師の天職を持つ男の手によって、みるみるうちに姿を変えていく。
 バスケットボールほどの大きさがあった鉱石はすっかり消えて、代わりに4体の黒い人形がアスファルトの上に置かれた。

 子どもの形をした人形を拾い上げた夜宵は気づく。
 人形の背中に小さな収納が用意され、身代わりに使うための爪や髪の毛といった体の一部を収納できるようになっているのだ。
 内部には黒い粘性の液体が詰まっている。夜宵が使う黒い縄の一部を材質にしたそれは、霊のエネルギーを回復させる作用がある。

「自己再生機能がついてる。サーヴァントの攻撃に耐えられるかはわからないが、人形よりは頑丈だろ。」
「なるほど。似たものを考えたことはあるけど、魔法があるとこうも変わるか。」

 それは、基礎的な原理は夜宵の従姉妹が辿り着いた発想と同じもの。
 人型に開いた容器に水やスライムを流し込むことで、攻撃のたびに修復される無限修復人形。
 南雲ハジメの錬成ならば、同様の効果を持つ人形を作ることも難しくない。
 水やスライムを用いる無限修復人形と比べても、“無限”でこそないが内部に漂う高濃度の魔力により中の霊そのものの回復・強化にも生かせるというメリットがある。
 戦力の乏しい今の夜宵には、非常に役立つアイテムであることは間違いない。

 そしてこれは死地にて戦わんとする寳月夜宵に対する、南雲ハジメなりの信用の証。
 正面から言うと否定されるだろうが、そういう思いがアーチャーにあると夜宵は思った。
 サーヴァントの気遣いをくみ取った夜宵は、ハジメに向かって親指を上げた。

「さんきゅー。アーチャー。」
「そりゃどうも。」

 ◆◇◆

「アーチャー。一つだけ話しておきたいことがある」
 帰路につき、自分の家によく似た部屋で休む夜宵が声をかける。
 ハジメは霊体化を解き、壁にもたれかかってぶっきらぼうに口を開いた。

「...この世界に、悪霊がいる理由だな。」
「そう、ここは電脳空間。何者かによってつくられた世界だから、霊の類がいない可能性もあった。」
「だが実際はいた。マスターの眼にも浮遊霊の類が見えているんだろ?」
「今考えられる可能性としては三つある。」

 語りながら、夜宵は指を折っていく。
 1つ:冬木という街を完璧に再現したために、その中に存在する霊体までもNPCとして存在している。

 この世界の再現度の高さを夜宵が好都合だと感じていたのはこの仮説のためだ。

 2つ:夜宵のように霊能に属するマスター・サーヴァントが存在することによる追加パッチ、あるいは、霊能に通じたマスター・サーヴァントを呼び出したための副産物

 霊能者・死霊使い・陰陽師・呪術師。
 霊体がいることで影響のある存在は、例を挙げれば枚挙に暇がない。

「そして3つ目...私としては最も合ってほしくないけど、一番確率が高い仮説」
「ああ。マスターの話を聞いてから、俺も同じことを考えてる。」

 夜宵とハジメは同時に言葉を紡ぐ。
 最も当たってほしくない、悪趣味な想像を。

 3つ:既に敗退したマスターを消去した際の残滓(残りかす)、あるいは怨念

 ハジメと夜宵の背に、静かな緊張が走る。
 棚に置かれた人形から、カタリと擦れる音がした。
 ハジメの造った人形の中で、夜宵の捕らえた霊が風も無いのにカタカタと震える。
 2人が本来感じるべき恐怖や不安を、代弁するように。

 聖杯戦争。
 聖杯を求める戦いにして、命を願う殺し合い。

 その戦いは、まだ始まったばかりなのだから。



【クラス】
 アーチャー
【真名】
 南雲ハジメ@ありふれた職業で世界最強
【ステータス】
 筋力D+ 耐久B+ 敏捷B 魔力A 幸運C 宝具C
【属性】
 混沌・中庸・地
【クラススキル】
 単独行動 A マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 本来はB~Cランクであるが、『帰還者』のスキルによりランクが上がっている

 対魔力 C+ 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

 道具作成 A+ 本来はキャスターのクラススキル 
 錬成師の天職を持ちその能力を振るった彼は、人間兵器工場と呼べるほど多種の武具や道具を作成できる
【固有スキル】
 錬成師 A 南雲ハジメの『天職』にして、物体を加工・変化させる技能 
 彼が召喚された異世界『トータス』においては10人に1人が持っているほどのありふれた技能であるが。多くの力を得た後も彼の強さの核となる力

 イレギュラーA++ 最弱の存在から強さを得て、世界の常識を揺るがす行動を続けたことを示すスキル。
 その果てに神さえ敵に回し打ち倒した逸話により、南雲ハジメは高い“秩序・神性特効”を会得している。

 帰還者 EX 旅路の果て、世界を超えるための鍵を生み出し、妨げとなる者を打ち倒し帰還を果たした。
 世界を超え宿願を果たしたことを示すスキル。
 このスキルにより封鎖といった能力に極めて高い耐性を得るほか、単独行動のスキルのランクが上がっている

【宝具】
『解放者の武器庫(ゲート・オブ・リベリオン)』
ランク:E~A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~40 最大補足:150人
指輪型のアーティファクトを媒体とし、あらゆる物体を収納できる異空間。より正確にはその中に収められたアイテム群の総称
あくまで『収納し・取り出し・使う』宝具であるため、中にある道具を射出すると言ったことは出来ない。また内蔵されたアイテムも生前にハジメが使用したか聖杯戦争の過程で収納した物に限られる。
銃や四輪車を初め、ゴーレムやビット兵器、果ては衛生兵器など多様な道具があるが、武器兵器の性能が高いほど使用者の消費魔力も比例して大きくなる
『世界を移動する』道具等、一部のアイテムには制約がかかっている。

なお本人がオタク気質の為か、宝具名も影響を受けたものとなっている

『概念魔法』
ランク:EX 種別:特効宝具 レンジ:1 最大補足:不明
神代魔法の終着。世界に干渉しあらゆる存在の特効となる宝具
使用した逸話があるため宝具として昇華されているが。ハジメ本人はこの魔法への適性は特別高くはない。
令呪に並ぶ魔力と強い願いをハジメの錬成で形にすることで、「願いを込めた何か」に干渉する道具を造り出す。
いうなれば、特定の現象を引き起こす・特定の個人への特効となるアイテムを作り出す宝具
外的な魔力補給などが無い限り、使用は一日一回が限界。魔力も大幅に消耗する

【weapon】
二丁拳銃ドンナー・シュラークを初めとした、能力で造り出した武具
【人物背景】
白髪眼帯の青年
元は優しい青年だったが異世界に召喚された際に、共に召喚されたクラスメイトに裏切られ奈落に落ちる。
地球への帰還と生きたいという願いを糧に、片手を失い魔物を喰らい、力を得る代わりに性格は冷徹かつ非情な性格に変化。
心まで壊れかけていたが、封じられていた吸血姫と出会い彼の物語は幕を開ける。

大切な者の為なら神でさえ敵に回す魔王。

【聖杯への願い】
大切な人たちとの再開
地球帰還後の記憶が朧気なため、そこについて知りたいと思っている



【マスター】
寶月夜宵@ダークギャザリング
【マスターとしての願い】
この世界からの生還 聖杯は欲しい
【能力・技能】
IQ160を超える天才 年に見合わない身体能力
特筆すべきは、二重に重なった瞳で現世と幽世を同時に見ていること。
つまり霊が見える それはもうくっきりと
人形に霊を捕らえ霊的攻撃からの防御の他、強大な霊への対抗手段として使用している
【人物背景】
事故で両親を失い、その時に母の魂を巨大な霊に奪われた少女
母の魂を取り戻すため、強大な霊を捕らえんと死地へ飛び込むクレイジーオカルトロリ
令呪はヒビの入った髑髏
【聖杯への願い】
ママを奪った空亡を倒すための力

※参戦時期は旧I水門攻略以降
※黒い縄・過渡期の御霊・千魂華厳自刃童子・鬼子母神の指は所持しています。それ以外の霊・卒業生については後続の書き手にお任せします。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2023年09月24日 14:10