願いは一つ。
 自分という人間がここにいた証を、皆の記憶に焼き付けたかった。

 少女には、生まれ持った天賦の才能があった。
 神童と褒めそやされて周囲の期待を一身に受け、彼女自身己の強さに幼いながらも一端の自負を持っていた。
 しかし天が人に差し向ける運命と云うのは、時にどんな悪意よりも残酷で無慈悲なものだ。
 神は少女に才能を与えて微笑むと同時に、彼女へ辛苦をけしかけ嗤ってもいたのだ。

 不治の病。癒えぬ業病。薬石効なく日に日に弱っていく身体、削られていく未来。
 日が昇るたびに命の衰えを自覚する。
 生命という太陽が傾いていき、視界の果てまで広がっている筈の空が闇に喰われていくのが分かる。


 ……結局、少女は己が身を蝕む運命から逃れることは出来なかった。
 どんなに見ないふりをしても、病は着実にこの身体を食い荒らしていく。

 足を止めれば、もっと長く生きることも出来たのかもしれない。
 剣を棄てれば、彼女が愛した日常の中で幸せのままに朽ちていく未来もあったのかもしれない。
 けれどその選択は少女にとっては、自ら腹を切るのと何も変わらない“死”に他ならなかった。

 生きたい、ではない。
 少女の願いは、刻み付けること。

 自分がここにいた証。
 ここにいて、戦っていた証。
 自分は凄い人間で、とても強くて、ここで剣を振るっていたのだと大好きな人達の記憶に永遠に自己の存在を刻み付けたかった。
 血を吐き、衰えながら。人生の残り時間が急速にすり減っていくのを誰よりも間近で感じながら、少女は駆け抜け続けた。

 その小さな身体が朽ちて動かなくなる瞬間まで、少女は歩んだ。
 彼女は――生きたのだ。生きて、生きて、生きて、生きて……生き切ったのだ。


 ――そんな一人の刀使の結末を冒涜するように、一枚の“黒い羽”が少女の遺体に触れた。






 一目見たその瞬間に、燕結芽は全てを理解した。
 この男だけは是が非でも、この命に代えてでも討たなければならないとそう悟った。

 上下に左右、あらゆる法則や位相が狂った異様な空間の中で佇み、自分を見据える男がいた。

 墨で塗ったような黒髪に、世界のどこでだろうと絶世の美男として持て囃されること請け合いの端正な人相。
 だが結芽は騙されなかった。彼が宿す美に誑かされることなく、男の本質をごく端的に見抜くことに成功した。


 燕結芽は刀使(とじ)である。
 御刀から神力を引き出して、人を脅かす荒魂の討伐を担っていた。
 曲がりなりにも神性に触れ、その力を引き出し己が一部として振るったことのある身だからか。
 それとも荒ぶる魂を……存在するだけで人に仇をなす、そういう存在と日夜果たし合ってきたからなのか。

 正確なところは彼女自身にさえ定かではなかったが、今自分の前に立っているこの男が決して許してはならない巨悪であるということだけは明確に理解出来た。
 今までに戦ってきたどんな荒魂とも格が違う。比較することそのものが不適当に思えてくるほどの存在感と――怖気が立つほどの邪悪さを放ちながら立つその男に、結芽はこんな印象を抱いた。

 これは鬼だ。人を傷付けることしか知らない、相容れるなんて決して出来ないそういう存在だ。
 だから倒さねばならない。これを生かしておくようでは、刀使が存在する意味がない。
 剣を抜け、一歩を踏み出せ。鍛えに鍛えたこの一刀でその首を刎ねて地獄に落とせ。
 勇ましく猛りあげる刀使としての使命感とは裏腹に、しかし身体は微動だにすらせず黙ってその鬼を見つめていた。

「皮肉なものだ。よりによってこの私が……鬼狩りの剣士に招かれるとはな」

 声の一つにすら、底の知れない圧力が伴って感じられる。
 比喩でなく大気そのものが震えるような錯覚を抱きながら、結芽は刀を抜いた。

 振るう御刀の銘はニッカリ青江。扱う流派の名は天然理心流。
 病んだ身体を圧して鍛えに鍛えた技は、誰が相手であろうと必ず届く。
 どんな荒魂であろうと斬り伏せて、この存在を世界に刻む為の礎にすることが出来る。

 負けるなんてあり得ない。
 仕損じるなんてことは、絶対にない。
 そんな自負を結芽は確かに抱いていた――彼女はきっとこの世の誰よりも、自分の努力と強さを信じていた。

 今、この瞬間までは。


「止めておけ。力の差も分からないのか?」


 その言葉に、縫い止められたかのように足が止まった。
 何をどうやっても動かない。こんなことは初めてのことで、耐え難いほどに屈辱だった。

 どんな荒魂を相手にしても、怯え一つ抱くことのなかった自分が――動けなくなっている。
 言葉の一つで足を止めてしまっている。いや、それだけではない。
 結芽は既に理解していた。自分が何故、足を止めてしまったのか……その理由は必ずしも、相手が自分などでは及びも付かないほどの力を有したモノであるからというわけではないのだと。

「とはいえ愚問か。無理、無謀、愚かしさ――どれもお前達の習性だ。
 腹に穴が空いた程度で死に腐る脆弱な生命体の分際で、想いだ何だと訳の分からない理屈を唱えながら不合理な突撃を繰り返す。
 黙って慎ましく暮らしていれば天命程度は生きられるだろうに、一時の癇癪に身を任せて自らそれを投げ出して何やら悦に浸りながら死んでいく。極めて不可解、理解不能の狂気だ。
 馬鹿という言葉ですら生微温い、狂人の理屈だと言わざるを得ん」
「……ずいぶん、詳しいんだね」
「当然だろう。私はかつて、その狂気を前に滅ぼされた」

 使命に殉じる覚悟がなくて刀使は務まらない。
 鬼狩りという言葉に結芽は覚えがなかったが、しかし今目の前の男が触れた剣士の集団が自分の知る彼女達と同等か、もしくはそれ以上の苛烈さを宿した存在だということは伝わってきた。

 ……なんて、皮肉だろうか。
 刀使として生き、しかしその領分を超えて“遺す”ことに執着して死んだ自分が。
 自分の知る彼女達の延長線のような剣士達に滅ぼされたと云う、この邪悪な鬼を呼び寄せてしまうなんて。

「燕結芽。私はお前の夢を見た」

 その言葉を受けて結芽が覚えたのは、屈辱にさえ足を突っ込んだ感情だった。
 こんな男に……こんな悪鬼に、自分の生き様を盗み見られるなんて。

 私は、お前の為に生きたわけじゃない。
 血反吐を噛んで、泥に塗れて転げ回って――這いずるように生き続けてきたんじゃない。
 吐き捨てるように顔を歪めた結芽には目もくれず、鬼は喋り続ける。
 そして全く以って最悪なことに、その言葉は単なる邪悪の一人喋りに留まらず少女の心に毒牙を届かせてしまうのだ。

「病に塗れて生きることの意味は知っている。あれに勝る屈辱は、私の知る限りこの世に一つたりともない」
「ッ――知った風な口で喋らないでよ。あなたに、あなたなんかに、私の何が――!」
「分かるとも。私もまた……お前と同じ生まれ損ないだった」

 燕結芽の人生が順風満帆だった時間は、決して長くはない。
 才覚を発揮し始めて程なくして、結芽は自分の身体が業病に蝕まれていることを知った。

 それは死の病。あらゆる才能も、努力も。未来も展望も、何もかもを嗤いながら奪い去っていく絶望だった。
 剣を振るうのがどれだけ上手くたって闘病の上では何の関係もありはしなかった。
 一日に何度剣を振ろうが、昨日出来なかったことが新たに出来るようになろうが、吐く血の量と衰えていく身体の調子は変わらない。
 あれを前にしてはどんな天才だって抜け殻になってしまうと、結芽は断言することだって出来る。

「荼毘に付される寸前で死ぬ思いで産声をあげ、物心も付く前から“生きる”事に執着していた。
 そうでなければ生きられなかったからだ。私は私である為に、凡そあらゆる意志を常に燃やし続けることを強いられた」

 この男は、許してはならない巨悪だ。
 強さを求め、自分の存在を刻むことばかりを追い求めていた結芽の姿はきっと刀使としては褒められたものではなかっただろう。
 しかしそんな彼女でも、これの姿を一目見た瞬間に思ったのだ――こいつは殺さなくちゃダメだ、と。

 こいつがのさばることを許せば、きっと許した時間の分だけ誰かの幸せが犠牲になる。
 だからすぐにでも討たなければならない。刀使として、この命に代えてでも斃さなければならない。
 そう分かっているのに、結芽の身体は相変わらず微動だにしないまま。
 それどころか……結芽は男の言葉に共感さえ覚えてしまっていた。

 何故なら、知っているからだ。
 正気ではとてもではないが耐えられない、すり減るばかりの日々。
 苦痛ばかりが積み重なっていき、かと言って報われることなど一向にない深い深い絶望の毎日。

 燕結芽は、そう生きることの重さを知っている。
 だから男の言葉を悪人の戯言と笑い飛ばすことも出来なかった。

「私は生きる為に全ての手を尽くした。人であることを辞めても、それは変わらない。
 一日でも長く……一刻でも、一秒でも長くこの世に己が存在を刻み続けるのだと吠えていた」
「……その為なら、誰を犠牲にしてもいいって?」
「当然だ。この世に私よりも尊い存在はいない。
 千年ほど生きたが、この命を長らえさせることよりも優先すべき存在など一人たりとも現れはしなかった。
 伴侶、友、血を分けた実子、競争相手、宿敵……色々居たがな。それでも私にとって最上の価値を持つ者は、この私自身を除いて他には居なかった。誰一人としてだ」

 一緒にしないで、と――言おうとして言葉に詰まった。
 本当に? と、自問する声があったからだ。
 それは他でもない、まぎれもない自分自身の声だった。

「しかし私はそれを罪とは思わない。“生きる”ことは、この常世に存在する全ての生物にとっての至上命題だ。
 自分の為に生きて何が悪い。他人を慮ることだけが正しい人生の形だというのなら、生まれながらに死に取り憑かれていた人間は黙って死ねと云うのか」

 “もうおしまいかぁ……まだ全然足りないのに……”
 “もっとすごい私を……みんなに焼き付けたいのに……なんにもいらないから……”
 “覚えていてくれてれば…それでいいんだよ……”

「私は今際の際にあっても、そう憤り続けた。
 結果的に念願叶わずこの身は滅んだが……しかし得たものは一つある」
「……それは、何?」
「人間の想いは不滅で、たとえ一個体で果たすことが出来なくとも……誰かに託して後に繋げるのだということだ」

 その悟りは、この化物にはあまりにも似合わない清らかなものに思えた。
 人は誰も一人では生きられない。一人だけで完結している生命体など、この世には存在しない。

「志半ばで果てることを恥じる必要はない。その心を嗣ぐ誰かが生き残っているのなら、死さえもいつかは意味を持つのだ」
「――嫌だよ、そんなの」

 奇妙奇怪な光景に、結芽は何の冗談でもなく吐き気をすら催していた。
 眼前で何か得たような顔で説法を説いてくるこの男から感じるものは、鼻腔が機能しなくなるほどの死の臭いばかりだ。
 決してこの世に生存することを許してはならない、荒魂ですら霞むほど人類にとって害悪でしかない存在――そんな手合いが人間の意思の可能性について滔々と説いている様は、まるで葉の裏にびっしりと貼り付いた虫の卵を見てしまったように背筋を粟立たせてくる。

 しかし、結芽が忠告を無視して彼の首筋に御刀を突き付けた理由はそこではなかった。
 男の説く高尚な死生論。それは結芽にとって、それこそ吐き気のするような綺麗事にしか聞こえなかったからだ。

「私の志(こころ)は私だけのもの。私は……誰かに託すために努力してきたわけじゃない」

 最初から死にたいと思いながら生きる人間なんていない。
 少なくとも、燕結芽はそうではなかった。
 闘病は辛かったし、病床でただ無力を抱きながら見送る四季は心も身体も擦り減らせたが、それでも結芽の心には常に生きたいという渇望があった。

 それでも生きられないというのなら、せめて証を残そうと考えた。
 自分という存在を誰もが目に焼き付けて、未来永劫永久に忘れないような生き様を見せる――魅せる。
 それこそが幼い刀使にとっての“生きる意味”。
 道半ばで死んだとしても、誰かが志を継いでくれるなら無意味などではないと嘯く鬼の説法は断じて受け容れられるものではない。

「私は……私のために、生きたんだ。他の誰かのためなんかじゃない!」

 大事なのはどう生きたか。そしてその姿が、自分のいなくなった世界にどれだけ燦然と残り続けるか。
 自分の生涯が、血の滲むような頑張りが……報われる“いつか”だなんて待っていられない。
 だから少女は欲深く生きた。ひた走るスプリンターのように最期の最期まで走り続けた。

 そんな彼女が息を切らしながら吠えた言葉に、悪鬼が反目することはしかしなく。

「私もそうだ」
「ッ」
「好きなように生きた。私は常に私のために生き続け、人を殺し、屍と怨嗟の山岳を築き続けたとも。
 その生き様を悔いた試しは一度だとてない。……私が遺した想いは、あいにくと繋がれず終いで終わってしまったが」
「……そうまでして、生きたかったの?」
「お前は、そうではなかったのか?」
「そんなわけ――ないでしょ」

 自分だって、許されるなら生きていたかった。
 それが叶わないから走り出しただけだ。現実と折り合いをつけてせめて未来を見据えただけ。

 生きたくないだなんて、思えるわけがない。
 どんなに辛くて理不尽でも、結芽はあの世界が好きだった。
 自分の周りにある日常が、一緒にいると楽しいと思えるあの人達のことが好きだった。

「私とお前は同じだ」
「知った風な、ことを――」
「燕結芽。お前は選ばねばならない」

 自分の存在を皆の記憶に刻み込むだなんて、そんなの妥協の賜物だ。
 本当の願いはいつだって、結芽の心の中で消えかけの蝋燭のように物寂しく点滅を繰り返していた。

 その切なる、最期まで拾い上げられることのなかった願いに悪魔の指が触れる。

「此処で私に殺されて死ぬか」

 それが――彼女にとっての新たな運命の始まりだった。

「私の手を取って、人として生きるか」



 ……男は、荒魂ではない。
 彼は人として生まれ、塵のように死に腐る筈の運命を跳ね除けて世にその名を刻み続けた忌まわしき生命体だ。

 “鬼”という生き物がいる。
 彼らは人を喰う。日光を嫌い、夜の内にだけ歩き回って人肉を貪る。
 不滅の肉体と恐るべき異能を持ち、誰かの幸福を糧にすることでしか生きられない虚しい生き物。

 男は、その首魁だった。
 始祖。全ての悲劇の始まりとなった、最初の一体であった。

「私の手を取れ、燕結芽。誰に届くこともなく消えた私の想いを……時空さえ超えて拾い上げた、我が無念の“その先”よ」

 男の名は、無惨。鬼舞辻無惨。
 地中深くへと逆さに伸びる無限の城に一人座す暗夜の王が、幼い刀使に手を差し伸べる。

「お前は生きるべきだ。この私と共に」

 人の想いは不滅。受け継がれ、時に形を変え、連々と繋がれていく。



 ……それがたとえ、どんな形であろうとも。



【クラス】
 バーサーカー

【真名】
 鬼舞辻無惨@鬼滅の刃

【ステータス】
 筋力:A 耐久:EX 敏捷:A+ 魔力:D 幸運:E 宝具:C

【属性】
 混沌・悪

【クラススキル】
 狂化:EX
 ステータス上の恩恵はないが、Aランクまでの精神に対する干渉をシャットアウトする。
 人よりも昆虫に近い精神構造を持つ。意思疎通は出来るが基本的に共感は得られない。

【保有スキル】
 鬼:EX
 人外のルーツを持つ広義の“鬼”ではなく、他者から呼称されることでそう当て嵌められた存在。
 バーサーカーは一つの神話体系ならぬ鬼種体系の根源である。
 異常な再生能力や各種変態能力を持つが、日光に触れた場合霊基が崩壊し始める。
 また、バーサーカーは自分自身の血を他人の体内に混ぜることでその生物を自身と同じ生態の鬼に変化させることが出来る。
 鬼にされた者は同スキルを個々の才能に応じたランクで取得するが、同時にバーサーカーによる絶対的な支配を受ける。
 行動は常に監視され、バーサーカーの意思一つで命を奪われる。いわば血の首輪で繋がれた奴隷と化してしまう。

 鬼種の魔:A+
 鬼の異能および魔性を表すスキル。
 鬼やその混血以外は取得できない。
 天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出等との混合スキル。バーサーカーの場合は“衝撃波”。

 逃走行動:B+
 バーサーカーは生存への異常な執着を持っている。
 彼が何かから逃走する際、その成功値を格段に上昇させる。
 生前の彼にこのスキルを当て嵌めるならランクはA+。
 今は“死ぬこと”が持つ意味を理解してしまったためランクが低下している。

 擬態:B
 無力な人間に擬態する。
 サーヴァントとしてのステータスや気配を隠匿し、自身の招待を悟らせない。
 ただし嗅覚を始めとした各種感覚が並外れて鋭敏な者を前にした場合、見破られる可能性がある。

【宝具】
『鬼月の夜』
ランク:E 種別:結界宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1~1000
 日の落ちた夜に外を出歩いてはならない。鬼に出遭ってしまうから。
 鬼の狩場である夜を再現した結界を展開する宝具。固有結界ほどの強度は持たない。
 この結界の内側では昼夜の概念が夜に固定され、時間経過でそれが終わることもない。

『無限城』
ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:1~1000 最大捕捉:1~1000
 正確には彼ではなく、彼に仕えていたある鬼が持っていた異能。もとい、それによって形成されていた巨大な地下空間。
 地下深くへと聳える逆さの城で、内部は時間も空間も狂っている。
 所構わず無数の鬼が配備されており、更に今は空間や内装を組み替える権限もバーサーカーに一任されている為難攻不落さは生前よりも上がっている。外からは探知不能の、悪鬼の本丸。

【人物背景】

 平安時代にある善良な医者の手によって誕生した、誕生してしまった最初の鬼。
 受け継がれる人の想いによって滅ぼされたが、此処に再臨を遂げた。
 一度死んだこと、そして今際の際に悟った“受け継ぐ価値”によって多少気性が落ち着いている。

 ……とはいえその本質も、その願いも依然変わってはいない。
 彼は今も生きることに全てを懸けていて、その為に何もかもを足蹴に出来る巨悪である。

【サーヴァントとしての願い】
 再び現世に受肉して新たに生きる。
 その願いを燕結芽に託し、聖杯戦争を制覇する心算。


【マスター】
 燕結芽@刀使ノ巫女

【マスターとしての願い】
 もう一度生きたい。

【能力・技能】
 刀使としての圧倒的な才能と、鍛錬に裏打ちされた巧みな剣技。
 御刀『ニッカリ青江』をこの世界でも所持しており、これは神性を帯びた刀である為、結芽の斬撃はサーヴァントにも届く。

【人物背景】

 折神家親衛隊の第四席。
 齢十二という幼さでありながら、親衛隊の中でも屈指の実力を持つ天才少女。

 その身体は不治の病に冒されており、それが原因で志半ばで命を落とした。
 この世界では一度死に、肉体がデータ化されたことで病の進行は完全に止まっている。
 死の淵に貧しながら触れた“黒い羽”に誘われて、この冬木市の土を踏んだ。

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最終更新:2023年09月30日 21:02