――冬木市、コンビニ。
たまたまだろう、かなり大物そうな男性が現れた。
黒いスーツに、目にはアイパッチ、そして見ただけでわかる威圧感。
「…12番と13番をくれ。」
店員は急いで店棚のタバコを2箱取る。
「感謝する。」
男はタバコを直接受け取り、外に出た。
夕焼け空、コンビニの壁に寄りかかり、火をつける。
「…やはり市販物は、あまり好きではない…いつものの方がいいが…ここにはあいにくそれがない…」
煙を蒸しながら空見ていた、その時だった。
(…マスター…なに!?学校付近で襲撃された!?ええい!まっとれ!今向かう!)
タバコを灰皿に押し付け、高速の如く走り出す。
「ええい!だからワシが護衛をしようとしたものを!」
――――――――
学校付近、少女、奴村露乃は走り抜ける。
原因は学校出て一人になった頃だった、帰路についている途中に感じた殺気、案の定、サーヴァントの者だった。
(油断した…ランサーには連絡したけどいつまで持つか…)
明らかに自分の持久力では持たない――なら。
「だったら、これを!」
スマートフォンを取り出し、ボタンを押す。
その時、時間が止まった、比喩ではなく、そのままの意味で。
(後は走り…きゃっ!)
突然足が止まる、何かと思い見てみると。
(あ、足枷!?)
先程のサーヴァント、バーサーカーが投擲してきたものだろう、しっかりと足に足枷がついていたのだ。
「この…!時間が…!」
抵抗虚しく、時が再び動き出す。
「うへぇ…マスター、この子、食っていいんだよね?」
「おういいぜ、存分に楽しみな。」
気持ち悪い会話を繰り広げる敵、逃げ場が無かった。
(こんな…ところで…!)
――――――――
夕日に黒いのスーツが照らされる、次の刹那、バーサーカーが強烈な衝撃に襲われる。
「ゆぴっ!?」
「だから言ったのだ、ワシがついていたほうが良いとな!」
「えぇ…今回ばかりは選択ミスだった…助かったわ、ランサー…」
露乃のサーヴァント、ランサー、衝撃のアルベルト。
「さぁ来ないのか化物!このワシに一撃でも与えてい見るがいい!」
「うぅ…おでの食事を邪魔するなぁー!」
敵のバーサーカーが一気に詰め寄ってくる。
しかし、臆せず、それどころか堂々と、ランサーは平手を突き出す。
気づいたときには、バーサーカーは土手っ腹に巨大な穴を開けられていた。
「ぴ…ぴぎゅ…」
その場に倒れ、消えて行く、そのまま、目線がマスターに移る。
「いや!待ってくれ!出来心だったんだ…!」
「どうする、マスター。」
「…人間のクズに生きる価値は無いわ…やりなさい。」
「ふっ…そう来ると思ったわ!」
「いや!やだ!ギャァァァ!」
――――――――
二人は戦闘後、川を見ながら佇んでいた。
「悪かったわね、あなたの言う通りにすべきだったわ。」
「下校中はある程度一人になる時間が出てくるからな、あれほど警戒を怠るなといったものを。」
「その通りね、すこし、甘く見すぎたわ。」
互いに川を離れ、歩いていく。
「でも、負けるつもりは毛頭無いわ、それはわかってるわよね?」
「フン、そんなの鼻から理解しているわ!」
戦いの篝火は、あげられた。
【クラス】
ランサー
【真名】
衝撃のアルベルト@ジャイアントロボ THE
ANIMATION -地球が静止する日
【パラメーター】
筋力A 耐久B 敏捷A 魔力E 幸運D 宝具C+
【属性】
混沌・中庸
【クラススキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【保有スキル】
勇猛:A+
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
千里眼:B
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、透視を可能とする。
さらに高いランクでは、未来視さえ可能とする。
ランサークラスだが、衝撃波が遠距離にも放てる事から保有した。
心眼(真):D
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、
その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
愛煙家:C
葉巻を常備していた事からついたスキル。
ふかしている間は、体力が微量だが回復する。
【宝具】
『ALBERTO THE IMPACT』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1~20m 最大捕捉:1人
自身の名を関した宝具。
自身の主武装、衝撃波を最大限まで高め、それを相手へと打ち込む技。
また最大補足は一人だが、衝撃波の影響次第で周りにダメージを与えることも可能。
【weapon】
衝撃波
【人物背景】
秘密結社、BF団の幹部、十傑集が一角。
プライドの高い戦闘狂であり、策などを使うのではなく、どんな相手でも正面きっての戦いを望み、勇敢で強いものには敬意をはらう。
かつて、国際警察機構との戦いの際、盟友、眩惑のセルバンテスを討った、九大天王、神行太保・戴宗とは敵でもあり、なおかつその強さから好敵手でもある。
【サーヴァントとしての願い】
ビッグ・ファイア様の野望の達成
【マスター】
奴村露乃@魔法少女サイト
【マスターとしての願い】
あの子達の下へ帰る
【能力・技能】
「魔法少女サイト」より与えられたステッキを所持、特殊能力を使用する代わりに、体の一部から出血する。
露乃の場合、スマートフォン型のステッキで効果は時間停止、また、出血部は口から。
【人物背景】
魔法少女サイトに選ばれた少女の一人。
魔法少女になった朝霧彩を先導者として手ほどきする。
魔法少女になった理由は「復讐」、家族を殺された恨みから犯人である強盗を拉致、拷問漬けにしていたが、彩と雫目さりなとの戦闘で殺害されてしまう。
その後、自宅のマンションが倒壊したのを気に彩の家へ居候することになる。
そして、別の魔法少女サイトに登録した魔法少女達と共に、管理人に挑むことになるが…
最終更新:2023年11月22日 19:33