“Do you know why you can never step into the same river twice?(何故、同じ川に2度入れないか知っているか?)”

“Yeah, 'cause it's always moving.(ああ、常に流れているからだ)”

                                    ――フランシス・フォード・コッポラ『地獄の黙示録』






 都市が抉れて消し飛ぶ様を、少年は諦観じみた苛立ちと共に見つめていた。
 吹っ掛けられた喧嘩だ。恐らく今ので消し炭以下の何かになって消えただろう敵に対する慈悲の心は欠片もないが、腹立たしいのは自分のサーヴァントが何処までも懲りない馬鹿だということ。

「変態野郎が……」

 民間人の犠牲だの何だのと眠たいことを言うつもりは、彼にとてない。
 この世界は作り物だ。原理は知らないし見当も付かないが、機械じみた理屈で再現された仮想の世界であるのだと脳内に詰め込まれた知識はそう告げている。
 であるならば……いや、仮にそうでなかったとしても。
 戦いの片隅で積み重なっていく死体の山に頓着する気は少年・カワキにはなかった。
 そんな青い逡巡を抱えて生きるには、彼の人生は壮絶すぎた。あまりにも、死と犠牲に溢れすぎていた。
 カワキが気にしているのは、無秩序な破壊の戦跡を刻むことによって自分達の情報を一方的に観測される危険の方だ。
 どんな強者であろうと死ぬ時は死ぬし、負ける時はある。

 さしずめそれは、自分の中で絶対の恐怖であったあの“大筒木”の男が滅び去ったように。
 今此処でこうして勝利の悦に浸っている自分達が、明日は敗者として地面に転がっていないとは限らないのだ。
 そんな当たり前も弁えることの出来ない自分のサーヴァントに、カワキはほとほと嫌気が差していた。

「おい、テメェ何度言ったら分かるんだ? やるなら程度を弁えろって命じた筈だがな」
「なんだ。降り掛かる火の粉を払ってやった恩人に対して随分な物言いじゃないか、人形」

 その男は、見た目だけを論えば決して悪いわけではなかった。
 むしろ絶世の美男と言ってもいい。顔立ちの良さもさることながら、一挙一動に伴う危険な色気が何とも言えぬ絶妙な艶を醸し出している。
 しかしそれ以外は、カワキに言わせれば“クソの煮凝り”だった。
 顔に浮かべる気色悪い笑顔は偏執狂のそれと変わらず、瞳に宿る光は誘蛾灯を思わせる。
 そして何より気に入らないのがこの言動だ。自分こそが絶対で、それ以外は単なる背景とでも言うような物言いと思考回路。

 否応なしにも、思い出す。
 今はもうこの世にいない、無様に死に去った大筒木の顔を。
 かつてジゲンと呼ばれていた男のありもしない面影を、カワキは自身のサーヴァント……アーチャーに対し見出してしまっていた。

「オレはやり方の話をしてンだよ……テメェに恩義を感じた覚えは一度もないし、礼儀の話なんざするわけねえだろうが。
 テメェの趣味の話は知らねえし興味もねえが、変態の代償行為で足引っ張られちゃ堪んねーんだよ」
「ではこう答えよう。知らないし、知ったことではない。君は蝿や蚊の羽音に耳を傾けて意味を見出すのか?」
「…………」
「とはいえ。代償行為と云う呼称は的を射ているな」

 アーチャーの性根を一言で云うならば、“傍迷惑な戦闘狂”。それに尽きる。
 如何にもインテリと云うような偏屈そうな人相とは裏腹に、彼の性根は只管に獰猛で狂おしい。
 これが狂戦士と呼ばれないのなら、一体誰を指してそのクラスに当て嵌めるのか。カワキは不快感と共にそう思った。

 そんなカワキの……マスターの心情など一顧だにせぬまま、アーチャーは自分の顎に手を当ててくつくつと笑った。

「確かにその通りだ。僕がこの地で振り撒く如何なる破壊も、全て本願を果たすまでの代償行為に過ぎない」

 ……このサーヴァントの何より質が悪いところは、その振る舞いもそこから生じるリスクも、全て自分で尻が拭けてしまうことにあった。

 強いのだ。この男は、知的存在として圧倒的に強い。
 カワキは彼にジゲン――大筒木イッシキを重ねて見たが、そのイッシキと比べても遅れを取ることは確実にないと断言出来る。

 いや、それどころか上回りすらするだろう。
 少なくとも火力の面に搾って云うならば、イッシキですら影を踏むのも難しいとカワキは思っている。
 だからこそどんなに文句を付けようと、カワキは結局彼の“力”に身を委ねて勝手を許すしかないのだ。
 こと聖杯戦争を勝ち抜こうとする上で、この狂人に勝る役者はそうそう存在しないのだから。

「昔話を一つしてやろう。私は最初、誰でもない存在だった」
「聞いてもいねえのに自分語りか。意外と寂しん坊なのか?」
「沼男(スワンプマン)という思考実験について知っているか」
「……知らねえよ。物知りな自分に酔っ払うんなら、その辺ほっつき歩いて飲み屋でも探してくれ」

 カワキは、聖杯を欲している。
 いや、そんな生易しいものではない。
 自分の命に懸けても、何としてでも聖杯を手にして願いを叶えねばならないのだと自らにそう誓っている。

 たとえ誰を殺そうとも。どれだけの命を、死神の俎板の上に送ろうとも。
 必ずやこの手に願望器を掴み、望む未来を描き上げねばならないのだと。

「ある男がハイキングに出掛ける。しかし不運にもこの男は、深い泥沼の傍で落雷を受けて死んでしまう。
 するとどうだ。なんという偶然か、その時立て続けに落ちたもう一本の雷が沼の底に沈んでいた泥と化学反応を引き起こした」

 ――カワキはかつて、ただ死んだように生き続けるだけの空っぽだった。
 空洞の人形。親に逆らうことはしても、ではその先どうしたいのかと問われれば答えの一つも返せないような木偶人形。そういう存在であった。
 その彼を変えてくれた人がいる。偉大な男だ。よそ者で、危険分子である筈のカワキに対しても分け隔てなく接し、息子のようなものだとそう呼んでくれた。
 木の葉の里。その七代目火影、うずまきナルト。
 彼の存在はカワキを救ったが、しかし代償として彼は恐ろしい危険に曝され続ける憂き目に遭った。
 カワキには、それが許せなかった。
 人生で初めて見た光を――それを汚さんとする者達の存在を、そしてそんな屑達に大恩ある七代目が壊されてしまうことも我慢ならなかった。

 仮に“黒い羽”がカワキの手に渡らなかったとしても、遠くない将来彼は重大な何かを仕出かしていただろう。
 それで七代目が悲しむとしても。決して喜んでなどくれないとしても……構わない。
 七代目が生きていて、彼が幸せに暮らせる世界がそこにあるのならそれでいいと、そう断ぜるほどにカワキは彼を愛していた。崇拝していた。

「そうして沼の底から立ち上がったのは、死んだ男と全く同じ遺伝子と記憶を持った新生物。沼男というわけだ」
「暇人が好きそうな話だな。そういう答えのねえ問題に頭を捻るのはよ、モテない野郎のやることだぜ」
「頭を捻りもする。他でもないこの僕自身が、まさにその沼男なのだからな」

 カワキは、光に取り憑かれている。
 太陽光を肉眼で直視し続ければ網膜が焼け、いつしか消えない障害を被るように。
 燦然すぎる出会いとそれがもたらした希望は、空っぽだった少年に大きすぎる熱を与えた。

 守られる側ではなく、守る側へ。
 自分を拾い上げてくれたあの光を、二度と誰にも傷付けさせないという狂気じみた覚悟。

 それこそが、カワキを動かす原動力だった。
 そして恐ろしいことに、その為ならば彼は本当に誰だろうが殺せてしまう。
 今彼らの視界に広がっている破壊の戦跡は、アーチャーのだけでなくカワキの狂気をも物語っていた。
 カワキはアーチャーを嫌っている。有能でさえなければ即座に切り捨てていると言ってもいいくらいに、唾棄している。

「かつて、一人の愚かな男がいた。真理を追い求めるあまりに自分の身体を削ぎ落とし完全性を自ら捨てた、傲慢な男だった」
「人のこと言えた義理かよ」
「男はその無駄の顛末として滅んだが、しかし自身が死んだとしてももう一度返り咲けるように備えを敷いてあった。
 ――尤も愚か者の末路とはかくも滑稽なもの。その企ては、失笑を禁じ得ない無様な失敗に終わった。
 そうして全てが頓挫した後にただ一つ残った残骸の『沼男』。それこそが、この僕というわけだ」

 だがその実――彼らはある一点において皮肉すぎる共通項を有していた。

「絶望したよ。しかしすぐに歓喜に変わった。
 この絶望すら、僕が『僕』でないことの証だと。清々しい心地のままに私は、完全になる為に進軍を開始し、そして……」

 うっとり、と。そんな表現がこの上なく似合う、怖気立つほど艶やかな顔で男は空を見上げた。
 そこにはいない誰かの面影を追うような、そんな眼差しにカワキが眉根を寄せる。
 しかしその渋面には驚きも含まれていた。それは紛れもなく偏執と言っていい執着だったが、何処かこの男らしからぬ哀愁をも含んだ眼差しであったからだ。

「――私は、ある死神に出会った」

 とある天才の失敗の末に生まれた、無意味無価値なスワンプマン。
 それを指摘されれば、明かされた真実は彼の心を生き血滴る絶望となって槍衾に変えたが――それもわずかな間だった。
 絶望は歓喜に。アイデンティティの崩壊は新たなる自我の確立へと繋がり、彼は自分がもはや誰でもない、正真正銘オリジナルの存在になれたのだと確信しながら羽ばたいた。
 その夢見心地な邁進の中で、彼もまた出会ってしまった。

 狂気を持って見上げるべき、眩しい眩しい……一筋の光に。

「恐ろしく強い男だった。血湧き肉躍るとはまさにあのことだ。
 私の頭脳と力、その両方を脳が自壊するほど激しく酷使して繰り出した手を悉く笑顔で踏み越え迫ってくる姿、気迫、鬼気!
 この地で蹴散らした英霊どものいずれも、奴の影すら踏めてはいない。私は今も――あの禍々しい光のみを追い求め続けている」
「気色悪い奴だな、相変わらず……そいつも迷惑だろうぜ、テメェみたいな変態のカマ野郎に好かれちゃよ」
「浅い考えだ。彼にとって好悪とは、即ち強さの有無でしかない。
 彼を満足させられるか、させられないか。物差しはそれだけだ。そして私は今度こそ、彼との約束を果たさなければならない。
 反故にしてしまった決着を……何に縋ってでも成し遂げる。それでこそ私があの日見た光は、完全無欠の記憶としてこの脳髄に刻まれるのだから」

 カワキにとって戦いとは、ただ忌まわしいだけのものでしかなかった。
 世の中には戦いに生き甲斐や居場所を見出す者もいるのだと、知識では知っている。
 しかし共感などまったく出来ないし、意味を見出せたとしてストレスの発散以外のものではない。
 それ以上の何かを持ち込む輩など、どうしようもない変態か畜生崩れの落伍者だろうとそう思っている。

 だからこそ、一瞬でも自分がこの狂ったサーヴァントの言葉に共感してしまったことが腹立たしくて仕方がなかった。
 内容ではない。光に照らされ、それへの憧憬のみに突き動かされているという点がカワキの心を惹いた。
 七代目火影という眩しい太陽に惹かれてしまった者として、アーチャーが陶然と語る好敵手への執着と未練をいつも通りの悪態で切り捨てることはどうしても出来なかったのだ。

「……テメェが聖杯に願うのはそれか。万能の願望器に頼って願うのが戦いなんてご苦労なことだぜ」
「人形には分からんさ。分かられても困る。僕の辿り着いた答えが安っぽく見えてしまうからな」
「テメェが安くなくて何なんだよ……オレにはテメェはただのガキにしか見えねえぜ、アーチャー」
「お互い様だ。僕にも君は、酷く幼い餓鬼に見える」

 それでも、彼らの価値観や性質が交わり合うことは決してない。
 彼ら二人が見た光はまるで違うし、それを受けて得た熱の向きも正反対だ。
 相互理解など絶対に不可能。カワキはアーチャーを理解出来ないし、アーチャーもカワキを理解出来ない。そして互いに、する気もない。云うなれば永遠の平行線だ。それこそが、彼らなのである。

「精々役に立て。私が本願を果たす為の楔(カーマ)として」
「……それを言うなら逆だ。テメェの方こそ、オレの役に立ちやがれ。
 使えなくなったらオレはいつだってテメェを切り捨てるぜ。弱え狂犬なんざ百害あって一利なしだ」
「僕を狗と呼ぶか。不遜だね。かつての僕ならば、ただの道具にそうまで思い上がられて黙ってはいなかっただろう」

 彼らは、誘蛾灯に引き寄せられてきた羽虫のような存在だ。
 闇の中で暮らしてきたから、初めて見た光を決して忘れられない。

 どれほど見苦しく足掻いてでも、彼らは光の方へと飛んでいく。
 カワキは七代目火影。ただの人形でしかなかった自分に、生きる意味を与えてくれた彼の方へ。
 アーチャーは荒れ狂う死神。ようやく“己”になれた自分に、生きる意味を教えてくれた彼の方に。

 片や、守る為。片や、殺す為。それぞれの理由で聖杯へと飛んでいく、二匹の羽虫。
 しかし彼らは、羽虫と呼ぶにはあまりに強すぎた。
 飛び回るだけしか能のない小虫にしては狂おしすぎて、危険すぎた。
 人形と沼男。共に道具。そして――それを自ら否定し空に旅立った、願い抱く光の亡霊達。

「……行くぞ、アーチャー。これ以上目立つのは都合が悪い」
「まるで匹夫の野盗だな。その瞳に宿す力が泣くぞ?」
「吠えんじゃねえよ……犬野郎が。次の出番まで大人しくお座りしてやがれ」

 ……孤独なよそ者、カワキは力を手に入れた。
 彼が呼んだサーヴァントの真名を、『ザエルアポロ・グランツ』――否。

 『シエン・グランツ』とそう呼ぶ。
 完全であることを唾棄し、強さを余分として切り落とす前のザエルアポロ。
 絶対的な強さと極まった頭脳を併せ持っていた第0十刃に限りなく近く、そして決定的に異なる存在である孤独な破面。
 ある死神との決着を追い求め、生命の循環ではなく英霊の座へと迷い出た……狂気の化身である。


【クラス】
 アーチャー

【真名】
 シエン・グランツ@BLEACH Spirits Are Forever With You

【ステータス】
 筋力:C 耐久:A+ 敏捷:A 魔力:A++ 幸運:D 宝具:C

【属性】
 混沌・悪

【クラススキル】
 対魔力:A
 一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
 事実上、現代の魔術師の扱う魔術ではダメージを与えることができない。

 単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

【保有スキル】
 沼男(スワンプマン):EX
 スワンプマン。とある破面の力から復元された、『ザエルアポロ・グランツ』を基にした全くの別人。
 存在レベルでの霊基情報の偽装。真名特定及びそれを素にした能力を完全に無効化する。
 ただしアーチャーの身体は他のサーヴァントに比べて非常に不確かな霊子の塊となっていて、時間経過と能力使用で少しずつ崩壊していく。
 この崩壊は魂喰いや他サーヴァントの霊核を喰らうことで補えるが、それも基本的には進行を遅らせる程度にしかならない。

 破面:EX
 所謂悪霊・怪異。虚(ホロウ)と呼ばれるそれらが自らの仮面を外し、更に上位の存在となった個体を指す。
 持つ霊圧の強さでランクが別れるが、アーチャーはそれに加えてその存在の特異性からEXランクを当てられている。
 実際のランクはA+相当。これは破面の中で最上位の一角と言える。

 虚閃:A++
 霊力を収束させ、特大の光線を放つ技能。
 類似したスキルに『魔力放出』が存在する。
 アーチャーの場合、その出力は最大で対城宝具にも匹敵する。

 勇猛:A
 威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。
 『ザエルアポロ』が本来持たない種の狂気。性質は獰猛に近い。

 戦闘続行:A+
 往生際が悪い。
 霊核が破壊された後でも、最大5ターンは戦闘行為を可能とする。
 『ザエルアポロ』が切り離した獰猛と、アーチャーがかつて相見えた好敵手への執着がその魂を突き動かし続ける。

【宝具】
『邪淫妃(フォルニカラス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:1
 帰刃(レスレクシオン)。刀剣開放とも呼ぶ。
 彼ら破面にとっての斬魄刀とは自身の力を刀の形に封じたものであり、帰刃とはその封印を解き放つことを意味する。
 アーチャーの場合背には四枚の羽根が生え、平時では行使不可能な数多の能力が解放される。
 相手の精巧なクローンを生み出す、相手の肉体と状態を共有した人形を作るなど出来ることは多岐に渡るが、真骨頂は別にある。

『受胎告知(ガブリエール)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1
 相手の体内に自身の卵を産み付け、その霊圧――魔力を吸い尽くした上で体内から蘇り新生を果たす。
 それまでに受けたダメージや追加効果をリセットし、生命を循環させる『転生宝具』。
 かつて『ザエルアポロ』はこの力を手に入れる為に自分の暴性を切り離し、敢えて自身を弱体化させた。

【人物背景】

 十刃――ザエルアポロ・グランツのデータを参照し、反膜の糸から復元されたスワンプマン。

【サーヴァントとしての願い】
 更木剣八との再戦。聖杯戦争自体にも楽しみを見出している。


【マスター】
 カワキ@BORUTO-ボルト-

【マスターとしての願い】
 聖杯による大筒木一族の完全抹消。及びその他、七代目火影と彼の里を脅かすあらゆる存在の排除。

【能力・技能】
 数え切れない回数の肉体改造を受けており、作中では“存在そのものが科学忍具”と称された。
 並外れて頑健な肉体を持ち、傷の治りも非常に早い。ただし空腹状態では速度が落ちる。
 他には細胞の硬度を変更することが出来、変化させた細胞は本来の体積を無視して肥大化、その上でその状態を維持することが可能。
 欠点として、能力を使い過ぎると疲労が蓄積する為、適宜休息と栄養補給で充電する必要がある。

 ◆楔(カーマ)
 カワキの左掌に刻まれている印。敵の攻撃の吸収と放出が主な用途。
 他の『楔』保有者が近くにいれば共鳴を起こし、時空間を生み出すことがあるが、この世界でも使用可能かは不明。

 ◆秘術・少名碑古那/秘術・大黒天
 元は大筒木イッシキという存在が所持していた能力。
 視認した物質を瞬時に縮小・復元する『少名碑古那』と、縮小して異空間に格納した物体を取り出す『大黒天』という二つの秘術を持つ。
 この世界では使用時の消耗が巨大化しており、原作及びイッシキほどおいそれと連発出来る術ではなくなっている。

 ◆忍術
 七代目火影・うずまきナルトに師事し会得した忍術。影分身の術など。

【人物背景】

 愛を知った、かつて空っぽの『乾き』だけしか持っていなかった少年。
 その愛情は歪んでおり、自身に光を与えてくれた七代目火影の為であれば命をも差し出す異常な覚悟を秘めている。

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最終更新:2023年10月04日 15:37