「う、嘘だ」
悪夢そのものの光景であり、状況だった。
この城に乗り込んだ時の、天すら衝く程に軒高だった意気は微塵も感じられない。
「有り得ない……有り得ない!!」
同じ言葉を繰り返す男に、城に侵入した時の自信も傲岸さも存在しない。
一流。そう自負し、そう口にする事を、彼を知るもの全てから許される。それほどの実力の魔術師である男が、全てに於いて高水準のステータスを誇り、高威力高ランクの対軍宝具を持つ剣の英霊を招いたのだ。
敵陣に踏み込む行為も、対して問題とは成りはしない。寧ろ丁度良いハンデでしか無い。
敵の事も知らぬままに、敵陣へと踏み込む無邪気なまでの傲慢さ。
それが単なる根拠の無い思い上がりだった。男がそう気づいた時には、全てが手遅れだった。
◆
ここ数日、噂に成り出した西洋風の幽霊屋敷────否。屋敷という規模を超えて、城館と呼ぶべき建物。
夕暮れ時から、黎明の光が射すまでの間、蜃気楼のように現れ、朝日を浴びた瞬間に消滅する城館。
中に入るどころか、近づこうとしても距離が一向に詰められず、何時迄も同じ距離を保ち続ける城館。
元々からその土地に存在する話であれば、只の与太話と一笑に付すことも出来ようが、数日前から噂になり出したとあっては話は別だ。
『聖杯戦争』。その言葉を、マスターもサーヴァントも等しく思い浮かべるだろう。
そうなれば、続く行動は三つ。
一つは記憶に留めて置くだけにし、取り敢えずは放置する。
二つは遠距離から魔術若しくは使い魔等による監視を行う。
最後の一つは、城館に侵入し、内部に居るであろう、マスターなりサーヴァントなりを暗殺或いは決戦して殺害するというものだ。
そしてこの選択肢が、最悪の結果を招く過ちであると、手遅れになってから気付くのだ。
◆
◆
開け放たれた城門を通り、庭園で最初の迎撃を受けた。襲ってきたのは、青銅でできた身体を持つ双頭の狼の群。
青銅の体躯はライフル弾ですら弾き、たとえ傷ついても生半可な損傷ならば瞬時に塞がる再生能力と併せて、この獣を仕留める困難の度合いを高めている。
青銅とは異なる光沢を放つ爪牙は戦車の正面装甲ですら熱したバターのように切り裂き、四肢に籠められた力は羆を凌ぐ。人間など、爪が掠っただけで絶命する。
これに加えて、時速百キロで一時間休まず走る走力と、獲物の状態と戦力、仲間の位置や周囲の地形から戦術を構築し、連携しながら襲う知能を有する。
銃で武装した兵隊が百人居たところで、この妖物が三頭もいれば十分も有れば殺し尽くすには充分だろう。
そんな超常の怪物を五十以上も纏めて殺し尽くし、マスターも護り切ってみせたのは、矢張り超常存在であるサーヴァントだ。
「何なのだ。この化け物共は」
宝具でもある大剣を振るって、剣身に付いた血を落し、息を整えたセイバーが吐き捨てる。
「何の神秘も感じられ無い。魔力も籠められてい無い。なのにこの強さ、そして生物!!」
身体が青銅で出来た獣ならば、神代の幻想種として存在する。
かの大英雄ヘラクレスが締め殺した十二の功業の最初の一つ、ネメアーの獅子。同じく十二功業の一つ、ステュムパリデスの怪鳥。
他にも鉄や岩の身体を持つ怪物が、遥か古には数多存在し、無数の英雄達と戦い、討ち取られ、英雄譚を彩った。
しかしそれらは皆高位の幻想種。等しく濃密な神秘を帯び、強い魔力を有している。この獣達のように、神秘をまるで帯びていないというのは有り得ない。
ならばキャスタークラスの作成した使い魔か?であるとすれば、獣達がロクに魔力を有していないのは説明がつかない。
セイバークラスの中でも上位に入る実力を有する剣の英霊が、数が多かったとはいえ、呼吸(いき)を乱す程度には手を焼かせたのだ。キャスタークラスの作成した使い魔ならば、手を掛けた品であり、相応の魔力が充填されているはず。
答えの出ない思考を切り上げ、マスターの指示を仰ごうと振り向いたセイバーの耳に、馬蹄の響が聞こえてきた。
「馬?」
馬を駆って現れたのは、二人の騎士。右の騎士は紅い甲冑で全身を覆い。背中に交差する形で二振りの長大な剣を、同じく左右の腰にも同様の剣を二本。計四本の剣を備えている。
右の騎士は青い甲冑で全身を包んでいた。鞍の左右には巧妙精緻な彫刻を施した槍が一本づつかけられていた。
騎士たちが跨る馬もまた、騎士と同じ色の装甲で眼以外を覆われている。
二騎の騎士は、主従より二十メートル程離れた位置で馬を停めた。
361:滅びの後の吸血鬼達 ◆/dxfYHmcSQ:2023/10/04(水) 22:40:21 ID:mjxR4Kms0
主従は揃って息を呑んだ。紅青の騎士からから放たれる空間すら歪ませる威圧。サーヴァントですら気死しかねない殺気。サーヴァントでしか有り得ない。
セイバーが全身を緊張させるのも無理はない。紅青いずれも対峙しただけで並々ならぬ強敵と理解(わか)るのだ。この二騎を同時に相手にして、勝利など到底覚束ない。逃走するにしても、マスターを連れて逃げ切れるか?答えは否だ。この紅青の騎士が乗る馬だ。超常の走りを誇ると見て良いだろう。
死地に踏み込んでしまった事を悟ったセイバーの胸中を、恐怖と悔恨という名の黒雲が覆っていく。
そして、マスターである魔術師は、セイバーとは異なる恐怖に襲われていた。
「こ、この二人…サーヴァントでは無い!!」
マスターに与えられし特権。サーヴァントのステータスを視覚情報として認識できる能力。ステータスを秘匿するスキルなり宝具なりが無い限り、対峙した時点でサーヴァントのステータスはマスターの知るところとなる。
だが、この二騎は共にステータスを見ることが出来ない。秘匿されているというわけでは無い。純粋に『見えない』のだ。
これが意味するところは、この二騎がサーヴァントでは無いという事。しかし、それならばこの圧は何なのか?
万の軍勢も畏怖のあまり足を止めるであろうこの威圧。使い魔如きが出せるものでは断じて無い。
主従が紅青の騎士について考えを巡らせる間を、当の紅青の騎士達が与える筈もなかった。
青の騎士が馬上で身じろぎひとつしていないにも関わらず、同色の装甲に護られた馬が、地を蹴立てて疾駆を開始したのだ。
目指す先はセイバー。マスターなどには目もくれず、ただ真っ直ぐにセイバー目掛けて馬を疾走(はし)らせる。
間合いに入ると同時、右腕を振るって繰り出される重厚長大な鋼の切先を、セイバーは己が剣で真っ向から受け止めた。
鋼と鋼の激突する音は、凄絶に過ぎて大気を鳴動させ、大地を震撼させる。
「ほう」と唸ったのは、最初の位置で動かない紅の騎士だ。
「やるではないか。青騎士」
『青騎士』と呼び掛けてはいるが、実際にはセイバーに向けた言葉だ。青騎士の一槍を防いだセイバーの手並みを『やるではないか』と、称賛したのだ。
「まだだ」
怒りと屈辱に打ち震えるセイバーからキッカリ30mの所で、紅騎士に応える青騎士。馬首を返した青騎士は、先刻よりも倍は速く馬を走らせ、セイバーに迫る。
眉間と心臓に延びる同時としか思えぬ槍を弾き返し、剣を横薙ぎに振るって馬の脚を刈りにいくも、馬を後脚だけで竿立たせて回避。手を動かしたとも見えぬのに、水車の如くに槍を回転させる。直撃すれば兜を被っていても、兜ごと頭部が撃砕される一撃を避けて、馬の右側へと瞬きするよりも速く回り込んだセイバーの胸を、灼熱の感覚が貫いた。
「ガフッ」
何という事は無い。鞍の左側にかけていた槍を左手で繰り、セイバーの胸を貫いたのだ
だが、これは明らかに不可能だ。青騎士から見て馬の右側に移動したセイバーを、左手で握った槍で仕留めるには馬首が邪魔になる。出来たとしても馬の首に制限されて鈍った突きなど、セイバーの実力ならば簡単に防げるし、回避もできる 物理的に有り得ぬことを当然の様に行い、セイバー程の手練れを容易く屠る。
正に人の域を超えた魔業であった。
青の騎士は、逃げ出したマスターを追う事なく、城へと馬首を巡らせた。
紅の騎士は、背の剣の柄に手を掛けた。
◆
男のサーヴァントは敗死し、逃げ出した男の人背後からは、忙しなく血を蹴る獣の足音が聞こえて来る。
この城に突入した直後に、男とセイバーを迎撃した妖犬の群だろう。セイバーが皆殺しにしたと思ったが、まだ残りがいたというのか。
魔術で脚力を強化したにも関わらず、猛速で近づきつつある足音に震え上がりながら、男は必死で駆け続け───頃唐突に駆ける事をやめた。
どうと地面に倒れこんだ男の首から下を、男の頭部は5mもの上空から見下ろしていた。
死にゆくことを理解した男の耳朶に、首と胴が別たれた瞬間に聞いた刃鳴りが残っていた。
◆
紅青黒白。古城を彩る四色の薔薇は、月光の下絢爛と咲き誇る。どの色が最も美しいかを城の主人に証明しようとしているかのように、
咲き誇る花弁から薫る薔薇の香りは、あるかなきかの風に乗って古城を巡る。城の主人に自らの存在を知らせる為に。
地位の高低、財産の寡多。それらの要素を一切問わず、どの様な境遇、人格、知性の一切に関わらず、見るもの全てに、所有者の途方もない財力を認識させる部屋だった。
全てが大理石でできた広い部屋だった。軽く三百人以上が寝転がってくつろげそうな程の広さだ。
絢爛豪華という言葉を具現化した様な部屋であり、それでいて、永い歳月を経た貴き血統の主がこの部屋の主人であろうと自ずから知らしめる気品が感じられる部屋だった。
高い天井と四方を囲む壁は、全て巧妙精緻な彫刻が施され、床は鏡のように磨き抜かれて、照明の光を反射して白く輝いている。
壁に配された複数の古風な照明は、純銀と水晶のみを用い、天性の才を永い研鑽と、積み上げた経験で研磨し抜いた職人が作り上げたに違いない。これ一つの値段だけでも億単位の金が動くだろう精妙の極みとも言うべき工芸品である。
部屋の中央に据えられた、屈強な男が20人は寝そべる事が出来そうな大きさの、水晶のテーブルを挟んで、色の異なる同じ形状の鎧で全身を覆った、四彩の騎士を従えたと女と少年が向かい合っていた。
◆
「お前は…聖杯に叶えてもらう願いを持たないんだな」
陽光を思わせる金色の髪の下、青い瞳に強い怒りを込めて、少年─────百夜ミカエラが問う。
ミカエラと向かい合う女は、歳の頃は二十前後。声も相応の渋さがあるが、喋り方は童女を思わせる女だった。
降りそそぐ月光が、白いドレスに包まれた身体に当たり、ほんの束の間、煌めく光の結晶と化して、虚空へと溶けていく。
眉、瞳、鼻、唇。個々の美しさと配置の精妙さは、その千分の一でも絵筆に乗せる事ができれば、その者は歴史の果てまで天才の称号を恣にするだろう。
女は応えようとはしなかった。無言でテーブルの上に置かれたティーカップを手に取り、口をつける。
只それだけの動きに、人間には決して出せない優美と気品と典雅が備わっていた。
「聖杯ねぇ…お前はどう思う?紅騎士」
ミカエラに答える事なく、背後の騎士に問う。声そのものは、容姿の美しさにふさわしい美声だが、話し方は童女のそれだ。思わずミカエラは自分の親に当たる吸血鬼を連想した。尤も彼方は見た目は少女で、話し方が大人のものであったが。
白い女の質問に答えるのは、鮮血の様に紅い鎧の騎士。
「姫の御下知あらば、我ら“ダイアンローズの騎士”、犬馬の労を尽くして聖杯を姫の御前に捧げる所存であります」
姫と呼ばれた女は溜息を吐いた。
「下僕としては及第点だけど、そうじゃ無いのよねえ…。青騎士」
溜息混じりの問いに応えるは、深海を思わせる深く暗い青色の鎧の騎士。
「我等は姫の敵悉く討ち取り、必ずや姫の為に聖杯を奪って御覧に入れます」
姫は更に溜息をついた。前のより長かった。
「私が聞きたいのはそうじゃなくて……。黒騎士」
気怠げで投げやりな問い掛けに応えるのは、夜の闇を思わせる漆黒の鎧の騎士。
「我等“ダイアンローズの騎士”。此の地に集った英霊共に、姫の名と我等の武威を知らしめ、時を超えて尚、姫の御威光が翳らぬことを証明してご覧に入れます」
はぁ、と姫と呼ばれた女は息を吐き、しばしの沈黙の後、再度問い掛けた。
「黒騎士。私は“ダイアンローズの騎士”としてでは無く、お前個人がどう考えてもいるかを知りたいの」
「我等に自身の考えなどございません。只々姫の御下知に従うのみ」
女は僅かに目を細めると、苛立たしげに黒騎士に告げる。
「黒騎士。正直に思うところを言いなさい。でなければ貴方を私の臣下と思うことは二度と無いと心しなさい」
「姫─────それは」
「二度言わせる気?」
「……承知しました」
黒騎士は語り出した。万感の思いを込めて。
「実の所、此度の儀、随分と業腹にございます。我等ダイアンローズの四騎士は、姫の図らいにより、皆が満足のいく最期を迎える事が出来ました。
死後に、“座”などに縛られる事となったとはいえ、最後の死力を尽くした闘いを思い出しながら永劫を過ごす。それもまた悪くはないと思っていました。それが…今また戦場に駆り出される事は耐えられませぬ。
あの“D”を超える敵が、存在しているとはとても思えませぬ。永劫の眠りを妨げられ、つまらぬ敵を相手に戦うなど─────」
「嫌よねぇ」
姫は頷くと、ミカエラの方に向き直り。
「という訳よ。帰っても良いかしら」
とんでもない事を口にした。
「ふざけるな!!」
ミカエラには─────ミカエラで無くとも─────凡そ受け入れられない言葉である。
凡そ聖杯を欲するならば─────欲さずともこの舞台で生き残るためにはサーヴァントは必要不可欠。にも関わらず、一戦もせずに帰ろうとするなど、如何なるマスターであったとしても激昂するだろう。
「一体お前達は何をしに見たんだ!!」
「何をって言われてもねぇ、御都合主義に頼って願い事を叶えようとする…それも“貴族”を呼びつける様な者が、どんなのか見に来ただけよ」
姫は一旦言葉を切り、口元に笑みを浮かべて続けた。
「まさか人でも私達でも無いどっち付かずとはね。それとも、『家畜』とでも呼んだ方が良かったかしら」
ミカエラの眼差しが怒りを帯びる。『家畜』。その言葉は、ミカエラにとっての忌むべき過去であり、ミカエラの世界の人間達の境遇を端的に表した言葉であった。
「お前、どうやってその事を……」
姫は再度紅茶に口をつけ、ミカエラに応じた。
「私達貴族は、口付けを与えた相手と精神感応を行えるの、貴方は私の口付けを受けてはいないけれど、マスターとサーヴァントという繋がりがあるわ。その繋がりを辿って貴方の記憶を読ませてもらったわ」
「じゃあ僕がどれほど聖杯を望んでいるか……」
「知っているわ、どうでも良いけれど」
激突する鋼の凄絶な音が、広間に響いて消えていく。
ミカエラが抜き打ちに斬りつけた剣を、姫の左右に侍る赤青の騎士が己が得物で遮った音だ。
「綺麗な顔をして、気性は烈しいのね」
鋼と鋼が交わった残響を愉しむかのように、瞼を閉じていた姫は、広間が静寂を取り戻してから口にした。
「聖杯ねぇ…私達“貴族”が、神の子の血を受けた杯なんて、欲しがるわけが無いじゃない。例えそれが全く異なるものであったとしても、『聖杯』という名を冠している時点で不要だわ」
「………………………………………………」
「だから私は、聖杯を破壊しようと思っているの」
「そんな事を……許すとでも」
「貴方が許すとは思ってはいないけれど?聖杯を破壊するという事に変わりは無いわ。それとは別に、興味も有る」
「興味?」
姫は閉じていた瞼を開き、ミカエラを真っ直ぐに見つめた。
「私達“貴族”を招くようなものが、真っ当な代物であるはずが無い。破壊するならどんなものか見てからね。場合によっては、貴方の願いを叶える事には、到底使えないものかもしれない」
それでも聖杯を望むのか?そう、言葉にせず尋ねてくる姫を、ミカエラは視線に力を込めて見返した。
「良い眼ね。貴族を喚び出すだけの事はあるわ」
ミカエラに微笑した姫は、左右に侍る騎士達に告げた。
「ダイアンローズの騎士。その武威と我が名に懸けて、聖杯を私の元に持ち帰りなさい」
赤青黒白の四人の騎士は一斉に跪き、言葉にする事なく勝利を誓う。誓いを受ける姫は、まるで自身がサーヴァントを従えて、聖杯戦争に臨むマスターであるかのように、傲然と君臨していた。
聖杯大戦の始まる一週間前の事だった。
【CLASS】
キャスター
【真名】
姫@吸血鬼ハンターD –薔薇姫–
【性別】
女
【属性】
秩序・悪
【ステータス】筋力: C 耐久: EX 敏捷: C 魔力:B 幸運: C 宝具:A
【クラス別スキル】
道具作成:ー
自身のスキルにより行う為機能していない
陣地作成:A
生前の住居であった“城”を再現する。
【固有スキル】
貴族の栄光:B
人類には及びもつかぬ超文明を以って核戦争後の地球に君臨し、異なる銀河にも進出し、外宇宙や異次元より襲来した敵と戦い、空間の秘密を解き明かし、無より物質を創り出し、神世の生物を再現した貴族の超技術を行使する能力。
魔術に依らずして、ランク相応の陣地作成・道具作成・概念改良・大量生産・使い魔の作成及び使役を行える。
Bランク以上から、空間制御を可能とし、位相のずれた空間に自分や物体やエネルギーを収納しておくことも可能。
落日の時を迎えた西暦一万二千年の時点に於いて、人類には魔法としか思えない超技術である為に、人類種にはこのスキルにより作り出された物は解析できないという特徴を持つ、
夜の一族:B
蒼天の下、陽光の祝福を受けて生きるのではなく、夜闇の中、月の光の加護を受けて生きる者達の総称。
天性の魔。怪力を併せ持つ複合スキルであり、キャスターは夜の覇種たる吸血鬼である。
闇の中では魔力体力の消費量が低下、回復率が向上する。
夜の闇ともなれば、上述の効果に加えて、全ステータスに上昇補正が掛かる。
また、種族により更なる能力を発揮する場合があり、吸血鬼ならば吸血による魔力体力の回復及び下僕の作製。
及び精神支配の効果を持ち、抵抗しても重圧もしくは麻痺の効果を齎す妖眼の二つである。
下僕となった者にはA+ランクのカリスマ(偽)を発揮し、キャスターに服従させる。
下僕化は対魔力では無く神性や魔性のランクでしか抵抗出来ない。
Aランクでは神性や魔性がCランク以上でないと吸血鬼化を遅らせる事も出来ない。
下僕化によるキャスターへの服従は精神力若しくは精神耐性を保証するスキルにより効果を減少或いは無効化させることができる。
弱点としては、流れ水や聖性、特に十字架や陽光に対して非常に脆弱で、陽光を浴びれば即座に全身が燃え上がり、負った火傷の回復は非常に困難。
十字架を直視すれば行動不能となり、後述のスキルが保障する不死性が消滅する。
不老不死:A+
例え総身が消滅しても平然と復活する“貴族”の特性がスキルになったもの。
ランク相応の戦闘続行及び再生スキルを併せ持つ。
攻撃を受ける端から再生し、一見傷を受けていないようにすら見える程。
但し聖性や神性を帯びた攻撃には非常に脆く。流れ水に漬けられたうえでの攻撃は通常のそれと変わらぬ効果を発揮する。
また、肉体を老化さる攻撃を無効化し、毒や即死に対しても高い耐性を発揮。即死したとしても復活する。
宇宙空間ですら死ぬ事は無い。行動出来ないのでその内考える事を止めるが。
“貴族”を滅ぼすには古の礼に則り、心臓に白木の杭を打ち込むか首を落とすかのどちらかしかない。
貴族の文明はおろか、外宇宙から襲来したOSB(外宇宙生命体)にすらこの不死の謎は解き明かせなかった
四彩の薔薇:B
紅青黒白の薔薇
キャスターの血より生じる薔薇は、対象に撃ち込むことで、【貴族の口づけ】と同じ効果を発揮することや、対象に毒を流し込む事を可能とする。
葉脈は鋼よりも硬く、糸状の刃として用いる事や、編み上げて鎧とする使用法が可能。
無数に絡み合った蔓を防壁とする使い方も出来る。
【宝具】
死薔薇の四騎士(ダイアンローズの騎士)
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500人
常に姫の周囲に侍る四人の騎士達。重厚長大な二振りの鋼槍を振るう青騎士。四本の大剣を使い、『音』に依る飛ぶ斬撃を駆使する紅騎士。自在に伸縮する光の帯を駆使する黒騎士。妖剣“スレイヤー”の主である狂人の白騎士で構成されている。
全員が掛け値なしの英霊だが、彼等は死後も姫に尽くす事を選び、『城に住む姫と、姫に仕える四人の騎士』という伝承を利用して、姫がサーヴァントとして現界すると、招集されるまでもなく宝具として馳せ参じる。
全員が当千の武練と、最も短い者でも百五十年以上に渡る戦歴を持ち、振るう武具は貴族の超技術により造り出された、神代の宝具にも匹敵する業物である為、一騎でも並のサーヴァントを上回る戦力を誇る。
“ダイアンローズの騎士”は常に四人居る存在して知られ、全身を覆う鎧の下で、密かに代替わりしていると云われた伝説から、死亡した場合であっても、誰か一人でも騎士が残っていれば24時間後に復活する。
【Weapon】
四彩の薔薇と薔薇の葉脈から作った糸。
【解説】
サクリの村の外れにある城館に、薔薇に埋もれて住む“姫”と呼ばれる貴族(吸血鬼)それに仕える忠節無比の四人の騎士。
村を脅かす災害や外敵から村と村人を護り、支配に反抗する者達を殺戮してきた。
その支配は、ある一人の美しいハンターの来訪によって終わりを告げる。
【聖杯への願い】
無い。
聖杯がどんなものか見定める。
【把握資料】
吸血鬼ハンターD ー薔薇姫ー@朝日文庫 ソノラマセレクション
【マスター】
百夜ミカエラ@終わりのセラフ
【Weapon】
剣。所有者の血を取り込む事で、所有者を強化する。
【概要】
金髪碧眼の日本人とロシア人のハーフ。
百夜教の孤児院のリーダー格で、世界崩壊後、吸血鬼が人類を支配するようになってもそれは変わらなかった。
自らの血を、第七位始祖のフェリドに与えて仲間達に良い暮らしをさせていた。
吸血鬼から逃れるべく脱走工作を進めていたが、その事をフェリドに知られ、自らの命を顧みず仲間達を逃がそうとするも、致命傷を負わされた上に、唯一脱出に成功した百夜優一郎を除いて仲間を皆殺しにされる。
死亡する寸前に第三位始祖のクルルの血を受けて吸血鬼として蘇生した。
自身や仲間達が孤児院で禁断の実験に使われていた事を知っていて、人間嫌い。自分や仲間達を弄んだ吸血鬼も嫌いである。
現在の行動目的は、優一郎を汚い人間達から救い出す事。
【聖杯への願い】
吸血鬼や人間から百夜優一郎を救う。
【参戦時期】
名古屋決戦編直後
アニメだと一期終了後
最終更新:2023年10月06日 23:48