――――冬木市中心部
スーパーから買い物袋を持った少年が出てくる。
紫の髪をなびかせながら、帰路へつく。

(セイバー、これでいいのか?)
(あぁ、あとはあたしに任せとけ。)
少年――神戸あさひの人生は不幸と言う他に無かった。 
虐待、妹の誘拐――挙げればキリがない。
不幸の業の背負った彼は、聖杯の情けかたまたまか、アパートの一室を借りている。
昼は仕事をして生活費を稼ぐ、それがこの世界の彼の日課だ。
そして、食事に関しては――――――


自室のドアを開ける。
「ただいま…」
「おかえり、ほら、荷物持つぞ。」
「ありがとう…セイバー。」
セイバー、と声をかけられた少女が奥から出てくる。
「おし、後はこれさえあれば作れるぞ、待っててくれ!」
「あぁ…」

――――――――
「…旨い…」
「だろ?」
セイバーの作った料理を食べながら、感想を語る。
――食事関係…というか、家事関係はセイバーがやってくれるのだ。
純粋に自身の力量不足もあるが、セイバーの力量が平均を上回っているというのもある。

「…ごちそうさま…」
「はーいよ。」

電気を消し、布団に入る。
ふと、問いを投げかける。
「セイバーは…俺が負担じゃないか…?」
その問いに対しては。

「安心しろ、そんなことないぞ、お前は良いマスターだぞ。」
セイバーは笑顔で返す。

「そうか…なら、良かった…」
あさひは、眠りについた。

――――――――

「寝たか…」
セイバー――三ノ輪銀は窓からの月を眺めそういう。

「正直、最初はひ弱なやつだと思った、けど――」

「それ以上に、お前が優しいやつだと思った…寝ちまったから聞いてないか…」
そして、自身も霊体化を始める。

(あたしは、英雄として、こいつを護らないといけない…)
(だから…見守ってくれ…須美、園子…)

――――――――

――ねぇずっと待ってたよ、君のことを

――おかえり、私を、もう二度と――

――置いてかないで。


【CLASS】 
セイバー

【真名】
三ノ輪銀@鷲尾須美は勇者である

【属性】
秩序・善

【ステータス】筋力: B耐久: C敏捷: C 魔力:D 幸運: C 宝具:B+


【クラススキル】

対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:D
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。

【固有スキル】

直感:C
 戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
 敵の攻撃を初見でもある程度は予見することができる。

戦闘続行:B
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

勇者システム:B
神世紀、という時代において、外敵、バーテックスに対抗するため生み出された存在。
花をイメージとして採用しており、彼女の場合、花は牡丹、武装は二丁の斧である。

【宝具】
『エガオノキミへ』
ランク:B+ 種別;対人宝具 レンジ:1 最大補足:5
発動条件 自身及びマスターの生命の危機的になった際に発動。
自身のステータス、及びスキルを昇華する宝具
筋力と俊敏を二段階上げ、戦闘続行、直感も二段階上げる。
しかし――使用後は――

【weapon】
二丁の斧

【人物背景】
神世紀298年、新たに勇者に選ばれた少女の一人。
「火の玉」と言われる程の突撃性を持ち、猪突猛進すぎるところも目立ったが、乃木園子がリーダーとしての頭角を表してからは、指示に従うようになっていく。
帰り道、バーテックス3体の奇襲を受け、負傷した須美と園子に代わり――戦い――そして――

【聖杯への願い】
寝返るなら――あたし達の世界に――目一杯の幸福を――

【マスター】
神戸あさひ@ハッピーシュガーライフ

【マスターとしての願い】
しおを、もう一度俺達のところへ――

【人物背景】
神戸しおの兄。
逃げた妹と母を守るため、虐待をただ一心に耐え続け、その先にあったのは――
母による妹の放棄、及び誘拐。
そして彼は――今でも、妹を探し続ける。
自分たちの、生活を守るため。

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最終更新:2023年10月15日 11:27