「オレは決して忘れない……お前たちから受けた屈辱……!」

薄汚れたボロアパートの一室で、怒りの闘志をメラメラと燃やす男がいた。
彼の名はバッタモンダー、彼は幾度となくプリキュアに戦いを挑むが、その度に敗北を繰り返し。
完膚無きまでに心をへし折られていた。

「だが、聖杯とやらを手に入れてしまえば今度こそあいつらを倒すことが出来る!!今に見ていろよぉぉおお!!」
「隣でギャーギャーうるさいのねん!!」
「ああ、すいませーーん!!」

ボロアパートなのでもちろん壁は薄い。
大声で騒げば隣の住人からクレームが来るのは当然である。

「やぁマスター殿、ずいぶんと荒れてるみたいだねぇ」

片手にワイングラスを持ったタキシード姿の男が姿を表した。
特徴的なのは彼の体は樹木で出来ており
まるで木が人型になって歩いているような造形をしていた。
彼の名はキギロ。キャスターのクラスで現界したサーヴァントである。

「キャスターか。分かっているだろうがどんな手を使ってでも聖杯を手に入れるのはオレ達だからな!」
「分かっているとも。だからこうしてボクの陣地である『魔物の森』をこっそり広げ続けているじゃありませんか」

聖杯を手に入れなければもう後が無いバッタモンダーとは対象的に
キギロは落ち着いた様子でグラスに入ったワインを飲み干し、微笑みながら言っていた。

「いいか。他のマスターやサーヴァントを見つけ次第、始末するんだぞ!」
「いやいや。それだけはご勘弁を、ボクみたいな貧弱なキャスターが一騎当千の猛者達を相手にするなんてとてもとても……」

キギロは仰々しい振る舞いで体を抱きしめて震え上がるポーズを見せている。
そんな消極的なキギロの姿にバッタモンダーの怒りは上昇する。

「お前はまたそうやって!あれだけオレに協力すると言ったのに、ちっとも役に立っていないじゃないか!」
「ボクのライフスタイルは『しぶとくコソコソ生き残る』だからね。キャスターらしく地道に戦いますよ」

キギロはやる気があるのか無いのか。
いっそ令呪でも使って従わせようか?と思考が過ぎったタイミングで時計を見ると……。

「やべっ、時間だ。バイトへ行かねば」

バッタモンダーはすぐさま変身能力を使って人間の姿へと変わった。
緑髪のロン毛で大学生ぐらいの見た目の青年であり美形と言える造形をしている。
彼の場合は性格面の酷さでその容姿も台無しになっているのだが。

「お仕事ですか?頑張ってください」
「いいか?こっちは本気なんだ。お前も本気で戦えよ?分かったな!」

キギロの返事を待たずして交通整理のバイトへ向かうバッタモンダーもとい紋田。
その様子を呆れるようにため息を付きながらキギロは見送る。

「全く慌ただしい人ですなぁ。ボクのマスターは……それにしても聖杯かぁ。
 ああ、どうしよう。どうしようかなぁ。ボクはそれほど聖杯が欲しい訳でも無いんだけどなぁ」

バッタモンダーと会話していた時のキギロはまるで聖杯なんて興味無さそうな振る舞いをしていたが実際は違う。
その実、聖杯に賭ける彼の野心は凄まじい程に大きい。

「でもボクのマスターがどうしても聖杯が欲しいって言うからしょうがない。不可抗力だよねぇ~。
 聖杯が手に入ったらボクはハドラー様よりも遥かに強くなってしまうかもしれないなぁ~」

薄汚れたボロアパートの一室でキギロは邪悪な薄ら笑いを浮かべていた。
根はゆっくりと、だが確実に大地に伸び続けていく。
参加者達の命を刈り取ろうとする邪悪なる根が蔓延りつつある。

【クラス】
キャスター

【真名】
キギロ@DQダイの大冒険~勇者アバンと獄炎の魔王~

【属性】
混沌・悪

【パラメーター】
筋力:E 耐久:D 敏捷:E 魔力:C 幸運:D 宝具:B

【クラススキル】
陣地作成:B
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
魔物の森の形成が可能。
形成された森では植物系や虫系の魔物が出現するようになる。

魔物作成:C
道具作成の替わりにキギロが持つクラススキル。
強力な植物系魔物を作成できる。

【保有スキル】
加虐体質:B
プラススキルのように思われがちだが、戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、普段の冷静さを失ってしまう。

亜人面樹:C
植物系魔物の常識を越えた存在。
肉体の硬度を自在に操れるだけでなく、炎系の呪文に強い耐性がある。

【宝具】

『亜人面樹の種子』
ランク:C 種別:対人宝具(自身) レンジ: 最大捕捉:自分自身
肉体が破壊され、消滅する際に発動する宝具。
消滅間際に種子を残すことで肉体が消滅しても生き延びることができる。
種子を土に植えて発育することで肉体が再生し、復活することも可能。
この宝具によって復活したキギロは更に強靭な肉体に進化し、ステータスやスキルの一部が上昇。
合わせて新たな能力を会得出来るようになる。
彼の生命の根源に傷が付くと宝具の発動が不可能となる。

『呪いの復讐者キギロ』
ランク:B 種別:対人宝具(自身) レンジ: 最大捕捉:自分自身
亜人面樹の種子が発動不能な致命傷を受けたキギロが最期に発動する宝具。
全身が枯れ木のように朽ち腐った状態の姿となり。
致命傷を与えた人物への憎悪と怨念によって肉体を繋ぎ直している。
暗黒闘気で強化されているため、瀕死の状態でありながらも今までのキギロよりも戦闘力は上昇している。
また彼の破片を打ち込まれた者は呪い効果が付与されて弱体化する。
キギロが消滅しても彼の呪いが消えることはない。

『暗黒闘気・瘴気結界呪術』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:20 最大捕捉:100
呪いの復讐者キギロの宝具開放と共に自動発動する宝具。
キギロの足元から広がった瘴気は周囲を侵食し
半径数十メートルの範囲がキギロの領域となる。
領域内にいる者の肉体を蝕み、更にキギロの呪い効果も倍増する。
瘴気を無力化するにはそれ以上の闘気や対魔力で対抗する必要がある。

【weapon】
己の五体

【人物背景】
魔王ハドラーが率いる(旧)魔王軍の幹部の一人。
種族は数百年に一度、突然変異で生まれるじんめんじゅの亜種「亜人面樹」。
じんめんじゅ系モンスターだが人間のようなバランスの手足で、スーツを着用しワイングラスを揺らすなど、紳士のような佇まいをしている。
袖から覗かせる手足のようなものはすべて根が発達したものであり、じんめんじゅ本来の腕は頭部の側面から生え、普段は服の中に隠している。
普段は「ボクには覇気も野心もない」「ボクのライフスタイルはしぶとくコソコソ生き残る」と謙遜し
ワイングラスを携えていることと言い、服のセンスと言い、臆病なインテリめいた装いや振る舞いを好む。
だが内心では誰よりも出世を意識しており、自信家にして強い上昇思考・名誉欲を隠しきれていない。
半ばおどけた様子や秘めた自信から察せられる通り、彼の振る舞いは半分本音で半分嘘。
その本性は慇懃無礼なサディスト。
ワインを嗜むことと並んで「弱い者虐め」が趣味であり、相手が自分の力量で確実に仕留められるかを見極めて着実に狩るタイプである。

【聖杯への願い】
聖杯の力を手に入れ、より高みを目指す。

465:広がり行く魔の根 ◆IOg1FjsOH2:2023/10/13(金) 00:40:22 ID:9omBvXUY0
【マスター】
バッタモンダー@ひろがるスカイ!プリキュア

【マスターとしての願い】
聖杯の力を利用してプリキュア達を倒す。

【能力・技能】
アンダーグ・エナジーを物質に宿してランボーグを召喚する。
『バッタモンモン』と呪文を唱えることで瞬間移動ができる。

【人物背景】
プリンセス・エルを狙うアンダーグ帝国の刺客。
名前の通りモチーフはバッタで、額にバッタのような触覚が生えた人間の男性の姿をしており、目元には道化師のようなメイクが施されている。
へそ出しのインナーの上にファーが付いた緑色のジャケットを羽織り、棘付きのブレスレットを身につけるというビジュアル系を思わせるファッションをしている。
一人称は『ボク』で穏和で知的なキャラ作りに勤しんでいるが、状況が悪くなった途端に一人称が『オレ』になる他
「ありえねぇぇぇっ!?」と癇癪を起こすなど荒く汚い口調に豹変するため、本質的には粗暴な性格。
また、それなりの頻度で「弱い者には手を出さない」などと嘯いているが、これは「弱者は強者に従うのが当然である」との前提に基づいた言葉である。
この姿勢からバッタモンダーは基本的に相手を『弱者』とこき下ろし、徹底的に見下し上から目線で接する。
弱者と見なした者のことを「悲しい」「かわいそう」と殊更大仰に嘆いてみせるのも「『弱者を憐れむ強くて優しい自分』に酔いたい」が為のフリでしかない。
人間界では生活するために『紋田』という青年に変身して交通誘導のバイトを行い、ボロアパートで生活している。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2023年10月14日 22:50