なぜだ、なぜこの男に徒党を組んでも勝てない。
銀色の鎧を纏ったセイバー、軽い軽装を身にまとったランサー、苦無のような物を持ったアサシン、それが、眼前の敵へと目を向ける。

突如、敵より放たれたのは噛みつき、ランサーはそれをもろに喰らう。

「離せぇぇぇ!」
セイバーの剣が突き刺さる、しかし、意に介することはない。
強力な力で剣を取り上げ、身体を叩きつける。
さらに空いた腕で、剛腕をランサーへと振るう。

「ぐへ…」
二人の英霊を前に、純粋なタフネスで倒していく。

「化け物がぁぁぁ!」
マスターを逃がそうとするアサシンの苦無が飛ぶ、それを腕で受け止めると、クラウチングスタートの体制に入り、そして。

猛スピードのタックルを叩き込んだ。
たまらずアサシンは吹っ飛び、消滅した。

「ひぃ!」
「逃げるぞ!」
散り散りになっていく敵マスターを、追おうとは思わなかった。 

――――――――

夕暮れ時、金髪の少年が校門から出てくる。
名は北条悟史――残酷な運命に巻き込まれた少年である。

その時、あることに気づく、向こうから、見えないなにかが歩いてくる。
バーサーカーだ。
自身のサーヴァントだった。

「マスター、帰宅ノ時間カ。」
「あぁ、ありがとう、バーサーカー。」
「イイ、俺ニ任セテオケ。」
カタコトの日本語を喋り、霊体化を解き現れたのは筋骨隆々の大男だった。
バーサーカー――ジャック・ハンマー、それが彼の真名だ。

なんとなく、裏でバーサーカーが自分を守ってくれていたのがわかる。
「帰ろう、僕たちの家に。」
「アァ。」

――――――――――
古ぼけたアパートのドアを、軋ませながら中に入る。
電気をつけ、古びた冷蔵庫から食材を取り出す。

ぎこちながらもなんとか済ませていき、ちゃぶ台に出される。

「…いただきます…」
「…」
二人は礼をし、眼前の食事に手を付けた。

――――――――

食事をし、風呂に入ると、もうやることはなく、床につく。
ジャックは窓を開ける。

「見張リヲシテクル、アトハユックリ寝テイルガイイ」
「うん、おやすみ。」

――――――

「サテ…ナルベクハヤクスマソウカ…」
眼前の敵に殺気を向ける。
おそらく、キャスターのクラスだろうか。

「俺の仲間を良くも…やれ!キャスター!」
やはりか、攻撃をもろに受ける。

「やったぞ!」
「ドウカナ?」
「!?」
傷はついたが、まだやれる、なるべく、一撃で決める。
――さぁ、始まった。

「な、なんだ…ひぃ!」
「恐レ慄クカ…貴様モ…」
禁断の薬――ステロイド――彼の身体は、禁忌のドーピングで巨大化していく。

「サァ、終ワリダ…」

――――――――

血を払い、月を見上げる。

「…ネルカ…」
再び、部屋へ戻る。
悟史はゆっくりと眠っている。

「…マスター…必ズ、貴様ノ妹ニ逢ウゾ…」
ジャックと悟史の約束、それは、「必ず妹の元へ帰る」というもの。

ジャックは理解した、同じ、兄弟を持つものとして、信念を。

ただ一つ――形は違えど――家族に関する願いを持つものとしての――

【CLASS】
バーサーカー
【名前】
ジャック・ハンマー@刃牙シリーズ
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力;B 耐久;B 敏捷:B 魔力:E 幸運:D宝具;B+
【クラス別スキル】

狂化:E
 通常時は狂化の恩恵を受けない。
 その代わり、正常な思考力を保つ。


【固有スキル】

戦闘続行:A
 往生際が悪い。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

範馬の血:D
地上最強の生物、範馬勇次郎の血縁を受け継ぐ者。
しかし、ジャックは薄く、あんまり恩恵は少ない。
狂化をE状態のままDと同レベルの力を出せるようになる。

噛道:A
所謂バイティングと言われる技。
それをジャックは一つの武術として昇華。
チタン製の歯から繰り出される技一つ一つが強力であり、補正もかかる。

【宝具】
『狂気の薬(ステロイド)』
ランク:C 種別:補助宝具 レンジ:―― 最大補足:――
カナダの医学者、ジョン博士によって作られた、ステロイド。
自身の手元に多数のステロイドを召喚、それを身体に流し込むことで、自身を強化する。
しかし、身体を強制的に動かしているため、限界は存在する。

『例外中の例外(マックシング)』
ランク:B+ 種別:補助宝具 レンジ:―― 最大補足:――
使用条件:ステロイドを体の負担の限界まで使用する
ステロイドを限界まで使用したことによる後遺症。
本来なら肉体が崩壊する…否、ジャックは違った。
逆に筋肉は引き締められ、ダイヤモンドと言われる硬さと、細身になったことによるスピードの上昇など、あらゆる面で強化される。
しかし、継続時間が終了すると、全ステータス及びスキルが二段階下がる。

【weapon】
己の肉体と、チタン製の歯

【人物背景】
最大トーナメント出場者の一人にして、範馬勇次郎が蒔いた子種の一人、戦士、ジェーンの子。
ただ一つ、戦士としての役目を果たせなかった母の敵を討つため、限界までトレーニングをするが、逆に幽鬼のような体になってしまう。
しかし、そこに鼻つまみ者の博士、ジョンが現れる。
ジョンはジャックにステロイドを渡すと、身体は成長、肉体もトレーニングに追いつくようになる。
そして、最大トーナメントに出場、セルジオ・シルバ、三崎健吾、アレクサンダー・ガーレン、渋川剛気らを倒し、異母弟、範馬刃牙と激突、激戦の末敗北した。
アンドロイドの様な表情から、冷徹な印象を持たれるが、実際は社交的であり、また、弟である刃牙に対する愛情もある。

【サーヴァントとしての願い】
ただ一つ、範馬勇次郎との決着をつける。

【マスター】
北条悟史@ひぐらしのなく頃に

【マスターとしての願い】
元の世界に帰る、沙都子に合う。

【能力・技能】
特にはないが、この世界に来てから料理技術が向上した。

【人物背景】
雛見沢ダム推進派、北条家の子。
妹を護り、村八分を受けても挫けず、優しさのある男。
しかし、ストレスの限界により雛見沢症候群を発症。
叔母を殺害後、入江に送迎をしてもらっているところにてL5に到達、入江機関に保護される。
叔母殺害とL5発症の間の時系列から参戦。

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最終更新:2023年11月23日 09:04