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おやすみ おやすみ
Close your eyes and you'll leave this dream
おやすみ おやすみ
I know that it's hard to do
──bo en / my time
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冬木の郊外の、日本の基準ではやや大きな家々の並ぶ住宅街。
その家の一つが、バーサーカー主従の拠点だった。
(――拠点、というかさ。そもそも聖杯戦争が始まってから、ろくに外に出てないんだけどね)
バーサーカーのマスターは、引きこもりの少年だ。
聖杯戦争が始まった後も、それが変わることはない。
この家から出ることなく、ただ時間を浪費しているのが彼の生活だ。
召喚されてから一週間ほど経ったが、まだバーサーカーは彼の肉声すら聞いていない。
放っておけば食事さえ放棄しそうな彼のために、聖杯の知識をもとに、慣れない食料調達をバーサーカーがしている程だ。
とはいえ、コミュニケーションを取っていない訳ではない。口での会話じゃなくて念話だとか、そういう話ではなく。
「"目を閉じれば未来が開いて"」
「"いつまでも終わりが来ないようにって"」
「"この歌を歌うよ――"」
バーサーカーは歌う。練習とも言えない、囁くような、呟くような歌声。けれどこの静かな家で、二階にいる彼に聞こえるには十分な声量だ。
「"Do wanna play?"」
「"リアルゲーム ギリギリ 綱渡りみたいな旋律"」
バーサーカーの持つ"ウタウタの実"の能力は、歌を聴いたものを夢の世界――"ウタワールド"に導く。
そして、バーサーカーにとっても、マスターである少年――
オモリにとっても。
現実を生きることは、罪と向き合うことは、苦しみでしかなくて。
夢の世界は、もはや生きる場所にも等しかった。
「"認めない 戻れない 忘れたい 夢の中に居させて"」
夢見人たちが話をする場所は、必然的に夢の中だ。
バーサーカーのサーヴァントとなった今のウタに、生前にあった睡魔による能力の時間制限は存在しない。
「"I wanna be free"」
「"見えるよ新時代が 世界の向こうへ"」
「"さあ行くよ NewWorld"」
静かな家に、バーサーカーの歌声だけが響く。
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ウタワールドは、本来どのような形態でも取れる。けれどバーサーカーは、馴染み深いエレジアを元にした舞台を作るのが好きだ。
今回もそうした。廃墟の街を好きに彩ることも出来るけれど、今回はあえてそのままだ。
慣れ親しんだ道を、ゆっくりとバーサーカーは歩く。
やがて、白い扉が見つかる。ただ道路の真ん中に扉だけが浮いている。
バーサーカーが作り出したものではない。これはオモリが作り出した扉だ。
オモリはこの扉の向こうにいる。
バーサーカーが来るのを待っていた訳でもないだろうけれど、目の前でゆっくりと扉が開いていく。
――そして、夢世界が塗り替わる。
(何回見ても、そんなことができるのか、って思っちゃうんだよね)
一瞬で、バーサーカーと扉だけを残して周囲の全てが変化する。
廃墟は奇妙な紫色の森に変わり、空は紺色の、見たことのない星座がならぶ星空になっていた。
そして扉の中から、モノクロの少年――オモリが出てくる。
いつも通りの無表情で、手にはナイフを持っている。手の甲の赤い手の形の令呪だけが、唯一モノクロでない部分だ。
彼こそがバーサーカーのマスターで、もう一人の夢の主だ。
マスターとサーヴァントの魔力的繋がりと、彼自身の出自と経験、その組み合わせにより彼はウタワールド――意識の世界を、ある程度自由に改変することができる。
「こんにちは、オモリ」
バーサーカーが挨拶をすると、オモリもこくりと頷く。
「こんにちは。バーサーカー」
オモリは無口な少年で、自分のことを話すこともほとんどない。最初はどう接すればいいのか困ったが、彼の夢の世界を一緒に冒険するうちにいろいろと彼のことが分かってきた。聖杯の繋がりは、記憶すらも伝えてくれる。
バーサーカーと同じように、罪と後悔を抱えた人間であること。
4年間もの間、ただ夢の世界に閉じこもって、罪から逃げ続けていたこと。
その時に本来の人格であるサニーに作り出された第二の人格が、オモリであること。
オモリは、夢世界の主として真実からサニーを守り続けてきたこと。
ついに罪に追いつかれ、夢の中にすら逃げられなくなったサニーの人格が消えてしまったこと。
――そして、とても想像力豊かな子供であるということ。
バーサーカーも夢の中で、様々な楽しいものを作り出して、ライブの時の演出にも使っていた。そのバーサーカーからしても、オモリの発想力には舌を巻く。
これだけの広く多様な世界を、一人の想像力で作り出せるのは才能だと思う。
たとえそれが、逃避のための世界だろうと。
近い未来に破綻の見えた、張り子の世界だろうと。
普段ならば、オモリの作り出した夢の世界――"ヘッドスペース"を冒険するところだが、今日は違った。
オモリは傍らのピクニックシートを指さす。
「話をしよう」
「聖杯戦争について」
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「君は聖杯戦争に興味がないんじゃないか、って思ってたよ」
ピクニックシートに腰掛けると、バーサーカーはそう言った。一週間、現実についての話をしていなかったのだからそう考えるのも妥当だろう。
バーサーカーはそれでもよかった。ただオモリを守り続けるだけで、聖杯戦争を終えてもよかった。
夢の世界に逃げているオモリの平穏を乱してまで、聖杯を手にしようとは思わない。
オモリのやっていることは、バーサーカーの願う"新時代"と、やり方こそ違うが同じようなものだから。彼を否定するようなことはやりたくない。
「あなたの記憶を見た」
オモリの言葉はいつも単刀直入だ。バーサーカーは少しばかりの内心の動揺を、表に出さないように笑う。
「恥ずかしいな、なんか」
「あなたはやり方を間違えた。皆を騙して、ウソをついて……それで、幸せだと、"新時代"だと言った」
「……そう言われると傷つくなあ。でも……そうなんだろうね」
オモリはまるで自分自身に言い聞かせるかのように呟く。
本当に、騙したつもりはなかったのだけれど。でもオモリの記憶を見た今だと、騙しているのと変わらなかったと思う。
否定されるのが、拒絶されるのが怖かった。みんなのためと言いながら、その根本は自分のためだった。
だからエレジアの真実を隠し、"新時代"の真実を隠し、何も言わないまま計画を実行したのだと、今ならわかる。
真実を伏せ、ただ黙り続けていることは、ウソをついているのと同じことだ。
「私も、君も、きっとちゃんと話をするべきだった」
ファンのみんなと、ゴードンと、シャンクス達と、ルフィと。
あるいはオーブリーと、ケルと、ヒロと、バジルと。
話したからって、罪の軽重が変わるわけでも、許されるわけでもないだろう。
それでも話しておけば、よりよい力の使い方が、あるいは生き方が見つかったのかもしれない。
「けれどあなたの願いは……"新時代"は、価値あるものだ」
「夢を見ることもできない人がいる。助けを求めることもできない人がいる。あなたの力はそういう人たちを救うことができる」
「今でも私はそう思ってるよ。けれど、前回と同じようなやり方はもうやりたくない」
大切な人たちに、あれほど涙を流させた。あくまで結果論だけれど、海軍の言うように危うく世界を滅ぼしかけたのも事実だ。
価値ある未来のためだとしても、もう繰り返したくはない。
(いや、そうじゃないな)
ただ繰り返すのでなく、より新しいやり方で"新時代"に至ることはできるはずだ。
ウタのように、オモリのように、サニーのように、幸せな夢の世界を望む人たちは確かにいるのだ。
「ちゃんと、今度こそウソをつかずしっかり一人ずつ話し合って、それで同意してくれた人たちと"新時代"に行けば――」
ふと口に出たアイデア。言葉にしてみると、それは存外しっくりと来た。
今度は、誰も取りこぼさない。きちんと正しい手順をふんで、"新時代"に至ることができる。
もちろん本来は難しいことだけれど、"聖杯"の力があれば、このサーヴァントの体があれば可能だろう。
オモリが頷く。バーサーカーの願いを肯定する。
「あなたの願いのために、戦ってもいい」
「あなたの願いには、それだけの価値がある」
かつてウタは一人で世界を敵に回した。けれど今は、思いを共にする仲間がいる。
そのことは思いのほか、バーサーカーにとって心強いものだった。
「ありがとう!よろしくね、オモリ」
そしてオモリは、彼自身の願いを口にする。
「……僕の願いは、マリの死をなかったことにすることだ」
かつてサニーが殺してしまった、姉の死の否定。
夢の中で否定し続け、ついに叶わなかったこと。それこそがオモリの願いだ。
「そっか。いいと思うよ」
バーサーカーはもはや、彼のように自分の罪を消すことを願うことすらできない。ただ罪をなかったことにして、それで"新時代"を諦めることはもうできない。
"新時代"を望む人々の声が、バーサーカーの背中を押し続けている。
それでもどうかオモリが、救われてほしいと思う。
あるいは過去の自分を救う、代償行為のようなものに過ぎないとしても。この弱い少年が、救われてほしいと思った。
「それでさ。聖杯戦争をどう戦うかなんだけど――」
バーサーカーは話を変える。お互いに譲れない願いがあると分かった以上、戦うことは前提だ。
とはいえはっきり言って、オモリは肉体的にほぼ戦力にならない。そしてバーサーカーの歌も、睡眠の必要のないサーヴァントには必ずしも有効ではない。
サーヴァントになった今なら戦闘能力がない訳でもないし、この状況なら最悪"トットムジカ"を使う手だってあるにしても、ある程度考えて戦わなければならないだろう。
色々と考えを巡らせながら言葉を続けようとすると、オモリが割り込んできた。
「バーサーカー」
「あなたは、ただここに他のマスターを連れて来てくれればいい」
現実のオモリはひ弱な少年だが、夢の世界においては必ずしもそうではない。
オモリにはいくつかのささやかな能力がある。
例えば、夢の世界で自殺することで、任意にウタワールドから抜け出し目覚めることが出来る。
決して屈せず、いつまでも戦い続けることが出来る。
そして、
「あとは僕がやる」
オモリは夢の住人を殺害することが出来る。
幸せな夢を邪魔する、サニーの敵を排除することが出来る。
本来は、ただ幸せな夢を維持するためだけの能力。
だがウタワールドに招かれ、魂だけとなった存在には、オモリの殺意は絶対だ。
「それは、良くないよ!君が傷つくなら、私の願いに価値なんてない。もう私は……大切な誰かを傷つけてまで、新時代を作ろうなんて思わない」
バーサーカーは声を上げる。かつてのエレジアで、海軍の銃弾に倒れた観客。最期にウタを見ていた、シャンクスたちの表情。どれもバーサーカーにとっての罪だ。
形を変えた、本当に誰も傷つかずに済む新時代。それは価値あるものだと思うけれど、そのために他人に罪を押し付けたくはない。
罪を負うことの辛さは、よく知っているから。
誰かが理想のために罪を負う必要があると言うなら、それはバーサーカーであるべきだ。
「夢の中で戦うのは、ずっとやってきたことだ」
「あなたが気にすることじゃない」
オモリは無表情に、バーサーカーの言を躱す。
けれどバーサーカーはしっかりとオモリの目を見つめ、言い募る。
「話を逸らさないでよ。私は今度こそ、誰も傷つかずに済む世界を作る。君を傷つけるやり方なんて選ばなくても、ちゃんと戦えるんだよ」
サーヴァントとなった今なら、魔力の消費こそ大きいけれど、かつてウタワールドで振るった力の一部を現実でも扱えるはずだ。
別に、そのやり方でも良かった。
バーサーカーは戦闘に関しては素人に近いけれど、それでも振るう力は十分に強力だ。
「あなたが人を殺すべきじゃない」
オモリは訥々と言葉を続ける。
「あなたのこれまでの罪とは違う」
「あなたは、あなたの意図で、あなたの手で人を殺した後で――それでも、幸せな夢を見られるのか?」
「――っ」
バーサーカーは言葉を返せない。
出来るつもりだった。生前も今も。だってウタウタの力はいつも絶対で、誰より"新時代"を――幸せな夢を望んでいるのは自分なのだから。
けれど目の前に居るのは、夢の世界にすらついに逃げられなくなった少年だ。
バーサーカーはオモリの記憶を知っている。サニーの記憶を知っている。
彼が犯した罪を知っている。
彼がどれだけ苦しんだか、知っている。
(もし、私があのとき、ルフィを殺してたとして)
("新時代"に辿りついてたとして)
あの時は、新時代を邪魔する海賊を殺しても、きっと心なんて動かないと思っていた。
救世主のままで、いられると思っていた。
けれど、今となっては。
(……辿りついた"新時代"は……悪夢でしかなかったかもしれない)
それはあまりにも恐ろしい想像だ。罪から逃げて、みんなのためだと謳って、そしてたどり着いたはずの永遠の平和で自由な"新時代"。
それが罪と罰とにまみれた悪夢であったなら。誰も逃れることの出来ない、地獄でしかない。
何より恐ろしいのは、これがあり得た未来だと分かってしまうことだ。
「あなたが出来ないのなら。サニーが出来ないのなら。僕がやればいい」
オモリはバーサーカーの沈黙を否定と取り、淡々と意思を述べる。
彼の言う事は間違っていない。それが分かってしまう。それでも。
「私は戦えるよ、オモリ。確かに、もう……大事な人を殺して、その後で"新時代"だなんて、きっと言えないけど。私は君のサーヴァント、バーサーカー。君と一緒に"新時代"を作る女、ウタだよ」
バーサーカーは今度こそ、はっきりと言う。
バーサーカーとして、この聖杯戦争に呼ばれて良かった。
もう生前のような捨て鉢な戦い方は出来ないけれど、あの日の狂熱はバーサーカーの霊基に刻まれている。
"新時代"のために、進む意思だ。
例え目指す形が多少変わっても、その意思が損なわれることはない。
海賊だろうが、海軍だろうが、世界政府だろうが、誰を敵に回しても進み続けたのがバーサーカーだ。
今更聖杯戦争ごときで、止まることなんてない。
「君はこの言い方が嫌いだろうけどさ。君だけに、罪を負わせることなんてしないよ。私と君の、二人の戦いなんだから。君が戦うと言うのなら、一緒に戦おう」
彼がサニーを守るように、バーサーカーを守ろうとしているからなのだろうけれど。
オモリは少し過保護だ。
確かにルフィやシャンクスがこの聖杯戦争にいたとしたら、正直もう戦える気はしない。
でもありふれた海賊たちのようなただ我欲を満たすだけの奴らや、元の世界に返すべきでない悪人。そんな奴らと戦うことに、痛痒なんてない。
バーサーカーは、悪人がもたらす惨禍を十分に理解している。そんな奴らに聖杯を渡せない、という理由で戦うことだってできる。
「……」
オモリが言葉に詰まる。
いつもの彼の無表情が、今は悩んでいるように見えた。
バーサーカーはゆっくりと、彼の言葉を待つ。
「分かった」
「一緒に戦おう。僕とあなたの夢のために」
【クラス】
バーサーカー
【真名】
ウタ@ONE PIECE FILM RED
【ステータス】
筋力D 耐久C 敏捷C 魔力B+ 幸運D 宝具A
【属性】
中立・善
【クラススキル】
狂化:E
理性を失う代わりに、ステータスを上昇させるスキル。
ただしバーサーカーの場合は凶暴性が増す程度で、ステータスの上昇も大幅な睡眠耐性の向上のみ。
そもそもサーヴァントに睡眠の必要はないため、この耐性は特殊な場合しか機能しない。
それでも、彼女を救世主にするには十分だった。
【保有スキル】
新時代のカリスマ:B+
歌姫として、そして夢の世界に皆を連れていく救世主としてのカリスマ。
大海賊時代に疲れた人々にとって、バーサーカーの描く新時代は非常に魅力的なものだった。
集団を対象とした判定にプラス補正。
天性の美声:A+
"世界の歌姫"たるバーサーカーの、卓越した歌声。
ウタウタの実の力抜きでも、バーサーカーの歌声はそれだけで世界を動かす力を持つ。
歌を用いた判定にプラス補正。
歌姫の戦歌:D++
歌を具現化させた武装、音符の戦士、五線譜の拘束等を扱うスキル。
本来はウタワールドの中で用いるスキルであるため、ランクが下がっている。
またウタワールドの外では魔力消費が増大し、最大同時発動数も減少する。
【宝具】
『ウタワールド』
ランク:EX 種別:対心宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:数万~
超人系悪魔の実"ウタウタの実"の能力により作り出される、夢の世界。
能力を発動させたバーサーカーの歌を聞いた人間は、強制的に眠り夢の中でウタワールドに招かれる。
バーサーカーはウタワールド内ではすべてを思い通りに出来る、全能に近い力を持つ。
また、ウタワールドに取り込まれた人間の体を操ることも可能。
本来この宝具の発動には大幅な体力の消耗を伴い、一曲分程度で能力者が眠り能力が途切れてしまう。しかし、バーサーカーは睡眠が必要ないサーヴァントとして召喚されたこと、および狂化スキルによりこの欠点を克服している。
また、睡眠の必要がないサーヴァントには強制睡眠の効果が薄い。
『Tot Musica』
ランク:A 種別:対国宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:100
音楽の国・エレジアに封印されていた破滅の歌の楽譜。ウタウタの実の能力者がこの歌を歌うことで"歌の魔王"が顕現する。
古代から続く人の思いの集合体、心に落ちた影そのもの。
光線や腕を用いた広範囲攻撃が可能で、一夜にして一つの国を滅ぼせるほどの戦闘能力を持つ。
時間経過とともに魔王の"楽章"が進行し、手足や翼が増える、巨大化する等の強化が起きる。
この魔王にダメージを与えるには、ウタワールド側と現実側から同時に同じ場所を攻撃する必要がある。
能力者が眠る、あるいは死亡するか、魔王が倒されるまでこの宝具は発動しつづける。
【weapon】
"ウタウタの実"の能力を使用した歌。また、スキル"歌姫の戦歌"により具現化された武装。
【人物背景】
"世界の歌姫"と称される、絶大な歌唱力から世界中で絶大な人気を誇るアーティスト。
四皇の一人"赤髪のシャンクス"の義理の娘であり、"麦わらのルフィ"の幼馴染。
超人系悪魔の実"ウタウタの実"の能力者であり、彼女の歌を聞いたものは夢の中のような、意識の世界に誘われる。
不特定多数の電伝虫に声や映像を届けることができる、SSGの開発した試作品映像電伝虫をたまたま入手しており、これを用いて配信を行っていた。
エレジアの初ライブにおいて、世界中の人々をウタワールドに招きネズキノコの毒でそのまま死亡することにより、ウタワールドを永遠の楽園たる"新時代"とする計画を実行する。
"海賊嫌い"の歌姫ウタに対する期待と、かつてトットムジカを歌いエレジアを滅ぼした現実から逃げたかったことが動機。
麦わらの一味、海軍、そしてシャンクスたちの介入により計画は失敗した。
その後、ウタは解毒を拒否し、ウタワールドに閉じ込められた人々を元に戻したのち死亡した。
【サーヴァントとしての願い】
聖杯戦争に勝利し、今度こそ誰も傷つかないで済む"新時代"を作る。
【マスター】
オモリ@OMORI
【マスターとしての願い】
サニーの幸せ。
そのために聖杯戦争に勝利し、マリの死をなかったことにする。
【weapon】
ナイフ
【能力・技能】
現実世界においては、精神を病んだ16歳の少年に過ぎない。
夢世界においては、夢の主として、夢をある程度自由に改変することができる能力を持つ。
一例として、夢の住人を殺害したり、役割を剥奪して閉じ込めたりすることができる。
また、繰り返した友達とのヘッドスペースの冒険の結果として、夢の中ならばナイフや精神攻撃等を扱う高い戦闘能力を持つ。
【人物背景】
夢世界においては、黒髪黒目で真っ白な肌をした無表情なモノクロの少年。
4年前、姉であるマリを殺してしまった少年サニーが、現実逃避のために夢世界で作り出した人格。
外見は12歳の時のサニーを元にしている。
最初は夢世界におけるサニーのアバターに過ぎなかったが、やがてサニーを守り、真実から遠さげるため独自に動くようになる。
自分が姉を殺した真実に耐えられず、消失したサニーの人格に代わり主人格となる。
夢世界に舞い降りてきた黒い羽に触れたことにより、聖杯戦争に招かれた。
令呪の形は赤い手。あの日の罪の形。
【方針】
聖杯狙い。"新時代"を求める人が他にもいるなら、一緒に連れていく。
【備考】
参戦時期はバッドエンドor引きこもりルートにおけるサニー消滅後。
最終更新:2023年10月25日 00:43