そこに夢は無く理想は果て、道は既に断ち切られた。
残されしものはその骸。

ニトロプラス『刃鳴散らす』





 無数の人間(ヒト)を斬ってきた。
 銃が暴力とl武力の覇権を握る、熱砂の惑星に産まれ落ち。
 独学で剣を修め、我流の流派を興し。一刀を以って、銃の優位など知らぬとばかりに敵対する人間(ヒト)を斬断し、身体を機械に変えたものも、特異な技巧を駆使するものも等しく刃の錆として、屍山血河を数多築き。人間(ヒト)を斬ることに飽きたと嘯くほどに斬り殺した。

 その果てに、人間(ヒト)ならざるモノを斬りたいと欲して、人間(ヒト)ならざるモノに挑み、そして、敗れた。
 己が必殺を期して繰り出した斬撃を躱し、己に悟らせることなく戦う要を破壊された。
 己に対する配慮。己を殺さぬ様に無力化するという情け。
 グズる幼児をあやしてl大人しくさせるような、優しい決着。
 互いの命を懸けた、生死を争うと思っていた戰が、彼奴には只の児戯だったという事実。
 己が剣は、己の一生を捧げた。文字通り心血振り絞り、魂すらも捧げた剣が、人間(ヒト)ならざるモノにはその程度だったという現実。
 誇りを自負を打ち砕かれ、生涯を虚仮にされた事に狂乱し、背後からの一撃を加えようとして、そこで意識が闇に沈んだ。




 無数の人間(ヒト)を斬ってきた。
 幕末の動乱期に、習い覚えた剣技を存分に振るえるという、凡そ剣者としては望むべくもない好機を得。
 身に修めた剣技を振るうこともできず、只々後世に伝えるだけしか出来ずに果てていった先達達の無念を晴らすかのように、血風剣嵐吹き荒れる京都で剣を振るい、各地より集った剣客を斬って斬って斬り殺し。
 果ては最新の銃器で武装した兵すら血祭りに上げ、動乱が治り、晴れて明治────泰平の世となると、海を渡り、米利堅の地で、ギャング達相手に剣を振るい。裏社会に悪名を轟かせ、極限まで強くなり、更なる強さを求めて人間(ヒト)である事を辞めて、魔人となった。
 魔人となって得たのは更なる強さ。そして、渇き。
 愉悦を感じる事が無くなり、つまらぬ弱卒を相手に剣を振るう日々。
 癒し難い渇きは日を追うごとに強くなり。
 その惰性の日々は、唐突に終わりを迎える。
 剣術(ブレイドアーツ)を駆使する魔戦士(ブラッド・スター)に非ず。拳術(フィストアーツ)を用いる執事(バトラー)であったが、その強さは生涯で出逢った者達の中で最上。
 剣と拳。振るう得物に違いはあれど、只々単に敵を打ち倒す為の術を極限にまで磨き上げた。その一点に変わりは無し。
 血笑を浮かべて相戦い。そして、負けた。
 人を捨て、異形の身体と成り果てて、そうして得た強さを以って戦い。完膚無きまでに撃ち倒された。
 なんたる間抜けか。あくまで『人間』として闘う執事(バトラー)に……『人間』で在る事に堪え切れなかった己が、敵う道理は無く。
 人で在るままに、人を捨てて得た強さを超えていかれたことで、癒し難い、決して癒えぬとすら思えていた渇きは癒され、安らかに眠りについた。



俺の剣を見切ったと云うか。化物が。人間の殻を脱ぎ捨てて、人の限界を容易く超え得る力を持った化物風情が。
俺の剣を見切っただと?不可能だ。人間を超えてしまった貴様には、もう不可能なのだ。

人の剣術(ブレイドアーツ)を理解することは!


ニトロプラス『戒厳聖都』





 夜の冬木中央公園で対峙する二つの人影。
 一人は左右の手に肩の一振りずつ持ち、黒いスーツの上に、黒い外套を羽織った男。キャスターのクラスを得て現界したサーヴァント。ティトゥス。
 もう一人は、腰に差した刀の柄に手を掛けた、ハリウッドの映画から抜け出してきたかの様な、勘違いサムライ・スタイル。聖杯大戦のマスターとしての資格を得た剣鬼。雷泥・ザ・ブレード。
 二人は周囲の空間を凍てつかせ、煮えたぎらせながら、向かい合う。
 空間を凍てつかせるのは二人の殺気だ。互いに眼前の敵を此処で必殺せんという意志が、空間を冷たく、昏く、凍えさせる。
 空間を煮え滾らせるのは2人の闘志だ。互いに相手を超克し、捩じ伏せんとする意志が、空間を熱く、激しく、煮え立たせる。
 当千の武威を誇る英霊ですらもが動けなくなりそうな“圧”を放ち続けるこの二人が、聖杯大戦に参じたサーヴァント同士でなく。サーヴァントとそれを召喚したマスターだと誰が知ろう。


 事の起こりは丁度10分前。
 この二人が会敵したのは、光り輝く鎧兜に身を包んだセイバーのサーヴァントと、それを従える魔術師の主従。
 前に出ようとしたティトゥスを制し、マスターである雷泥が前へと出、格好に相応しく腰に帯びた刀の柄に手を掛けた。剣の英霊で無くても判別できるその構え。居合の構え。
 マスターがサーヴァントを下げて、自分で戦うという事態を訝しんだセイバーは、秒にも満たぬ内にその解を得た。
 彼我の距離凡そ10m。其れをセイバーのクラスを得て現界した英霊ですらが、辛うじて認識できる速度で詰め。ままに、抜刀。
 居合使いの抜刀は即ち斬撃であり。
 全ては一つの動作のもとに行われ、完了した。
 人の域を超えた英霊すら認識できぬ抜き打ちは、棒立ちのままのセイバーの首を刈り飛ばした。セイバーが驚愕の表情を浮かべたのは、胴と首が分たれて後だった、
魔技。そうとしか言えぬ踏み込みと抜き打ち。このマスターは、人の身でありながらサーヴァントを斬り殺す。正に魔人と呼ぶべき存在なのだった。

579:FUJIYAMA HITOKIRI PARADISE ◆/dxfYHmcSQ:2023/10/23(月) 18:45:36 ID:GFVC4gNg0
 「詰まらぬ」

 セイバーを斬り殺した雷泥の感想は、実に短く、素っ気がなかった。
 傍目から見ればそう言いたくなるのは分からなくも無い。
 踏み込んで、抜刀。これだけで『最優』と謳われるクラスのサーヴァントを斬り伏せたのだ。あまりにも呆気なく、あまりにも圧倒的な決着でしか無い。この様な結果を齎した弱敵に対する言葉としては、妥当とすら言える。

 「致し方あるまい。マスターが前に出るのは聖杯戦争の常道に反している。策を疑い、お主に意識を向けられなかったのだろう」

 敵を譲って、控えていたティトゥスがマスターを宥める。
 だが、ティトゥスにしても、明らかにセイバーに対する落胆の色がハッキリと伺える。

 「それでもあの脆さは有り得ぬ。人を超えた英霊とは言えども、やはり所詮は人という事か、某を破ったヴァッシュ・ザ・スタンピードには到底及ばぬ。この様な相手など、どれ程斬っても何の感慨も湧かぬ」

 「あのセイバーが未熟だったゆえよ。人の身でありながら人を捨てた者を凌駕した戦士ウィンフィールドに比すれば、到底お主の敵足りぬ弱者よ。
  お主の剣。人外のものには通じなかったと言っていたが、それはお主が未熟な所以。真に極まった拳技は、人の身でありながら、魔人となった拙者を打ち倒したぞ」

 「人でありながら、人を棄て魔人となったお主が及ばなかったという男か。人が人以上のものに勝てるとは、到底信じられぬ」

 僅かに、ティトゥスの目元が険しくなる。
 言外に、『お主が弱いだけなのでは?』と滲ませた疑念に気づかぬティトゥスでは無く。

 「ならば試してみるか。主人に疑われたままというのも、気分の良いものではない」

 「応じよう」

 そういうことになった。

 両者ともに剣狂者であるが故に、剣の陶酔に酔い痴れた者達であるが故に。互いに機を窺っていたのかも知れなかった。




かくして両者は対峙する。雷泥は神秘や魔術とは無縁の人間であるが、ティトゥスの生成した刀を腰に手挟んでいる。その刀を振るえばサーヴァントといえども斬り伏せることが能うのは、先刻のセイバーが証明している。
 剣の英霊すら正面から容易く斬り殺した、魔業と呼ぶべき雷泥の剣技を、キャスタークラスのティトゥスが受けることは能うのか?
 常識的に考えれば不可能だが、雷泥が帯びるのと同じ刀を両手に提げたティトゥスの表情には、一片の翳りも、一雫の汗も無い。
 あるかなきかの風が二人の髪を揺らめかせ、風が止むと同時。

 「参る」

 静かに宣告した雷泥が、10mも有った距離を刹那の間よりも短くゼロにする。
 セイバーを斬った時よりも更に速い、鬼神ですら棒立ちのまま斬り殺されるほどの踏み込み。そして、抜刀。
 サーヴァントを失えば六時間後に死に至る。そんな事など微塵も脳裏に存在しないと、見るもの全てに悟らせる抜き打ちで、ティトゥスの首を狩にいく。
 この一斬を平然と見切り、右の刀で防ぐのと、左の刀で雷泥の喉首を突き裂きにいくティトゥスは、鬼神すら超越する魔人であった。
 こちらも又、マスターを失えば、現世に留まる要石を失い、消滅する。その様な事実など意識の端にも存在していないと、見る者全てに悟らせる。
 ティトゥスの反撃に対し、左に────ティトゥスから見て右へと回り込んで回避。逆袈裟に刀を振り下ろし、ティトゥスの背面を狙うも、雷泥が刀を振るい出すよりも早く、ティトゥスは大きく前へと跳躍して雷泥に空を斬らせる。
 着地と同時に、素早く右旋回、回転の勢いのままに、隙を晒した雷泥の首を狙い右の一刀を振るうも、雷泥の刀身に阻まれる。
 鋼の激突する音が天地を震わせる。ティトゥスがクラススキルにより得た結界作成能力が無ければ、周辺の住宅地に響き渡ったであろう、壮絶な刃と刃のぶつかり合う音が消えぬ内に、雷泥は後ろに飛んで距離を取り、腰を薙ぎに来たティトゥスの左の斬撃を回避する。

 「クク…よもや死して後に、これ程の剣士と出逢えようとは!刃をこうして交えることが、これ程に愉悦とは!」

 血笑を浮かべて独白する雷泥の顔は、熱砂の惑星で終ぞ出逢えなかった『剣士』との邂逅に、打ち震える剣鬼のそれ。
 銃を使う者(ガンスリンガー)ばかりのノーマンズランドでは生涯経験する事が能わなかった『斬り合い』の愉悦に、雷泥の全身は歓喜に震え、心は闘志と悦びに猛り狂う。
 この電脳空間に現出した時の、豪雨の中彷徨う野良犬の様な、悄然とした風情は何処にも見えない。

 「拙者が生前に出逢った如何なる剣士も、お主は斬れるだろう。感謝するぞマスター。剣者として、剣を交える悦びを思い出させてくれた事を」

 悪鬼の如き笑みを浮かべて語るティトゥスも又、歓喜に震えて闘志を燃やす。
 刀を振るい。刃鳴を散らし、生命を散らす刃の陶酔に酔い痴れた剣狂者。 

 「次の一太刀で、雌雄これ決せようぞ」

 刀を鞘に収め、居合の構えを取った雷泥の総身から噴き上がる“気”が、より一層密度をす。分厚い鋼の板でさえも、貫くであろう殺気。

 対してティトゥスはより一層口元を歪めて全身から力を抜く。完全なる脱力。雷泥の如何なる動きにも即応し、刃を叩き込む後の先の構え。

 雷泥の口元が、獲物を前に牙を剥く肉食獣のそれを思わせる程に吊り上がる。

 「参る!!」

 地を蹴立てて雷泥が奔り出す。




────これは見切れぬ。

 雷泥が奔り出した直後に、ティトゥスはそう結論づけた。
 ティトゥスを中心として、螺旋を描いて奔る雷泥に最初はめんくらったものの、闘争に於いて銃がものをいう世界で、雷泥が『剣士』として屍山血河を築いたことを思い出し、得心する。
 およそ銃というものは、射手から見て横────左右に動く相手には兎角当て難くくなるもの。
 あの渦を描く奔りは、射手に狙いを付けさせない事と、接近とを兼ねた動きなのだろう。
 ああして近付き、充分に距離を詰めてから、最後はすれ違いざまに斬る。
 これがこの技の要諦なのだろう。だが、その程度ではティトゥスが見切れぬ筈は無く、そもそもが熱砂の惑星で撃ち殺されていてもおかしくは無い。螺旋を描いて近付き斬る、ただそれだけならば。
 同じ速度で周り、同じ拍子で走るのならば、軌道とタイミングを読んで雷泥が未来に於いて居る場所に銃弾を送り込めば良い。それだけで、雷泥は死ぬ。雷泥と相対した者達が、よもやそれすら成し得ぬ愚鈍ばかりだったという訳でも無い限り。
 ティトゥスが見切れぬと断じたのは、雷泥の歩法だ。
 一定して疾走。しかして歩幅と速度は一歩踏み出すごとに変化する。
 統一性の存在しない疾走は、酔っ払いの千鳥足の方がまだ捕捉しやすいとさえ思える。
 此れではタイミングなど測れない。雷泥の未来位置を予測し、銃弾を送り込むなど到底叶わない。
 ティトゥスはこの疾走と同質のモノを識っている。

 精妙狂乱の疾走で幻惑し、距離を掴み損なわせる。
 焦りから速すぎる攻撃を行う。惑乱のままに機を失い、反撃が遅れる。
 そうして隙を晒した相手を斬り殺す。
 確と間合いを図り、惑わされる事なく必殺の機を窺う相手には、最後の最後で大きく跳躍し、一気に間合いと“機”を奪い尽くして、ままに、斬る。

────示現流の“懸り打ち”と発想と動きを同じくする剣技。我流でここまでよく練り上げた。幕末の京都で死合った薩摩の剣士達よりも遥かに上だ。

 此れでは確かに読めぬ。更に悪い事に、雷泥はティトゥスを中心に螺旋を描いている。
 ティトゥスの前後左右何処から最後の跳躍を行うのかは完全に雷泥次第だ。正面から走り寄って斬りつけてくるだけの“懸り打ち”よりも対処は遥かに難しい。

 ────正しく魔剣よ。だが、それを破る技は、お主が斬り飽きたと語る“人”の中に在る。

 ティトゥスは雷泥の動きを追うことを止めた。捉えるべきは、雷泥の奔りでは無く、生死を分ける、その刹那。


────刹那の時間を見極める動体視力と速度を以ってして初めて神域のクロスカウンターを可能とする


 ティトゥスの脳裏に浮かぶウィンフィールドの声。雷泥を破るは魔人の剣術(ブレイドアーツ)に非ず、かの執事(バトラー)の拳技(フィストアーツ)。
 人の産み出した鬼子の剣たる魔剣を破るのは、人が永き刻の中で練り上げた思考の芸術(アーツ)。


 60…54…50…47…42…39…32…26………。

 狂乱にして精妙なる疾走は、ティトゥスをして動きを捉えることを許さぬまま、着実に距離を狭めて来る。

 20…16…11…8……。

 死生を分つ決着の時は────。今。

 「御首頂戴!!」

 必殺の意志を声とした雷泥が、5mの距離を声の響きが消えるよりも早くゼロにして、抜刀。ティトゥスの首へと必殺の抜き打ちを放ち────。

 全休付・無音。

 雷泥の一刀は虚空を断ち。ティトゥスの持つ刀の柄頭が、雷泥の鳩尾を深々と抉り抜いた。



地面に仰向けに倒れた雷泥の表情は、無惨というより他に無い。
 生前にも、そして死後にも、“人を超えた者”を前に、己が剣は破れたのだ。
 己の剣は結局のところ、その程度でしかないと識らされたのだ。

 「某の剣はこの程度であったか、所詮は人ならざる者前では、子供の戯れに過ぎぬ剣でしか無かったという訳か」

 己が剣を再度“人を超えた者”に凌駕された悔しさが、雷泥の嗚咽となって空気を震わせる。
 所詮、この程度。
 人が神の寵愛を一身に受けた才に恵まれようと、血反吐を吐き身を削り命を削り魂を削る程の鍛錬を経ても尚、“人を超えた者”はただそれだけで上を行く。
 その事実が、酷く虚しかった。

 「やはり、人の身を捨てるより他無し」

 人間であることが弱さの理由ならば、人間を捨てて更なる高みへと至ろう。雷泥は聖杯大戦に挑む理由を再度決意した。

 「いや、主人の剣は、拙者には見切れなかった」

 その決意を揺らがすかの如く、頭上からティトゥスの声が降って来る。

 「何と……!」

 「主人殿の剣は、正しく魔剣と呼ぶに相応しいもの。生前の拙者であれば、ウィンフィールドと死合う前の拙者には、到底見切れなかった」

 「………………………」

 「主人殿の剣を破ったのは、拙者の剣では無い。ウィンフィールドの拳技よ」

 「……人が、人以上のものを、破ったというのか」

 「口惜しくはあるが、人でなくなった身には、人のままに人を超えた、あの戦士の拳は越えられぬよ」

 「ならば、某にも、同じ事が」

 「出来るかどうかはお主次第よ。だが、人を捨ててしまっては、到底届かぬ境地であろうな。幸い、此処には斬りでのある敵が犇めいている事だろう。聖杯を手にする迄に、何かしら掴めるかも知れんぞ」

 ティトゥスは清々しささえ感じさせる風情で語る。だが、その内容はあまりにも血生臭い。
 所詮は魔人。人である事をやめた者。悟りの境地へと至る道など当の昔に見失っている。
 最早その道は、屍で舗装されるより他に無い。その在り方は、鮮血で彩られるより他に無い。

 「聖杯に願う前に、“人”を極め尽くすも又一興か。ならばキャスター。この聖杯大戦を制した時には、もう一度某と立ち合え。人の身で、人を超える事ができるかどうか、試させて貰う」

 ティトゥスの口元に笑みが浮かぶ。悪鬼羅刹も泣いて許しを乞う様な、そんな笑み。

 「承知した」

 雷泥の顔にもまた。同じ笑みが浮かんでいた。




人骨踏みしめ怨念喰らい 這いずり進み血を啜る 悩ましきかな我が武道。

ニトロプラス『刃鳴散らす』



【名前】
ティトゥス@デモンベインシリーズ

【CLASS】
キャスター


【属性】混沌・悪

【ステータス】筋力;C 耐久:C 敏捷:B 魔力:A+ 幸運:D 宝具;A++


【クラス別スキル】

陣地作成:D
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
”結界”の形成が可能。
人払いの術と変わらぬ程度だが、当人の魔術師としての位階の高さも有って、かなりの広範囲を覆う。効果も高い。


道具作成:D
魔術的な道具を作成する技能。
手のひらが裂けて日本刀が生えてくる。生成速度はかなり速く、魔力消費も殆ど無い。

【固有スキル】

魔人:A
高位の魔導書と契約し、人を棄て、人を超え、常理の外に在る存在。外道の知識により、その身も心も人のそれでは無くなっている
ランク相応の堕天の魔、精神異常、魔術、魔力放出、自己改造の効果を発揮する。


戦闘続行:A
往生際が悪い。
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。


心眼(偽):B
直感・第六感による危険回避。


無窮の武練:C
重傷を負っていてもその剣技が鈍る事はない。

【宝具】

屍食教典儀(カルツ・ディ・グール)

ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:自分自身

ダレット伯爵の著した魔導書。
フランス国内の人肉食や屍姦を行う邪教集団について記されている。
高位の魔導書であり鬼戒神(デウス・マキナ)を召喚出来る。
この書物自体が魔術の駆動式である為に、高ランクの高速詠唱の効果を所有者に齎すが、精神耐性スキルを高いランクで持っていなければ、精神を外道の知識に蝕まれて発狂する。
キャスターはこの書物により高い身体能力と回復能力を得ている。
普段は位相の異なる空間に収納されている。



鬼戒神・皇餓(デウスマキナ・オウガ)

ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1OO人

屍食教典儀(カルツ・ディ・グール)により召喚される鬼戒神(デウス・マキナ)
鬼戒神(デウス・マキナ)とは魔導書に記された『機神召喚』の術式を駆動する事により召喚される神の模造品である。
膨大かつ高密度の異界情報を、巨大な魔力と複雑な魔術式で編み上げ、魔導書に記された巨神のイメージを物質化させる事で顕現させる。
超高密度情報体であり、通常の攻撃では情報密度を破壊できず、魔術理論を応用した攻撃か、同じ鬼戒神(デウス・マキナ)でなければ有効打を与えにくいという性質を持つ。
宝具とし扱われるにあたって、Bランク以上の神性や魔性に属する事を表すスキルを所有しているか、Bランク以上の神造宝具を用いぬ限り、一切の攻撃を無効化する。
速度に優れ、二振りの刀を振るう近接戦闘を得意とする。
奥の手として、召喚者であるティトゥスと同じく、一対二腕の隠し腕を用いた『四連斬』を用いる。
本来は50mの巨体と2616tの重量を有するが、宝具となるに際して、3m・1tにまでサイズが小さくなっている。


【Weapon】
日本刀:
掌が裂けて生えて来る。何本でも出せる。ティトゥスの技量と合わさって、分厚い鋼の扉も薄紙の様に切断する

隠し腕:
一対二腕の隠し腕。この腕も日本刀を生やせる。この腕を用いての四連撃『四(死)連斬』がティトゥスの奥義。
なお初見殺しの不意打ち技であり、一度見られると通用しない。作中ではウィンフィールドをこの技で破るも再戦時にはあっさり見切られて敗死。続編の機神飛翔デモンベインに於いても、無限螺旋の記憶を僅かに取り戻したウィンフィールドに回避されている。
ウィンフィールドから伝え聞いただけの大十時九郎にも躱されている辺り、秘匿性が大事な技であると言える。

【解説】
魔術結社『ブラックロッジ』の七人居る大幹部『アンチクロス』の一人。
幕末の日本に生まれ、戊辰戦争終結後にアメリカに渡り、ギャングを斬りまくって悪名を轟かせ、更なる強さを求めて魔導書と契約して魔人へと堕ちた男。
宿敵と定めたウィンフィールドと戦い、人のまま人を超えたその強さの前に完敗。己の間抜けさを嘲笑いつつ死亡する。
余談ではあるが、人間辞めなかった場合。悟りの境地に至って人間辞めるよりも強くなったとの事。お前の人生なんだったの?とか言ってはいけない。
無限螺旋に於いては、鬼戒神・皇餓を駆ってデモンベインと戦い、敗れる事もある。
このティトゥスは、時間軸が意味を為さない無限螺旋から英霊の座に至った存在である為に、デモンベインに破れて死んだ記憶も持ち合わせているが、彼が『敗北した相手』と訪ねられて名を挙げるのは、ウィンフィールドである。


【聖杯への願い】
無いといえば無い。強いて言えば人間辞めなかった場合、何処まで強くなれたのかを識りたい。
その上でウィンフィールドと再戦したい。


【マスター】
雷泥・ザ・ブレード@TRIGUN


『能力・技能】
遺棄された宇宙船の記録から、地球の剣術について学び、『次元斬一刀流』を創始する。
サイボーグが徘徊し、銃がものいうノーマンズランドで、刀一本で屍山血河を築ける剣の技量。
斬る相手を中心に銃撃回避と接近を兼ねる螺旋を描きながら接近。すれ違いざまに斬る『二重星雲(ふたえネビュラ)』が奥義。


【解説】
ミリオンズ・ナイブズが集めた殺人集団GUNG-HO-GUNSの No.9。
銃やサイボーグすら相手にならない剣腕を持ち、人を斬るのに飽きて、人以外のものを斬ってみたいと思うようになる。
その思いを抱いて、人では無い存在であるヴァッシュ・ザ・スタンピードと戦うも、二重星雲を破られ、気付かぬうちにローラーを破壊されて、戦う術を奪われる。
この事に己が生涯を捧げた剣が人を超えたものには終ぞ届かぬと知り、狂乱。
後ろからヴァッシュを撃とうとするも後ろからウルフウッドに頭を撃たれて死亡。

人を斬るのに飽きたと言う前に、レガートかミッドバレイを斬ったら?とか言ってはいけない。多分仲間は大切にするタイプなんだろう。きっと。


【聖杯への願い】
聖杯大戦中に人のまま人を超えられるか試す。丁度良い砥石(サーヴァント)は幾らでも居るし。
人を超えられない時は聖杯に願って人間辞める。


【参戦時期】
死亡後

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最終更新:2023年10月25日 00:45