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東方幻想界 -紅魔郷の音- - (2009/05/30 (土) 12:48:45) の編集履歴(バックアップ)
東方幻想界 -紅魔郷の音-
サークル：狐の工作室
| Number | Track Name | Arranger | Original Works | Original Tune | Length |
| 01 | -赤より紅い夢- | ゆっきー | 東方紅魔郷 | 赤より紅い夢 | [01:34] |
| 02 | 紅魂行進曲 | ゆっきー | 東方紅魔郷 | ほおずきみたいに紅い魂 | [02:50] |
| 03 | 聖者の背負った十字架 | ゆっきー | 東方紅魔郷 | 妖魔夜行 | [02:40] |
| 04 | おてんば恋娘と冬の欠片（PianoSolo） | ゆっきー | 東方紅魔郷 | おてんば恋娘 | [04:14] |
| 05 | 上海人形市 | ゆっきー | 東方紅魔郷 | 明治十七年の上海アリス | [03:46] |
| 06 | 名もなき孤悪魔の記憶 | ゆっきー | 東方紅魔郷 | ヴワル魔法図書館 | [03:49] |
| 07 | 少女と知の館 | ゆっきー | 東方紅魔郷 | ラクトガール ～ 少女密室 | [02:37] |
| 08 | 時と時刻とお嬢様と．．． | ゆっきー | 東方紅魔郷 | 月時計 ～ ルナ・ダイアル | [04:03] |
| 09 | 亡き王女に捧げるセプテット | ゆっきー | 東方紅魔郷 | 亡き王女の為のセプテット | [06:49] |
| 10 | フランドール・スカーレットの魔境舞踏会 | ゆっきー | 東方紅魔郷 | U.N.オーエンは彼女なのか？ | [03:04] |
| 11 | -紅楼- | ゆっきー | 東方紅魔郷 | 紅楼 ～ Eastern Dream... | [02:14] |
詳細
レビュー
- 「東方紅魔郷」曲オンリーのオーケストラ・アレンジアルバム。
曲目がゲーム本編での登場順になっており、オーケストラ・アレンジで「東方紅魔郷」を一通り
振り返ることができる構成になってます。こういうのが一番ありがたいですね。
アレンジは、「狐の工作室」というなんだか可愛らしいサークル名から想起されるイメージに反して、
各曲とも非常に硬質な雰囲気で統一されており、オーケストラならでは迫力、繊細さ、美しさは勿論、
格調高さも存分に楽しむことができます。オーケストラと言っても、クラシックの交響曲のような
仰々しい音ではなく、もう少しライトな、各楽器の響きを重視した現代的？な音作りで、個人的には
坂本龍一・作曲の映画のサントラっぽいと感じました。でも所々クラシックっぽい雰囲気もあるかな？
録音も凝ってます。スケール感がある？って言うんでしょうか。かなり広くて天井までの高さもある
ホールやオペラ座で演奏しているような、遠くから響いてくる感じの奥行きがあるんですよ。
だからと言って、昔のコンサート一発録音のような感じではなく、各楽器の音はクリアに聴こえます。
実際は全て打ち込みらしいのですが、もし生演奏だと言われても信じてしまっただろうと思います。
ジャケットは咲夜さん。スペルカード発動中のような動きのあるポーズに凛々しい表情が美しいです。
裏ジャケはちょっぴりセクシーな霊夢。CDをお持ちの方はオビの裏も見てクスリと脱力しましょう。
以下は（かなり主観も交えた）各曲レビューです。オーケストラに関しては素人もいいとこなので、
楽器の説明とかかなり間違ってるかもしれません。（知識が無くたって音楽を楽しむことはできるさ！）
・・・いや、多分相当間違ってるかと思いますので、鵜呑みにしないで、あの、参考程度にどうぞ～
まずtr.1、紅魔郷のタイトル画面テーマ曲です。私もそうですが、この曲が東方世界（幻想郷）への
入り口だったという人は多いのではないでしょうか？ピアノによる原曲メロから静かに始まり、
次第に弦楽器、打楽器、管楽器とオーケストラが加わって盛り上げていく構成。結界を抜けると
そこは見知らぬ寂れた神社。その境内から一望の下に見渡す幻想郷のなんと広大なことか！
tr.2、1面道中曲。東方アレンジは原曲のあの特徴的なメインメロをどう料理するかがポイントに
なると思うのですが、ここでは打楽器による勇壮な進行に加え、金管→木管→弦楽器がメインメロを
繋いでラストで全部入りになるというオーケストラらしい非常に盛り上がるアレンジになってます。
幻想郷の活気ある様が上手く表現されてると思います。
tr.3、ルーミアのテーマ曲。一転して荘厳な雰囲気になります。金管楽器をメインに男声クワイアが
加わり、重厚でどことなくゴシックなアレンジ。ルーミアの闇を最大限謎めいた解釈にした感じ？
tr.4、チルノのテーマ曲。またまた一転してピアノソロの瑞々しく美しいアレンジ。ここまでは
マクロな視点による解釈でしたが、この曲はかなりミクロな視点と言えるのではないでしょうか？
ピアノソロで一番怖いのが、昼ドラのBGM的なべったりとクドいロマンティシズムになりやすいこと
だと思うのですが、このアレンジは硬質な雰囲気をちゃんと維持できていると思います。
私がこれまでに聴いた恋娘アレンジの中で最もバカっぽくないチルノかも？個人的には、夏の夕暮れ
突然ぽつんと独りぼっちになってしまったチルノが「レティに会いたよぉ」と涙してるイメージ。
tr.5、美鈴のテーマ曲。迫力のあるオーケストレーションと、チェンバロ？による可愛らしいメロの
パートが交互に入る構成。元々の原曲がチェンバロっぽい音なので馴染みが良いです。弦楽器の
ピチカート？（弦を指ではじく奏法）がアクセントになってます。戦っている時の勇ましい美鈴と、
居眠りしたりしてるちょっとドジな美鈴、両方の面が表現されていると感じました。
tr.6、4面道中曲。ここでは道中ボスの小悪魔のテーマという扱い。ピアノ協奏曲・・・というか、
中村由利子や倉本裕基のようなニューエイジ系のピアノ作品に近い雰囲気です。繊細で美しいピアノ
ソロに、オーケストラがあくまでも優しく華を添えるといった感じ。原曲のあの不気味で緊張感の
ある雰囲気がウソのような、切なくも美しいアレンジに仕上がってます。アレンジャー氏の強い
意気込みを感じる意欲作。ぜひ原曲と聴き比べてみてほしいです。スポットライトに照らされた
ステージ上、ナイトドレスをまとった小悪魔が情感豊かにピアノをひいている様を想像します。
tr.7、4面ボス曲。これぞオーケストラ！という感じの重層的で迫力のあるアレンジです。
原曲を忠実にオーケストラアレンジにした感じ。サビ部分の勇壮さは大技スペルカードの発動を、
間奏部の緊張感を煽るパートは対戦者間の心理戦をイメージしてしまいます。
tr.8、5面ボス曲。静かなピアノの調べから、一気に力強いオーケストラのサビに入ります。
このアレンジでは「ジャーン、ジャン」というリズムの取り方が時計の針が進んでいる様子を
表現していると感じました。このリズムが途切れる間奏部分は時の止まった世界。咲夜さんだけ
が存在する世界です。そこで彼女が想うのは・・・？間奏のオリジナルメロに「セプテット」の
メロが入っているのがニヤリとさせられます。混声クワイアも加わり、荘厳な雰囲気です。
tr.9、6面ボス曲。このアルバム中最長にして、まさに歴史大河超大作といった雰囲気の作品。
壮大で緊張感のあるオーケストレーションによるサビと、ピアノやハープで奏でられる繊細な
ソロ部分で構成され、吸血鬼としての血塗られた歴史とレミリアの孤独な内面の両方を表現して
いると感じました。ラスト前の重層的でダイナミックなオーケストラは本作の最大の聴き所です。
tr.10、EXボス曲。素人なので確かな事は言えないのですが、なんかバレエ曲っぽいと感じました。
オペラ座の舞台でチュチュを着た妹様がバレエを踊る様をイメージしてしまいます。
上手に踊れなくて癇癪を起こし、いいかげんに手足を振り回す度に、一緒に踊っていたダンサーが
一人また一人と壊れていく。最後は血だらけの舞台で一人ご満悦の表情で好き勝手踊る妹様・・・
そんなイメージを連想しました。
tr.11、スタッフロール曲。ラストはまた、壮大なオーケストレーションで幻想郷を俯瞰しつつ
最後にピアノソロでしめる。博霊神社に帰還して幕・・・という感じですね。
うわぁ！気づけばこんなに長くなってしまいました。申し訳ないです～。でも、とても良いアルバム
だと思うので、もっと多くの人にチャレンジしてほしいです。まずは公式の試聴からどうぞ！ -- 9630 (2008-12-14 13:23:04) - オーケストラアレンジモノでは申し分無い出来。
ストーリー性も有り、通しで聴くには最適な一枚かと。
個人的に少し残念なのは、既に紅魔郷アレンジ自体が相当な数が出回っている事。
それ以外は特に気になった点も無く、何度も聴くであろう作品である事は間違いない。
というか、この作品がサークルの処女作という事もあり、まだまだ発展の余地はあるのではないか。
今後の活躍を期待。 -- 名無しさん (2009-01-11 03:41:27) - 彼女俺にまたがりっぱなしで、朝まで休ませてもらえんかったww http://younube.net/calnova/36265 -- ボンちゃん (2009-05-30 12:48:45)
