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FOGGY NIGHT - (2009/05/17 (日) 01:38:51) の編集履歴(バックアップ)


FOGGY NIGHT

サークル:Discord Registers

Number Track Name Arranger Original Works Original Tune Length
01 霧掛かる冥夜 ~Foggy Night~ Len 東方紅魔郷 U.N.オーエンは彼女なのか? [02:12]
02 瓦礫の人形 ~Plastic Mad Eye~ 狸者 東方怪綺談 プラスチックマインド [03:19]
03 東方戦史 ~Eastern Military History~ Len 東方永夜抄 懐かしき東方の血 ~ Old World [02:45]
04 血塗られし追憶 ~Bloody Memory~ Len 東方紅魔郷 亡き王女の為のセプテット [03:13]
05 語り継がれぬ物語 ~Killed in Action~ 狸者 東方紅魔郷 メイドと血の懐中時計 [04:23]
06 戦乱の語り部達 ~Discord Registers~ Len 東方紅魔郷 亡き王女の為のセプテット [02:21]

詳細

紅のひろば(2009/02/15)にて頒布
イベント価格:300円
ショップ価格:450円(税込)

レビュー


  • 「異臭がする。」
    なんという厨二病アレンジを銘打つ本作は、かつて某動画サイトに投稿したU.N.オーエンは彼女なのか?の演奏動画が人気を博した、IbanezSC?を駆るLen氏。レッサー狸の面鎧に身を固めウインドシンセを奏でる狸者氏がコンビを組んで、ジャケを学生運動用制服をこよなく愛する絵師兼ウインドシンセ奏者Winn氏に彩られた新進気鋭のサークル1stミニアルバム。
    内容はシンセ音に彩られたいかにもなシンフォ系メロスピ、XaMetalである。
    Tr.1はLen氏が動画サイトに投稿した楽曲の完成版。この手のクサメタルアルバムの例にもれず早速のギター疾走がキラーチューンっぷりを発揮。ソロ部も聴かせる。
    続いては、同じ旋律を持つ、プラスティックマインドど懐かしき東方の血が連続して登場する。Tr.2ではイントロにLen氏により狂気の瞳のサビ部が高らかに奏でられ、HR/HM的なギターワークからEWIとギターのバトルが展開。Tr.3はとてもネオクラいアレなイントロからサビのリードを奏でるギターがアツい。
    4曲目は早くもクライマックスとなる、オーケストラヒットにザカザカとメタリックなリフが乗っかり疾走するシンフォニックメロスピ。全編通して曲のバランスがとれたアレンジが施されており、ここも盛り上がる。Tr.1同様、ハイライトの役割を見事にこなしている。
    クライマックスを終えた所に位置するメイドと血の懐中時計は、異国情緒漂う紅魔館楽曲の中でも特徴的な咲夜曲だが、狸者氏のシンセワークによる雰囲気づくりが上手く光る。全半の激しいパートとブレイク、後半のペースダウンする部分→再び疾走という展開も心得ているといった所だ。
    最終曲ははじめて登場するアコースティックで静かなアウトロ。御約束的であり、また実際にこの作品の終わりを告げるにふさわしくもある。
    全体にクサメタル制作のセンスの高さを感じさせるバランスの良い楽曲がならび、それでいて大人しくならず12分にクサい。ギターサウンドを求めるクサメタラーなら普通に買いではないかと思う。
    敢えて注文をつけるなら、アルバムの尺としても、曲ごとの尺としてもやや演奏時間が短く、そこに多少の物足りなさを覚える。編曲の質が高い為にそこまで顕著に感じないが、次回作は平均演奏時間を3~4分欲しいところ。クサメタラーが、もっともっと聴いていたいと思わせる出来だったというわけだ。
    次回作はフルレンス予定という情報もあるので、新鋭サークルの次回作に、さらなる成長やフルレンス規模を飽きさせずに聴かせる曲調の幅(特に、狸者氏によるTr.5をさらに突き詰めたような)と、変わらぬ良曲を大いに期待したい。
    *本作品はメロスピを含みます。アレルギー体質の方は医師と相談のうえ使用をご検討ください。 -- Ironbird-White (2009-05-17 01:38:51)
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