主人公/21スレ/717 731




「なっ、何だ?神社の方から聞こえたが」
「…」
俺や里の人間が慌てる中、紫は冷静に何か考えている
って、呑気に状況整理してる場合じゃない!
「おばちゃん!代金ここ置いとくぞ!」
乱暴に小銭を置き、置いていた荷物を持つ
ああ畜生!重たい!
「待ちなさい○○」
「なんだよ!こんな時に雑談する気は無いぞ!」
返事を返して進もうとすると、額を扇子で叩かれた
「痛っ」
「馬鹿ね、送ってあげる。そんな荷物抱えてたら日が暮れるわよ?」
俺が意見を言う前に、紫の前辺りに大きなスキマが開いた
確かにソレなら早いんだが・・・
「…それに入ると、異常なまでに気持ち悪くなるんだが?第一俺は」
「うだうだ言わずに入りなさい」
何かの宣告のように紫が言い放つと同時に、スキマに突き飛ばされた
「ちょ、おま、ふざけんなあああぁぁ!」
そんな俺の悲しい叫びだけが、スキマの中に響いていた


スキマに突き落とされて約三分。おれはただ落ちていた
ていうか、やっぱりこのスキマの『目』が慣れない
それに、落ちる時の風の感覚が、だんだん楽しくなってきた
「ここの戦闘狂の感覚が移ったのか?…やめよう、悲しくなる」
一人で頭を抱えていると、下の方に明るい光が見えた
          • あれ、このまま落ちたらやばくないか?
俺が思考した時、地面から飛び出る形で投げだされた
山を描くように石畳に激突したため、全身に痛みが奔る
「んぐっ!?」
それが痛くて、口から変な声が出てしまった
「ふぅ・・・博麗神社に到着よ?」
紫が横から、電車を降りるようにスキマから出てきた
「…自分だけ無害か?おい。」
「結界があったのよ。入れただけマシだと思って頂戴」
「はいはい、了解」
そう言われて見渡すと、シャボンの様な壁が、神社を包んでいた
周りを見渡していると、横から短刀を手渡された
「…何のつもりだ?」
「一応のためよ。まあ、どう使うかは貴方次第ね
      • で、さっき言ったヒントの意味。完全に解った?」
いきなり紫が先程の話を問いただして来た
「いや、半分までだ。根本的な所はまだ解らない」
「これだけ時間があっても理解できないの?」
紫が呆れたように深い溜息を吐いた
「うるさい、言いたい事があるなら速く言え」
「自分で理解してくれないと意味が無いのだけど・・・
まぁ良いわ。では、貴方に一つ聞かせて貰うけどいいかしら」
今まで見た事の無い真剣な表情だった

「もしかして貴方、まだ〈男女三人の友情は成立する〉なんて考えてるの?」






感想

  • レミフラ「可愛い…レイマリ!」紫「え?わたn」ドゴーンッ紫「あーれぇー?」レミフラ「邪魔者成敗!」ゆゆみょん「えーっ紫吹き飛んだ」レイマリ「?あれ?なんか紫飛んでる?いや、吹き飛んでる?」紫「あーっ!誰か助けてぇー!」 -- レミリア・スカーレット、フランドール・スカーレット、西行寺幽々子、魂魄妖夢 (2023-11-14 16:47:23)
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最終更新:2023年11月14日 16:47