間違い

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唐沢俊一さんの素敵な間違い・お茶目な知ったかぶり・シャレにならない無知、などをとりあえず集めてみるページ ---- ***無知で杜撰 279 名前:無名草子さん[] 投稿日:2007/12/21(金) 10:12:41 どこまでも杜撰な唐沢俊一 『裏モノの神様』イースト・プレス 2000  ホモの売春宿「FLASH」が手入れを受けたとき(裏モノの神様=Uと、唐沢=Kの会話形式になっている)、 >K;スポーツ誌(紙?)によるとあそこ、政治家のOとKなんかも常連、ということでしたぜ。 >U;Oというと誰かの。まさか小渕首相ではあるまいが… >K;小渕さん、昔、柔道部だったでしょう。柔道部はホモの温床ってよくいわれますから。  馬鹿か。小渕恵三は早稲田大学合気道部、それも富木流で、右翼の鈴木邦男が散々投げ飛ばされたと語ったくらい有名。 >U;じゃあ、Kは? >K;あ、小泉純一郎がいる。そう言えば彼、議員には珍しくいまだに独身ですからねえ。  馬鹿か。小泉は×いちだろうが。  本当に無知で杜撰。 [[盗作屋 唐沢俊一 16 【ハゲウッドスキャンダル】>http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1197812577/]] ---- ***未来日記 117 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2008/01/11(金) 12:19:43  >>108 ラジオライフ読者の俺が来ましたよ。 その最新二月号の近況一言がちょっと変なんだな。 「コミケでたまたま壁際を体験して、大手の気分だった」みたいなこと書いてるんだけど、ラジオライフ二月号の発売は12月25日。本番の一週間も前なんだよな。 本人は二月号イコール新年号のつもりで書いた“業界のアレ”かもしれんけど、自分が書いてる本の発売日くらい把握しとけっての。 118 名前:無名草子さん[] 投稿日:2008/01/11(金) 13:00:04 未来日記か! [[【ネットなんて】唐沢俊一18【怖くないもん(w】>http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1199865402/]] ---- ***タイプライターに関する嘘八百 パソコンのキーボードってどうしてABC順じゃないの? タイプライターが通信に使われ始めた、大正15年(1926年)ころのタイプライター。約80年前のものも、やっぱり“QWERTY”と並んでいます! カタカタと何気なく使っているキーボード。でも、よく見るとアルファベットが不規則に並んでますよね。これって何か理由があるの? さっそく調べてみると何やらいろんな説がある様子。そこで、雑学王として知られる唐沢俊一さんに、諸説聞いてみました! 「(キーボードの左上から)“QWERTY…”と並んでいるものは、“クワーティー配列”と呼ばれ、200年ほど前に登場したタイプライターが始まりといわれています。当時は、製造会社ごとに様々な配列があったのですが、19世紀末の大不況をきっかけに会社が一つに統合され、資本力を持っていた会社の決定で現在の配列に統一されたようです」 でも、そもそもなぜこんな不規則な配列になったの? 「ひとつには、わざと打ちにくい配列にしてあるという説があります。タイプライターは、キーをたたくとバーが前に飛び出し、活字を一文字ずつ運んで印字するため、あまり早く打つとバーが絡まってしまうんですよ。それを防止するため、よく使う文字をできるだけ離して配列してある、と。しかしよく見ると、英語で多く使われる“er”が並んでいることから、この説は信憑性は薄いといわれています」(唐沢氏) なるほど~。その他にも、「逆に、打ちやすい配列にしてあるという説もありますよ」というのは、生活総合情報サイト「All About」でノートパソコンのガイドを務める上倉賢さん。 「タイプライターが発明され特許を取ったころには、配列はABC順だったのですが、実用化していくうちに『Iは上にある方が打ちやすいな』などと少しずつ改良して、今の原型が生まれたという説もあります。“FGHJK”が、左からほぼアルファベット順に並んでいるのはその名残では? ともいわれていますね」(上倉氏) 確かに、下からだけど“CDE”とかアルファベット順で近いものが隣りや上下になってる場所がある。 それ以外にも、アルファベットが並ぶ一番上の列には、“typewriter(タイプライター)”という文字がバラバラに配置してあるとか、キーボードの配列には実は結構オモシロイ説が! 長い歴史と企業間の力争いなどを勝ち抜いて、現在も使われているクワーティー配列。そう思って眺めると、キーボードにも愛着がわいてくる!? (榛村季溶子/short cut) [[榛村季溶子「パソコンのキーボードってどうしてABC順じゃないの>http://r25.jp/web/link_review/20003000/1122007090603.html]]  上記のエントリに対する誤りの指摘。 PM 11:24 - The Union Typewriter Companyの設立 榛村季溶子の『パソコンのキーボードってどうしてABC順じゃないの?』(R25, 2007年9月7日)を読んだのだが、QWERTY配列に対する新手のガセネタが登場していて、なかなか興味深かった。   QWERTY…と並んでいるものは、“クワーティー配列”と呼ばれ、200年ほど前に登場したタイプライターが始まりといわれています。  当時は、製造会社ごとに様々な配列があったのですが、19世紀末の大不況をきっかけに会社が一つに統合され、  資本力を持っていた会社の決定で現在の配列に統一されたようです 「会社が一つに統合され」ってのが、The Union Typewriter Companyの設立(1893年3月30日)のことを言ってるんだとすると、「19世紀末の大不況」ってのが、いったいどの「大不況」を指しているのか、私にはさっぱりわからない。 たとえば1893年の大不況は、6月27日(火)の株価大暴落に始まったものだから、The Union Typewriter Companyの設立より後のことだ。あるいは1890年の不況は、ロンドンのBaring Brothers破綻(1890年11月8日)が一つのヤマだが、アメリカではそう大きな不況になっているようには思えないし、それがThe Union Typewriter Companyに何らかの影響を与えたとは考えにくい。というか、この文章の筆者は、19世紀末のアメリカにおいて、The Standard Oil Companyを含め、どれほど多くのトラストがどういう経済状況を背景に成立したか、全く理解していないように思える。 そもそもこの文章は、1873年頃に誕生したQWERTY配列を、「200年ほど前に登場したタイプライターが始まり」などと平気で書いていたりするので、19世紀のタイプライターの歴史など全く理解していないのは明らかだ。200年前と言えば1807年だぞ。そんな文章を書く人間が、「19世紀末の大不況」なんて言ったところで、何も考えずに適当なトリビアとやらをデッチ上げてるのは、まあ間違いないのだが。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/414704]] ---- ***血液型に関するガセビア PM 07:18 - ABO血液型はなぜABCではないのか 唐沢俊一の「トリビアな日々」第29回『血液型占いの元は“崇高な目的”』(FRIDAY, 2005年2月4日号, p.76)の以下の4コマ漫画(ト書きとフキダシを引用)が気になったので調べてみた。   * やっぱりおおざっぱ   * ABO式血液型の分け方は 糖タンパク質の構造による   * 「何もないものは ゼロ型にしよう」   * 「ハカセ 0(ゼロ)型を みんな O(オー)型と 言ってます」   んー…   * 1927年 国際連盟の委員会   「めんどうだから オー型でいいや」   決定ー   「この大ざっぱさは いかにもO型!」 ヒトの血液型に「O」型という記法を初めて導入したのは、Emil Freiherr von DungernとLudwik Hirszfeldの『Ueber Vererbung gruppenspezifischer Strukturen des Blutes, II』(Zeitschrift für Immunitätsforschung und experimentelle Therapie, Bd.6, H.1 (22. Juni 1910), pp.284-292)である。彼らの3連作中2本目にあたるこの論文では、ヒトの血液は「A」「A(o)」「B」「B(o)」「O」「AB」の6つの型に分類されており、「A」型どうしの両親からは「A」型の子供しか生まれないが、「A(o)」型どうしの両親からはメンデルの法則にしたがって「A」「A (o)」「A(o)」「O」の子供が生まれる、としている。すなわちこの論文では、大文字のOと小文字のoが使い分けられており、数字の0ではありえない。これ以前の論文では、ヒトの血液型の記法として、たとえばKarl Landsteinerは「Gruppe A」「Gruppe B」「Gruppe C」、Jan Janskýは「II」「III」「I」「IV」、William Lorenzo Mossは「II」「III」「IV」「I」を用いており、数字の0など見当たらない。 国際連盟のComité d'Hygiène配下のCommission permanente de standardisation des sérums, réactions sérologiques et produits biologiquesが、議長Thorvald Johannes Marius Madsenの提案にしたがって、ヒトの血液型をO, A, B, ABで表記する決定をしたのは、1928年4月25~28日のフランクフルト会議においてである(Klinische Wochenschrift, 7 Jg., Nr.35 (26. August 1928), p.1671)。1927年にO, A, B, ABを採用する決議をおこなったのは、アメリカのNational Research Councilだ(The Journal of the American Medical Association, Vol.88, No.18 (April 30, 1927), pp.1421-1422)。しかも、これらの委員会が「O」型に至った理由は、「めんどうだから」ではない。当時、血液型の記法は、JanskýシステムとMossシステムが混在していた。いずれもローマ数字で血液型を表すものだが、JanskýシステムのI, II, III, IVに対して、MossシステムはIV, II, III, Iとなっており、IとIVが入れ替わっている。この結果、I型とIV型の間で、輸血ミスなどの医療事故が発生していた。すなわちヒトの血液型に、数字や、連続したアルファベットを用いるのは危険であり、それゆえ、von DungernとHirszfeldの記法を簡略化したO, A, B, ABを採用したのである。 ムダ知識の王様にもコメントしたが、このような「トリビア」を披露する人たちは、どうして「ウラを取る」ということをしないのか。その点がどうにも私には理解できない。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/345556]] ---- ***『奇人怪人偏愛録』楽工社2006の「トンデモ一行知識」 「犬と猫と女」P76 >「動物中、爪を攻撃用の武器を使うのは猫族と人間の女性だけである」 >などという一行知識もあるくらい  爪を攻撃に使う動物と聞いたら、まず「猿」が思い浮かぶ。さらに毎年人的被害が報告される、北海道の羆はクマ科である。  因みに、ネコは分類上は「動物界 脊索動物門 哺乳綱 食肉目 ネコ科 ネコ&bold(){属}(“族”ではない)」であり、唐沢が示す「猫族」が「ネコ属」の表記ミスならば、豹、虎、ライオンは「ヒョウ属」なので、これらの動物もツメを武器にしないということになる。 ※ 上の一行知識は『トンデモ一行知識の世界』のP203の欄外一行知識、 >ツメを強力な武器にするのは、ネコ族と人間の女だけである。  が、オリジナル。 ---- ***補聴器付きブラジャーのガセビア   『唐沢俊一の雑学王』(廣済堂出版, 2007年3月)の以下の4コマ漫画(p.73、ト書きとフキダシを引用)が気になったので、調べてみた。 >ブラジャー型の補聴器が発明されたことがあった! >ブラジャーが補聴器なのである! >胸で音が聴こえる!! >発明者の女性デザイナー グラディス・ハートはこれで特許をとっている(1945年) >胸の表面で音を感じる >なぜ流行らなかったのだろう >ブラの機能はおろそかだったのでは…  Gladys M. HartのU. S. Patent No.2436430(1948 年2月24日特許取得)は、確かに「補聴器付きブラジャー」の特許だが、「胸の表面で音を感じる」ようなシロモノではない。ありていに書けば、胸の谷間の部分にマイクを入れておくポケットが付いていて、そこで音をひろうのだ。しかも「補聴器付きブラジャー」の特許は、Hartが最初というわけではない。 Fred RingのU. S. Patent No.1900129(1933 年3月7日特許取得)も、やはり「補聴器付きブラジャー」の特許であり、15年近くHartに先行している。というか、Hart特許の最終ページには、 Ring特許の参照が明記されており、ここを読めば、Hart特許がRing特許の改良になっていることは、すぐわかるはずだ。  他にも、この『唐沢俊一の雑学王』のp.75には、以前、私が指摘したABO血液型に関するガセネタが、訂正されることなくそのまま再掲されていたりする。「ウラを取る」気が全くないくせに、どうして平気で『雑学王』などと名乗れるのだろう。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/428091]] 「ブラジャー型の補聴器」のネタ元 Gladys M. Hartに関してもう少し調べてみたところ、Hoag Levinsの『American Sex Machines』(Adams Media, 1996)に以下の記述を見つけた(pp.172-174)。 >Gladys M. Hart utilized the bra structure as a support system for the first low-priced hearing aid systems introduced by Zenith Radio Company in 1943. >In 1945, Hart applied for a patent for a brassiere that included a sewn-in compartment for batteries and an amplifier. >Her invention would, she wrote, "not only serve as an uplift brassiere but, also, as a comfortable and convenient support for the parts of hearing aid equipment, other than the ear piece, so that the wearing of such equipment by women afflicted with impaired hearing is rendered inconspicuous, without in any way diminishing the operating efficiency of the equipment."  どうやら、唐沢俊一の言う「ブラジャー型の補聴器」のネタ元は、この文章だと断定していいだろう。というのも、この本の邦訳『快楽特許許可局』(イースト・プレス、1999年5月)は、「監訳」に唐沢俊一の名を記しているからだ。  しかし、「胸の表面で音を感じる」なんてネタ、Levinsは一言も書いていない。どう読んでも「補聴器付きブラジャー」だ。また、Levinsは「1945年に特許出願(applied for a patent)」と書いているのであって、特許をとったのが1945年とは書いていない。実際、U. S. Patent No.2436430の出願は1945年4月10日で、特許取得は1948年2月24日だ。何かこう、唐沢俊一は英語が全く読めてないように思えるのは、私だけだろうか? [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/%7Eyasuoka/journal/428565]] 「ブラジャー型の補聴器」の誤訳  唐沢俊一が監訳したというホーグ・レビンズの『快楽特許許可局』(イースト・プレス、1999年5月)を読んだが、あまりにヒドイ訳で頭が痛くなった。たとえばGladys M. Hartの「補聴器付きブラジャー」に関する訳(p.202)を見てみよう。 >グラディス・M・ハートは、一九四三年にゼニス・ラジオ社より発売された初の低価格補聴器のサポートシステムとしてブラの構造を利用した。その二年後に、ハートはバッテリーとアンプを縫い込めるブラジャーの特許を申請した。彼女は次のように説明している。 >「この発明品は、胸を持ち上げるブラジャーとしてただ機能するだけでなく、着け心地がよく、便利な補聴器の補助器具としても使用できる。イヤホンとは違い、補聴器としての効果を失うことなく、聴覚障害者の女性はハンディキャップがあることを疑われることはない」 >今や女性はおっぱいで人の話を聞くのであった。  違う。それは誤訳だ。原文の「other than the ear piece」は「イヤホンとは違い」なんて訳してはダメで「イヤホン以外」と訳すべきだ。つまり、補聴器のマイクやアンプやバッテリーはブラジャーの中に収納できるが、イヤホンだけは耳に装着する、という意味だ。したがって、ここのカギカッコの中は、たとえば 「この発明品は、胸を持ち上げるブラジャーとしてただ機能するだけでなく、着け心地がよく便利で、補聴器の部品のうちイヤホン以外の部品をサポートする。難聴の女性が装着した補聴器は、この発明品によって他人からは目立たなくなるが、補聴器の性能を損ねることはない」  とでも訳すべきだ。そこのところを間違えてるから、「今や女性はおっぱいで人の話を聞くのであった」なんていう原文にない文章を勝手に追加して、恥の上塗りを重ねることになってしまうのだ。  つまるところ、Gladys M. Hartの「補聴器付きブラジャー」がどういう特許だったのか、唐沢俊一は全く理解していない。その理解力のなさが、結果として「ブラジャー型の補聴器が発明されたことがあった!」なんていう、わけのわからないガセネタを生み出すに至った、ということなのだろう。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/%7Eyasuoka/journal/429318]] ---- ***「ウルトラマン」のナレーションに関するウソ解説 唐沢雑学本の間違い指摘と、知泉wikiにも同じ間違いがあるという指摘。 558 :無名草子さん 投稿日:2008/01/15(火) 13:42:18 立ち読みなので、正確な引用ではないが・・・ 唐沢の『史上最強のムダ知識』(廣済堂出版)の中に >(初代)「ウルトラマンが地球上では3分間しか変身していられない」という有名な設定は、 >テレビでは、ナレーションのみで語られている。 >そのため実は、ウルトラマン本編の登場人物たちは一度も「変身時間が3分間である」ことに >言及していない。  ・・・とある。 これは間違い。 ナレーションでは、「ウルトラマンのエネルギーは地球上では急激に消耗する」とは言っている が、具体的な時間については全く言及していない。 「なぜ3分なのか」については、当時の関係者の証言も食い違っており、確かなことは判らない のだが、「変身時間が3分」という公式な設定資料が存在せず、実は元々そんな設定はなかった のかもしれないのだ。 あの設定は、当時多くの少年誌で巻頭グラビアの企画構成をしていた大伴昌司が、「週刊少年 マガジン」のグラビア用に勝手に作った設定である可能性が高い。 http://www.kobe-np.co.jp/rensai/cul/474.html それはともかく、ナレーションで変身時間に言及していないのは事実なので、唐沢の解説は、 完全な間違い。 927 :無名草子さん 投稿日:2008/01/20(日) 10:11:12  >>558,568 ウルトラマンの3分間はナレーションで語られるてのは、ガセにしても元ネタありそうと 思ったら、知泉Wikiにこんなのあったんですけど……。 http://www.tisen.jp/tisenwiki/?%A5%A6%A5%EB%A5%C8%A5%E9%A5%DE%A5%F3 >ウルトラマンのカラータイマーは地球上では3分間というのは誰でも知っているが、 >実は登場人物達はその事を知らない。毎回ナレーションで「地球上では3分間しか」と >説明しているが、登場人物はそんな事をクチに出した事はない。 同じページに「シュワッチ」も。 >ウルトラマンの真似をするとき誰もがシュワッチというが、最初は各人違う発音で >ジョッだったりジャワッだったりした。これをシュワッチと言い出したのは赤塚不二夫? >「天才バカボン」。 >※連載第1回目の1967(昭和42)年4月、連載1話目で産まれてくる次男の名前を何にしよう >かという時にバカボンパパが「ウルトラマンがいいのだ、シュワッチ」と両腕を十字に >組みスペシュウム光線のポーズで発言したのが最初との事。 【ネットなんて】唐沢俊一18【怖くないもん(w】 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1199865402/ [[知泉wiki「ウルトラマン」>http://www.tisen.jp/tisenwiki/?%A5%A6%A5%EB%A5%C8%A5%E9%A5%DE%A5%F3]]の最終更新は2006.03.01.で、ナレーションに関する記述もこの時加筆されている。 一方、『史上最強のムダ知識』(廣済堂出版)の刊行は2007年3月。 ---- ***「怪鳥人間バットマン」 592 名前:無名草子さん[] 投稿日:2008/01/16(水) 13:15:09 http://www.tobunken.com/diary/diary20050602000000.html http://www.tobunken.com/diary/diary20000227000000.html 唐沢は、「裏モノ日記」や著書「キッチュワールド案内」の中で 繰り返し「バットマン」TVシリーズの日本初放送時のタイトルを 「怪鳥人バットマン」と書いている。 正しくは、「怪鳥人間バットマン」である。 【ネットなんて】唐沢俊一18【怖くないもん(w】 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1199865402/ ---- ***カストリ雑誌もガセだったが 『トンデモ一行知識の世界』P200の欄外 >昭和三十六年に、全ページが広告の『コンシューマー』という雑誌が >創刊されたが、誰も買わず、すぐにつぶれた。  http://www.bookonn.com/br-225.html  広告を楽しむための雑誌『CONSUMER』。そのため、広告がメインで雑誌の内容がサブになっている。  この雑誌のアイデアは片山龍二によるもの。片山龍二は編集も手掛けている。そして自身の著書の広告もちゃっかり載せてる所もなかなか気がきいている。  ちなみに、この号はオリンピック記念切手の特集になっている。  創刊号の発行が1961年、9号の発行が66年となっている。たった9冊の発行(季刊)だが、5年続いた。こうした事実をろくに調べもせず、「誰も買わず、すぐにつぶれた」と言い放つ唐沢。  因みに編集の片山龍二は中原啓一名義で『それいゆ』『ひまわり』も発行した人。 ---- ***秋葉原の嘘 『唐沢俊一の雑学王』(廣済堂出版, 2007年3月)を読み返していて、秋葉原駅に関する4コマ漫画(p.187、フキダシを引用)があるのに気づいた。 * “アキバ”は秋葉原の略称ではない!! * 明治2年秋葉神社が建立された アキバに行こーぜ * 秋葉(アキバ)神社のある原っぱ……つまり秋葉原(アキバハラ)が正しい!! * 昭和7年国鉄の駅ができた時役人がまちがえた 秋葉原(アキハバラ) もう決めちゃったからこっちが正しいのだ! 「国鉄の駅ができた」のが「昭和7年」? それはいくら何でもウソだ。アキハバラかアキバハラかにも書いたとおり、日本鐵道の秋葉原貨物取扱所の開業は、明治23年11月1日だ。というか、山手線環状運転開始が大正14年11月1日だから、少なくとも大正14年の時点で秋葉原駅は存在していた、っていう当たり前の事実に、なぜ唐沢俊一は気づかないんだろう。 また、「アキバハラが正しい」と唐沢俊一が主張する根拠も、私にはさっぱり理解できない。そもそも、秋葉原駅のところにあった神社は「鎭火社」が正式名称で、しかも明治3年の建立だ。「秋葉」は単なる俗称に過ぎないのだから、「正しい」地名ってことになれば「鎭火原」とでもせざるを得ない。そういう俗称に対して、「正しい」地名なんていうアヤシゲな概念を持ち込む方が、正直どうかしてる。それとも唐沢俊一は、「明治2年」の時点で既に「秋葉神社」なんてものがあそこにあった、とでも主張したいのだろうか? [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/429935]] ***秋葉原の嘘・承前  そもそも唐沢俊一は「ウラを取る」だけの能力がないんじゃないか、とすら思えるんですよ。「めんどうだからオー型でいいや」 にしろ、「ブラジャー型の補聴器が発明されたことがあった!」にしろ、この「昭和7年国鉄の駅ができた時役人がまちがえた」にしろ、当時の文献をいくつか調べればアヤシイことはすぐわかるじゃないですか。プロの物書きがそういうガセネタを大量にバラマキまくる、ってのは、ある意味バカをさらけだしてて見苦しい、ってのが正直なところです。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/comments.pl?sid=389582]] ---- ***王冠のギザギザの数 唐沢俊一の『史上最強のムダ知識』(廣済堂出版, 2007年4月)を読んでいたところ、p.105に妙な記述を見つけた。 >ビンにフタをする「王冠」を発明したのは、19世紀のイギリス人、ウィリアム・ペインター。 >名前の由来は、見ての通り、王冠に似ているから。 >物を固定するには、2点や4点よりも、3点で支える方が安定する、という力学的な理論から、3の倍数である21個のギザギザがついた。 >その後の研究で、21個以上でも以下でも、21個以上の固定力が得られないことがわかり、今もギザギザの数は21個で規格化されている。 >この他、ビンの飲み口の口径は27ミリ、王冠の高さは5.97ミリと、規格化されている。 王冠を発明したWilliam Painterは、1838年11月20日Maryland州Montgomery郡Triadelphia生まれで、1906年7月15日 Maryland州Baltimore没。どう見てもアメリカ人だ。しかも、彼の特許U. S. Patent No.468226やNo.468258を見る限り、王冠のギザギザの数は24個で、21個じゃない。ギザギザが21個の王冠が現れるのは、私の調べた限りでは1910年代になってからで、どうもPainterの死後のことのようだ。 一方、日本の規格JIS S 9017においては、王冠は5種類が規格化されていて、ギザギザの数は、それぞれ24・22・21・21・21だった。私の記憶が確かなら、1980年頃の一升瓶の王冠は、ギザギザの数が24個のものがかなりあったはずだ。21個の王冠だけが規格化されてたわけじゃない。これに加えて、王冠の高さは、 JIS S 9017では「6.5±0.2mm」と規定されていた。高さが「5.97ミリ」の王冠は、日本ではJIS S 9017廃止(1994年3月1日)と前後して、普及しはじめたものだ。それとも唐沢俊一は、あるいはドイツの規格DIN 6099のことを、言ってるつもりなのだろうか? [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/430735]] ***唐沢俊一の「雑学王」では別のガセビア 『唐沢俊一の雑学王』廣済堂出版 2007 3月 63ページ「ただし、特大ビンは24個(K子のマンガ)」より >ビールの王冠のギザギザは21個と決まっている! >どうして~ >20個では弱すぎる 22個だと固すぎるのだ  安岡氏が指摘した本が出版される一月前に、同じ出版社から同じような本を出し、同じネタで&bold(){別のガセ}を書いていた。 ---- ***ミキサー、ハイイロガン 『唐沢俊一の雑学王』(廣済堂出版, 2007年3月)を読み返していて、また妙な記述があるのに気づいた(p.45)。 >それらの知識は、決して特権階級の独占下にあって封印されているわけではない。 >あまりにバカバカしく、また、あまりに何の役にも立たないために、誰からも見向きもされず、放っておかれているのである。 >例えば、「ミキサーは発明された頃、バイブレーターと呼ばれていた」とか、 >「ハイイロガンには、ホモのカップルがおり、しかもプラトニックである」などという奴だ。 そんな奴は知らん。ミキサーの発明といえば当然、Arnold Electric CompanyのStephen John Poplawskiってことになるが、彼の当該特許U. S. Patent No.1480914のタイトルは『BEVERAGE MIXER』だ。バイブレーターなどとは呼ばれてない。「呼ばれていた」っていうのなら、1922年の発明当時にそう呼んでた奴を連れて来なさい。 ハイイロガンの方は、竹内久美子の『男と女の進化論』(新潮社, 1990年11月)あたりからパクってきたネタのようだが、だとすると元ネタをちゃんと読めてない。そもそもハイイロガンのホモカップルは、両方とも「タチ」に回ってしまうので、ホモセックスが成立しないっていうネタだ。求愛行動それ自体はするのだから、別にプラトニックでも何でもない。 つまり、『唐沢俊一の雑学王』に出てくるこれらのネタは、役に立たないからではなく、ガセネタだから無視されているのだ。それにしても、この『唐沢俊一の雑学王』、秋葉原駅の開業にしろ、ブラジャー型の補聴器にしろ、ABO血液型にしろ、これほどまでにガセネタをバラマキたがるのは、一体ナゼなんだろう。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/431334]] ***Re:MixerとVibratorとBlender Arnold Electric Companyは、1914年11月21日にWisconsin州Racineで設立された会社なんですが、当時の同社の主力商品は電気按摩器つまりVibratorでした [thebakken.org]。で、Arnold Electric Companyは1922年にミキサーを発明するんですが、同社にはすでにVibratorと呼ばれている商品があったわけなので、別の商品であるミキサーをVibratorなんて呼ぶわけがないんですよ。つまり、このトリビアは本来「ミキサーを発明した会社は元々バイブレーターを売っていた」っていうものだったはずが、唐沢俊一がどこをどう間違えたのか「ミキサーは発明された頃、バイブレーターと呼ばれていた」っていうガセネタにしてしまった、のだと私自身は推測しています。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/journal.pl?op=display&uid=21275&id=431334&threshold=-1&mode=nested]] ---- ***「無機化学」がなにかも分からない薬大中退者。 「唐沢俊一の雑学王」 P206「石油のトリビア」から >しかしその後研究が進み、最近は「石油無機起源説」を唱える科学者も出てきた。 >その論者の一人、トーマス・ゴールドによると、石油は地殻の深いところに棲息する微生物が、 >地底にある炭化水素を石油に変成させてできるのだという。 「有機化合物」「無機化合物」の違いは、煎じ詰めて言えば「生物」に係わるか否かになる。今までの「石油有機起源説」は、だから、生物の死骸が堆積し化学変化して石油になったというものだった。一方「石油無機起源説」は、生物とは関係なく、もともと地球深部に大量に存在する炭化水素が、地殻の断裂を通じて地表に向けて上昇し、油田を形成したという考えなのだ。  唐沢は酵母(微生物)による、石油蛋白の生成と混同したようだが、こんなこと化学の基礎中の基礎なのだから、この一点だけでも、&bold(){科学的な知識が全くない}と断じて構わないだろう。  追記  そもそも「石油無機起源説」は1870年代に提唱されたもの。天文学者トーマス・ゴールドは「星間物質起源の石油無機起源説」を1987年にの提唱者したが、その検証過程で偶然「地下生物圏」を発見した。唐沢俊一は、『未知なる地底高熱生物圏』という本の題名や内容の聞きかじりなどから、石油無機起源説とは地下にいる微生物が石油をつくるという説だと、脳内変換してしまったのではないかと推測される。 [[トンデモない一行知識の世界>http://diary.jp.aol.com/yzuc9ww/225.html]] ---- ***漢文の教養も皆無  「裏モノ日記」2008.02.21 >いろいろとあせることあり。 >しかしあせることが出来るというのは恵まれたことである。 >小人閑居して不正をなす、という例はいくらも見ている。 >小人であることを自覚すればノンビリはしない方がいい。  そもそも「小人閑居して不善をなす」。原文は「君子必慎其独也,小人閑居為不善」。君子は独りでいる時に必ず慎み深くするが,小人は他人の目がないと悪い事をするという意味である。まさに唐沢俊一そのものだが、「閑居」を暇と取り違え、「小人」であることを自覚して、忙しく働けばいいのだろうという意思表明。原典の引用も間違え、解釈も間違え、その結果アクションプランも見当違い。呆れ果てた無教養である [[裏モノ日記>http://www.tobunken.com/diary/diary20080221140133.html]] [[言葉は正しく使いましょう>http://www.kit.hi-ho.ne.jp/bknk/kotonoha.html#2]] ---- ***津軽弁で「マンコ」とは? 『唐沢俊一の雑学王』P178 青森のトリビア >ところで一口に「青森」といっても、南部と津軽とでは住人の性格も言葉もかなり違う。もともと、 >南部藩の家臣だった大浦為信が独立して津軽藩を作ったという経緯もあり、 >両者は長く対立していた。大ざっぱにいうと、上品な南部と、活動的で荒っぽい津軽に分けられる。 >一例を挙げれば、青森の名産品であるリンゴを、南部では「千成」、津軽では「マンコ」と呼ぶ。 >違いはこれで明らかだろう。  重箱の隅だが「津軽藩」は俗称、正式名称は「弘前藩」。 「活動的で荒っぽい」津軽を端的に述べるのにリンゴの呼称「マンコ」を例に挙げるのがそもそも意味不明だが。  なにより、&bold(){「マンコ(満紅)」は南部弁で、津軽弁でリンゴは「千成」。}  唐沢氏、津軽に旅して、八百屋の前で「マンコ」を連発して大恥をかかぬかと心配であります。 [[南部弁講座>http://iwakino.com/pages/nanbu.html]] ---- ***「ジューンブライド」のガセビア 『唐沢俊一の雑学王』P148 >「ジューンブライド」という言葉は、 >“できちゃった婚”にその起源がある。 >(50年くらい前まで)は、恋人同士がどこかでセックスを >しようと思っても、その場所がなかなか見つけられなかった。 >いまのように、どこにでもラブホがある時代じゃなかったのだ。 >とくに田舎では村中が顔見知りで、未婚の男女がつれこみ旅館 >などを利用すれば、アッという間にそこらにその事実が広まって >しまう。家ではもちろん、両親から祖父母、イトコハトコまでが >同居しているような状態で、勝手にコトを行うなんてことはとても >できない。 >結局、恋人たちが安心してセックスできるのは、春の暖かい >季節になって、草むらや麦畑で、というシチュエーションだった。 >「♪誰かさんと誰かさんが麦畑」 >という歌は、あれは見たままを歌った歌だったのでありますね。 >これが4月後半から5月。そこでヤッちゃって、メンスがその後 >ないことに気がつき、彼女から実は赤ちゃんができたの……と >告げられ、仕方なく結婚、というダンドリになるのが6月なのだ。 >ジューンブライドは、野外セックス(アオカン)の後始末なのだ。  いくら調べても「June Bride」の起源に関しては―  6月は英語で「June」、「June」はローマ神話のユピテル(ジュピター)の妻Juno(ユノ)から取られたという。そのユノが結婚生活の守護神であることから、6月に結婚式を挙げる花嫁を「ジューン・ブライド」(6月の花嫁)と呼び、この月に結婚をすると幸せになれるといわれる。という逸話しか見当たらない。  そもそも、上で唐沢が書いているのはどこの国の話なのか。大家族が同居しているから、アオカンしか出来ないという特殊な状況の、どこの国の話かも分からん例を引いて >「『ジューンブライド』という言葉は、“できちゃった婚”にその起源がある。」  なんて表題を付けているのだから、真面目に書く気など皆無だったのだろう。  「出来ちゃった婚」をアメリカでは「Shotgun Wedding(ショットガン・ウエディング」という。彼氏が彼女の父親に「できちゃった」ことを報告すると、その父親が彼氏に向かって銃を向けられることから、そういわれる。June Bride にはなんの関係もない。  June Brideに関してはここを。  [[越前屋>http://www.echizenya.co.jp/mini/colum/junebride.htm]] ---- ***「パクりミス」で安岡先生に叱られるの巻き  バイブレーターネタが、かなりうけたので、唐沢俊一の『史上最強のムダ知識』(廣済堂出版, 2007年4月)のバイブレーターネタ(p.225)も、マナイタに上げてみよう。 >ちなみに、「大人のオモチャ」のバイブレーターは、 >もともと女性のヒステリー患者の治療器具として開発されたものである。 >バイブレーターの発明以前は、患者がヒステリーの発作を起こすと、 >専門医が患者の性器を愛撫する、という治療が行われていた。 >手での治療は、専門的な技量と時間が必要なため、 >誰でも使える器具として、1930年代に、イギリスで開発されたそうだ。  治療器具としてのバイブレーターってことだから、これの元ネタはRachel P. Mainesの『The Technology of Orgasm』(Johns Hopkins University Press, 1999)あたりだと考えられるが、だとすると唐沢俊一は元ネタをちゃんと読めてない。Mainesを読む限り、1910年代のアメリカにおいて、すでに電動バイブレーターは実用化されてたはずだ。というか、唐沢俊一自身、ホーグ・レビンスの『快楽特許許可局』(唐沢俊一/監訳, イースト・プレス, 1999年5月)では >ロサンジェルスのジョン・キオーは1911年にアメリカ初の電動膣用バイブレーターの特許を申請した。 >取得したのは翌年の1912年。  と書いており、U. S. Patent No.1032840の図版まで引用している(p.250)。1910年代のアメリカで実用化されてたのがハッキリしてるのに、なぜ今さら「1930年代に、イギリスで開発」などと言い出すんだろう? [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/%7eyasuoka/journal/432217]] ***パクリもと  安岡先生が訝しがるのももっともだが、なに、こいつは自分がなにを書いたかなんか、全然覚えちゃいない男、新たにバイブレータのネタを見つけたんで、検証もしないでコピペしちまったのだ。 >このなんとも無骨な器具、一体なんだと思います? > >……答はバイブレーター。1930年代に開発されたものだ。バイブレーターは >もともと女性のオナニーグッズではなく、ヒステリー治療のために開発された >医療器具だったんだって! > >なんでも、バイブレーターが発明される前は、女性がヒステリーの発作を起こすと >専門医が患者の性器を愛撫して《治療》していたそうな。しかし、その治療には >専門的な技量(?)が必要だし、時間もかかるため、だれにでもヒステリーの治療 >ができる器具を、ということで開発されたそうだ。 > >そして家庭用のバイブレーターが開発されると、「筋肉マッサージ器」と称して >「グッド・ハウスキーピング」など保守的な女性誌などに広告が掲載され、販売 >されたそうな。……さすが「セックスの偽善の王国」! > >ロンドンの科学博物館で催されている「罪深き物たち」という展示会に出品されて >いるそうです。 [[海外ボツ!News>http://web.archive.org/web/20040617062748/http://www5.big.or.jp/~hellcat/news/0403/24pic.html]] 2004  「このなんとも無骨な器具」とは、写真が提示されているjから。その写真の品が1930年代に開発されたバイブレーターで、ロンドンの科学博物館に展示されている。それを勝手に「バイブレーターは1930年代にイギリスで開発された」と脳内転換したのだろう。唐沢が安岡先生に「わたしはちゃんと1910年代って書いているではないか。今回参照した「海外ボツ!News」サイトがガセビアだっただけのことだ」って言訳しないかなw ---- ***知りもしないことを書くな。 >元・中日ドラゴンズ江藤慎一投手死去の報。 >山本正之の『少年の夢は生きている』が日本のそこかしこで合唱されていることだろう。 >山本正之の江藤慎一、河崎実の長嶋茂雄など、 >幼い頃あこがれの野球選手に頭を撫でられたことを生きていく >はげみにする、という年代はどこまでを下限とするのか。 >今でもそういう純粋な若者っているのか。  感動的な文章のようだが、いきなり間違えてつや消し。江藤慎一は当然ながら、&bold(){一塁手}。投手でセパ両リーグの首位打者になったら大騒ぎだろうっての。なんで、知りもしないことを付け焼刃の知識で書くのかね。山本正之の『少年の夢は生きている』が日本中で合唱されていることだろうって、肝心の歌詞を紹介しなくっちゃなんのことやら分からんだろうに。 >中日 ドラゴンズの 江藤慎一が >サインを しながら 頭をなでて >坊や 元気に 育ってくれよと 笑いかけた  山本正之は『燃えよドラゴンズ』の作曲者で、タイムボカンシリーズも担当した。’89の曲だから、その13年前に現役引退している江藤の、熱烈なフアンの世代が歌う歌ではないはず。これまたググって見つけた知識を貼り付けただけのものだろう。 [[裏モノ日記>http://www.tobunken.com/diary/diary20080229132112.html]] ---- ***パクリの証明。「間違いをコピペ」 『唐沢先生の雑学授業』二見書房 2005/08  P78 イギリス式スパゲティの食べ方について語っているのだが >唐●なんと、スプーンの代わりにナイフを使う、左手のフォークで、お皿の >中のスパゲッティのかたまりを&bold(){おさえるつけ}、右手のナイフで、 >二~三センチくらいの長さになるようにスパゲッティを切る。 >で、短くなったスパゲッティをナイフで押さえながらフォークの背に盛って口に入れる……。 (太字は引用者)   「スパゲッティのかたまりを&bold(){おさえるつけ}」。酷い文章だなと思いながらも、ガセビアではなかろうかと検索してみたら、 こんなサイトが見つかった。 [[イギリス生活・過去日記>http://blogs.dion.ne.jp/gene_memories/archives/646315.html]]  2005/02/21 >★イギリス式の食べ方★ >使うもの:ナイフとフォーク >1.左手のフォークで、適当にお皿の中のスパゲティのかたまりを&bold(){おさえるつける}。 >2.右手のナイフで、2~3センチくらいの長さになるようにスパゲティを切る。 >中には、タテにヨコにと乱切りにするようにナイフを入れる人も。 >3.短くなったスパゲティをナイフで押さえながらフォークの上に盛る。 >ライスを食べるのに似ている。 >4.口に入れモグモグ。 (太字は引用者)  引用元のタイプミスを、そのままコピペしたのは明らか。なお、引用元が英国留学の体験を綴ったblogなので、英国の例として挙げられているが、イタリア以外の欧米では、この食べ方が主流のよう。「イギリス式スパゲティの食べ方」という表題がそもそも変。  ※ フォークの背に乗せて食べるのはイギリス式だそうです。ガセを書いて申し訳御座いませんでした。 [[【エロの妄言】盗作屋 唐沢俊一24【違法ようつべ】>http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1204420325/237]] 関連項目 -[[間違いだらけの雑学本]] -[[古本に関するトンデモ発言]] -[[ワシントンを「殺」した男>ワシントン]] ----
唐沢俊一さんの素敵な間違い・お茶目な知ったかぶり・シャレにならない無知、などをとりあえず集めてみるペー ---- ***無知で杜撰 279 名前:無名草子さん[] 投稿日:2007/12/21(金) 10:12:41 どこまでも杜撰な唐沢俊一 『裏モノの神様』イースト・プレス 2000  ホモの売春宿「FLASH」が手入れを受けたとき(裏モノの神様=Uと、唐沢=Kの会話形式になっている)、 >K;スポーツ誌(紙?)によるとあそこ、政治家のOとKなんかも常連、ということでしたぜ。 >U;Oというと誰かの。まさか小渕首相ではあるまいが… >K;小渕さん、昔、柔道部だったでしょう。柔道部はホモの温床ってよくいわれますから。  馬鹿か。小渕恵三は早稲田大学合気道部、それも富木流で、右翼の鈴木邦男が散々投げ飛ばされたと語ったくらい有名。 >U;じゃあ、Kは? >K;あ、小泉純一郎がいる。そう言えば彼、議員には珍しくいまだに独身ですからねえ。  馬鹿か。小泉は×いちだろうが。  本当に無知で杜撰。 [[盗作屋 唐沢俊一 16 【ハゲウッドスキャンダル】>http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1197812577/]] ---- ***未来日記 117 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2008/01/11(金) 12:19:43  >>108 ラジオライフ読者の俺が来ましたよ。 その最新二月号の近況一言がちょっと変なんだな。 「コミケでたまたま壁際を体験して、大手の気分だった」みたいなこと書いてるんだけど、ラジオライフ二月号の発売は12月25日。本番の一週間も前なんだよな。 本人は二月号イコール新年号のつもりで書いた“業界のアレ”かもしれんけど、自分が書いてる本の発売日くらい把握しとけっての。 118 名前:無名草子さん[] 投稿日:2008/01/11(金) 13:00:04 未来日記か! [[【ネットなんて】唐沢俊一18【怖くないもん(w】>http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1199865402/]] ---- ***タイプライターに関する嘘八百 パソコンのキーボードってどうしてABC順じゃないの? タイプライターが通信に使われ始めた、大正15年(1926年)ころのタイプライター。約80年前のものも、やっぱり“QWERTY”と並んでいます! カタカタと何気なく使っているキーボード。でも、よく見るとアルファベットが不規則に並んでますよね。これって何か理由があるの? さっそく調べてみると何やらいろんな説がある様子。そこで、雑学王として知られる唐沢俊一さんに、諸説聞いてみました! 「(キーボードの左上から)“QWERTY…”と並んでいるものは、“クワーティー配列”と呼ばれ、200年ほど前に登場したタイプライターが始まりといわれています。当時は、製造会社ごとに様々な配列があったのですが、19世紀末の大不況をきっかけに会社が一つに統合され、資本力を持っていた会社の決定で現在の配列に統一されたようです」 でも、そもそもなぜこんな不規則な配列になったの? 「ひとつには、わざと打ちにくい配列にしてあるという説があります。タイプライターは、キーをたたくとバーが前に飛び出し、活字を一文字ずつ運んで印字するため、あまり早く打つとバーが絡まってしまうんですよ。それを防止するため、よく使う文字をできるだけ離して配列してある、と。しかしよく見ると、英語で多く使われる“er”が並んでいることから、この説は信憑性は薄いといわれています」(唐沢氏) なるほど~。その他にも、「逆に、打ちやすい配列にしてあるという説もありますよ」というのは、生活総合情報サイト「All About」でノートパソコンのガイドを務める上倉賢さん。 「タイプライターが発明され特許を取ったころには、配列はABC順だったのですが、実用化していくうちに『Iは上にある方が打ちやすいな』などと少しずつ改良して、今の原型が生まれたという説もあります。“FGHJK”が、左からほぼアルファベット順に並んでいるのはその名残では? ともいわれていますね」(上倉氏) 確かに、下からだけど“CDE”とかアルファベット順で近いものが隣りや上下になってる場所がある。 それ以外にも、アルファベットが並ぶ一番上の列には、“typewriter(タイプライター)”という文字がバラバラに配置してあるとか、キーボードの配列には実は結構オモシロイ説が! 長い歴史と企業間の力争いなどを勝ち抜いて、現在も使われているクワーティー配列。そう思って眺めると、キーボードにも愛着がわいてくる!? (榛村季溶子/short cut) [[榛村季溶子「パソコンのキーボードってどうしてABC順じゃないの>http://r25.jp/web/link_review/20003000/1122007090603.html]]  上記のエントリに対する誤りの指摘。 PM 11:24 - The Union Typewriter Companyの設立 榛村季溶子の『パソコンのキーボードってどうしてABC順じゃないの?』(R25, 2007年9月7日)を読んだのだが、QWERTY配列に対する新手のガセネタが登場していて、なかなか興味深かった。   QWERTY…と並んでいるものは、“クワーティー配列”と呼ばれ、200年ほど前に登場したタイプライターが始まりといわれています。  当時は、製造会社ごとに様々な配列があったのですが、19世紀末の大不況をきっかけに会社が一つに統合され、  資本力を持っていた会社の決定で現在の配列に統一されたようです 「会社が一つに統合され」ってのが、The Union Typewriter Companyの設立(1893年3月30日)のことを言ってるんだとすると、「19世紀末の大不況」ってのが、いったいどの「大不況」を指しているのか、私にはさっぱりわからない。 たとえば1893年の大不況は、6月27日(火)の株価大暴落に始まったものだから、The Union Typewriter Companyの設立より後のことだ。あるいは1890年の不況は、ロンドンのBaring Brothers破綻(1890年11月8日)が一つのヤマだが、アメリカではそう大きな不況になっているようには思えないし、それがThe Union Typewriter Companyに何らかの影響を与えたとは考えにくい。というか、この文章の筆者は、19世紀末のアメリカにおいて、The Standard Oil Companyを含め、どれほど多くのトラストがどういう経済状況を背景に成立したか、全く理解していないように思える。 そもそもこの文章は、1873年頃に誕生したQWERTY配列を、「200年ほど前に登場したタイプライターが始まり」などと平気で書いていたりするので、19世紀のタイプライターの歴史など全く理解していないのは明らかだ。200年前と言えば1807年だぞ。そんな文章を書く人間が、「19世紀末の大不況」なんて言ったところで、何も考えずに適当なトリビアとやらをデッチ上げてるのは、まあ間違いないのだが。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/414704]] ---- ***血液型に関するガセビア PM 07:18 - ABO血液型はなぜABCではないのか 唐沢俊一の「トリビアな日々」第29回『血液型占いの元は“崇高な目的”』(FRIDAY, 2005年2月4日号, p.76)の以下の4コマ漫画(ト書きとフキダシを引用)が気になったので調べてみた。   * やっぱりおおざっぱ   * ABO式血液型の分け方は 糖タンパク質の構造による   * 「何もないものは ゼロ型にしよう」   * 「ハカセ 0(ゼロ)型を みんな O(オー)型と 言ってます」   んー…   * 1927年 国際連盟の委員会   「めんどうだから オー型でいいや」   決定ー   「この大ざっぱさは いかにもO型!」 ヒトの血液型に「O」型という記法を初めて導入したのは、Emil Freiherr von DungernとLudwik Hirszfeldの『Ueber Vererbung gruppenspezifischer Strukturen des Blutes, II』(Zeitschrift für Immunitätsforschung und experimentelle Therapie, Bd.6, H.1 (22. Juni 1910), pp.284-292)である。彼らの3連作中2本目にあたるこの論文では、ヒトの血液は「A」「A(o)」「B」「B(o)」「O」「AB」の6つの型に分類されており、「A」型どうしの両親からは「A」型の子供しか生まれないが、「A(o)」型どうしの両親からはメンデルの法則にしたがって「A」「A (o)」「A(o)」「O」の子供が生まれる、としている。すなわちこの論文では、大文字のOと小文字のoが使い分けられており、数字の0ではありえない。これ以前の論文では、ヒトの血液型の記法として、たとえばKarl Landsteinerは「Gruppe A」「Gruppe B」「Gruppe C」、Jan Janskýは「II」「III」「I」「IV」、William Lorenzo Mossは「II」「III」「IV」「I」を用いており、数字の0など見当たらない。 国際連盟のComité d'Hygiène配下のCommission permanente de standardisation des sérums, réactions sérologiques et produits biologiquesが、議長Thorvald Johannes Marius Madsenの提案にしたがって、ヒトの血液型をO, A, B, ABで表記する決定をしたのは、1928年4月25~28日のフランクフルト会議においてである(Klinische Wochenschrift, 7 Jg., Nr.35 (26. August 1928), p.1671)。1927年にO, A, B, ABを採用する決議をおこなったのは、アメリカのNational Research Councilだ(The Journal of the American Medical Association, Vol.88, No.18 (April 30, 1927), pp.1421-1422)。しかも、これらの委員会が「O」型に至った理由は、「めんどうだから」ではない。当時、血液型の記法は、JanskýシステムとMossシステムが混在していた。いずれもローマ数字で血液型を表すものだが、JanskýシステムのI, II, III, IVに対して、MossシステムはIV, II, III, Iとなっており、IとIVが入れ替わっている。この結果、I型とIV型の間で、輸血ミスなどの医療事故が発生していた。すなわちヒトの血液型に、数字や、連続したアルファベットを用いるのは危険であり、それゆえ、von DungernとHirszfeldの記法を簡略化したO, A, B, ABを採用したのである。 ムダ知識の王様にもコメントしたが、このような「トリビア」を披露する人たちは、どうして「ウラを取る」ということをしないのか。その点がどうにも私には理解できない。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/345556]] ---- ***『奇人怪人偏愛録』楽工社2006の「トンデモ一行知識」 「犬と猫と女」P76 >「動物中、爪を攻撃用の武器を使うのは猫族と人間の女性だけである」 >などという一行知識もあるくらい  爪を攻撃に使う動物と聞いたら、まず「猿」が思い浮かぶ。さらに毎年人的被害が報告される、北海道の羆はクマ科である。  因みに、ネコは分類上は「動物界 脊索動物門 哺乳綱 食肉目 ネコ科 ネコ&bold(){属}(“族”ではない)」であり、唐沢が示す「猫族」が「ネコ属」の表記ミスならば、豹、虎、ライオンは「ヒョウ属」なので、これらの動物もツメを武器にしないということになる。 ※ 上の一行知識は『トンデモ一行知識の世界』のP203の欄外一行知識、 >ツメを強力な武器にするのは、ネコ族と人間の女だけである。  が、オリジナル。 ---- ***補聴器付きブラジャーのガセビア   『唐沢俊一の雑学王』(廣済堂出版, 2007年3月)の以下の4コマ漫画(p.73、ト書きとフキダシを引用)が気になったので、調べてみた。 >ブラジャー型の補聴器が発明されたことがあった! >ブラジャーが補聴器なのである! >胸で音が聴こえる!! >発明者の女性デザイナー グラディス・ハートはこれで特許をとっている(1945年) >胸の表面で音を感じる >なぜ流行らなかったのだろう >ブラの機能はおろそかだったのでは…  Gladys M. HartのU. S. Patent No.2436430(1948 年2月24日特許取得)は、確かに「補聴器付きブラジャー」の特許だが、「胸の表面で音を感じる」ようなシロモノではない。ありていに書けば、胸の谷間の部分にマイクを入れておくポケットが付いていて、そこで音をひろうのだ。しかも「補聴器付きブラジャー」の特許は、Hartが最初というわけではない。 Fred RingのU. S. Patent No.1900129(1933 年3月7日特許取得)も、やはり「補聴器付きブラジャー」の特許であり、15年近くHartに先行している。というか、Hart特許の最終ページには、 Ring特許の参照が明記されており、ここを読めば、Hart特許がRing特許の改良になっていることは、すぐわかるはずだ。  他にも、この『唐沢俊一の雑学王』のp.75には、以前、私が指摘したABO血液型に関するガセネタが、訂正されることなくそのまま再掲されていたりする。「ウラを取る」気が全くないくせに、どうして平気で『雑学王』などと名乗れるのだろう。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/428091]] 「ブラジャー型の補聴器」のネタ元 Gladys M. Hartに関してもう少し調べてみたところ、Hoag Levinsの『American Sex Machines』(Adams Media, 1996)に以下の記述を見つけた(pp.172-174)。 >Gladys M. Hart utilized the bra structure as a support system for the first low-priced hearing aid systems introduced by Zenith Radio Company in 1943. >In 1945, Hart applied for a patent for a brassiere that included a sewn-in compartment for batteries and an amplifier. >Her invention would, she wrote, "not only serve as an uplift brassiere but, also, as a comfortable and convenient support for the parts of hearing aid equipment, other than the ear piece, so that the wearing of such equipment by women afflicted with impaired hearing is rendered inconspicuous, without in any way diminishing the operating efficiency of the equipment."  どうやら、唐沢俊一の言う「ブラジャー型の補聴器」のネタ元は、この文章だと断定していいだろう。というのも、この本の邦訳『快楽特許許可局』(イースト・プレス、1999年5月)は、「監訳」に唐沢俊一の名を記しているからだ。  しかし、「胸の表面で音を感じる」なんてネタ、Levinsは一言も書いていない。どう読んでも「補聴器付きブラジャー」だ。また、Levinsは「1945年に特許出願(applied for a patent)」と書いているのであって、特許をとったのが1945年とは書いていない。実際、U. S. Patent No.2436430の出願は1945年4月10日で、特許取得は1948年2月24日だ。何かこう、唐沢俊一は英語が全く読めてないように思えるのは、私だけだろうか? [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/%7Eyasuoka/journal/428565]] 「ブラジャー型の補聴器」の誤訳  唐沢俊一が監訳したというホーグ・レビンズの『快楽特許許可局』(イースト・プレス、1999年5月)を読んだが、あまりにヒドイ訳で頭が痛くなった。たとえばGladys M. Hartの「補聴器付きブラジャー」に関する訳(p.202)を見てみよう。 >グラディス・M・ハートは、一九四三年にゼニス・ラジオ社より発売された初の低価格補聴器のサポートシステムとしてブラの構造を利用した。その二年後に、ハートはバッテリーとアンプを縫い込めるブラジャーの特許を申請した。彼女は次のように説明している。 >「この発明品は、胸を持ち上げるブラジャーとしてただ機能するだけでなく、着け心地がよく、便利な補聴器の補助器具としても使用できる。イヤホンとは違い、補聴器としての効果を失うことなく、聴覚障害者の女性はハンディキャップがあることを疑われることはない」 >今や女性はおっぱいで人の話を聞くのであった。  違う。それは誤訳だ。原文の「other than the ear piece」は「イヤホンとは違い」なんて訳してはダメで「イヤホン以外」と訳すべきだ。つまり、補聴器のマイクやアンプやバッテリーはブラジャーの中に収納できるが、イヤホンだけは耳に装着する、という意味だ。したがって、ここのカギカッコの中は、たとえば 「この発明品は、胸を持ち上げるブラジャーとしてただ機能するだけでなく、着け心地がよく便利で、補聴器の部品のうちイヤホン以外の部品をサポートする。難聴の女性が装着した補聴器は、この発明品によって他人からは目立たなくなるが、補聴器の性能を損ねることはない」  とでも訳すべきだ。そこのところを間違えてるから、「今や女性はおっぱいで人の話を聞くのであった」なんていう原文にない文章を勝手に追加して、恥の上塗りを重ねることになってしまうのだ。  つまるところ、Gladys M. Hartの「補聴器付きブラジャー」がどういう特許だったのか、唐沢俊一は全く理解していない。その理解力のなさが、結果として「ブラジャー型の補聴器が発明されたことがあった!」なんていう、わけのわからないガセネタを生み出すに至った、ということなのだろう。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/%7Eyasuoka/journal/429318]] ---- ***「ウルトラマン」のナレーションに関するウソ解説 唐沢雑学本の間違い指摘と、知泉wikiにも同じ間違いがあるという指摘。 558 :無名草子さん 投稿日:2008/01/15(火) 13:42:18 立ち読みなので、正確な引用ではないが・・・ 唐沢の『史上最強のムダ知識』(廣済堂出版)の中に >(初代)「ウルトラマンが地球上では3分間しか変身していられない」という有名な設定は、 >テレビでは、ナレーションのみで語られている。 >そのため実は、ウルトラマン本編の登場人物たちは一度も「変身時間が3分間である」ことに >言及していない。  ・・・とある。 これは間違い。 ナレーションでは、「ウルトラマンのエネルギーは地球上では急激に消耗する」とは言っている が、具体的な時間については全く言及していない。 「なぜ3分なのか」については、当時の関係者の証言も食い違っており、確かなことは判らない のだが、「変身時間が3分」という公式な設定資料が存在せず、実は元々そんな設定はなかった のかもしれないのだ。 あの設定は、当時多くの少年誌で巻頭グラビアの企画構成をしていた大伴昌司が、「週刊少年 マガジン」のグラビア用に勝手に作った設定である可能性が高い。 http://www.kobe-np.co.jp/rensai/cul/474.html それはともかく、ナレーションで変身時間に言及していないのは事実なので、唐沢の解説は、 完全な間違い。 927 :無名草子さん 投稿日:2008/01/20(日) 10:11:12  >>558,568 ウルトラマンの3分間はナレーションで語られるてのは、ガセにしても元ネタありそうと 思ったら、知泉Wikiにこんなのあったんですけど……。 http://www.tisen.jp/tisenwiki/?%A5%A6%A5%EB%A5%C8%A5%E9%A5%DE%A5%F3 >ウルトラマンのカラータイマーは地球上では3分間というのは誰でも知っているが、 >実は登場人物達はその事を知らない。毎回ナレーションで「地球上では3分間しか」と >説明しているが、登場人物はそんな事をクチに出した事はない。 同じページに「シュワッチ」も。 >ウルトラマンの真似をするとき誰もがシュワッチというが、最初は各人違う発音で >ジョッだったりジャワッだったりした。これをシュワッチと言い出したのは赤塚不二夫? >「天才バカボン」。 >※連載第1回目の1967(昭和42)年4月、連載1話目で産まれてくる次男の名前を何にしよう >かという時にバカボンパパが「ウルトラマンがいいのだ、シュワッチ」と両腕を十字に >組みスペシュウム光線のポーズで発言したのが最初との事。 【ネットなんて】唐沢俊一18【怖くないもん(w】 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1199865402/ [[知泉wiki「ウルトラマン」>http://www.tisen.jp/tisenwiki/?%A5%A6%A5%EB%A5%C8%A5%E9%A5%DE%A5%F3]]の最終更新は2006.03.01.で、ナレーションに関する記述もこの時加筆されている。 一方、『史上最強のムダ知識』(廣済堂出版)の刊行は2007年3月。 ---- ***「怪鳥人間バットマン」 592 名前:無名草子さん[] 投稿日:2008/01/16(水) 13:15:09 http://www.tobunken.com/diary/diary20050602000000.html http://www.tobunken.com/diary/diary20000227000000.html 唐沢は、「裏モノ日記」や著書「キッチュワールド案内」の中で 繰り返し「バットマン」TVシリーズの日本初放送時のタイトルを 「怪鳥人バットマン」と書いている。 正しくは、「怪鳥人間バットマン」である。 【ネットなんて】唐沢俊一18【怖くないもん(w】 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1199865402/ ---- ***カストリ雑誌もガセだったが 『トンデモ一行知識の世界』P200の欄外 >昭和三十六年に、全ページが広告の『コンシューマー』という雑誌が >創刊されたが、誰も買わず、すぐにつぶれた。  http://www.bookonn.com/br-225.html  広告を楽しむための雑誌『CONSUMER』。そのため、広告がメインで雑誌の内容がサブになっている。  この雑誌のアイデアは片山龍二によるもの。片山龍二は編集も手掛けている。そして自身の著書の広告もちゃっかり載せてる所もなかなか気がきいている。  ちなみに、この号はオリンピック記念切手の特集になっている。  創刊号の発行が1961年、9号の発行が66年となっている。たった9冊の発行(季刊)だが、5年続いた。こうした事実をろくに調べもせず、「誰も買わず、すぐにつぶれた」と言い放つ唐沢。  因みに編集の片山龍二は中原啓一名義で『それいゆ』『ひまわり』も発行した人。 ---- ***秋葉原の嘘 『唐沢俊一の雑学王』(廣済堂出版, 2007年3月)を読み返していて、秋葉原駅に関する4コマ漫画(p.187、フキダシを引用)があるのに気づいた。 * “アキバ”は秋葉原の略称ではない!! * 明治2年秋葉神社が建立された アキバに行こーぜ * 秋葉(アキバ)神社のある原っぱ……つまり秋葉原(アキバハラ)が正しい!! * 昭和7年国鉄の駅ができた時役人がまちがえた 秋葉原(アキハバラ) もう決めちゃったからこっちが正しいのだ! 「国鉄の駅ができた」のが「昭和7年」? それはいくら何でもウソだ。アキハバラかアキバハラかにも書いたとおり、日本鐵道の秋葉原貨物取扱所の開業は、明治23年11月1日だ。というか、山手線環状運転開始が大正14年11月1日だから、少なくとも大正14年の時点で秋葉原駅は存在していた、っていう当たり前の事実に、なぜ唐沢俊一は気づかないんだろう。 また、「アキバハラが正しい」と唐沢俊一が主張する根拠も、私にはさっぱり理解できない。そもそも、秋葉原駅のところにあった神社は「鎭火社」が正式名称で、しかも明治3年の建立だ。「秋葉」は単なる俗称に過ぎないのだから、「正しい」地名ってことになれば「鎭火原」とでもせざるを得ない。そういう俗称に対して、「正しい」地名なんていうアヤシゲな概念を持ち込む方が、正直どうかしてる。それとも唐沢俊一は、「明治2年」の時点で既に「秋葉神社」なんてものがあそこにあった、とでも主張したいのだろうか? [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/429935]] ***秋葉原の嘘・承前  そもそも唐沢俊一は「ウラを取る」だけの能力がないんじゃないか、とすら思えるんですよ。「めんどうだからオー型でいいや」 にしろ、「ブラジャー型の補聴器が発明されたことがあった!」にしろ、この「昭和7年国鉄の駅ができた時役人がまちがえた」にしろ、当時の文献をいくつか調べればアヤシイことはすぐわかるじゃないですか。プロの物書きがそういうガセネタを大量にバラマキまくる、ってのは、ある意味バカをさらけだしてて見苦しい、ってのが正直なところです。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/comments.pl?sid=389582]] ---- ***王冠のギザギザの数 唐沢俊一の『史上最強のムダ知識』(廣済堂出版, 2007年4月)を読んでいたところ、p.105に妙な記述を見つけた。 >ビンにフタをする「王冠」を発明したのは、19世紀のイギリス人、ウィリアム・ペインター。 >名前の由来は、見ての通り、王冠に似ているから。 >物を固定するには、2点や4点よりも、3点で支える方が安定する、という力学的な理論から、3の倍数である21個のギザギザがついた。 >その後の研究で、21個以上でも以下でも、21個以上の固定力が得られないことがわかり、今もギザギザの数は21個で規格化されている。 >この他、ビンの飲み口の口径は27ミリ、王冠の高さは5.97ミリと、規格化されている。 王冠を発明したWilliam Painterは、1838年11月20日Maryland州Montgomery郡Triadelphia生まれで、1906年7月15日 Maryland州Baltimore没。どう見てもアメリカ人だ。しかも、彼の特許U. S. Patent No.468226やNo.468258を見る限り、王冠のギザギザの数は24個で、21個じゃない。ギザギザが21個の王冠が現れるのは、私の調べた限りでは1910年代になってからで、どうもPainterの死後のことのようだ。 一方、日本の規格JIS S 9017においては、王冠は5種類が規格化されていて、ギザギザの数は、それぞれ24・22・21・21・21だった。私の記憶が確かなら、1980年頃の一升瓶の王冠は、ギザギザの数が24個のものがかなりあったはずだ。21個の王冠だけが規格化されてたわけじゃない。これに加えて、王冠の高さは、 JIS S 9017では「6.5±0.2mm」と規定されていた。高さが「5.97ミリ」の王冠は、日本ではJIS S 9017廃止(1994年3月1日)と前後して、普及しはじめたものだ。それとも唐沢俊一は、あるいはドイツの規格DIN 6099のことを、言ってるつもりなのだろうか? [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/430735]] ***唐沢俊一の「雑学王」では別のガセビア 『唐沢俊一の雑学王』廣済堂出版 2007 3月 63ページ「ただし、特大ビンは24個(K子のマンガ)」より >ビールの王冠のギザギザは21個と決まっている! >どうして~ >20個では弱すぎる 22個だと固すぎるのだ  安岡氏が指摘した本が出版される一月前に、同じ出版社から同じような本を出し、同じネタで&bold(){別のガセ}を書いていた。 ---- ***ミキサー、ハイイロガン 『唐沢俊一の雑学王』(廣済堂出版, 2007年3月)を読み返していて、また妙な記述があるのに気づいた(p.45)。 >それらの知識は、決して特権階級の独占下にあって封印されているわけではない。 >あまりにバカバカしく、また、あまりに何の役にも立たないために、誰からも見向きもされず、放っておかれているのである。 >例えば、「ミキサーは発明された頃、バイブレーターと呼ばれていた」とか、 >「ハイイロガンには、ホモのカップルがおり、しかもプラトニックである」などという奴だ。 そんな奴は知らん。ミキサーの発明といえば当然、Arnold Electric CompanyのStephen John Poplawskiってことになるが、彼の当該特許U. S. Patent No.1480914のタイトルは『BEVERAGE MIXER』だ。バイブレーターなどとは呼ばれてない。「呼ばれていた」っていうのなら、1922年の発明当時にそう呼んでた奴を連れて来なさい。 ハイイロガンの方は、竹内久美子の『男と女の進化論』(新潮社, 1990年11月)あたりからパクってきたネタのようだが、だとすると元ネタをちゃんと読めてない。そもそもハイイロガンのホモカップルは、両方とも「タチ」に回ってしまうので、ホモセックスが成立しないっていうネタだ。求愛行動それ自体はするのだから、別にプラトニックでも何でもない。 つまり、『唐沢俊一の雑学王』に出てくるこれらのネタは、役に立たないからではなく、ガセネタだから無視されているのだ。それにしても、この『唐沢俊一の雑学王』、秋葉原駅の開業にしろ、ブラジャー型の補聴器にしろ、ABO血液型にしろ、これほどまでにガセネタをバラマキたがるのは、一体ナゼなんだろう。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/431334]] ***Re:MixerとVibratorとBlender Arnold Electric Companyは、1914年11月21日にWisconsin州Racineで設立された会社なんですが、当時の同社の主力商品は電気按摩器つまりVibratorでした [thebakken.org]。で、Arnold Electric Companyは1922年にミキサーを発明するんですが、同社にはすでにVibratorと呼ばれている商品があったわけなので、別の商品であるミキサーをVibratorなんて呼ぶわけがないんですよ。つまり、このトリビアは本来「ミキサーを発明した会社は元々バイブレーターを売っていた」っていうものだったはずが、唐沢俊一がどこをどう間違えたのか「ミキサーは発明された頃、バイブレーターと呼ばれていた」っていうガセネタにしてしまった、のだと私自身は推測しています。 [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/journal.pl?op=display&uid=21275&id=431334&threshold=-1&mode=nested]] ---- ***「無機化学」がなにかも分からない薬大中退者。 「唐沢俊一の雑学王」 P206「石油のトリビア」から >しかしその後研究が進み、最近は「石油無機起源説」を唱える科学者も出てきた。 >その論者の一人、トーマス・ゴールドによると、石油は地殻の深いところに棲息する微生物が、 >地底にある炭化水素を石油に変成させてできるのだという。 「有機化合物」「無機化合物」の違いは、煎じ詰めて言えば「生物」に係わるか否かになる。今までの「石油有機起源説」は、だから、生物の死骸が堆積し化学変化して石油になったというものだった。一方「石油無機起源説」は、生物とは関係なく、もともと地球深部に大量に存在する炭化水素が、地殻の断裂を通じて地表に向けて上昇し、油田を形成したという考えなのだ。  唐沢は酵母(微生物)による、石油蛋白の生成と混同したようだが、こんなこと化学の基礎中の基礎なのだから、この一点だけでも、&bold(){科学的な知識が全くない}と断じて構わないだろう。  追記  そもそも「石油無機起源説」は1870年代に提唱されたもの。天文学者トーマス・ゴールドは「星間物質起源の石油無機起源説」を1987年にの提唱者したが、その検証過程で偶然「地下生物圏」を発見した。唐沢俊一は、『未知なる地底高熱生物圏』という本の題名や内容の聞きかじりなどから、石油無機起源説とは地下にいる微生物が石油をつくるという説だと、脳内変換してしまったのではないかと推測される。 [[トンデモない一行知識の世界>http://diary.jp.aol.com/yzuc9ww/225.html]] ---- ***漢文の教養も皆無  「裏モノ日記」2008.02.21 >いろいろとあせることあり。 >しかしあせることが出来るというのは恵まれたことである。 >小人閑居して不正をなす、という例はいくらも見ている。 >小人であることを自覚すればノンビリはしない方がいい。  そもそも「小人閑居して不善をなす」。原文は「君子必慎其独也,小人閑居為不善」。君子は独りでいる時に必ず慎み深くするが,小人は他人の目がないと悪い事をするという意味である。まさに唐沢俊一そのものだが、「閑居」を暇と取り違え、「小人」であることを自覚して、忙しく働けばいいのだろうという意思表明。原典の引用も間違え、解釈も間違え、その結果アクションプランも見当違い。呆れ果てた無教養である [[裏モノ日記>http://www.tobunken.com/diary/diary20080221140133.html]] [[言葉は正しく使いましょう>http://www.kit.hi-ho.ne.jp/bknk/kotonoha.html#2]] ---- ***津軽弁で「マンコ」とは? 『唐沢俊一の雑学王』P178 青森のトリビア >ところで一口に「青森」といっても、南部と津軽とでは住人の性格も言葉もかなり違う。もともと、 >南部藩の家臣だった大浦為信が独立して津軽藩を作ったという経緯もあり、 >両者は長く対立していた。大ざっぱにいうと、上品な南部と、活動的で荒っぽい津軽に分けられる。 >一例を挙げれば、青森の名産品であるリンゴを、南部では「千成」、津軽では「マンコ」と呼ぶ。 >違いはこれで明らかだろう。  重箱の隅だが「津軽藩」は俗称、正式名称は「弘前藩」。 「活動的で荒っぽい」津軽を端的に述べるのにリンゴの呼称「マンコ」を例に挙げるのがそもそも意味不明だが。  なにより、&bold(){「マンコ(満紅)」は南部弁で、津軽弁でリンゴは「千成」。}  唐沢氏、津軽に旅して、八百屋の前で「マンコ」を連発して大恥をかかぬかと心配であります。 [[南部弁講座>http://iwakino.com/pages/nanbu.html]] ---- ***「ジューンブライド」のガセビア 『唐沢俊一の雑学王』P148 >「ジューンブライド」という言葉は、 >“できちゃった婚”にその起源がある。 >(50年くらい前まで)は、恋人同士がどこかでセックスを >しようと思っても、その場所がなかなか見つけられなかった。 >いまのように、どこにでもラブホがある時代じゃなかったのだ。 >とくに田舎では村中が顔見知りで、未婚の男女がつれこみ旅館 >などを利用すれば、アッという間にそこらにその事実が広まって >しまう。家ではもちろん、両親から祖父母、イトコハトコまでが >同居しているような状態で、勝手にコトを行うなんてことはとても >できない。 >結局、恋人たちが安心してセックスできるのは、春の暖かい >季節になって、草むらや麦畑で、というシチュエーションだった。 >「♪誰かさんと誰かさんが麦畑」 >という歌は、あれは見たままを歌った歌だったのでありますね。 >これが4月後半から5月。そこでヤッちゃって、メンスがその後 >ないことに気がつき、彼女から実は赤ちゃんができたの……と >告げられ、仕方なく結婚、というダンドリになるのが6月なのだ。 >ジューンブライドは、野外セックス(アオカン)の後始末なのだ。  いくら調べても「June Bride」の起源に関しては―  6月は英語で「June」、「June」はローマ神話のユピテル(ジュピター)の妻Juno(ユノ)から取られたという。そのユノが結婚生活の守護神であることから、6月に結婚式を挙げる花嫁を「ジューン・ブライド」(6月の花嫁)と呼び、この月に結婚をすると幸せになれるといわれる。という逸話しか見当たらない。  そもそも、上で唐沢が書いているのはどこの国の話なのか。大家族が同居しているから、アオカンしか出来ないという特殊な状況の、どこの国の話かも分からん例を引いて >「『ジューンブライド』という言葉は、“できちゃった婚”にその起源がある。」  なんて表題を付けているのだから、真面目に書く気など皆無だったのだろう。  「出来ちゃった婚」をアメリカでは「Shotgun Wedding(ショットガン・ウエディング」という。彼氏が彼女の父親に「できちゃった」ことを報告すると、その父親が彼氏に向かって銃を向けられることから、そういわれる。June Bride にはなんの関係もない。  June Brideに関してはここを。  [[越前屋>http://www.echizenya.co.jp/mini/colum/junebride.htm]] ---- ***「パクりミス」で安岡先生に叱られるの巻き  バイブレーターネタが、かなりうけたので、唐沢俊一の『史上最強のムダ知識』(廣済堂出版, 2007年4月)のバイブレーターネタ(p.225)も、マナイタに上げてみよう。 >ちなみに、「大人のオモチャ」のバイブレーターは、 >もともと女性のヒステリー患者の治療器具として開発されたものである。 >バイブレーターの発明以前は、患者がヒステリーの発作を起こすと、 >専門医が患者の性器を愛撫する、という治療が行われていた。 >手での治療は、専門的な技量と時間が必要なため、 >誰でも使える器具として、1930年代に、イギリスで開発されたそうだ。  治療器具としてのバイブレーターってことだから、これの元ネタはRachel P. Mainesの『The Technology of Orgasm』(Johns Hopkins University Press, 1999)あたりだと考えられるが、だとすると唐沢俊一は元ネタをちゃんと読めてない。Mainesを読む限り、1910年代のアメリカにおいて、すでに電動バイブレーターは実用化されてたはずだ。というか、唐沢俊一自身、ホーグ・レビンスの『快楽特許許可局』(唐沢俊一/監訳, イースト・プレス, 1999年5月)では >ロサンジェルスのジョン・キオーは1911年にアメリカ初の電動膣用バイブレーターの特許を申請した。 >取得したのは翌年の1912年。  と書いており、U. S. Patent No.1032840の図版まで引用している(p.250)。1910年代のアメリカで実用化されてたのがハッキリしてるのに、なぜ今さら「1930年代に、イギリスで開発」などと言い出すんだろう? [[安岡孝一の日記>http://slashdot.jp/%7eyasuoka/journal/432217]] ***パクリもと  安岡先生が訝しがるのももっともだが、なに、こいつは自分がなにを書いたかなんか、全然覚えちゃいない男、新たにバイブレータのネタを見つけたんで、検証もしないでコピペしちまったのだ。 >このなんとも無骨な器具、一体なんだと思います? > >……答はバイブレーター。1930年代に開発されたものだ。バイブレーターは >もともと女性のオナニーグッズではなく、ヒステリー治療のために開発された >医療器具だったんだって! > >なんでも、バイブレーターが発明される前は、女性がヒステリーの発作を起こすと >専門医が患者の性器を愛撫して《治療》していたそうな。しかし、その治療には >専門的な技量(?)が必要だし、時間もかかるため、だれにでもヒステリーの治療 >ができる器具を、ということで開発されたそうだ。 > >そして家庭用のバイブレーターが開発されると、「筋肉マッサージ器」と称して >「グッド・ハウスキーピング」など保守的な女性誌などに広告が掲載され、販売 >されたそうな。……さすが「セックスの偽善の王国」! > >ロンドンの科学博物館で催されている「罪深き物たち」という展示会に出品されて >いるそうです。 [[海外ボツ!News>http://web.archive.org/web/20040617062748/http://www5.big.or.jp/~hellcat/news/0403/24pic.html]] 2004  「このなんとも無骨な器具」とは、写真が提示されているjから。その写真の品が1930年代に開発されたバイブレーターで、ロンドンの科学博物館に展示されている。それを勝手に「バイブレーターは1930年代にイギリスで開発された」と脳内転換したのだろう。唐沢が安岡先生に「わたしはちゃんと1910年代って書いているではないか。今回参照した「海外ボツ!News」サイトがガセビアだっただけのことだ」って言訳しないかなw ---- ***知りもしないことを書くな。 >元・中日ドラゴンズ江藤慎一投手死去の報。 >山本正之の『少年の夢は生きている』が日本のそこかしこで合唱されていることだろう。 >山本正之の江藤慎一、河崎実の長嶋茂雄など、 >幼い頃あこがれの野球選手に頭を撫でられたことを生きていく >はげみにする、という年代はどこまでを下限とするのか。 >今でもそういう純粋な若者っているのか。  感動的な文章のようだが、いきなり間違えてつや消し。江藤慎一は当然ながら、&bold(){一塁手}。投手でセパ両リーグの首位打者になったら大騒ぎだろうっての。なんで、知りもしないことを付け焼刃の知識で書くのかね。山本正之の『少年の夢は生きている』が日本中で合唱されていることだろうって、肝心の歌詞を紹介しなくっちゃなんのことやら分からんだろうに。 >中日 ドラゴンズの 江藤慎一が >サインを しながら 頭をなでて >坊や 元気に 育ってくれよと 笑いかけた  山本正之は『燃えよドラゴンズ』の作曲者で、タイムボカンシリーズも担当した。’89の曲だから、その13年前に現役引退している江藤の、熱烈なフアンの世代が歌う歌ではないはず。これまたググって見つけた知識を貼り付けただけのものだろう。 [[裏モノ日記>http://www.tobunken.com/diary/diary20080229132112.html]] ---- ***ナポレオン違い 『トンデモ一行知識の世界』P79 「カンヅメはナポレオンが考案させた」 >ちなみに言えば、ナポレオンが開発させた食品関係のものがもうひとつある。 >マーガリンがそれで、戦争中、フランスはバターが不足したので >バターの代用品になるものを懸賞をつけて募集したのである。 >ナポレオンが生み出したのはあの胸に手をつっこんだ尊大なポーズだけではなかったのである。 [[「日本マーガリン工業会 マーガリンの基礎知識」>http://www.j-margarine.com/kiso/what.html]]より >そのマーガリンが生まれたのは、いまから100年以上も前のこと。 >1869年に、ナポレオン3世が当時フランスで不足していたバターの代替品を募集しました。 >そして採用されたのが、メージュ・ムーリエ・イポリットという化学者のアイデアです。  なにが「ちなみに言えば」だかw  >ナポレオンが生み出したのはあの胸に手をつっこんだ尊大なポーズだけではなかったのである。  なんて書かなけりゃ「3世だってナポレオンだ」って言い訳できたのにねえ。   残念! [[【エロの妄言】盗作屋 唐沢俊一24【違法ようつべ】>http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1204420325/469]] 関連項目 -[[間違いだらけの雑学本]] -[[古本に関するトンデモ発言]] -[[ワシントンを「殺」した男>ワシントン]] ----

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