間違い2

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唐沢俊一さんの素敵な間違い・お茶目な知ったかぶり・シャレにならない無知、などをとりあえず集めてみるページ。 part1はこちら→ [[間違い]] ---- ***異端審問に使われた「ペリカン」 『トンデモ一行知識の世界』P150 スペインの異端審問所長官トマス・デ・トルケマダに関するトリビア。 >また、西洋梨をふたつに割って、ねじで留めたような“ペリカン”と呼ばれる器具もあった。 >これは、囚人の口に入れてねじを調節すると、次第に開いて、口を開いたままの形で固定される器具である。 “ペリカン”とはクスコという医療器具の俗称で、その形状がペリカンのくちばしに似ているため。 クスコは産婦人科の医療器具で女性の膣口から差し入れ、広げて膣内や子宮を調べるときに使うもの。唐沢はそれが拷問に使われたと主張するのだが、15世紀のスペインでペリカンと呼ばれたとは到底思えない。 口や肛門、膣を押し広げるのに用いられた拷問具は&bold(){「苦悩の梨」}と呼ばれたもので形が洋梨に似ているところからこう呼ばれている。取り付け部のネジやバネによって、先端から縦方向に3つか4つの部分に別れて拡張できる仕組になっている。 唐沢は自分で「西洋梨をふたつに割って、ねじで留めたような」と書きながら、なんでペリカンと書いたのか。ペリカンは[[西洋梨には似ても似つかない形>http://www.556251.com/dream-shop/im-iryouki/049-002-05.jpg]]をしている。 ---- ***「貯めるしか能がない」 『トンデモ一行知識の世界』 P.126 欄外 >毎日3厘ずつ貯金、二十年後に二十五万円にし、それを資本として >今村銀行を設立したのが明治の実業家、今村清之助。 毎日 3 厘貯金をすると、1 年で 3 厘 × 365 = 1095 厘 = 1.095 円である。 これを 20 年続けても、貯まるのは 21900 厘 = 21 円 90 銭にしかならない。 どこをどうしても 25 万円にはならないが、今村清之助が今村銀行設立したときの 資本金は確かに 25 万円。この資金は、今村清之助が鉄道事業で成した財によるもの。 唐沢は「貯める」以外に財を成す方法が思い浮かばないようだ。 ---- ***「貯めるしか能がない」その2 『トンデモ一行知識の世界』P126 >ロスチャイルド家の家訓は >「一に貯金、二に貯金、三に貯金」である。 マイヤー・アンセルム・ロスチャイルドの言葉として引用しているのだが、世界的な大富豪とは思えぬ安っぽい言葉。思い切り「ガセだろ!」と突っ込みたくなる。『ロスチャイルド家―ユダヤ国際財閥の興亡』(講談社現代新書)の著者横山三四郎 によれば、&bold(){家訓は「語るなかれ」} また、 『ロスチャイルド自伝』エドマンド・デ・ロスチャイルド /古川修 (中央公論社)は、「英国ロスチャイルド家第五代、N・M・ロスチャイルド・アンド・サンズ元会長が、&bold(){「語るなかれ」の家訓}を超えて、初めて自ら明らかにする」と紹介されている。 &bold(){「語るなかれ」} これなら家訓に相応しい重みがあると思うのだが。 ---- ***そして、なにもかもなくなった。 『唐沢俊一の雑学王』P119 >1631年、アメリカのベイカー&ルーカスという出版社から発売された聖書は、 >十戒のうちの“汝、姦淫するなかれ”の項の“not”の文字が落ちていたために >“汝、姦淫せよ”になってしまい、あわてて回収したものの、『姦淫聖書』として >有名になってしまった。 1631年に“姦淫聖書”を印刷してしまったのは、イギリスの印刷業者ロバート・バーカー(Barker)。回収し罰金を科せられたが払えず、入獄され獄死してしまったとか。そもそも1631年にはアメリカという国は未だない(独立宣言、1776年)。古書界で“姦淫聖書”といったら、特撮界における“ゴジラ”といっていいほどの大ネタ。それを思いきり間違えるのだから、もはや唐沢にはなにも残っていないといっていいだろう。 ---- ***UFOを語る資格 『唐沢俊一の雑学王』P210 「UFOのトリビア」 >世界で初めてUFOが目撃された6月24日は >「UFO記念日」と呼ばれている。  たく、下手な文章だな。「1947年の6月24日にちなんで」とか言いようはあるだろうに。だいたい「呼ばれている」って、そう制定したんだろ。「日本国憲法が施行された5月3日は『憲法記念日』と呼ばれている」と書いたら、おかしさが分かるだろう。 しかし、なにより問題なのは― >世界で初めてUFOが目撃された  という所ね。お友達(なんでしょう?)の志水か皆神に訊いてみなよ。UFOの目撃例なんか、旧約聖書から、中世の宗教画、古代から枚挙に暇が無い。近くは第二次世界大戦中の「フーファイター」とかね。日本だって江戸時代の記録がある。なにが「世界で最初に」だ。こんな奴にはもともとUFO本を書く資格なんかなかったんだよな。  ちなみに1947年6月24日は、アメリカで実業家ケネス・アーノルドが自家用飛行機を操縦中に“空飛ぶ円盤”を目撃し、その飛行形態を“皿を投げたよう=フライング・ソーサー”と表現した日。 ---- ***ちょいと太めなマリリン・モンロー 『トンデモ一行知識の世界』P50 >マリリン・モンローのB・W・Hの比率はミロのビーナスと同じ(昔CMの売り文句で言ってた)。 CMの売り文句じゃ、唐沢の責任じゃないかも知れんが、自著に載せた以上、ちったあ責任を感じてね。 [[『迷宮美術館 第2集』>http://blog-tech.rikunabi-next.yahoo.co.jp/blog/hirabayashi/133]]NHK『迷宮美術館』133制作チームによれば、 >ミロのビーナスは&bold(){身長を165センチ}にすると3サイズは、&bold(){98-78-104} というぽっちゃりタイプ。 それに対してM.Mは、[[『シネアルバム1 マリリンモンロー~消えていった世界の恋人』>http://genir.sakura.ne.jp/threesizeregend.html]]芳賀書店で紹介されている死亡時の検視ノートによれば、 >&bold(){身長166.4センチ}、3サイズは、&bold(){86-58-94} だそうな。 まあ、一瞥すればミロのビーナスは、安産タイプだよなあと誰だって思うだろうが、唐沢は全く検証する気なし。 ---- ***避暑とやらに「魔の山」へ 『近くへ行きたい』講談社 2003 P25 >トーマス・マンの小説を読むと、主人公がしょっちゅう避暑にいくのに呆れる。 >『魔の山』も『ベニスに死す』も、避暑地の話である。  マンの小説を読んで主人公がしょっちゅう避暑にいくのに呆れるのは、唐沢俊一只一人ではあるまいか。いや、読んじゃいないんだろう。ベニスは避暑地だが、『ヴェニスに死す』の主人公、アッシェンバッハは避暑にいったわけではない。『魔の山』の舞台になるダボスは「サナトリウム」なんである。主人公、ハンス・カストルプは、最も親しい親族、いとこのヨーアヒム・ツィームセンを見舞いに、サナトリウム「ベルクホーフ」を訪れ、そこで体の不調を訴えて、自らも結核であることを知る。ペニシリンが発明される以前、結核は不治の病で、サナトリウムに入るのは事実上の“死の宣告”に等しく、「主人公がしょっちゅう避暑にいくのに呆れる」という次元の話では、全然ない。  大体、マンの小説から始まって、何処の近くに行きたいのかと思ったら、  マンの小説の主人公は矢鱈に避暑に行く → ドイツの夏はさほど暑くない→ 日本の夏はクソ暑い → スタミナ食を食いに幡ヶ谷の「チャイナハウス」にいく。 「チャイナハウス」は唐沢行きつけの店。ゲテモノ料理屋の宣伝の片棒を担がされたマンこそいい面の皮だが、「チャイナハウス」は唐沢の法則どおり潰れた。 ---- ***缶詰と缶切りのガセビア 『トンデモ一行知識の世界』P78 >カンヅメはナポレオンが考案させた。 >カンヅメの発明者、というか発案者はかのナポレオンで、ロシア遠征をひかえて彼は、 >行軍用の保存食料の開発を命じ、その結果採用されたのが、「ニコラ・アペール >(フランソワ・アペールという説もあり)」という菓子屋が考案した、食品を密閉した >カン(初期にはビンが使われた)に保存するというアイデアだった。  唐沢自ら書いているとおり、ニコラ・アペールが考案したのはあくまでも&bold(){“瓶詰”}なんである。 [[Wikipedia「缶詰」>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BC%B6%E8%A9%B0]] >遠征における食料補給の問題に悩まされていたナポレオン・ボナパルトによる懸賞にこたえ、 >1804年にフランスのニコラ・アペールにより長期保存可能な瓶詰めが発明されたが、 >ガラス瓶は重くて破損しやすいという欠点があった事から、1810年にイギリスの >ピーター・デュランド(Peter Durand)が、金属製容器に食品を入れる缶詰を発明した。    初期には瓶が使われていたって、それはどう考えたって缶詰ではないだろう。発明者もピーター・デュランドという別人なのだから。  さらに― 『トンデモ一行知識の世界』P82 >ところで、カンヅメが一般にこれだけ普及したのはカンキリの発明によるところが大きいことを忘れてはいけない。 >カンキリはカンヅメに遅れること六十余年たって発明された。 [[Wikipedia「缶切り」>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BC%B6%E5%88%87%E3%82%8A]] >1810年、イギリスのピーター・デュラントの発明による缶詰はハンマーとのみ、戦場では銃剣によって開封されていたが、 >1858年、アメリカ合衆国のエズラ・J・ワーナーにより、缶詰に突き立て、引き廻し開ける缶切りが発明された。  六十余年どころか、&bold(){四十八年}しかたっていないが。 ---- ***砂漠にはオアシスもある 『唐沢先生の一行知識』P130 >お●砂漠って水がないのに、どうして漠の字にさんずいがついているんですか? >唐●獏の字の“莫”の部分が、“無し”という意味なんだな。それにさんずいがつくから、要するに“水がない”という意味になるわけだ。 “莫”は、「なかれ」と読む。禁止を表す文語形容詞で、動詞につけば、「驚く莫れ」=驚くな。「疑う莫れ」=疑うなという意味となる。「こと」という名詞につくこともある。「君死にたまふこと莫れ」のように。 さんずいがついた“漠”は、「はてしなく広々としているさま」という意味。当然ながら、“砂漠”は「はてしなく広々としている砂の荒野」という意味。 ---- ***石垣島は沖縄県である 『トンデモ一行知識の世界』P148 欄外一行知識 >千葉県と沖縄県には、標高五百メートル以上の地点は存在しない。 千葉県最高峰;愛宕山  408m 沖縄県最高峰;於茂登岳 526m  於茂登岳は石垣島にある山。こんなこと調べれば小学生にだって分かることだろう。 [[各都道府県の最高峰>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%84%E9%83%BD%E9%81%93%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E3%81%AE%E6%9C%80%E9%AB%98%E5%B3%B0]] ---- ***プリクラ + アイコラ 『唐沢俊一の雑学王』 P2 >レヴィ・ストロースは、“プリコラージュ”という考え方を提唱した。プリコラージュとは、例えば議論するとき、 >最初にこの議論で達成すべき目標を設置して行うのではなく、てんでんバラバラに、一見どうでもよさそうな >役に立たないことでも、とにかくどんどん発言していくと、そのうち、いつの間にか当初の目標を超えたものが >達成される、という考え方である。 ○ ブリコラージュ(Bricolage) × プリコラージュ     唐沢の解説は&bold(){全くの出鱈目}。そもそも「ブリコラージュ」は発想法ではない。  クロード・レヴィ=ストロースは、世界各地に見られる、端切れや余り物を使って、その本来の用途とは関係なく、当面の必要性に役立つ道具を作ることを紹介し、「ブリコラージュ」と呼んだ。  彼は人類が古くから持っていた知のあり方、「野生の思考」をブリコラージュによるものづくりに例え、これを近代以降のエンジニアリングの思考、「栽培された思考」と対比させ、ブリコラージュを近代社会にも適用されている普遍的な知のあり方と考えた。  唐沢は、ブレーンストーミングについて書きたかったのかも知れない。名称を失念し、「バラバラ」「一見どうでもよさそう」なんて単語で検索して「ブリコラージュ」にたどり着き、おお、こっちの方が権威がありそうだと、ブリコラージュにしてしまったのではないか(しっかり、プリコラージュと間違えて)。 [[ブリコラージュWikipedeia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5]] [[ブレーンストーミングWikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0]] ---- ***ドイツでは女装した男性と女性の結婚は禁じられていた。 『唐沢先生の雑学授業』P18 >まあ、記録に残っているものではドイツのイラストレーターだったリリ・ゲルベという人かな。 >男性時代はアイナー・ウェグナーという名前だったが、当時からリリという名で女装しており、 >やがて女流画家のゲルタ・ウェゲナーと結婚したが、当時はこういう結婚は認められず、 >二人は政府により強制的に離婚させられている。  世界ではじめて性転換した人は誰? というおぐりゆかの質問に答えたものだが、一読「はあ?」と思いませんか。 ゲルタ・ウェゲナーが世界初の性転換者で、手術前(卵巣移植手術等何度も受けたと唐沢は語っている)とはいえすでに女装しているような人間が何で女性と結婚するのさ。 「当時はこういう結婚は認められず」ってのは、ドイツでは女性と女装した男性の結婚は認められてなかったということ?  ゲルタ・ウェゲナーはデンマークの画家。ドイツではない。 『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語 デビッド・エバーショフ斉藤博昭 訳 講談社 2003 >「お願いがあるの」あの日の午後、グレタが寝室から声をかけなかったら…。 >すべては、バルト海から風が吹きつける、あの寒い午後に始まった。 >絵のモデルとなる女性が来られなくなり、妻が思いついたのは、夫に女性用のストッキングと靴を穿いてもらうことだった。 >夫は承諾するが、それが20世紀初めの、もっとも激しく奇妙な愛の物語の始まりになるとは知る由もなかった。 >デンマーク人の画家アイナー・ウェゲナーと、やはり画家で、アメリカ生まれの妻グレタ。事実に基づいて書かれた本作は >「愛する人の変化に、どう対処するか?」を問いかけてくる。グレタが授けたリリーという名前で、 >女性の服を着るようになっていくアイナー。ゲームのような夫婦関係は、やがてそれぞれに大きな決断を迫るのだった。 >ドレスデン婦人科病院での、ある外科手術を知ったグレタの勧めで、 >アイナーは、永遠に「リリー」になるべくドイツへと旅立つが…。  [[ファンタジーのかけら リリー・エルベ>http://www.d3.dion.ne.jp/~eriko_k/rainbow/lily-elbe.htm]]によれば、 >男の身体であることに違和感を感じるようになったリリーはドレスデンの婦人科医Dr.Warnekrosのもとを訪れ、 >ホルモン治療などを受けます。そして1930年3月にベルリンでDr.Hirschfeldにより男性器を切除する手術を受けました。 >手術の翌月にはオランダ政府は彼女に女性のパスポートを発給しましたが、オランダ国王が国王権限でゲルダとの離婚を命じます。 >性の変更までは認めても女性同士の夫婦というのは社会的に認められないものだったのでしょう。  性転換したからではなく、女同士として離婚させられたわけですね。なお、このサイトでは、リリーの苗字はエルベになっています。 [[世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語>http://www.amazon.co.jp/Danish-Girl-Novel-David-Ebershoff/dp/0140298487]]  で、そもそも、世界で最初に性転換したのは、1931年のスエーデン出身、ジョージ・ウィリアム・ヨルゲンセンだという説もある。 >世界ではじめて性転換手術が行われたのはドイツ(1931年)であり、その手術方法が >1953年にオランダ人医師クリスチヤン・ハンバーガーがクリスチーヌ・ヨルゲンセン >Christine Jorgensen の症例を報告したときにはじめて周知のものとなり、それ以来手術 >とホルモン療法の合併あるいは単独施行による性転換を希望し実施された患者の症例 >報告が各国で多数みられるようになったとされている。 [[判例時報>http://transnews.at.infoseek.co.jp/hanji1692.htm]] ---- ***一行知識、とりあえず下ネタ 『トンデモ一行知識の世界』P95 欄外一行知識 >YMCAのマークは△、YWCAのマークは▽だが、これは男女の陰毛の生え方の区別に似ている。 実際に見てみれば直ぐに分かること。 [[YMCA>http://www.ymcajapan.org/]] [[YWCA>http://www.ywca.or.jp/]] &bold(){どちらも▽である。}常識的に考えて「Y」の字のデザイン化で▽になったのだろう。どこから「陰毛」なんて持ってきたのだろうか。&bold(){とりあえず下ネタ}にしておけば受けるだろうと嘘を書くのだから餓鬼より始末が悪い。 ---- ***トンデモ薬剤師の世界 『トンデモ一行知識の世界』P195~196 >人前や放送を通じて話をする、声を使う人々の職場にお邪魔して、必ず見かけるのが、 >あの、のどに直接シュッ、とスプレーする方式の消炎剤。 >(中略) >成分は一般のうがい薬に含まれるポピドンヨードで、何も新しいものは含まれていないが、 >のどに直接、という方式がうけて、隠れた大ヒット商品になっているそうだ。  薬剤師になりそこねたくせに『薬局通』とか『笑うクスリ指』とか、その手の本を発表して専門家面をしている唐沢であるが、ついに化学どころか&bold(){薬学も駄目}なことがが証明された。  ポピドンヨードがのどの薬であることは間違いない。商品で最も有名なのは「イソジン」だろう。しかし、「ポピドンヨード」には&bold(){消炎作用}なんかないのである。「ポピドンヨード」の効能は&bold(){「殺菌作用」}であり、だから声を使う人々が使っても、のどの腫れは引かない。「消炎作用」があるのは&bold(){「アズレンスルホン酸ナトリウム」}で、耳鼻科で出してくれる、薄紫色の液体のど薬がこれである。「アズレンスルホン酸ナトリウム」はカミツレからとれる生薬由来成分。風邪で扁桃腺が腫れたときは「イソジン」で殺菌し、しばらくしてから「アズレンスルホン酸ナトリウム」でうがいをするのが正しいやりかた。 ---- ***愛想をつかして結婚する 『唐沢先生の雑学教室』P186 >唐●ベルリオーズもやっぱり変人、というかいささか精神異常のケがある。 >パリに来ていたイギリスの劇団の芝居にに(ママ)たまたま出かけて、 >そこの花形女優に一目惚れしていわゆる“追っかけ”になる。 >お●あらま、純情じゃないですか! >唐●そんなレベルじゃない。ストーカーみたいになって連日連夜劇場に通っては >奇声を発し、毎日々々ラブレターを送り続け、彼女だけのために演奏会まで開いたりした。 >お●うわー、ちょっと迷惑かも。それって最後にうまくいったんですか? >唐●いや、さすがに怖くなったのかその女優には完全に愛想をつかされたらしい。 [[ベルリオーズ Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%BA]] >イギリスから来たシェイクスピア劇の劇団の女優でアイルランド人のハリエット・スミスソンへの片想いは、 >やがて《幻想交響曲》の着想へと膨らんだ。この作品の初演と同じ1830年にローマ大賞を受賞する。 >(中略) >ローマの2年間の修行時代を終えてパリに戻ると、スミスソンは《幻想交響曲》の演奏を聴きに来た上、ついには結婚に至った。 >スミスソンは馬車から落ちて重傷を負ったこともあって、女優として下り坂にあったことも理由であろう。 「完全に愛想をつかされたらしい」って結婚してるんですが。 ---- ***壊れた本能 『キッチュワールド案内』P38 >人間は本能の壊れた動物である、とは心理学者の岸田秀の言葉だが、しかし、動物本能が壊れた代わりに、 >人間には別の本能が備わったのではないか、と思うことがよくある。例えば記録本能、などというものは >人間だけのものではないか。  岸田秀の言葉を引くのは勝手だが、唐沢はこの言葉の意味が分かっているのだろうか。「別の本能」とはなんぞや。この伝でいけば「名誉欲」とか「自己顕示欲」とか人間特有のものは全部「別の本能」にカウントされちまいそうだ。&bold(){「盗作してまで本を出版したいという欲望」}も当然そうなるだろう。  岸田は「動物は本能に従って生きている。人間は、それが壊れているから本来は滅亡していたかもしれない。しかし、本能の替わりに幻想の世界を築いて種の保存をしてきた。『自我』や『国家』、『文化』もすべて幻想である」という『唯幻論』を唱えているのだ。この高邁な思想の前半部を訳もわからずに引用し、その後に己の幼稚な仮説を開陳する唐沢。 ---- ***子供が好きなウンゲロ 『トンデモ一行知識の世界』P64 >コレ系の、外国人に見せるとヤバい名前にはいろんなものがある。飲み物では >JIVE……小便 >スマック……ゲロ >のふたつがやはり筆頭だろう。商品名をつけるにはいろいろ会議も >開かれるだろうし、英語の辞書なども引いたりするのだろうが、どうして >こうよりによって、というような意味のものをつけてしまうのか。  JIVEといえばJAZZだろうと思いつつ辞書を当たっても、  1 スイングミュージック, 初期のジャズ;[C]それに合わせて踊るダンス.  2(1と結びついた)隠語.  3 わけのわからない話.  4 マリファナ(タバコ). ━━[動](自)  1 スイングを演奏する;ジルバを踊る.  2 ごまかす. ━━(他)〈人を〉だます;〈人に〉わけのわからないことを言う. ━━[形]にせの;不正直な. 「小便」なんて意味はない。ネット検索しても、この唐沢のガセビアを信じたらしい記述しか見当たらない。  さらにスマック(SMACK)だが、やはり辞書では、  1 (…の)味, 風味, かおり, 独特の風味[かおり], 持ち味   a smack of garlic ニンニクの味.  2 気味, (…)風, (…)らしい点, (…)じみたところ   There is a smack of the pedant in him. 彼には学者ぶったところがある.  3 (…の)一口, 一なめ, 少量, 少し.  4 ヘロイン(heroin).  ゲロなんて意味はないぞ。 因みに日清食品の米法人はこんな商品を発売している。 「Smack」Ramen Noodles ORIENTAL Flavor=袋ラーメン  ゲロラーメンをアメリカで売るかどうか考えれば分かりそう。[[Honey Smacks>http://en.wikipedia.org/wiki/Honey_Smacks]]というスナックもあるしね。 「小便」と「ゲロ」と書いておけば受けるだろうという唐沢の幼児的発想。 >英語の辞書なども引いたりするのだろうが &bold(){お前こそ、辞書くらいひけよ。} ---- ***だから、辞書くらいひけよ。 『トンデモ一行知識の逆襲』 (まえがき) >ウォークマンはもともと「男娼」という意味のスラング。 [[三省堂提供「EXCEED 英和辞典」>http://dictionary.goo.ne.jp/]] [[研究社「新英和中辞典」>http://www.excite.co.jp/dictionary/]] [[「プログレッシブ英和中辞典」「新グローバル英和辞典」>http://dic.yahoo.co.jp/]]の、どれにも walk man はない。  Walkman は項目として存在するが、SONY の Walkman の意味で、男娼ではない。逆に、「男娼」の英訳を引くと、a male prostitute。  Google で "walk man" をイメージ検索すると、SONY の Walkman の画像が当然多く、他は文字通り歩く人、歩行者用信号の青、SPACE WALK MAN (歩行ロボットの玩具)が目立つ程度。  もともとも何も“Walkman”は日本語英語で、意味不明ということでアメリカで発売されたときは、このネーミング採用されず、“Sound about”って名前だったそうな。それが、大物アーティストが来日のおりに、“Walkman”を土産に持ち帰ったりしたため、一気に知名度が上がって“Walkman”になったのだ。「男娼」というネーミングでものが売れると思ったのかね。 &bold(){「余の辞書には言葉はない」} とか言訳するのかしら。 ---- ***神の名を騙る不届き者 『ウラグラ! ベスト・オブ・裏モノの神様』アスペクト 2002 P130 >唐●「わたしを犬と呼んでください」というセリフもありますからねえ。 >神●そのセリフ、聖書から来ていることを知っておるか。聖書の中の人々は神に向かってへりくだって、 >自分のことを“死んだ犬”と呼んだのじゃ。 >唐●さすが神様、聖書には強い!  聖書の中で自らを“死んだ犬”と卑下したのは、ヨナタンの子メフィボシェテであり、かつこの言葉は&bold(){“神”ではなく、ダビデ王に向けられたもの}&bold(){}。没落した王の息子で不具者でもあったメフィボシェテは、自分などダビデ王の恵を受けられる資格などないと、「このしもべが何者だというので、あなたは、この死んだ犬のような私を顧みてくださるのですか」とダビデ王に問うたのだ(サムエル記第二 9章「この死んだ犬のような私を」)。  また同じ[[「サムエル記第二章 16章」>http://maihime5000jp.seesaa.net/article/46185461.html]]にも「死んだ犬」という言葉が出てくるが、これまた、ツェルヤの子アビシャイがダビデ王に向かって言った言葉。  唐沢の文章だと、聖書の中では神の僕である人間が、常に自らを「死んだ犬」と称しているように読める。そもそも、&bold(){さすが神様}って、こんなインチキを垂れるガセ神を、唐沢はどこから連れて来たのじゃ。 ---- ***東京駅でも売ってるよ。 >「うなぎパイ」「すっぽんパイ」「えび塩パイ」の詰め合わせセットの商品名は「フルタイム」という。 ○「すっぽんの郷」 ×「すっぽんパイ」 ○「えび汐パイ」  ×「えび塩パイ」  因みに現在[[春華堂>http://www.shunkado.co.jp/gallery/g_u_thumeawase.htm]]から発売されている「フルタイム」は、「朝のお菓子『すっぽんの郷』」「昼のお菓子『えび汐パイ』」「夜のお菓子『うなぎパイ』」「真夜中のお菓子『うなぎパイVSOP』」のセット。  商品名二つも間違えて、相変わらず杜撰だなあ。 ---- ***『古事記』は乞食の本じゃない 『トンデモ一行知識の世界』 P.66 >日本ではありふれた名前の「花子」は中国語では「乞食」という意味になる。 >雑誌『Hanako』は、中国では浮浪者情報雑誌になるのだろうか?  この本の書かれた 1998 年の日本で、「花子」はそんなにありふれた名前だったか、というのはおいといて。  中国語で乞食を意味する「花子」は「ホゥワズ」と発音する。(「花」という字には、時間や金の浪費という意味がある)。  中国語で「花子」「ホゥワズ」「huazi」が乞食であっても、「Hanako」「ハナコ」は「乞食」ではない。  因みに、「浮浪者」は中国語では、「花子」ではなく「流浪者」。 ---- ***「松果体」のトリレンマ 『唐沢俊一の雑学王』P24 >花見に行くと、花を眺めるために自然と人間は上を向き、額に陽があたることになる。 >人間の額のすぐ裏側には「&bold(){松果体}」という光センサーの働きをする器官があって、ここが光を感じると、 >女性の子宮や卵巣からはエストロゲンというホルモンが分泌される。このエストロゲンは、別名を“発情ホルモン”と >いわれるぐらいで、女性を“セックスいつでもOK”な状態にする。  花見に行くと上を見上げ、その結果、四月には女性が色っぽくなるのだという論旨の文章なんである。花見なんて一日こっきりのことだろうし、女性人口のうち何%の人間が参加するのか。夜桜見物だってあるだろうし、そもそもひなが上を見ているわけもなく、飲み食いに没頭してるんじゃないか。  というのは&bold(){本題の突込みではない}。「松果体」は&bold(){メラトニン}を生成する器官で、メラトニンの生産は、光の暗さによって刺激され、明るさによって抑制される。つまり、目が闇を感知することで、メラトニンが生成されるわけであり、&bold(){額に陽が当たるとエストロゲンが分泌されるというのは、大嘘である。}  さらに― 『唐沢俊一の雑学王』P70 >&bold(){人間の脳には日の光を受けて体内リズムを整える器官があり、ここに日光が当たると精神が活性化する。} >だから昼の時間が短くなると、人間は鬱々とした気分になってくるわけだ。 >で、その日光感受器官だが、これがなんとおでこの真ん中にあるという。 >ハゲの人に陽気なタイプが多いのは、おでこにたくさん光を浴びるからなのだろうか?  これは「花見云々」と同じネタだと思うんだが、「松果体」という言葉は封印、「エストロゲン」も出てこない。「陽」が「日の光」になっているなど、&bold(){ガセの使い回しがばれないような、姑息な工夫がなされている。} 『唐沢俊一の雑学王』P136 >人間はおでこの裏側にある「松果体」という部分に光を当てることで、活力を生む腸内物質を分泌している。 >日光が不足し、極度の不安や孤独感に襲われた選手たちが、それを紛らわせようとセックスに走るというわけである。  引用文中の「選手」とは冬季オリンピックの選手のこと。冬季オリンピックでは選手間の性交渉が多いというトリビアの根拠として書かれた文章だ。  今度は「松果体」は「腸内物質」を分泌していることになっている。なんなんだ「腸内物質」。普通に考えたら「腸内に残留している物質」だからウンコじゃないのか。&bold(){「松果体」に光が当たらないと「ウンコ」が減り、人は不安になってセックスに走る。}なんじゃこりゃ。  「松果体」とは不思議な器官で、ここに光が当たれば、&bold(){女はセックスに走り、ハゲは陽気になり}、当たらなければ&bold(){不安になってセックスに走る。}    出鱈目もここに極まれり。 ---- ***幼稚園レベルの雑学王 『トンデモ一行知識の逆襲』 P.95 >アメリカのカリフォルニア州にはカリフォルニア半島はない。 >カリフォルニア半島はメキシコ領にある。  そんなもん地図見りゃ、一目瞭然だろう。 『トンデモ一行知識の逆襲』 P.101 欄外 >ダイヤモンドは「炭素」の固まりである。  ええと、どこが一行知識なのか。 『トンデモ一行知識の世界』 P.141 欄外 >北極と南極では南極のほうが寒い。  因みに[[「南極と北極どっちが寒い?」福島県・大峰友輔(ゆうすけ)さん(小4)からの質問>http://www.asahi.com/edu/nie/tamate/kiji/TKY200603070351.html]]  以前「トリビアの泉」の視聴者は&bold(){小学生が中心なので、彼らに合わせたネタ探しが大変だ}と嘯いていたな。  ネタ自体に間違いはないが、そもそも&bold(){「一行知識」とするところが間違い}ということで。 ---- ***本能に刷り込まれた花岡実太 『トンデモ一行知識の世界』P58 >なんで、噛みつきもしない、毒を持っているわけでもないゴキブリがこんなに怖いのだろう。 >生物としての人間の本能に、何かゴキブリに対する恐怖がインプリンティング(刷り込み) >されているのだろうか。  唐沢俊一はインプリンティング(刷り込み)という言葉の意味が全く分かっていないようだ。インプリンティングとは&bold(){「動物の生活史のある時期に、特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、それが長時間持続する現象」}をさす。このことを最初に指摘したのはコンラット・ローレンツ。  例えば、孵化したばかりの雛が、近くにいた人間を親と認識してしまうような現象のことである。  唐沢の伝によれば、その現象が“生物としての鶏の本能”にインプリンティングされてしまい、鶏という生物は人間を親だと認識する本能を持ってしまうことになる。  そもそも、ゴキブリは古代ギリシャ時代から記録があるほどで、古来から身近な昆虫の一つとして認識されているが、 地球全体で見てみると、ゴキブリを害虫扱いする国は意外と少ないのだ。 [[刷り込みWikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%B7%E3%82%8A%E8%BE%BC%E3%81%BF]] [[ゴキブリWikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%AD%E3%83%96%E3%83%AA]]  唐沢は過去にも >60年代調のものにやはりクラッとくるのはインプリンティングかねえ。 [[裏モノ日記 2000/08/08>http://www.tobunken.com/diary/diary20000811000000.html]] >脇役俳優谷村昌彦死去。『忍者ハットリくん』(もちろん実写版)の >花岡実太先生が私にとってはインプリンティングで、校長に“鼻を齧ったくん!” >と呼ばれて山形弁で“イエ校長、鼻を齧った、でなくて花岡実太でナイノ?”と >毎度訂正する、そのイントネーションをしょっちゅう真似しては怒られていた。 [[裏モノ日記 2000/08/11>http://www.tobunken.com/diary/diary20000808000000.html]]  なんて書いている。「60年代調」とか「花岡実太」が瞬間的に&bold(){本能に刷り込まれた}らしい。無知蒙昧の輩が、ノーベル賞受賞者の言葉などを使うからボロが出る。 ---- 関連項目 -[[間違い part1>間違い]] -[[間違いだらけの雑学本]] -[[古本に関するトンデモ発言]] -[[ワシントンを「殺」した男>ワシントン]] ----
唐沢俊一さんの素敵な間違い・お茶目な知ったかぶり・シャレにならない無知、などをとりあえず集めてみるページ。 part2 part1はこちら→ [[間違い]] part3はこちら→ [[間違い3]] part4はこちら→ [[間違い4]] part5はこちら→ [[間違い5]] part6はこちら→ [[間違い6]]    ※このページに収録されている間違い雑学・ガセビアはごく一部です。     ガセビアについては[[トンデモない一行知識の世界>http://diary.jp.aol.com/yzuc9ww/]](外部サイト)     が集中的に収録・検証しています。 &bold(){簡易目次} -ガセ:拷問具「苦悩の梨」と医療器具クスコ(ペリカン)を混同 -無能:毎日 3厘貯金を20年続けても25万円にはならない(ゼロが 4つ足りない) -ガセ:ロスチャイルド家の家訓 -ガセ:姦淫聖書に関するガセビア -ガセ:UFO初目撃に関するガセビア -ガセ:マリリン・モンローとミロのビーナスの 3サイズ比率は同じではない -ガセ:トーマス・マンに関する嘘ウンチク -ガセ:缶詰と缶切りのガセビア -無学:漢字「漠」に関する嘘ウンチク -ガセ:地理に関するガセビア(沖縄) -ガセ:ブリコラージュについて嘘ウンチク(「ブレーンストーミング」と混同?) -ガセ:世界初の性転換例に関するガセ含みの曖昧ウンチク -ガセ:YMCA、YWCAのマークについてのヨタ話 -ガセ:スプレー式のど薬のウンチクで微妙な記述 -ガセ:ベルリオーズの恋愛について嘘ウンチク -無学:「本能」という言葉の意味を理解していない -ガセ:英語の商品名「JIVE」、「SMACK」について下品な嘘ウンチク -ガセ:英語の商品名「Walkman」について下品な嘘ウンチク -ガセ:聖書に関するデタラメなウンチク -杜撰:商品名を3つ並べて2つが間違い -強引:「Hanako」は「花子」にあらず -ガセ:松果体に関するものすごい嘘ウンチクの数々 -未満:小学生レベルの知識を羅列して雑学といわれても -無学:「インプリンティング(刷り込み)」という用語を理解していない -ガセ:登録商標に関するガセビアの数々(福神漬、プラモデル、ポリバケツ、等々) -杜撰:福沢諭吉が発明したのは「ヴ」という表記(音を発明したわけではない) -??:戦中のアメリカ通俗小説は日本人を「魚くさい」と侮蔑的に形容していた? -ガセ:つのだ☆ひろの芸名に関するガセビア(本名を間違えている) -ガセ:1840年死去のパガニーニの公演を1856年生まれのバーナード・ショーが聴くのは無理 ---- ***異端審問に使われた「ペリカン」 『トンデモ一行知識の世界』P150 スペインの異端審問所長官トマス・デ・トルケマダに関するトリビア。 >また、西洋梨をふたつに割って、ねじで留めたような“ペリカン”と呼ばれる器具もあった。 >これは、囚人の口に入れてねじを調節すると、次第に開いて、口を開いたままの形で固定される器具である。 “ペリカン”とはクスコという医療器具の俗称で、その形状がペリカンのくちばしに似ているため。 クスコは産婦人科の医療器具で女性の膣口から差し入れ、広げて膣内や子宮を調べるときに使うもの。唐沢はそれが拷問に使われたと主張するのだが、15世紀のスペインでペリカンと呼ばれたとは到底思えない。 口や肛門、膣を押し広げるのに用いられた拷問具は&bold(){「苦悩の梨」}と呼ばれたもので形が洋梨に似ているところからこう呼ばれている。取り付け部のネジやバネによって、先端から縦方向に3つか4つの部分に別れて拡張できる仕組になっている。 唐沢は自分で「西洋梨をふたつに割って、ねじで留めたような」と書きながら、なんでペリカンと書いたのか。ペリカンは[[西洋梨には似ても似つかない形>http://www.556251.com/dream-shop/im-iryouki/049-002-05.jpg]]をしている。 ---- ***「貯めるしか能がない」 『トンデモ一行知識の世界』 P.126 欄外 >毎日3厘ずつ貯金、二十年後に二十五万円にし、それを資本として >今村銀行を設立したのが明治の実業家、今村清之助。 毎日 3 厘貯金をすると、1 年で 3 厘 × 365 = 1095 厘 = 1.095 円である。 これを 20 年続けても、貯まるのは 21900 厘 = 21 円 90 銭にしかならない。 どこをどうしても 25 万円にはならないが、今村清之助が今村銀行設立したときの 資本金は確かに 25 万円。この資金は、今村清之助が鉄道事業で成した財によるもの。 唐沢は「貯める」以外に財を成す方法が思い浮かばないようだ。 ---- ***「貯めるしか能がない」その2 『トンデモ一行知識の世界』P126 >ロスチャイルド家の家訓は >「一に貯金、二に貯金、三に貯金」である。 マイヤー・アンセルム・ロスチャイルドの言葉として引用しているのだが、世界的な大富豪とは思えぬ安っぽい言葉。思い切り「ガセだろ!」と突っ込みたくなる。『ロスチャイルド家―ユダヤ国際財閥の興亡』(講談社現代新書)の著者横山三四郎 によれば、&bold(){家訓は「語るなかれ」} また、 『ロスチャイルド自伝』エドマンド・デ・ロスチャイルド /古川修 (中央公論社)は、「英国ロスチャイルド家第五代、N・M・ロスチャイルド・アンド・サンズ元会長が、&bold(){「語るなかれ」の家訓}を超えて、初めて自ら明らかにする」と紹介されている。 &bold(){「語るなかれ」} これなら家訓に相応しい重みがあると思うのだが。 ---- ***そして、なにもかもなくなった。 『唐沢俊一の雑学王』P119 >1631年、アメリカのベイカー&ルーカスという出版社から発売された聖書は、 >十戒のうちの“汝、姦淫するなかれ”の項の“not”の文字が落ちていたために >“汝、姦淫せよ”になってしまい、あわてて回収したものの、『姦淫聖書』として >有名になってしまった。 1631年に“姦淫聖書”を印刷してしまったのは、イギリスの印刷業者ロバート・バーカー(Barker)。回収し罰金を科せられたが払えず、入獄され獄死してしまったとか。そもそも1631年にはアメリカという国は未だない(独立宣言、1776年)。古書界で“姦淫聖書”といったら、特撮界における“ゴジラ”といっていいほどの大ネタ。それを思いきり間違えるのだから、もはや唐沢にはなにも残っていないといっていいだろう。 ---- ***UFOを語る資格 『唐沢俊一の雑学王』P210 「UFOのトリビア」 >世界で初めてUFOが目撃された6月24日は >「UFO記念日」と呼ばれている。  たく、下手な文章だな。「1947年の6月24日にちなんで」とか言いようはあるだろうに。だいたい「呼ばれている」って、そう制定したんだろ。「日本国憲法が施行された5月3日は『憲法記念日』と呼ばれている」と書いたら、おかしさが分かるだろう。 しかし、なにより問題なのは― >世界で初めてUFOが目撃された  という所ね。お友達(なんでしょう?)の志水か皆神に訊いてみなよ。UFOの目撃例なんか、旧約聖書から、中世の宗教画、古代から枚挙に暇が無い。近くは第二次世界大戦中の「フーファイター」とかね。日本だって江戸時代の記録がある。なにが「世界で最初に」だ。こんな奴にはもともとUFO本を書く資格なんかなかったんだよな。  ちなみに1947年6月24日は、アメリカで実業家ケネス・アーノルドが自家用飛行機を操縦中に“空飛ぶ円盤”を目撃し、その飛行形態を“皿を投げたよう=フライング・ソーサー”と表現した日。 ---- ***ちょいと太めなマリリン・モンロー 『トンデモ一行知識の世界』P50 >マリリン・モンローのB・W・Hの比率はミロのビーナスと同じ(昔CMの売り文句で言ってた)。 CMの売り文句じゃ、唐沢の責任じゃないかも知れんが、自著に載せた以上、ちったあ責任を感じてね。 [[『迷宮美術館 第2集』>http://blog-tech.rikunabi-next.yahoo.co.jp/blog/hirabayashi/133]]NHK『迷宮美術館』133制作チームによれば、 >ミロのビーナスは&bold(){身長を165センチ}にすると3サイズは、&bold(){98-78-104} というぽっちゃりタイプ。 それに対してM.Mは、[[『シネアルバム1 マリリンモンロー~消えていった世界の恋人』>http://genir.sakura.ne.jp/threesizeregend.html]]芳賀書店で紹介されている死亡時の検視ノートによれば、 >&bold(){身長166.4センチ}、3サイズは、&bold(){86-58-94} だそうな。 まあ、一瞥すればミロのビーナスは、安産タイプだよなあと誰だって思うだろうが、唐沢は全く検証する気なし。 ---- ***避暑とやらに「魔の山」へ 『近くへ行きたい』講談社 2003 P25 >トーマス・マンの小説を読むと、主人公がしょっちゅう避暑にいくのに呆れる。 >『魔の山』も『ベニスに死す』も、避暑地の話である。  マンの小説を読んで主人公がしょっちゅう避暑にいくのに呆れるのは、唐沢俊一只一人ではあるまいか。いや、読んじゃいないんだろう。ベニスは避暑地だが、『ヴェニスに死す』の主人公、アッシェンバッハは避暑にいったわけではない。『魔の山』の舞台になるダボスは「サナトリウム」なんである。主人公、ハンス・カストルプは、最も親しい親族、いとこのヨーアヒム・ツィームセンを見舞いに、サナトリウム「ベルクホーフ」を訪れ、そこで体の不調を訴えて、自らも結核であることを知る。ペニシリンが発明される以前、結核は不治の病で、サナトリウムに入るのは事実上の“死の宣告”に等しく、「主人公がしょっちゅう避暑にいくのに呆れる」という次元の話では、全然ない。  大体、マンの小説から始まって、何処の近くに行きたいのかと思ったら、  マンの小説の主人公は矢鱈に避暑に行く → ドイツの夏はさほど暑くない→ 日本の夏はクソ暑い → スタミナ食を食いに幡ヶ谷の「チャイナハウス」にいく。 「チャイナハウス」は唐沢行きつけの店。ゲテモノ料理屋の宣伝の片棒を担がされたマンこそいい面の皮だが、「チャイナハウス」は唐沢の法則どおり潰れた。 ---- ***缶詰と缶切りのガセビア 『トンデモ一行知識の世界』P78 >カンヅメはナポレオンが考案させた。 >カンヅメの発明者、というか発案者はかのナポレオンで、ロシア遠征をひかえて彼は、 >行軍用の保存食料の開発を命じ、その結果採用されたのが、「ニコラ・アペール >(フランソワ・アペールという説もあり)」という菓子屋が考案した、食品を密閉した >カン(初期にはビンが使われた)に保存するというアイデアだった。  唐沢自ら書いているとおり、ニコラ・アペールが考案したのはあくまでも&bold(){“瓶詰”}なんである。 [[Wikipedia「缶詰」>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BC%B6%E8%A9%B0]] >遠征における食料補給の問題に悩まされていたナポレオン・ボナパルトによる懸賞にこたえ、 >1804年にフランスのニコラ・アペールにより長期保存可能な瓶詰めが発明されたが、 >ガラス瓶は重くて破損しやすいという欠点があった事から、1810年にイギリスの >ピーター・デュランド(Peter Durand)が、金属製容器に食品を入れる缶詰を発明した。    初期には瓶が使われていたって、それはどう考えたって缶詰ではないだろう。発明者もピーター・デュランドという別人なのだから。  さらに― 『トンデモ一行知識の世界』P82 >ところで、カンヅメが一般にこれだけ普及したのはカンキリの発明によるところが大きいことを忘れてはいけない。 >カンキリはカンヅメに遅れること六十余年たって発明された。 [[Wikipedia「缶切り」>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BC%B6%E5%88%87%E3%82%8A]] >1810年、イギリスのピーター・デュラントの発明による缶詰はハンマーとのみ、戦場では銃剣によって開封されていたが、 >1858年、アメリカ合衆国のエズラ・J・ワーナーにより、缶詰に突き立て、引き廻し開ける缶切りが発明された。  六十余年どころか、&bold(){四十八年}しかたっていないが。 ---- ***砂漠にはオアシスもある 『唐沢先生の一行知識』P130 >お●砂漠って水がないのに、どうして漠の字にさんずいがついているんですか? >唐●獏の字の“莫”の部分が、“無し”という意味なんだな。それにさんずいがつくから、要するに“水がない”という意味になるわけだ。 “莫”は、「なかれ」と読む。禁止を表す文語形容詞で、動詞につけば、「驚く莫れ」=驚くな。「疑う莫れ」=疑うなという意味となる。「こと」という名詞につくこともある。「君死にたまふこと莫れ」のように。 さんずいがついた“漠”は、「はてしなく広々としているさま」という意味。当然ながら、“砂漠”は「はてしなく広々としている砂の荒野」という意味。 ---- ***石垣島は沖縄県である 『トンデモ一行知識の世界』P148 欄外一行知識 >千葉県と沖縄県には、標高五百メートル以上の地点は存在しない。 千葉県最高峰;愛宕山  408m 沖縄県最高峰;於茂登岳 526m  於茂登岳は石垣島にある山。こんなこと調べれば小学生にだって分かることだろう。 [[各都道府県の最高峰>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%84%E9%83%BD%E9%81%93%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E3%81%AE%E6%9C%80%E9%AB%98%E5%B3%B0]] ---- ***プリクラ + アイコラ 『唐沢俊一の雑学王』 P2 >レヴィ・ストロースは、“プリコラージュ”という考え方を提唱した。プリコラージュとは、例えば議論するとき、 >最初にこの議論で達成すべき目標を設置して行うのではなく、てんでんバラバラに、一見どうでもよさそうな >役に立たないことでも、とにかくどんどん発言していくと、そのうち、いつの間にか当初の目標を超えたものが >達成される、という考え方である。 ○ ブリコラージュ(Bricolage) × プリコラージュ     唐沢の解説は&bold(){全くの出鱈目}。そもそも「ブリコラージュ」は発想法ではない。  クロード・レヴィ=ストロースは、世界各地に見られる、端切れや余り物を使って、その本来の用途とは関係なく、当面の必要性に役立つ道具を作ることを紹介し、「ブリコラージュ」と呼んだ。  彼は人類が古くから持っていた知のあり方、「野生の思考」をブリコラージュによるものづくりに例え、これを近代以降のエンジニアリングの思考、「栽培された思考」と対比させ、ブリコラージュを近代社会にも適用されている普遍的な知のあり方と考えた。  唐沢は、ブレーンストーミングについて書きたかったのかも知れない。名称を失念し、「バラバラ」「一見どうでもよさそう」なんて単語で検索して「ブリコラージュ」にたどり着き、おお、こっちの方が権威がありそうだと、ブリコラージュにしてしまったのではないか(しっかり、プリコラージュと間違えて)。 [[ブリコラージュWikipedeia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5]] [[ブレーンストーミングWikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0]] ---- ***ドイツでは女装した男性と女性の結婚は禁じられていた。 『唐沢先生の雑学授業』P18 >まあ、記録に残っているものではドイツのイラストレーターだったリリ・ゲルベという人かな。 >男性時代はアイナー・ウェグナーという名前だったが、当時からリリという名で女装しており、 >やがて女流画家のゲルタ・ウェゲナーと結婚したが、当時はこういう結婚は認められず、 >二人は政府により強制的に離婚させられている。  世界ではじめて性転換した人は誰? というおぐりゆかの質問に答えたものだが、一読「はあ?」と思いませんか。 ゲルタ・ウェゲナーが世界初の性転換者で、手術前(卵巣移植手術等何度も受けたと唐沢は語っている)とはいえすでに女装しているような人間が何で女性と結婚するのさ。 「当時はこういう結婚は認められず」ってのは、ドイツでは女性と女装した男性の結婚は認められてなかったということ?  ゲルタ・ウェゲナーはデンマークの画家。ドイツではない。 『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語 デビッド・エバーショフ斉藤博昭 訳 講談社 2003 >「お願いがあるの」あの日の午後、グレタが寝室から声をかけなかったら…。 >すべては、バルト海から風が吹きつける、あの寒い午後に始まった。 >絵のモデルとなる女性が来られなくなり、妻が思いついたのは、夫に女性用のストッキングと靴を穿いてもらうことだった。 >夫は承諾するが、それが20世紀初めの、もっとも激しく奇妙な愛の物語の始まりになるとは知る由もなかった。 >デンマーク人の画家アイナー・ウェゲナーと、やはり画家で、アメリカ生まれの妻グレタ。事実に基づいて書かれた本作は >「愛する人の変化に、どう対処するか?」を問いかけてくる。グレタが授けたリリーという名前で、 >女性の服を着るようになっていくアイナー。ゲームのような夫婦関係は、やがてそれぞれに大きな決断を迫るのだった。 >ドレスデン婦人科病院での、ある外科手術を知ったグレタの勧めで、 >アイナーは、永遠に「リリー」になるべくドイツへと旅立つが…。  [[ファンタジーのかけら リリー・エルベ>http://www.d3.dion.ne.jp/~eriko_k/rainbow/lily-elbe.htm]]によれば、 >男の身体であることに違和感を感じるようになったリリーはドレスデンの婦人科医Dr.Warnekrosのもとを訪れ、 >ホルモン治療などを受けます。そして1930年3月にベルリンでDr.Hirschfeldにより男性器を切除する手術を受けました。 >手術の翌月にはオランダ政府は彼女に女性のパスポートを発給しましたが、オランダ国王が国王権限でゲルダとの離婚を命じます。 >性の変更までは認めても女性同士の夫婦というのは社会的に認められないものだったのでしょう。  性転換したからではなく、女同士として離婚させられたわけですね。なお、このサイトでは、リリーの苗字はエルベになっています。 [[世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語>http://www.amazon.co.jp/Danish-Girl-Novel-David-Ebershoff/dp/0140298487]]  で、そもそも、世界で最初に性転換したのは、1931年のスエーデン出身、ジョージ・ウィリアム・ヨルゲンセンだという説もある。 >世界ではじめて性転換手術が行われたのはドイツ(1931年)であり、その手術方法が >1953年にオランダ人医師クリスチヤン・ハンバーガーがクリスチーヌ・ヨルゲンセン >Christine Jorgensen の症例を報告したときにはじめて周知のものとなり、それ以来手術 >とホルモン療法の合併あるいは単独施行による性転換を希望し実施された患者の症例 >報告が各国で多数みられるようになったとされている。 [[判例時報>http://transnews.at.infoseek.co.jp/hanji1692.htm]] ---- ***一行知識、とりあえず下ネタ 『トンデモ一行知識の世界』P95 欄外一行知識 >YMCAのマークは△、YWCAのマークは▽だが、これは男女の陰毛の生え方の区別に似ている。 実際に見てみれば直ぐに分かること。 [[YMCA>http://www.ymcajapan.org/]] [[YWCA>http://www.ywca.or.jp/]] &bold(){どちらも▽である。}常識的に考えて「Y」の字のデザイン化で▽になったのだろう。どこから「陰毛」なんて持ってきたのだろうか。&bold(){とりあえず下ネタ}にしておけば受けるだろうと嘘を書くのだから餓鬼より始末が悪い。 ---- ***トンデモ薬剤師の世界 『トンデモ一行知識の世界』P195~196 >人前や放送を通じて話をする、声を使う人々の職場にお邪魔して、必ず見かけるのが、 >あの、のどに直接シュッ、とスプレーする方式の消炎剤。 >(中略) >成分は一般のうがい薬に含まれるポピドンヨードで、何も新しいものは含まれていないが、 >のどに直接、という方式がうけて、隠れた大ヒット商品になっているそうだ。  薬剤師になりそこねたくせに『薬局通』とか『笑うクスリ指』とか、その手の本を発表して専門家面をしている唐沢であるが、ついに化学どころか&bold(){薬学も駄目}なことがが証明された。  ポピドンヨードがのどの薬であることは間違いない。商品で最も有名なのは「イソジン」だろう。しかし、「ポピドンヨード」には&bold(){消炎作用}なんかないのである。「ポピドンヨード」の効能は&bold(){「殺菌作用」}であり、だから声を使う人々が使っても、のどの腫れは引かない。「消炎作用」があるのは&bold(){「アズレンスルホン酸ナトリウム」}で、耳鼻科で出してくれる、薄紫色の液体のど薬がこれである。「アズレンスルホン酸ナトリウム」はカミツレからとれる生薬由来成分。風邪で扁桃腺が腫れたときは「イソジン」で殺菌し、しばらくしてから「アズレンスルホン酸ナトリウム」でうがいをするのが正しいやりかた。 ---- ***愛想をつかして結婚する 『唐沢先生の雑学教室』P186 >唐●ベルリオーズもやっぱり変人、というかいささか精神異常のケがある。 >パリに来ていたイギリスの劇団の芝居にに(ママ)たまたま出かけて、 >そこの花形女優に一目惚れしていわゆる“追っかけ”になる。 >お●あらま、純情じゃないですか! >唐●そんなレベルじゃない。ストーカーみたいになって連日連夜劇場に通っては >奇声を発し、毎日々々ラブレターを送り続け、彼女だけのために演奏会まで開いたりした。 >お●うわー、ちょっと迷惑かも。それって最後にうまくいったんですか? >唐●いや、さすがに怖くなったのかその女優には完全に愛想をつかされたらしい。 [[ベルリオーズ Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%BA]] >イギリスから来たシェイクスピア劇の劇団の女優でアイルランド人のハリエット・スミスソンへの片想いは、 >やがて《幻想交響曲》の着想へと膨らんだ。この作品の初演と同じ1830年にローマ大賞を受賞する。 >(中略) >ローマの2年間の修行時代を終えてパリに戻ると、スミスソンは《幻想交響曲》の演奏を聴きに来た上、ついには結婚に至った。 >スミスソンは馬車から落ちて重傷を負ったこともあって、女優として下り坂にあったことも理由であろう。 「完全に愛想をつかされたらしい」って結婚してるんですが。 ---- ***壊れた本能 『キッチュワールド案内』P38 >人間は本能の壊れた動物である、とは心理学者の岸田秀の言葉だが、しかし、動物本能が壊れた代わりに、 >人間には別の本能が備わったのではないか、と思うことがよくある。例えば記録本能、などというものは >人間だけのものではないか。  岸田秀の言葉を引くのは勝手だが、唐沢はこの言葉の意味が分かっているのだろうか。「別の本能」とはなんぞや。この伝でいけば「名誉欲」とか「自己顕示欲」とか人間特有のものは全部「別の本能」にカウントされちまいそうだ。&bold(){「盗作してまで本を出版したいという欲望」}も当然そうなるだろう。  岸田は「動物は本能に従って生きている。人間は、それが壊れているから本来は滅亡していたかもしれない。しかし、本能の替わりに幻想の世界を築いて種の保存をしてきた。『自我』や『国家』、『文化』もすべて幻想である」という『唯幻論』を唱えているのだ。この高邁な思想の前半部を訳もわからずに引用し、その後に己の幼稚な仮説を開陳する唐沢。 ---- ***子供が好きなウンゲロ 『トンデモ一行知識の世界』P64 >コレ系の、外国人に見せるとヤバい名前にはいろんなものがある。飲み物では >JIVE……小便 >スマック……ゲロ >のふたつがやはり筆頭だろう。商品名をつけるにはいろいろ会議も >開かれるだろうし、英語の辞書なども引いたりするのだろうが、どうして >こうよりによって、というような意味のものをつけてしまうのか。  JIVEといえばJAZZだろうと思いつつ辞書を当たっても、  1 スイングミュージック, 初期のジャズ;[C]それに合わせて踊るダンス.  2(1と結びついた)隠語.  3 わけのわからない話.  4 マリファナ(タバコ). ━━[動](自)  1 スイングを演奏する;ジルバを踊る.  2 ごまかす. ━━(他)〈人を〉だます;〈人に〉わけのわからないことを言う. ━━[形]にせの;不正直な. 「小便」なんて意味はない。ネット検索しても、この唐沢のガセビアを信じたらしい記述しか見当たらない。  さらにスマック(SMACK)だが、やはり辞書では、  1 (…の)味, 風味, かおり, 独特の風味[かおり], 持ち味   a smack of garlic ニンニクの味.  2 気味, (…)風, (…)らしい点, (…)じみたところ   There is a smack of the pedant in him. 彼には学者ぶったところがある.  3 (…の)一口, 一なめ, 少量, 少し.  4 ヘロイン(heroin).  ゲロなんて意味はないぞ。 因みに日清食品の米法人はこんな商品を発売している。 「Smack」Ramen Noodles ORIENTAL Flavor=袋ラーメン  ゲロラーメンをアメリカで売るかどうか考えれば分かりそう。[[Honey Smacks>http://en.wikipedia.org/wiki/Honey_Smacks]]というスナックもあるしね。 「小便」と「ゲロ」と書いておけば受けるだろうという唐沢の幼児的発想。 >英語の辞書なども引いたりするのだろうが &bold(){お前こそ、辞書くらいひけよ。} ---- ***だから、辞書くらいひけよ。 『トンデモ一行知識の逆襲』 (まえがき) >ウォークマンはもともと「男娼」という意味のスラング。 [[三省堂提供「EXCEED 英和辞典」>http://dictionary.goo.ne.jp/]] [[研究社「新英和中辞典」>http://www.excite.co.jp/dictionary/]] [[「プログレッシブ英和中辞典」「新グローバル英和辞典」>http://dic.yahoo.co.jp/]]の、どれにも walk man はない。  Walkman は項目として存在するが、SONY の Walkman の意味で、男娼ではない。逆に、「男娼」の英訳を引くと、a male prostitute。  Google で "walk man" をイメージ検索すると、SONY の Walkman の画像が当然多く、他は文字通り歩く人、歩行者用信号の青、SPACE WALK MAN (歩行ロボットの玩具)が目立つ程度。  もともとも何も“Walkman”は日本語英語で、意味不明ということでアメリカで発売されたときは、このネーミング採用されず、“Sound about”って名前だったそうな。それが、大物アーティストが来日のおりに、“Walkman”を土産に持ち帰ったりしたため、一気に知名度が上がって“Walkman”になったのだ。「男娼」というネーミングでものが売れると思ったのかね。 &bold(){「余の辞書には言葉はない」} とか言訳するのかしら。 ---- ***神の名を騙る不届き者 『ウラグラ! ベスト・オブ・裏モノの神様』アスペクト 2002 P130 >唐●「わたしを犬と呼んでください」というセリフもありますからねえ。 >神●そのセリフ、聖書から来ていることを知っておるか。聖書の中の人々は神に向かってへりくだって、 >自分のことを“死んだ犬”と呼んだのじゃ。 >唐●さすが神様、聖書には強い!  聖書の中で自らを“死んだ犬”と卑下したのは、ヨナタンの子メフィボシェテであり、かつこの言葉は&bold(){“神”ではなく、ダビデ王に向けられたもの}&bold(){}。没落した王の息子で不具者でもあったメフィボシェテは、自分などダビデ王の恵を受けられる資格などないと、「このしもべが何者だというので、あなたは、この死んだ犬のような私を顧みてくださるのですか」とダビデ王に問うたのだ(サムエル記第二 9章「この死んだ犬のような私を」)。  また同じ[[「サムエル記第二章 16章」>http://maihime5000jp.seesaa.net/article/46185461.html]]にも「死んだ犬」という言葉が出てくるが、これまた、ツェルヤの子アビシャイがダビデ王に向かって言った言葉。  唐沢の文章だと、聖書の中では神の僕である人間が、常に自らを「死んだ犬」と称しているように読める。そもそも、&bold(){さすが神様}って、こんなインチキを垂れるガセ神を、唐沢はどこから連れて来たのじゃ。 ---- ***東京駅でも売ってるよ。 『トンデモ一行知識の世界』 P40 >「うなぎパイ」「すっぽんパイ」「えび塩パイ」の詰め合わせセットの商品名は「フルタイム」という。 ○「すっぽんの郷」 ×「すっぽんパイ」 ○「えび汐パイ」  ×「えび塩パイ」  因みに現在[[春華堂>http://www.shunkado.co.jp/gallery/g_u_thumeawase.htm]]から発売されている「フルタイム」は、「朝のお菓子『すっぽんの郷』」「昼のお菓子『えび汐パイ』」「夜のお菓子『うなぎパイ』」「真夜中のお菓子『うなぎパイVSOP』」のセット。  商品名二つも間違えて、相変わらず杜撰だなあ。 ---- ***『古事記』は乞食の本じゃない 『トンデモ一行知識の世界』 P.66 >日本ではありふれた名前の「花子」は中国語では「乞食」という意味になる。 >雑誌『Hanako』は、中国では浮浪者情報雑誌になるのだろうか?  この本の書かれた 1998 年の日本で、「花子」はそんなにありふれた名前だったか、というのはおいといて。  中国語で乞食を意味する「花子」は「ホゥワズ」と発音する。(「花」という字には、時間や金の浪費という意味がある)。  中国語で「花子」「ホゥワズ」「huazi」が乞食であっても、「Hanako」「ハナコ」は「乞食」ではない。  因みに、「浮浪者」は中国語では、「花子」ではなく「流浪者」。 ---- ***「松果体」のトリレンマ 『唐沢俊一の雑学王』P24 >花見に行くと、花を眺めるために自然と人間は上を向き、額に陽があたることになる。 >人間の額のすぐ裏側には「&bold(){松果体}」という光センサーの働きをする器官があって、ここが光を感じると、 >女性の子宮や卵巣からはエストロゲンというホルモンが分泌される。このエストロゲンは、別名を“発情ホルモン”と >いわれるぐらいで、女性を“セックスいつでもOK”な状態にする。  花見に行くと上を見上げ、その結果、四月には女性が色っぽくなるのだという論旨の文章なんである。花見なんて一日こっきりのことだろうし、女性人口のうち何%の人間が参加するのか。夜桜見物だってあるだろうし、そもそもひなが上を見ているわけもなく、飲み食いに没頭してるんじゃないか。  というのは&bold(){本題の突込みではない}。「松果体」は&bold(){メラトニン}を生成する器官で、メラトニンの生産は、光の暗さによって刺激され、明るさによって抑制される。つまり、目が闇を感知することで、メラトニンが生成されるわけであり、&bold(){額に陽が当たるとエストロゲンが分泌されるというのは、大嘘である。}  さらに― 『唐沢俊一の雑学王』P70 >&bold(){人間の脳には日の光を受けて体内リズムを整える器官があり、ここに日光が当たると精神が活性化する。} >だから昼の時間が短くなると、人間は鬱々とした気分になってくるわけだ。 >で、その日光感受器官だが、これがなんとおでこの真ん中にあるという。 >ハゲの人に陽気なタイプが多いのは、おでこにたくさん光を浴びるからなのだろうか?  これは「花見云々」と同じネタだと思うんだが、「松果体」という言葉は封印、「エストロゲン」も出てこない。「陽」が「日の光」になっているなど、&bold(){ガセの使い回しがばれないような、姑息な工夫がなされている。} 『唐沢俊一の雑学王』P136 >人間はおでこの裏側にある「松果体」という部分に光を当てることで、活力を生む腸内物質を分泌している。 >日光が不足し、極度の不安や孤独感に襲われた選手たちが、それを紛らわせようとセックスに走るというわけである。  引用文中の「選手」とは冬季オリンピックの選手のこと。冬季オリンピックでは選手間の性交渉が多いというトリビアの根拠として書かれた文章だ。  今度は「松果体」は「腸内物質」を分泌していることになっている。なんなんだ「腸内物質」。普通に考えたら「腸内に残留している物質」だからウンコじゃないのか。&bold(){「松果体」に光が当たらないと「ウンコ」が減り、人は不安になってセックスに走る。}なんじゃこりゃ。  「松果体」とは不思議な器官で、ここに光が当たれば、&bold(){女はセックスに走り、ハゲは陽気になり}、当たらなければ&bold(){不安になってセックスに走る。}    出鱈目もここに極まれり。 ---- ***幼稚園レベルの雑学王 『トンデモ一行知識の逆襲』 P.95 >アメリカのカリフォルニア州にはカリフォルニア半島はない。 >カリフォルニア半島はメキシコ領にある。  そんなもん地図見りゃ、一目瞭然だろう。 『トンデモ一行知識の逆襲』 P.101 欄外 >ダイヤモンドは「炭素」の固まりである。  ええと、どこが一行知識なのか。 『トンデモ一行知識の世界』 P.141 欄外 >北極と南極では南極のほうが寒い。  因みに[[「南極と北極どっちが寒い?」福島県・大峰友輔(ゆうすけ)さん(小4)からの質問>http://www.asahi.com/edu/nie/tamate/kiji/TKY200603070351.html]]  以前「トリビアの泉」の視聴者は&bold(){小学生が中心なので、彼らに合わせたネタ探しが大変だ}と嘯いていたな。  ネタ自体に間違いはないが、そもそも&bold(){「一行知識」とするところが間違い}ということで。 ---- ***本能に刷り込まれた花岡実太 『トンデモ一行知識の世界』P58 >なんで、噛みつきもしない、毒を持っているわけでもないゴキブリがこんなに怖いのだろう。 >生物としての人間の本能に、何かゴキブリに対する恐怖がインプリンティング(刷り込み) >されているのだろうか。  唐沢俊一はインプリンティング(刷り込み)という言葉の意味が全く分かっていないようだ。インプリンティングとは&bold(){「動物の生活史のある時期に、特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、それが長時間持続する現象」}をさす。このことを最初に指摘したのはコンラット・ローレンツ。  例えば、孵化したばかりの雛が、近くにいた人間を親と認識してしまうような現象のことである。  唐沢の伝によれば、その現象が“生物としての鶏の本能”にインプリンティングされてしまい、鶏という生物は人間を親だと認識する本能を持ってしまうことになる。  そもそも、ゴキブリは古代ギリシャ時代から記録があるほどで、古来から身近な昆虫の一つとして認識されているが、 地球全体で見てみると、ゴキブリを害虫扱いする国は意外と少ないのだ。 [[刷り込みWikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%B7%E3%82%8A%E8%BE%BC%E3%81%BF]] [[ゴキブリWikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%AD%E3%83%96%E3%83%AA]]  唐沢は過去にも >60年代調のものにやはりクラッとくるのはインプリンティングかねえ。 [[裏モノ日記 2000/08/08>http://www.tobunken.com/diary/diary20000811000000.html]] >脇役俳優谷村昌彦死去。『忍者ハットリくん』(もちろん実写版)の >花岡実太先生が私にとってはインプリンティングで、校長に“鼻を齧ったくん!” >と呼ばれて山形弁で“イエ校長、鼻を齧った、でなくて花岡実太でナイノ?”と >毎度訂正する、そのイントネーションをしょっちゅう真似しては怒られていた。 [[裏モノ日記 2000/08/11>http://www.tobunken.com/diary/diary20000808000000.html]]  なんて書いている。「60年代調」とか「花岡実太」が瞬間的に&bold(){本能に刷り込まれた}らしい。無知蒙昧の輩が、ノーベル賞受賞者の言葉などを使うからボロが出る。 ---- ***看板に偽りなし 『史上最強のムダ知識』 P56 ~ P57 >「福神漬」は酒税の、「プラモデル」はマルサンの、「ポリバケツ」は清水化学工業の、「万年筆」は丸善の登録商標。 >ややこしいことに、「ロールプレイングゲーム」はホビージャパンの、それの略語である「RPG」はバンダイの登録商標である。 >逆に、「ホッチキス」はイトーキの、「エスカレーター」はアメリカのオーティス社の登録商標だったが、 >これらの語は一般的名称になったため、商標権は消滅、あるいは放棄されている。 >ちなみに、「トリビア」は、ぶんか社の商標登録である。  ええと。  ×「福神漬」は酒税の ○「ヤワタヤ∞カレ-ライス用\福神漬」は株式会社八幡屋の  ×「プラモデル」はマルサンの ○「プラモデル」は日本プラモデル工業協同組合の  ×「ポリバケツ」は清水化学工業の ○「ポリバケツ」は積水テクノ成型株式会社の  ×「万年筆」は丸善の登録商標。 ○「万年筆」は昔は丸善の登録商標だった。  ×「ロールプレイングゲーム」はホビージャパンの、それの略語である「RPG」はバンダイの登録商標  ○「ロールプレイングゲーム」と、それの略語である「RPG」は登録商標にない  合っているのは「エスカレーター」くらい。 &bold(){ 本当に『史上最強のムダ知識』である。} ---- ***如何にして音を発明するのか 『トンデモ一行知識の逆襲』 P.40 欄外 >福沢諭吉は「ヴ」という音を発明した。  昨今は、マンガなどで「あ」に「"」とか、「なんて発音すんだよ」といった表記をしばしば見かけるが、あれの先駆者が福沢諭吉だというのだろうか。「v 音」というのは諭吉の生まれるずっとずっと前からあったもの。 ○福沢諭吉は「ヴ」という表記の発案者である。 ×福沢諭吉は「ヴ」という音を発明した。 ---- ***「ぬかみそ臭い」はよく聞くが 『キッチュワールド案内』 P.21 >スピルバーグの『1941』でも、ダン・エイクロイドが「アメリカがジャップに 征服されたらどうなるか、 >考えてみろ。魚が生で食えるか!」と叫んでいた。 この当時の通俗小説に日本人が登場するときは、よく、 >「魚くさい匂いの」 >という侮蔑的な形容詞がついていたそうだ。もっともわれわれも外国風のものを指して、 >「バタくさい」 >と呼んでいた(いまもいる)のだから、おあいこである。  元の英語が何か不明だが、「魚くさい匂いの」は日本語として変。「魚くさい」で充分。本当に「魚くさい」などとよくいわれていたかも疑わしい。「魚が生で食えるか!」と、魚の匂いがするというのとでは、だいぶ違う。  「バタくさい」という言葉が指す「外国風」のものとは、アフリカ、中国、韓国、東南アジア、中近東のものではなく、欧米、特にアメリカのものを指すのではないか。そして、それはアメリカ人が「バターくさい匂い」がするという差別的な意味の言葉ではなく、&bold(){「日本人なのに欧米人のような風貌をしている=バタくさい顔つき」}といったような、もっぱら褒め言葉として使われる。&bold(){「おあいこ」}なんてもんじゃ全然ない。 ---- ***博民だから、つのだひろ☆ 『トンデモ一行知識の逆襲』 P.48 欄外 >つのだ☆ひろの「☆」は本名である民博の「民」が崩れたもの。 × 民博 ○ 博民 「☆」については、名字と名前の区切りをわかりやすくするために「つのだ・ひろ」とか「つのだ★ひろ」とか名乗っていた時期もあったけど、黒星は縁起が悪いというので「☆」に変えたとのこと。 ---- ***亡霊のコンサート 『オタク論!』 唐沢俊一・岡田斗司夫 創出版 P38 >19世紀にパガニーニという音楽家がいて、彼が初めてイギリスで公演をしたときに、バーナード・ショーがくそみそに書いた。 >ところがパガニーニはその文章を自分の演奏会のポスターに使った。 >そしたら「あのバーナード・ショーがこれだけくそみそに言うんだから」ということで大入り満員になったという。 >これは19世紀ロンドンの住民たちが成熟していたからできたわけですね。  ニコロ・パガニーニ(Niccolo [あるいはNicolo] Paganini, 1782年10月27日 - 1840年5月27日)  ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw, 1856年7月26日 - 1950年11月2日)  1840年に死んだ人の公演を、1856年に生まれた人が聴くのは、どう考えても無理。 [[愛・蔵太のすこししらべて書く日記>http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20070803/otaku]] ---- 続きはこちら→ [[間違い3]] ---- 関連項目 -[[間違い part1>間違い]] -[[間違い part3>間違い3]] -[[間違い part4>間違い4]] -[[間違い part5>間違い5]] -[[間違い part6>間違い6]] -[[間違いだらけの雑学本]] -[[古本に関するトンデモ発言]] -[[ワシントンを「殺」した男>ワシントン]] ----

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