【戦う山羊を見よ! 闘ヤギ大会in多良間島】
第2話)村民MCの絶妙トーク

《沖縄旅行記|多良間島|闘山羊|ピンダアース|宮古島|ゲーム喫茶》

「皆様これより第19回 ピンダアース大会を開催いたします。」

場内放送が流れる中いよいよイベントが始まった。山羊同士が肩を突き合わせて力比べ。するとそこに実行委員会の司会者と解説者による軽妙なトークが加わる。

◯解説者:皆様、これは「肩押し」という技でございます

●司会者:でも、じゃれ合ってるようにも見えますが…

◯解説者:お互い相談しあってる訳ではありませんよ!!

うむむ、この司会者と解説者、なかなか話術が巧みである。

多良間島旅行記|戦う山羊たち
戦う山羊たち
多良間島旅行記|戦う山羊たち

山羊達は闘争本能が高まってくると、前足を上げ、立ち上がった勢いで頭突きを相手に繰り出す。

●司会者:オッと、出ました!! 大技、マイダツ脳天割です。

マイダツとは「前立つ」の方言であろう。この技は迫力満点だ。バッチンとツノとツノがぶつかり合う音が会場全体に響き渡る。

しかし全ての山羊が闘争心に溢れているわけではない。リングに入ると逃げ回って不戦敗という山羊もいる。かと思えば、相手の背後に回ってエッチを仕掛けようとする山羊もいる。オイオイ、お前らオス同士だろ<こら。


勝負は技のポイントの多い方が勝ち、または戦意を喪失した方が負けだ。だが4分間の試合時間内で判定が微妙な場合もある。

●司会者:皆様、勝負は判定に持ち込まれました。

◯解説者:ご安心ください。判定は全日本ピンダアース協会の審判員が行いますので、間違いはありません。

全日本? それって多良間島だけで全日本という意味だろう(笑)

◯解説者:さて、次の勝負はこの山羊にとって多良間残留をかけた戦いです。

●司会者:多良間残留とはどういうことですか?

◯解説者:負けると宮古島の料理店に引き取られるということです(爆!!)

うむむ、山羊達の迫力ある闘いもさることながら、実況アナウンスも素晴らしい。

◯解説者:本日は、宮古島や石垣島からもたくさんお客様がお見えです。

●司会者:おや今回の山羊たちは戦わないで写真が撮りやすいようカメラマンの方ばっかり見ていますね。

◯解説者:持っているんですね、ウェルカムの心を。

こんな口達者な村人を有しているとは、恐るべし多良間村!!

多良間島旅行記|会場ではヤギ汁が振る舞われた
会場ではヤギ汁が振る舞われた

多良間島旅行記|ピンダアース大会優勝者
ピンダアース大会優勝者

イベント会場では当然の如くヤギ汁が振る舞われた。山羊の戦いを眺めながら頂くヤギ汁は格別(?)である。

そしてトーナメントが終わると 観客向け抽選会が行われたが、なぜか当選者は村の関係者と思われる人物が多いように感じたのは気のせいか?

こうして迫力あるヤギの戦いと村民MCの絶妙トークを満喫して、オイラは宮古島に戻るフェリーの人となったのであった。

(続く)


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最終更新:2019年10月12日 22:43