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暮れ六つが消えてく 長い影もやがて消えてく
踊る戌の刻にあの人はまだひとり眠る
赤い彼岸の花揺らしてかわたれまで気ままに
軋む愛と情も跳ねる靴の音にかすれて消えていく
位置感覚損なう朔日 ニイニイゼミふと恋しくなった
散心してる 欲しがり始める 読んでみても返りはしないのに
五里霧中の入り口はどこに ろくろくたるヨイノホシ越えて
糸竹も詩もこぼれるほど集め 蓮の糸 久遠に結んだ
引け四つが響いてうつつの夢醒めて消えてく
長い夜の途中あのひとはまだひとり眠る
赤い彼岸の花揺らしてかわたれまで気ままに
軋む愛と情も跳ねる靴の音にかすれて消えていく
ひとりごと
触れて
蜜の ような いつの指で
無境に 泣く
約束 壊れそう
まだ
ひとり眠るあの人を 包む見えない繭
ふれてそっと開いてみてみたい
でもよりそうたび増えていく 肌と肌の隙間
埋められない いくども重ねても
ただむつごとにもどこか似た
甘さと淋しさにながされてく
小さな部屋の中 まだやみは深く
いくえにも 重なりつらなって
こぼす涙 静かに溶かしていく
最終更新:2022年05月14日 22:41