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10.フラワリングナイト・偽り断つ刃(前編)

貴方たちは知っていたかしら、タキオン粒子と言うのは1960年代、
アメリカの物理学者ジェラルド・ファインパークによって提唱された超高速で動く粒子よ
タキオンはギリシャ語で「速い」を示す言葉から来ていて
何人もの学者が存在を実証しようとしたけど、今だ成功例は無いらしいわね」

「レミィ、さっきから何一人でぶつぶつ言っているのかしら」
「ふふん、私のカリスマ性と500年分の知識を誇示するコーナーよ、
名前は・・・そうね、レミリアのスカーレットリビアなんてどうかしら」
「・・・せいぜい途中で飽きてやめたりしないようにね・・」

フラワリングナイト・偽り断つ刃(前編)


「それでねー剣」
館内を巡りながら話にているフランドールと剣、その後を行く咲夜
その三人が辿り着いたのは大図書館
「おお、この本に量はすごいな、俺の屋敷よりも本が多いな」
「こちらは、お嬢様の友人であるパチュリーノーレッジ様のいらっしゃる大図書館でございます」
埃の積もった本の山から姿をあらわすパチュリー
「メイド長に妹様、それに例の客人の方ね、私はパチュリーノーレッジ
それより、メイド長、こんなところで油を売ってていいの?
レミィに客人の案内を頼まれていたのではないかしら」
「いけない!すっかり忘れていました、さあ、剣様も妹様もとりあえず今は、
まずはお嬢様の部屋に行ってください!」
いそいそと図書館を去っていく三人
「まったく、この分だとレミィ、機嫌を悪くしているわね」
また、本の山へと戻ろうとするパチュリーの目に止まったのは見慣れない一冊の本
「こんな本あったのかしら 題名は渋谷隕石とドッペルゲンガーの真相、
この様式は外の本ね、中々おもしろそうじゃない」
椅子にもたれかかり本を読むパチュリー


そんな時、幻想郷では無数のワームが静かに蠢いていた
彼らは剣の使ったクロックアップの力を感じ動き始めた
彼らの向かった先は紅魔館
こうして、剣とワーム、そして紅魔館の運命はゆっくり静かにと動き始めた


「っと言うことなの、これで事情はだいたい分かったかしら、
まったく咲夜ったら、私の部屋に呼ぶ事を忘れるなんて・・・」
「申し訳ありません!あまりに、いろいろな事が会ったのでつい・・・」
案の定不機嫌なレミリア、頭を下げる咲夜
「まあ、フランと仲良くしてやってね、剣、部屋はあそこの部屋を用意しておくから
咲夜、しっかり案内なさい」
「かしこまりました」
「ねーねー、これが終わったら剣と遊んでてもいい?」
「いいだろう、俺は遊びにおいても頂点に立つ男だ」
「あんまり、疲れない程度にしなさい」
「やったぁ!」
嬉しそうなフランドール、それを見て自然に微笑みが浮かぶレミリア
「(フランたらあんなに楽しそう、でも何かしら なにか不安ね・・・)」
一抹の不安を感じるレミリア、
動き始めた運命はすでに紅魔館まで現れていた

「何者です、名を名乗りなさい」
館の門、紅美鈴は一人の男と対峙していた、男は薄笑いさえ浮かべている
すると男の体が輝き、男の姿があったそこにはなんと美鈴の姿が現れていた
「私の名前は、紅美鈴、かしら」
「・・・!私!?」
美鈴の姿をした「それ」は更なる異形のものへと姿を変え始めた


「それ」は緑色の蛹のような形であらわれた、名はワームと言った
美鈴に襲い掛かるワーム、だが美鈴のキックに吹き飛ばされる
「どんな妖怪かは分かりませんが、くるならかかってきなさい!」
するとどこからか無数に現れるワーム、それをみて近くの妖精メイドに声をかける美鈴
「そこの妖精メイドさん、このことを咲夜さんに知らせて下さい
たぶん大丈夫だと思いますが念のため」
数で襲い掛かるワームを格闘術で迎え撃つ美鈴
だが、そのあまりの数は終りを知らないようだ
「帰っていただけたらいいんですけど、・・・そんなことは無いですよね、
虹符 彩虹の風鈴」
虹色の風に吹き飛ばされるワームたち
「この門は絶対に通さない、まだかかってくるのなら、容赦しません」


「こちらが、剣様の部屋ですね、何かあったらその辺のメイドにでも声をかけてください」
剣を部屋に案内した咲夜
そこへ駆け込んできた妖精メイド
「メイド長、館に、何者かが侵入しようとしてくるんです、今は美鈴様が戦っていますが」
「あら、美鈴がいるんだったら、大丈夫じゃないの、並みの者ならなんとか・・・」
「数が多すぎるんです!それに相手が変なんです!今まで見た事無い緑の虫みたいな怪物で・・・」
「緑の・・・虫だと」
そのメイドの言葉に反応する剣
「はい、それになんか男の姿から美鈴様に変わったりとか、とにかく来てください!」
その言葉で剣の疑念が確信へと変わる
自然と、震え出す手、よみがえる怒りと憎しみ
「どうしたの剣?」
心配げなフランドールの声、さっきとは違う剣の表情
「全てのワームは・・・俺が倒す!」
そういうと駆け出していく剣
「あっちょっと!、妹様、少し館で待っててください、外はまだ日中なので、
すぐに戻ってきます!」
剣の後を追う咲夜
「(それにしても一体、その怪物と剣様に何の関係が、何の目的でこの紅魔館に?)」

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最終更新:2009年03月29日 11:40
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